切れ目ない1日

朝起きたら7時前。それはかまいません。なにせ、今日は午前も午後も出張ですから。
てことで、8時スタート。まずは恒例の病院です。今日はレントゲンがないのでさっくり終わるはずです。診察が終わったら、そのまま山間の町へ。この町に行くためにはいくつかのルートがありますが、一番早いのは第2のふるさとからの山越えです。そこそこ走り慣れた道を快適に走ります。路面が濡れているから、スリップだけは注意しましょう。で、40分ばっかで到着。間にあいました。
午前の会議は中高連携です。生徒の情報を共有したり、はたまた人権教育の情報を共有したり。こういうの、ものすごく大切です。だって、世界人権宣言の授業ひとつとっても
「中学校でやったよね?忘れた?OK。じゃ、もう一回やって思いだそう」
って言えます。
午前の会議が終わったら、少し地域の集会所によってごあいさつ。なにせ、今年度は年度当初に突然やってきて、そこからバタバタで、ごあいさつができていません。ここで、10分ほどムダ話。でも、このムダがのちのち生きてくるかもしれません。まぁそんなことはないほうがいいのですが…。
で、午後の会議の前にどこで昼ごはんを食べようかと。どこかラーメン…。そうだ!お好み焼き屋さんがあった!
ということで、お好み焼き屋さんへ。あいてました。てことで、詳細はこちらに書くことにしましょう。
午後の会議は京都府南部の人権教育担当者の会議です。会場は、京都府最南端の支援学校。
ここ、昨年度まで定員の120%くらいの生徒さんがおられて、えらいことになっていたところです。それが今年度から新しい支援学校ができて、ようやくひと息つけたんだとか。まぁいろいろモヤるところではありますが、まぁそういうことです。そうそう、支援学校って、地域や他校との交流を大切にしておられます。それそのものはいいことだと思うのですが、それは裏を返せば、日常の交流かないということをあらわしています。そんなことを考えながら、支援学校の中を見学し、やがて会議へ。
会議の方は、いつもの通り、なにがなんということもなく、仲良く終了。
さてと、ここから再び移動です。夜の仕事に行くためには、ここから最速で帰らなければなりません。そのためには高速道路一択です。幸い近くにICがあるので、そこから乗って、一路京都市内へ。京都駅近くに車を置いて、京都駅へ。おぉ、いつもの時間の新快速に間に合いました。台風も近づいているけど、特に遅延もありません。
で、夜の仕事の場所へ。
今日の内容は「キャリア教育」です。テキストは「キャリア教育の推進に関する総合的調査研究協力者会議報告書」です。まずは前段として、横山明子, 2019, 『生徒指導・進路指導・キャリア教育論 主体的な生き方を育むための理論と実践』教育図書を使って、進路指導やキャリア教育の歴史についてざっと話をします。ただ、ここに書いてあることを鵜呑みにしてはいけません。なので、ところどころでコメントを入れます。例えば、1980年代の「教育の荒廃」という記述がありました。でも、その荒廃はなにによってもたらされたのか。そこには「今日もあの子が机にいない」から「非行は教育の宝」へと至る道筋があった。そして、その後輩は社会のありようを映す鏡だったはずです。でも、そういう観点では書かれていない。だから、そういう話をコメントしなきゃならない。さらに、報告書に関してもキャリア教育が必要となる背景が書いてあります。はっきり言って、あれ、目の前の学生さんたちのことを書いてあるわけです。ひでぇよ。しかも、その背景にある社会についても書いてあるけど、そんなの子どもたちになんの責任もありません。子どもたちに「キャリア教育」とか「e-ポートフォリオ」とか言う前に、まずは今の人財を使い捨てにする社会を変えろよと。とにかくてっぺんに来る内容がてんこ盛りです。さらに、生徒指導提要にも報告書にも「生きる力」とか書いてあります。そんなの、わたしらずっと前から言ってきたよ。それは「受験の学力か解放の学力か」論争をアウフヘーベンしたところにあったものですよ。それは、被差別の立場に置かれた子どもたちが自身の生きざまを通してつくりあげてきた言葉ですよ。そういうのをさらっとかすめ取って、ちょこんと置く。怒りしかない。まぁそんなのをぶつける、暑い90分になってしまいました。アカンなぁ。
その後、せっかくなので、近くで1杯。
ポテサラ頼んだら、出てきたのはこれ。

