本当にここまで来た。あっという間だった。心の底から「怒り」がわきあがってくる。
「怒り」は国会の「中の人」に向かうだけじゃない。マスコミにも向かう。
この間のマスコミの教基法にかかわる報道は、国会内部の「与党と野党の攻防」にのみ矮小化されていた。でも、ほんとうに攻防をしていたのは、国会の外側にいる何万の人間と「中の人」の日常感覚の対立にあった。しかし、そのことは一切報道されなかった。おそらく、教基法は「ニュースとして無価値」という判断をしていたんだろう。そして、価値のある報道は松坂のことだったりしたんだろう。それが報道のあり方であるとするならば、日本のマスコミはその程度のことということだ。
もっとも小さい声を拾い上げることが「人権」だとわたしは考える。そのようなわたしの考えに基づくならば、いまのマスコミの報道は「人権」と真っ向から反する態度をとりつづけてきたと、わたしは考える。そして、それが今回の「改悪」を後押しする要因のうちのひとつになったと、わたしは考えている。
敗北感を抱きながら、渋谷に行った時、号外はまかれていなかった。スタンドに並ぶ新聞の一面は、いつもとかわらない内容でしかなかった。いじめの問題や教員の待遇の問題をはじめとして、これほどまでに「教育」に「関心」を持ちながら、その教育の基本にかかわる路線の変更にはまったく関心がない。これが、この国の教育に対する姿勢であるとするならば、すでに、この国の教育はその終焉を迎えているとしか、わたしには考えられない。
2006年12月15日は、日本の教育の「死への行進」がはじまった、その大きな一歩の日として、いつの日か記憶されることだと思う。いや、この日が「過去のこと」として記憶されるその日を、一日も早くとりもどすための闘いが、今日からはじまった。
日: 2006年12月15日
忘年会
なぜ渋谷まで来たかというと、今日はなぜか渋谷で忘年会なんですよ。集まってきた人たちはここの人たちと、こんな人たちです。
正直言って、なんでここに自分がいるんだろうと思いながらも、まぁ、話のネタとしてはけっこうくいつきがいいかなぁということで、小遣いをはたいて参加することにしました。
まぁ、忘年会なんて言うものは、しょせんは忘年会なわけですが、なにせ、今日は怒りのモードが全開なので、あちこちで火炎放射をはきまくっていました。
でも、それはそれとして、いろんな話ができたり聞けたりしました。やっぱり、収録という限られたオフィシャルな場面だけじゃなくて、アンオフィシャルなところで話をすることって大切なんだなぁと思いました。
忘年会がお開きになったのが1時頃*1。
実は、今晩の宿を取っていないんですよね。まぁ、そのあたりのマンガ喫茶で寝たらいいかと楽観的に考えていたんです。すると、忘年会の参加者のうちのひとり*2から「ウチにとまる?」というありがたいお言葉がもらえました。で、その言葉にあまえて豪徳寺へ。そういえば、今をさること3年前、聖地ウィメンズセンターでGID研究会があった夜、豪徳寺で合宿をしたよなぁと思いながら、おふたりのお家に行きました。途中、コンビニに寄って食料と飲み物をゲット。それからおふたりのお家に行って、まずはお家の作法*3を教えてもらって、再度呑み直し。といっても、そんなにのめるわけがないです。いろんな話をしながら、結局4時頃に轟沈…。
「そうだ!あそこに行こう!」
今日こそ雑事をしようと思っていたのですが、他の雑事が入ってきて、結局断念せざるを得ませんでした。
あとは、授業だのなんだのをとりあえずこなして、電車に飛び乗りました。向かったのは、なぜか渋谷。考えていた新幹線より30分ほど早いのにのれたので、東京で1時間ほど時間の余裕ができました。直接渋谷に行って、ちょっとそのあたりをぶらつこうか。アキバに行って、ウィンドショッピング(笑)を楽しもうか。そんなことを考えている時、ふと思いつきました。
「そうだ!国会前に行こう!」
地下鉄の駅からあがると、ちょうど国会前でデモをやっている最中でした。シュプレヒコールの声が聞こえます。チャンゴをたたいている人もいます。マスクはしていないは、ガサ物をいっぱい持っているは、もうかなりヤバイ状態だったのですが、思わず信号の向こうのシュプレヒコールに唱和してしまいました。そして、信号を渡って、デモに合流。といっても、デモのゴール地点だったんですけどね。
そこでしばらく総括集会みたいなことをやったあと、ダラダラと歩きながら移動。「あ、まだ集会やってる」と思って話を聞いていると、どうやら◯中の人たちのようです。で、またブラブラと国会のまわりを歩いてみました。
歩きながら、携帯でニュースをチェックすると、「参議院本会議で強行採決。成立」という文字が…。そうか、あのデモは強行採決のあとの抗議のでもだったんだ。
闘いのあとには、警備の◯機のみ。そこには日常がありました。そんなわけないのに…。