今日の相手は小学生のちっちゃいのが5人。
そこそこ滑るのはいいのですが、それでかえってチョカチョカできるわけで、もうたいへんです。
曰く「ジャンプしよう*1」「コブに行こう」「スピード出していい」「急斜面に行こう」いや、全部あかんし。あげく、先頭争いをするわ、追い越しをするわ。
こういう時は、正直「ガツン」と言わないといけません。
「お前、ジャンプしたいって言ってたな。そこのコブでジャンプさせたろか。ほんまに飛べるでぇ…」
なぜなら、すべては安全のためです。
楽しいスキーも、ケガをしたら台無しです。そのためには、スキー場でやってはいけないこととやってもいいことの区別ができることが大切。小学生のうちにそういうのをたたき込むことによって、これからのスキー人生を長く楽しみ続けることができるようにしたいんですよね。
とは言え、ハメを外すことも大切。自分の技量の範囲を見極めて、その中でできる「ハメはずし」はスキーを楽しむうえで大切です。その範囲を設定することもまた、わたしたちの仕事です。なので、時折「え〜」というところにもつれていきます。
あるいは、ゲレンデでもいろいろなことをやって楽しむことができます。せっかく5人で滑っているのでフォーメーションを楽しんだりもしてみます。
そんなことをやっていると、3時頃には子どもたちもヘトヘト。「もっと滑りたい!」と言いますが、それはダメ。今日はいい天気でした。ということは、気温が高く、雪は重たいです。そういう状況でやるスキーは、予想以上に体力を使います。しかも、3時を境に気温はどんどん下がっていきます。すると、溶けた雪が凍り始めます。荒れた雪がそのまま凍ると、バーンは大変な状態になります。ここでの転倒はケガに直結します。
引き際を教えるのもまた、わたしたちの仕事です。
でも、自分自身の引き際、よく見誤るんだよなぁ…。あ、スキーじゃなくて人生のね(笑)。
*1:それ、ボード用やし