みんなの嫌われもの

放課後、追認の指導*1をしていたら、ある教員が来て言いました。
「あの…、人権学習のプリント、むずかしすぎるという意見が多いんですが…」
ま、むずかしいですよ。だって、日朝関係史ですから。一筋縄でいけるわけないじゃないですか。
で、いろんなことを話しているうちに、「ビデオを見せて、講演聞かせてだったら楽やな…」とポツンとつぶやいていました。思わずキレそうになったけど、こんなところでキレても明るい明日はないので、「スルー力(笑)」を発揮することにしました。
まぁ、最終的にはあちらさんの話しておられることをほぼ丸飲みする形で、プリントを大幅につくりかえることにしたんですが…。
なんだかなぁ。
実は、わたしがつくるプリントは「わたしならこう授業を展開する」というシナリオなんですよ。なので、他の人が使いにくいのは当たり前かもしれない。でもね、プリントってそういうもんだと思うんです。自分が授業を展開する時に、「これを伝えたい」というものがある。そこに、自分の持っている知識や力量をこめて、しかもそれらの3割で伝えるわけです。その上、プリントはそのエッセンスなので、まぁ自分の知識や技量の1割でしょうか。他に、いっぱい伝えたい「ネタ」もあるんです。でも、そのあたりは「その人にしかできない」ものですから、他の人に伝えることは不可能なんですよ。
つまり、「伝えたい」という思いを具体化するものが教材であり、その教材を触媒として、自分の思いを生徒たちに伝えていくものなんだと思うのです。ところが、どうも「教材を伝える」と誤解をしている、あるいはそこでとどまって「よし」とする感じがひしひしと感じられるんですよね。でも、それでは「思い」は伝わらない*2
なんでこんなことになっているのかなぁと思うのです。で、当面の結論は、「人権は大切だと思うけど、人権教育は嫌い」なんだろうな、と*3

*1:数学基礎なんていうのを去年落としたヤツがいて、「10万円を年利30%で借りた時、6回分割で1年で返したら利息をいくら払わなくちゃならないか?」みたいな問題をやってました。計算が終わったら「絶対借りるもんか!」と言ってたけど、やばいなぁ…。

*2:つーか、そんな時間につきあわされる生徒たちがかわいそう。

*3:は、もっと辛辣なことも書こうかと思ったけど、やめとこ…。

肩が痛いけど…

やはり、久しぶりのツーリングだったので、肩に刺すような痛みがあります。でも、朝は1時間目から授業(涙)。黒板の一番上まで手が届くだろうか…。とにかく、保健室に行ってバンテリンを塗って授業しよう(笑)。
そんな感じではあるのですが、やっぱり往復はバイクです。特に、朝は気持ちがいいです。家のあたりは猿はもちろん鹿が走るようなところですから、この季節でも朝はけっこう冷えます。そんな中をバイクで走りはじめる時の気分は格別です。あとは、交通費が安くて、時間は早い。ちなみに、一番高くて遅いのは電車ですけどね。
あとは、いつも通りの日常の生活です。
今日は夜に予定されていた会議がなくなったので、お弁当の具の買い出しなんかをして、そのままお家へ。
あ、原稿書くの、忘れてた…。

あかん、書けへん…。

原稿書かなくちゃ、書かなくちゃ、書かなくちゃと思うのですが、どうもあきません。
そういえば、9月はじめに「教職員劇ニュース」っていうのをうちの教職員向けに出したのですが、そこでも原稿が書けない「言い訳」を書いていましたわ。引用してみます。

編集部(以下、編) こんにちは、自称教職員劇担当さん。今年は、教職員劇は復活するんですか?
自称教職員劇担当(以下、自) 結論から言うならば、今年も断念せざるを得ないという、苦渋の決断をしました。
編 そのあたりの経緯を教えていただけますか?
自 実はですね、今年は去年に引き続いて、すごくキャストに恵まれた年なんですよね。しかも、8月終盤には、あらたなキャスト候補の参入もありました。
編 あらたな…。あぁ、「来た人は出るもの」と、あることないこと言って、強引に出てもらえるということですね。
自 まぁ、そうとも言います。で、夏休み最後に某所の屋上でビールを飲んだ時、酔っぱらった勢いで、「今年はやるぞ!」と宣言したわけです。
編 ほう、そこまでいった。
自 そうです。もう、主役も決まっていた。テーマも決まっていた。あとはそれを文字にするだけだったんです。
編 あなた、10年前とぜんぜん変わっていないですね。それが一番時間がかかるし、いつもそれでキャストのみなさんに迷惑をかけていたんじゃないですか。4月ぐらいから脚本をつくることってできないんですか?
自 それはむりですね。
編 えらいきっぱり言い切りましたね。
自 ええ、4月には決定的に足りないものがあるんです。
編 それはなんですか?
自 小ネタの神様が降りてこないんです。
編 小ネタの神様ですか…。
自 そう、小ネタの神様です。それからね。
編 まだあるんですか。
自 それからね、妄想の神様もいないんです。
編 妄想の神様ですか。
自 そうです。4月なんて、現実だらけの時期じゃないですか。現実からはなにも生まれてきません。現実からの逃避が極限まで達した時に、妄想がふくらんでふくらんで、その時、心の奥底から文字がわき出てくる。そして、芝居が生まれるのです。
編 ハイハイ。じゃぁそろそろ紙面もつきかかったことですし、最後になにかひとことありますか?