自分でつくれと(笑)

ありがとうございます。
しかし、「シャリキン」って初めて知りました。

切れ目ない1日は、おいしいビール&シャリキンとおいしい話で締めくくられました。

本店からの客

今日は午後に本店からお客さんが来ます。なので、迎撃準備だけはしておかなきゃなりません。といっても、わたしのためではなく、支店長のためですがね。それにしても、とにかくここしばらく余裕がないです。いったいなんなんだろう。おそらく某在日外国人教育関係がアカンな。
そうそう、カチンときたメールへの返事はこんなのでした。

日曜日中に提出ということは、わたしの作業は月曜日以降になるということです。つまり、授業や仕事の合間をぬってやらなきゃならなくなるということです。
提出される日程が後ろに行けば行くほど、わたしの首が絞まるだけのことです。言いかえるなら、他に仕事があっても書籍づくりを優先しなければならなくなって、単位時間あたりの仕事量が増えるということです。さらに提出が遅れている原稿が一度に来ると、その分だけさらに仕事の密度が上がります。
そしてデッドラインを過ぎたら書籍そのものがつくれなくなるということです。
先週末というのはマージンを見ていましたが、今週末から月末あたりになると、かなり厳しくなります。
今はわたしが組版をして、ほぼ版下状態で印刷屋さんに出していること。また、印刷屋さんの営業の方が細かな校正をして下さっていることで、入稿をギリギリまで遅くしてなんとかしのげています。そのあたりの事情をわかってもらえるとうれしいですが…。

マジできついです。
ちなみに、今日も1時間目は若い衆の代講なので、1・2・3と詰まります。時間があくのは12時です。午前中は何もできないということです。そこからの2時間半ですべてを揃えなきゃなりません。まぁそれでもわわわとやったらなんとかなるか。
休み時間に「賞与」の明細をとりに行ったら、またまたやる気メーターがダダ下がりです。
6時間目の授業を終えて、しばし待機。やがて呼び出しの電話。
本店からの3人の客を前に、人権教育の今後のことについてしばし話。結局、「人」なんだよな。だって、大阪だって、たしかにとりくみはすごいけど、ほんとうのほんとうに中心を担っているのは「人」です。その「人」は少数です。京都よりは多いけどね。ただ、システムがあるから、全体がまわる。「人」がいなくなったらシステムはやがて止まる。やはり「人」です。そこをわかっているかどうかですね。とにかく、そういう「人」をとれと。クラブで採用するなと。と言っても、アカンやろな。
そんな気分で終了。
さぁ、疲れた。帰ってビールを呑もう。

