足つった(笑)

今日は、午後から奈良の高校で人権学習のお座敷です。高校生のみなさんに聞いてもらうのって、いつ以来やろう…。この時以来かなぁ。
正直、生徒さんたちはこわいです。興味があるかないかはっきりしています。興味がなければ、たとえ聞いているふりをしていても、反応はイマイチです。興味があれば、友だちとしゃべっていても目はこっちを向いてくれているからわかります。
で、この勝負、わたしの身ひとつでやらなきゃなりません。
しかも、1時間程度でしゃべらなくちゃならなくて、そうすると無駄な枝葉を刈り取って、エッセンスを残す作業をしなくちゃなりません。わたしの話は、元来枝葉がほとんどで、それをなくしたら「なにが残るねん(笑)」状態なんですが、それでもちょっとは残るわけでして。ただ、それがなにかを選定するのがけっこうむずかしい。
てことで、今回はわたしにしては珍しく、プレゼン資料をプリントアウトして、なにをしゃべるかとか、スライドの切り替えとか、入念にチェックすることにしました。まぁ、話はじめたらどうせ全部飛んでしまうのですが^^;、それでも無駄にはならないはずです。

会場は体育館。プロジェクタにパソコンを接続したあたりで、吐き気がしはじめました。ものすごいプレッシャーです。逃げ出したくなりました。でも、ここまで来て逃げるわけにもいきません(笑)。てか、この学校にも当事者がいるはずで、それを感じた教員がわたしに声をかけてくれたんです。
時間が近づくと、続々と生徒さんたちが体育館のあたりに来られます。それを見ていると、ますますプレッシャーがかかります。足に力が入りません。

そんな状態から話はじめたのですが、いままで出会ってきた在日の子やムラの子の話をしはじめたら、次第に生徒さんたちがこっちを向いてくれはじめていることに気がつきました。
わたしに声をかけてくれたのは、昔から一緒に在日外国人教育にとりくんできたなかまなんですが、
「ここの学校に来ている子はいろんなものを抱えている」
って言っていました。たぶんそうなんでしょうね。見た目はヤンチャですが、わたしが担任してきた子どもたちの思いと、どこかでなにかが引っかっているのかな。
話しているうちに、だんだん安心してきました。
最後のオチも、あらかじめ準備をしておいたこともあってか、すとんと落ちて、最後のあいさつをしようと思った瞬間、足の指がつりました(笑)
「ごめん、足つった」
と、壇上のヘリに座ったら、子どもたちはみんな笑ってくれました。その笑い声のなんとも優しいこと。
なんとも言えないほんわかした気持ちで終わることができました。
たぶん、かつて担任した子どもたちや、今日着ていた「誇T」*1や、いろんなバックアップがあったんやろなぁと、ふと思いました。

それにしても、すごい汗をかきました。
家に帰ると誰もいません。扇風機の風を楽しみながら呑むヱビス、メッチャうまい!

*1:伊丹のムラの青年部のオフィシャルTシャツ