そうなんです。小ネタの神様と妄想の神様がまだ降りてこないんです。
困った…。

ゴムのような…

完全に落としたかと思った7900字ですが、「すみません、デッドラインのひとつ前の締切はいつですか?」という無謀な問い合わせをしたところ、「今週末」という回答が返ってきました。
それにしても、ゴムのように伸びるというか、生殺しのような伸び方というか…。でも、まだ一文字も書いていません。
ちなみに、小人はいるのはいるのですが、寝ているみたいです。
てことで、原稿の使いまわしになりそうだな…。

臨界点

15日〆の原稿がふたつ。
もう少し正確に言うならば、ひとつは校正。もうひとつは7900字の原稿。
校正の方は、半分くらいまで終わりました。もうひとつの原稿は、まったく手つけずです。どないしよ…。
この間、急ぎのテープおこしがあったり、その前には文化祭もあったり、ばたばたやっていたので時間がなかったのですが、それはしょせんは言い訳に過ぎません。とにかく、やるしかないです。
他の仕事はすべて放って、まずは校正。これ、某所でしゃべった内容のテープおこしなんですが、よーこんな話してるな、と。1時間半(実質1時間50分ぐらい)の内容のうち、セクマイにかかわるのは30分ぐらい。あとは延々と与太話です。もうちょっと「ええ話」をせんといかんのじゃないかと思うのですが、できないんですよね。これが…。だって、ネタがない。
てことで、せめて読めるようにするのが校正の作業です。しんどかった。でも、とりあえずファイルの訂正まですませてプリントアウト。家に帰って3連休中に再校をします。そうそう、電話も忘れずにしなくっちゃ。「あの、連休開けてメールボックス開いたらそこに入っているようにしますから、なにとぞご勘弁を」これでよし。
問題は7900字のほうやな。真っ白や…。

文化祭・第2日目

初日にバタバタしたので、2日目は基本的にはつつがなく終了。
とはいえ、クラス演劇は楽なんですが、軽音楽部とかの音響はけっこうたいへんです。ギターとかベースとかキーボードは自前で音を出すんですけど、ボーカルだけはうちの担当。せっかくだからリバーブをかけようかとか、返しも必要だなとか、いろいろやりはじめると、それはそれなりにたいへんです。さらに、生徒会企画とか言って、リハーサルなしでバンド演奏とかあると、完全に出たとこ勝負です。かなりあせった2時間でした。
午後からは閉会式。そして後かたづけ。ふだん通りの体育館にもどると、「祭りも終わったな」という気持ちが実感されますね。

文化祭・第1日目

文化祭当日、放送部は8時集合。珍しく、ほぼ全員そろっています。部員もちょっと気合が入ってきたかなという感じです。
なにせ、今日は大忙しの日。体育館の演劇と武道場の小演劇を立ち上げて、昼休みには中庭で仮装パフォーマンス。もちろん、中庭については、仮設の放送セットをつくらなくちゃなりません。そのあたりの段取りをして、とりあえずスタート。
と、武道場の放送セットの音が断続的に切れるというトラブル発生の報告が入ってきました。あわてて幕間にチェックをしに行きます。ところが、音楽を流しても、とても安定しています。まぁ、メディアのせいだろうということで、流しました。ところが、次の演目がはじまると再びトラブル発生の報告が。キツネにつままれた気分で、再度幕間にチェック。ところが、特になにもなさそうです。そうこうするうちに、次の演目がはじまりました。おかしいなぁと思いながら念のために放送席にしばらくいたのですが…。
その時、ふと気になって、放送機材の電源をとっている電工ドラムに触ってみました。すると、メチャクチャ熱い。たかだか放送セット程度ではこんなに熱くなるはずはありません。でも、尋常じゃない熱さです。てか、ケーブル溶けかかってるし。で、ふと目にとまった見慣れないケーブル。そのケーブルの先を見てみると、電工ドラムの先にスポットライトがあります。しかも、その電工ドラムにはもう一本ケーブルが。その先には、もう一大のスポットライトが…。誰や!んな無茶なコトしたヤツは!とにかくあわてて暗転の間にスポットライトのコンセントを差し替えて、扇風機の空気をドラムにあてて冷やすことにしました。
演目が終わってコードを出すと、中の方は被覆が溶けかかっています。もしも気づかなかったら火を噴いていたな…。まぁんなこともあるわなぁ…。てか、放送部が電工ドラムを溶かしたの、これで2回目だな(笑)。