「わたしのとりみだし方」と暴走すること

人権学習月間2日目は、2年生の人権学習です。テーマは在日外国人について。ゲストスピーカーは金和永さんです。去年までは、このテーマは三木幸美さんに来てもらっていました。でも、今年はすでに講演依頼がはいってたとのことで、断念。ならば誰にお願いしようかと。というところで、ここはふぁよんさんにお願いしようかと。タイトルはもちろん「わたしのとりみだし方」です。
てことで、午前2時間の空き時間は準備。しまった、4時間目がつまってるってことは、迎えに行けないってことじゃん。幸い、同じセクションの若い衆がいってくれることになってホッ。
授業を2発終えて、昼休み。ふぁよんさんと「久しぶりー」とあいさつして、体育館へ。さっそくセット開始です。セットは思いの外早く終わったので、少しゆっくりおべんとです。
で、いよいよ講演会。
ふぁよんさんの語り口がいいですね。幸美ちゃんの語り口は、どちらかというと言葉に力がある。それは、言葉への信頼というか確信というか、そういうのがあるからかな。それに対してふぁよんさんの言葉は瞬間の躊躇がある。それは確信がないというわけではなくて、常に自分と対話し続けてる感じがあるのかな。なので、確信を持った次の瞬間に、その言葉への疑問が湧いてくるという感じ。
そんな中で、ライフストーリーが語られます。もちろん話はひいおじいさんやひいおばあさんのところから。そういうもんですよね(笑)。続いて猪飼野の歴史。ここまではいい。ここから、なぜ自分はこの話ができる/するのか。そして、自分の立場を問い直しはじめる。
話を聞きながら、この話はどこへ行くのだろうという期待感が湧いてきます。
やがて話は「とりみだし」へと入っていきます。自分のとりみだし経験を語りながら、ではまわりはどうするのかと問う。そしてふぁよんさんは
「とりみだしにつきあう。自分もとりみだす」
とされます。
そうなんだよなぁ。それが大切なんだよなぁ。
エンディングはベトナム人のお母さんへのインタビュー。
「子どもがベトナム語を忘れていくことが悲しい」というお母さんの言葉をひきながら、インタビュー中にベトナム語でキャッキャしてるおちびちゃんの姿を映して
「この子に対して日本の教育だけをするのか、ベトナムの教育もするべきなのか?」
という問いを残してフィニッシュです。
いいなぁ。子どもたちはどんな感想を持つのかなぁ。
で、仕事へ向かうふぁよんさんを駅まで送って
「また遊ぼうねー」
てバイバイ。
その後職場にもどって脱出準備。今日行かなかったら、次に行くタイミングがいつになるかわかりません。向かう先は京都府国際センターです。
この間、少し暴走気味に走ることにしています。誰の許可も同意も得ずに、とにかく思いついたこと、正しいと思ったことをしつづけています。そのひとつのことが、この夏の研究大会で日本語指導を必要とする子へについてのレポートを集めてガッツリ話題にすることです。そこにH江さんに来ていただいて深堀をしてもらう。その謀議ですね。
ここでいろいろ情報交換。課題はどんどん明確になってきます。やらなきゃならないこともどんどん増えていきます。でもそれをやろう。H江さんも
「暴走するくらいでなきゃ動かない」
って言っておられましたからね。
結局1時間くらいいろんな話をしました。さて、ロピアに寄って合挽きミンチを買って帰ろうかな。

ヤクゲトとかなんで閉校やねんとか

今日は久しぶりのヤクゲトの日です。しょっちゅう貼り忘れるので、常に在庫がある状態ではあるのですが、さすがに当初の予定より1ヶ月半近くうしろにずらしたので、在庫が底をつきかけてました。ちなみに、なぜうしろにずらしたかというと、もちろん骨折からの通院があるからです。そこへもってきて、火曜日の午前にガンガン出張が入ってきて、身動きがとれなくなってしまってました。
てことで、朝は少しゆっくり目。
頃合いがいいところでお医者さんへ。この間の血液検査の結果を見せたら
「うん、いいね」
と。あとは血圧ですね。
「老化した血管は元にはもどらないから」
と言いながらも
「お酒と塩分を控え目に」
と言われてしまいました。塩分は控えてるけどなぁ。
で、3ヶ月分のヤクをいただいて終了。

午後は某人権教育研究会の会議です。
京都府は5つのブロックにわかれて活動してますが、とあるブロックはたいへんだな。行かなくてよかったと、あらためて思います。でも、それに乗じていろいろ主張してみたり。もちろん、自分の主義主張なんかじゃありません。ひたすら、外国人の子どもたちの就修学の保障のためです。そのためには言わなくちゃならないことは言い、やらなきゃならないことをやる。そしてなにより、ためになったりおもしろかったりすることが大切です。子どもたちにかかわっている人が、ほんとうに限界でがんばっておられるがゆえにわからなくなることがある。わたしは幸か不幸かそういう状態ではない。だから、限界でがんばってる人の状況はわからない。でも、だからわかることがある。それぞれの立場の人が互いにできることを交換することが大切かなと。
そんな感じで会議も終了。すみやかに夜の仕事へ向けて移動開始です。

