今日は「ひらの心の保健室」の1年間の総括イベントみたいなもの、「市民啓発講座 ”こころの保健室フェスティバル”」がありまして、それのシンポジストで出席。
コーディネーターの方は、カウンセリングスペース「リヴ」代表の吉田まどかさん。現在いろいろな相談事業をしながら、自死遺族の会とか、なんだかんだといろんな会を立ちあげてこられた方です。なんか、どっかの誰かと似ているかも(笑)。で、シンポジストは摂食障害のサバイバーの方とか、統合失調症の方とか。あと、基調講演をされた漫画家の藤臣柊子さん。そんな方々に混じって、わたしもしゃべるわけですが、まぁ言ってみれば、まったくジャンルが違います。はたして話がかみあうんだろうか。
楽屋で打ちあわせをしていたのですが、コーディネーターの方が、なんとか情報を引き出して話の道筋を模索しようとしておられるのがよくわかります。ところが、出てくる話がけっこうバラバラ。ひとつひとつの話はおもしろいんだけど、みなさんキャラがたちすぎていて、はたしてこれがまとまるのか?という感じです。さてさて、どうなることやら…。
で、シンポジウム開始。
気がつくと、みなさん、けっこう話が絡みあっています。なるほどなぁ。
で、気になった言葉をいくつかメモ。
「しょーがない」をめぐって。
「しかたがない」とはニュアンスが違うみたい。「しかたがない」にはあきらめが入っているけど、「しょーがない」には希望が含まれている。「しょーながい」とあきらめながらも、その先に選択肢がある感じ?
「言葉」をめぐって。
「東京には「しょーがない」にあたる言葉がない気がする」という漫画家の方の発言にからめて、「言葉でアイデンティティを獲得できる」というあたりの話。でも、みなさん、そこでホッとしながらも、その先があるのがすごい。さらには、摂食障害の方は、病名に頼ることなく、自分探しをされたとか。「もしもあの時病院に行っていたら、どんな病名をつけられただろう」という発言はおもしろかった。
「水銀」をめぐって。
「「ありのままのわたし」ってなんだ?」という話の中で、わたしは「蜃気楼」と言うんだけど、統合失調症の方は「水銀」と表現された。なるほど。つかもうと思ったらバラバラに砕け散るし、それでいて「存在」はあるんだな。これは使える!
他にもいっぱいいっぱいあったんだけど、書き切れません。
あ、今回のテーマ「みんなつながりたいねん」に強引に持っていったわたしの発言。
「トランスジェンダーという言葉と出会うことで、過去のわたしと現在のわたしと未来のわたしがつながった。トランスジェンダーという言葉と出会うことで、仲間とつながった。やがて、「あちらの仲間」と「こちらの仲間」がつながる中で、ふたつにわかれていたわたし自身がつながった。それを強く支えてくれたのが、知識だった」
みたいな。
まぁいつでも言っていることですが、それを「つながる」につなげただけのことで。ってことで、ここでも「つながり」を使うわけですわ(笑)。