文化祭前日

明日から文化祭。なので、いろいろと仕込みが必要です。
まずは、屋外の受付用の電話線引き。簡単なことですが、でもできるだけ高いところをはわせるためには、それなりのノウハウが必要です。なにせ、前にちょっと低めに電線を張ったら、トラックが切っていきましたから…。
あとは、体育館とか武道場とか中庭なんかの放送セット。いちおう、毎日練習で使ってはいるのですが、体育館は授業でも使うので、毎日片づけています。ふだんは、2・3年生が組むのですが、たまたま1年生しかいなかったりしたので、いろいろ指示を出しながらやらせてみました。
それにしても、昔は走り回っていたけど、今年はなんとなくのんびりムード。なんでかなぁ…。
そうそう、このあたりのことって、対教員の引き継ぎって、しようがないところなんですよね。どちらかというと、部員に引き継いで、部員が次の世代へ引き継いでいくというふうにした方が、確実なんだと思っているんです。なので、他の教員にはなにも言っていませんねん(笑)。
夕方セッティングの終わった体育館を見渡すと、「久しぶりに芝居が打ちたいなぁ」と、つい思ってしまいます。来年こそやろうかなぁ。

仕事と趣味の境界

今日の午後は、文化祭準備とか前から懸案事項だった視聴覚教室の改造に着手しようとこころに決めていました。
まず最初にやったのは、コード類の点検。長い間放ったらかしにしてあったコード類なんで、接触不良がおこりまくっています。なので、まずはコイツの修理。キャノン端子をいじるのは久しぶりです。横から放送部員は「なにをしてるの?」みたいな感じで見ています。いや、君たちもできないといけないのよ。
ケーブルをミキサーにつないで、コネクタ部分をチョコチョコといじると不良個所がわかります。ねじをくりくりはずすと、ガンガン断線しまくっています。こりゃあかんわ…。で、半田づけ。修理をすると、当たり前ですが、すっきりとした音がなります。いい気持ち。
次にやったのは、視聴覚教室の改造。といっても、プロジェクタ用のコネクタボックスの取り付けをして、コードを引き回しただけですけどね。金曜日につくったボックスを机にねじ止め。コードを引き回して、じゃまなドアの角っこを切り落として、おう、見栄えがよくなった。満足満足。
最後にやったのは、舞台設営。うちの学校の文化祭は、1年生は仮装パフォーマンス。2年生は小演劇、3年生は演劇となっています*1。で、小演劇の劇場は武道場。ここ、なんにもないフロアなんですが、底に柔道部の畳を積みあげて仮設の舞台をつくります。そのまわりに暗幕を張り巡らせるわけですが、これがやっかいなんです。ロープ一本に暗幕の重さをすべてかけなくちゃなりません。
で、役に立つのがローピング。だいたいこういう場所でにわかに元気になるローピング自慢のおっちゃんってどこにでもいるんですが、ウチの学校では、おばはんが元気になるわけです。
ロープを肩に担いではしごをよじ登る姿は、ヒゲの頃も今も一緒です(笑)。端っこはねじり結び。終端はトラックノット。グイグイ引っ張ると、ロープは見事に張れます。暗幕をかけたところでもうひと張り。いい感じです。あとは、端末処理のインクノット。
それにしても、この「芸」を誰に伝えようかなぁ…。

*1:これを決めたのは、わたしが担任をしていた学年の好き者です。基本的には、3年生の演劇へ向けて3年間力をつけていこうという意図です。かつては、1年生は仮装行列で近所の幼稚園に乱入したりしておもしろかったし(もう、スターですわ・笑)、商店街でもけっこう好評だったのですが、いつのまにかなくなりました。つまらない…

てことで、始業の日

ウチの学校、9月の初め頃に文化祭があります。なので、今日から学校ははじまるものの、授業は午前中だけ。午後からはホームルーム活動です。そんな合間をぬって、「音響講習会」とか「照明講習会」とか、まぁ機材の取扱いの説明会が目白押しです。担当は、わたしと放送部。めんどくさいので、最初にちょこっと説明をして、後は部員にまかせました。いや、結局はそのほうが来年度以降への「申し送り」ができるんですよ。
で、わたしはというと、昨日買ってきたパーツで工作三昧。工芸室に行ってドリルとか電動糸鋸を借りて、ちまちまとものづくり。楽しい!
廊下で出会う教員に「こんなんつくったよ〜」と見せびらかして遊んでいました。その後に、「いや、遊んでいるんとちゃうし」とフォローすると「そんなこと言うてへんやん(笑)」とツッコミが入りました。いや、遊んでいるんです。
てことで、楽しい一日でした。