今日の夜の仕事のテーマは「動画鑑賞」です。
ここまで輪読しながらいろんなことを学んできました。それは参加されてるみなさんだけでなく、わたしもまた学んできました。なので、そういう学びを通して得たセンサーを使って動画を見る。
動画は「生野南小学校の生きる教育」です。どの番組もだけど、この番組にもこれまで学んだことがてんこ盛りです。それを単に「すごいなぁ」という見方で見るんじゃなく、分析的に見るという試みです。
番組を見たあとは、まずは自分とのディスカッション。そして、グループディスカッションとシェア。自己開示もあったし、いろんな意見が出てきておもしろかったですね。
ただ、できればもうひとふんばりしてほしいな。来週の動画も決めてます。わかってくれるかな。
しかし、こんなすごい実践をしている学校が、この3月に閉校になってたとは…。そりゃ、人数が少ないのはわかる。でも、予算の使い方はカジノとかじゃなくて教育だろうと思います。未来への投資をせずに、自分のまわりへの投資をし、しかもその資金はこれまで大切に培ってきた財産の切り売り。わたしはそんなのあかんやろうと思うけど、どうやらこの国ではそういうのがウケるらしいな。

ようやく終了

相変わらず月曜日は仕事に行きたくありません。てか、37年間働いてきたんだから、少し休憩させてほしいというのが正直なところです。が、ここで休憩したら、えらいことになる[1]お金と後継者。ので、休憩できないという。どうしようもないないな。
それでも出勤して授業。6月ですね。ダレダレです。まぁしかたがないです。試験まではまだ遠い。休日も行事もない[2]あ、人権学習があるか。教室の後ろにポスターが貼ってあります。。今年は涼しいのが救いかな。
授業の合間は組版です。今年はこれがあったか。2年やってないと忘れます。が、しばらくしたら思い出しました。それにしても、ここから7月中旬までめんどくさい作業が待ってるよなぁ。しかたないですけどね。
午後の会議では、この間の公開授業の感想を聞くなど。教科書にメモすることの是非なんかがあったり。そんな中で「なるほど」と思ったのは、教科書を映して授業をするのって、新採にはきついんじゃないかという意見です。つまり、板書をしてきた経験があるからそれができる。要は板書の延長として使うツールってことなのかな。そうそう「しゃべれ!立ち歩け!」に賛同してくれた若い衆がいたのもおもしろかったですね。
で、放課後は追認補充最終回。やっぱり「2×x^3」に4を代入するしかたがわからないようです。なので
「xは箱だからね。2×x^3は2×□×□×□だからね。2×4×4×4になるんだよ」
と。さらに、微分はできるけど積分ができないとのことなので、
「微分は1減らすよね。で、減らしちゃったからちょっと増やすために前に数字をつけるんだよ。逆に積分は1増やすんだよね。で、増やしちゃったからちょっと減らすために前に分数をつけるんだよ。でね、そういうやり方がぶれないようにすることが大切だね」
などと説明してみるなど。我ながらムチャクチャな説明してるな。まぁ点数とってくれたらいいんですよ。とってくれるかどうかは自信ないけど。
さぁ、追認補充もようやく終わりました。あとは、中庭コンサートのリハですね。時間がないから荷物を持ってリハに参加。ちょこっとセットを組んで音が出たところで退勤ミュージック。さぁ帰りましょう。電車退勤は楽だ。

