みんなの嫌われもの

放課後、追認の指導*1をしていたら、ある教員が来て言いました。
「あの…、人権学習のプリント、むずかしすぎるという意見が多いんですが…」
ま、むずかしいですよ。だって、日朝関係史ですから。一筋縄でいけるわけないじゃないですか。
で、いろんなことを話しているうちに、「ビデオを見せて、講演聞かせてだったら楽やな…」とポツンとつぶやいていました。思わずキレそうになったけど、こんなところでキレても明るい明日はないので、「スルー力(笑)」を発揮することにしました。
まぁ、最終的にはあちらさんの話しておられることをほぼ丸飲みする形で、プリントを大幅につくりかえることにしたんですが…。
なんだかなぁ。
実は、わたしがつくるプリントは「わたしならこう授業を展開する」というシナリオなんですよ。なので、他の人が使いにくいのは当たり前かもしれない。でもね、プリントってそういうもんだと思うんです。自分が授業を展開する時に、「これを伝えたい」というものがある。そこに、自分の持っている知識や力量をこめて、しかもそれらの3割で伝えるわけです。その上、プリントはそのエッセンスなので、まぁ自分の知識や技量の1割でしょうか。他に、いっぱい伝えたい「ネタ」もあるんです。でも、そのあたりは「その人にしかできない」ものですから、他の人に伝えることは不可能なんですよ。
つまり、「伝えたい」という思いを具体化するものが教材であり、その教材を触媒として、自分の思いを生徒たちに伝えていくものなんだと思うのです。ところが、どうも「教材を伝える」と誤解をしている、あるいはそこでとどまって「よし」とする感じがひしひしと感じられるんですよね。でも、それでは「思い」は伝わらない*2
なんでこんなことになっているのかなぁと思うのです。で、当面の結論は、「人権は大切だと思うけど、人権教育は嫌い」なんだろうな、と*3

*1:数学基礎なんていうのを去年落としたヤツがいて、「10万円を年利30%で借りた時、6回分割で1年で返したら利息をいくら払わなくちゃならないか?」みたいな問題をやってました。計算が終わったら「絶対借りるもんか!」と言ってたけど、やばいなぁ…。

*2:つーか、そんな時間につきあわされる生徒たちがかわいそう。

*3:は、もっと辛辣なことも書こうかと思ったけど、やめとこ…。

みんなの嫌われもの” に10件のコメントがあります

  1. *1の利息。利息制限法はおろか、貸金業法にも違反しているような? 闇金?うぅぅ、そもそもそんなトコで借りちゃダメ!(笑 …という教育も必要だったりして?
     本文。万人向けの教材はないって言いますけど、それって教わる側の多様性だけじゃなく、教える側の多様性にもよったんですね…

  2. 樹村さんのするどいご指摘。ひどい利率ですねー。数学教育の際にも、利息制限法、出資法、貸金業法にご配慮を。

  3. あの利率。「湖」さんのところのレディースローンです。あそこ「ほのぼの」がうたい文句のはずなんですが(笑)。
    実際は年利率29.2%ですが、とりあえず30%で計算させました。自分でやって「え〜!」と思ったので、サイトの中にある返済例(毎月1万円返済)を見たのですが、似たような数字でした。マジビビリました。
    かつての教科書には「複利計算」とか載っていたのですが、いまは「数学基礎」にあるだけのはずです。でも、この科目は採用している学校が少ないはずで、結果「数学基礎」を履修する高校生はほとんどいません。
    「教える側の多様性」!ほんとうにその通りです!言い得て妙というやつです。

  4. 29.2%なら出資法の上限金利で、ギリギリ合法ですね(グレーだけど…)。
    金利計算は、科目に依らず、教えた方が良いような気がしますよね。計算せずに、その結果だけを社会科で教えるのでも可。

  5. 「いやぁ、きょうびトイチ(10日で1割)なんてアコギなことできまへん。ウチらのような良心的業者は、10日で3分がせいぜいですワ」
    5年ほど前、仲良しだった街金の支店長の言。

  6. すごいなぁ、街金って。
    でも、ニーズがあるから生き残っているんですよね…。
    ローン会社も一緒か…。あれだけ広告が打てるんだから、よくもうかっているんでしょうねぇ。

  7. 以前勤めていた会社で。同僚が街金と取引がありました。闇でない、TVで公告打つようなメジャーどころでも、内実は○ク○そのものだったそうです…
    ところが、大手銀行が、近年そゆところに「ノウハウが欲しい」とすり寄るんですよね(業務で、その手伝いをした同僚もいてました)。むー
    一般人は、よほど賢くならないと。

  8. 上の街金の支店長の「語り」のポイントは、トイチ(10日で1割)の闇金業者と対比することで、自分のところ(街金)が利息が3分の1の良心的業者あることを印象付けることにあります。
    文章すると、その「語り」のからくりにすぐに気づきますが、直に聞くと「おっ、利息、すごく安い!」と思ってしまいかねないのです。
    利息計算法、生徒にしっかり教えてやっください。

  9. > 姐さん
    そうか!そんなからくりがあったんですね。確かに「3分の1以下でっせ〜!」と言うと安いと思いますが、ものすごい利息ですもん。

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