footnotes

footnotes
1 お金と後継者。
2 あ、人権学習があるか。教室の後ろにポスターが貼ってあります。

とにかくやりきる

今日は車出勤です。なので、かなり早い時間に出勤です。とりまやらなきゃならないことをサクッとやって、さてと大仕事のうちのどれをやろうかと。やはり作文の入力かな。始業まで残り30分。いけるか?やるか!
てことで、誰もいない職員室でブツブツ音声入力。30分で3クラスやりきりました。なので、始業とともに担任さんに感想文を返却。担任さんだって早くクラスの子の作文を読みたいでしょうからね。なのに貸してくださるわけで、感謝しかないです。
お次は多様性ワークショップのカードの印刷です。実施日は再来週だけど、来週の火曜日に担任さんに説明することになってるとか。月曜日はまったく時間がないので、今日やる以外選択肢はないです。
2時間ばっか輪転機と丁合機と裁断機を相手にゴリゴリやって、あと少しというところで、裁断のミス。しもた…。まぁ7クラスしかないのに8クラス用に裁断してるから、なんとかなるかな。
ちなみに授業はふたクラスともプリントです。単元が終わったらプリントというペースだとこうなります。完全にここが息抜きの時間です。
午後は来週の人権学習のポスターづくり。その後追認関係のブリントづくり。このあたりでそうとう疲労がたまってきました。どうする?走る?アカン。ここで走ると、たぶんいろいろ崩壊します。ガマンだな。
定時になったところで退勤。すでにズタボロです。
帰り道に歯医者さんに寄り道。先週型取りをしたマウスピースの受け取りです。保険が効いて3000円か…。高いな。てか、歯は高い。
家に帰ったらウトロ運営会議のzoomです。途中、いきなり当てられてビビるなど。いや、集中していませんでした。すみません。
そんな感じで、9時にすべて終了。とにかくやりきった。

感想文にまみれる

朝、猛烈に眠いです。でも、今日に夕方リハビリがあるので、その分仕事を詰めないと、あとがえらいことになります。
1時間目は空き時間。ここで2時間目の準備と作文読み。意外なほど「寝た子を起こすな」が少ないです。というか、小さい頃に親から言われたことを思い出して「あれが差別だったのか」という感想を書いてくる子がいたりして、なかなかおもしろいです。
2時間目は授業公開。と言っても、どうせふだんからフルオープンにしているので、特に何がどうということもありません。やる気のないだるい授業が変わるわけでもないです。なんか、支店長と副支店長もやってきて、どうなんねん。ただ、忘れ物のヒモと物差しを職員室に取りに行ったり、本当にふだん授業のことを考えていないことが丸わかりになったかな。
ここで授業は一息。なので、作文読みの再開です。一応質問も書いてもらっているけど、あまりにも多くて答えるのは不可能かな。ただ、おもしろいのがありました。
「センセイは部落差別はなくなると思いますか?」
定番の質問ですが、これは答えなきゃならないかな。「なくなる/なくならない」ではなく「なくし続ける」なんですよね。それは「いつきさんにとっての理想の社会ってなんですか?」と同じです。そんなもん、ないです。ただ「よりマシな社会」を追い求めて右往左往するだけのことです。
もうひとつ
「人権学習では部落差別について聞くけど、それ以外の時間には聞かない。現実にあるの?」
これはもう、わたしの授業を受けていたらあり得ない話です。だって、角打ちの話をしたら自動的に部落や在日の話になりますからね。わたしはそういう世界で生きている。だから、部落や在日やセクマイは日常会話です。でも、圧倒的多数の教員はそういう世界には生きていない。てか、生徒もそうですね。そういう世界に生きていない。だから日常会話の中には出てこない。ただ、出てくる時はある。でも、その時は「部落」という形をとらず「あそこ」という形で出てくる。だから、わからない。でもまぁ、考えようによっては、あからさまに「部落」という言葉を使えないところまでは押し込んできたってことでもあるかな。
作文読みが終わったら、生徒に許可をとりに行きます。もちろん全員ではないけど、プライベートなことを書いてくれた子には許可をとりに行かなきゃならんかなと。
い「あれ、載せてええやろ」
生「えー」
い「かまへんやん」
生「しゃーないは、載せさせたるわ」
い「ありがと」
これでOK(笑)。
さて、音声入力の開始です。早いし楽です。これがあるおかげで、子どもたちの感想文をその週のうちに担任さんに返せます。
で、午後の授業。猛烈に眠いです。でも、生徒も眠そうです。なので、授業の半分はプリントです。
授業が終わったら、そのままリハビリへ。今週はセルフリハビリやる時間がほとんどなかったからなぁ。作業療法士さん、相変わらず攻めてこられます。いてててて。でも、随分と動くようになりました。
帰りに実家に寄ってwifiのセッティング。APモードにしなきゃならないかと思いきや、あっさりとつながってしまい、戸惑うなど。二重ルーター問題はどこに行ったんだろう。てか、あれ、ルーターが入ってないのか?謎は深まるばかりですが、まぁつながったからよしとしましょう。
さぁ、長い1日が終わりました。あとはお風呂とビールを残すだけです。

やはり長いな

今日の午前は第2のふるさとで会議です。なので、朝は少しゆっくり。で、新しいリュックに荷物を詰めてスタート。まだ身体になじんでないですね。でも、おいおいなじんでいくでしょう。とりあえず肩ひもの調整からかな。
しかし、大量の紙を入れてるから、重い。車で出張であれば、この重さは関係ないんですけど、電車での出張はこれがしんどい。さらにおべんともあるし、おべんと用のお茶を入れたペットボトルもあるし、とにかく重いです。さいわい、今日の行き先は駅から近いので、それだけが救いです。
出張先に行く途中、ふと気になって、午後の出張場所を確認したら、そこは来週で、今日は別のところでした。しまった。少し荷物を減らせたな。
で、会議の前に夜の仕事のためのデータをダウンロード。やはりipadはむずかしい。やはりわたしは自分でディレクトリをつくって、そこに整理していくほうが性に合ってますね。
と、そこへ会長がやってきて
「ほれ」
と荷物をくださいました。これこれです。しまった。また荷物が重くなる(;_;)。その代わり、財布が軽くなる(;_;)。
で、会議のスタート。今日は完全にフリートークです。まぁ、(部落)差別をどう教えるかって話です。
なんかね。おそらく、子どもたちは、差別は個人間で行われるものって考えてる。だから「自分はしない」からいい。「差別する人が悪い」となる。でも、そうじゃない。本来は差別の結果は権利の不平等としてあらわれる。あるいは権力の不均衡と言ってもいいかも。その「権利」は、例えば「婚姻関係」みたいな制度的なものだけじゃなくて、例えば「アウティングされるかもしれないという不安を抱えるかどうか」みたいなものも含まれる。つまり、社会構造の問題です。
が、「社会構造の問題」と言ってしまうと、子どもたちにとって「そんなんムリ」「自分とは関係ない」となる。でも、本来はそんなことじゃなくて、個人と個人の関係は社会構造の中に埋め込まれている。というか、社会構造との相互行為の中にある。
そんなあたりを顕在化させるもののひとつが、例えばマイクロアグレッションかな。社会構造の中に埋め込まれた個人間の発言が被差別者を傷つける。発言の背景には社会構造としての権利の不平等がある。
マイクロアグレッションについては「発言しないように気をつけなくちゃ」と捉えられてしまうことがよくあるんだけど、そうじゃなくて、そういう社会構造の中にいるってことを意識化するってことなんですよね。
まぁ、そんなことを考えているので発言したけど、スルーされました(笑)。
で、午後の会議へ。今度は京都府中部の町です。こちらの会議は、どちらかというと、行事関連の確認が多いので、そんなに考えない。いや、考えるか。わたしの役割は講師の選定ですね。今の人権教育担当や新規採用教員に必要な知識はいったいなにかってことをひたすら考えてます。なので、例えば土田さん浜田さん山田さんに来ていただいています。次は何か。すでに頭の中にはキーワードはあります。あとはどなたにお願いするかです。なので、会議中に依頼メール。どうなるかな。
そんな感じで午後の会議も終了。再び移動です。
やってきたのは夜の仕事の現場です。
とりま仔牛控室に行って、出勤のピッをやって、速やかに印刷開始。とてもじゃないけど、プリントを持ってはいけない。てか、プリントアウトし忘れてたのもあるので、PCを使ってみたり。助かります。さらにwifiを使うための申請もしておきましょう。これで次回から安心してyoutubeを使えます。
で、夜の仕事開始。
まずはこの間「教員が使うひとつの言葉で、その場にいる誰かを排除してしまうかもしれない可能性」ってことを話してたから、マイクロアグレッションにかかわる動画を見せてみました。
そこからは輪読→コメントの繰り返し。こんなのでいいのかなぁ。輪読してるテキスト、決して悪くないんだけど、ところどころで引っかかります。そこをコメントするのが大切かな。もちろん「ほんまそれ」というところもあるので、そこも言わなきゃ。
まぁ、現職教員の経験談をダラダラ話すだけですね(笑)。
そんなこんなで、リアクションペーパーを書いてもらって終了。しかし、こんなのでいいのかなぁ。でも、こんなのしかできないからなぁ。まぁ、来年度話が来なかったら、それはそれ。
さぁ、帰りましょう。家に帰ったら9時だ。
しかし、火曜日は長い一日やな。自業自得ですが。

外国ルーツの高校生をエンパワメントする実践―大阪府立「枠校」の卒業生調査からー

今日は某人権教育研究会の総会です。なので、京都府中部の町まで出張。朝の乗客は多いです。それも学生さんが多い。沿線にはたくさんの大学があるからかな。ちょっと考えただけでも、佛大、花園大、立命館大、京都先端科学大、そして京都医療科学大と京都建築大か。その先には鍼灸大もありますね。すごい路線だな。
そんな感じで会場に到着。9時集合と言われてたけど、電車に乗り遅れて少し遅刻。いや、一本の遅れが大きくなるんですよね。
で、記録用のビデオカメラをセットしたら、特にやることもなく。そこへ本店のえらいさんが来られました。なにやら今日は午前中で帰るんだとか。これはイヤミを言いに行かなければ。
「なに?今日、午前中で帰るんやて?午後の講演を聞く気がないってことやな?つまり、在日外国人教育をやる気がないってことやな?」
まぁ、日程調整がうまくいかなかっただけってわかってるけど、イヤミは大切です。とは言え、今年度の本店主催の研修会にようやく在日外国人教育が入ったり、動きはじめてはいます。なので、それについては
「うれしかったよ」
とほめておきました(笑)。
さらに某在日外国人教育関係の全国大会の宣伝もおこたらず。なんか、2日目はさっきの研修会があるけど、1日目に来るかもとか。ならば2日目は若い衆に参加させろよと。
そんなふうにして会議がはじまりました。
室長の話を聞いていると、「外国人生徒の在留資格の把握につとめる」とか出てきて、やったなと。やっとの一歩です。しかし、その文章、今年のを読んでないんですよね。しまったな。いや、非常勤の人も含め全員に渡したら、わたしの分がなくなってしまったんですよね。ただ、別の文言も加わったらしく、めんどくさいなと。
そんなこんなで、午前の会議は終了。
午後は記念講演。タイトルは「外国ルーツの高校生をエンパワメントする実践―大阪府立「枠校」の卒業生調査からー」、講師は今井貴代子さんです(笑)。今井さんとのつきあいは長いです。交流会をはじめる前、stnで呼んだこともあるから、たぶん20年近いんじゃないかな。はじめてサシ飲みした時今井さんはまだ学生で、一緒に天一に行って、そのまま今井さんは帰れず、なんでも夜通しどこかで飲んでたとか。でも、ほんとうに在日外国人の子どもたちとともにいる実践者であり研究者でもある。なので、「枠校」の実践と、それが大阪府立高校全体へと波及している内容について話してほしいと思いました。山田さんの話もだけど、大阪の実践をそのまま京都にもってくるのは不可能です。ただ、ヒントはある。そのヒントをつかんでほしいという思いです。
まずは全体状況。マニアックな数字を持ってこられました。京都府の18歳までの家族滞在の人数です。なんと、16歳〜18歳が73人もいる。ということは、わたしたちの前で顕在化している生徒数は、ほんの氷山の一角ということです。そして多くの家族滞在の子らは高校以外の「どこか」にいる。
そういう状況と文科省の動きを説明されたあと、いよいよ「枠校」の話がスタート。枠校の歴史と現状、そこでおこなわれていることの紹介です。なかでも居場所の大切さは「だよな」と思いました。今井さんの話の中で繰り返し出てきたことは、ロールモデルの存在でした。それはかつての、そしてもしかしたら今もですが、部落の高校生のことと重なります。家族は全員土木業で、大学に行った大人はまわりにいないというのが普通でした。同じように、家族は全員工場勤務で、親戚は高校にも行けてないという外国人生徒が大学に行こうと思うにはロールモデルが必要です。そしてもうひとつ必要なのが教員の支援です。支援と言っても、たとえば「はげまし」「情報提供」といったあたりかな。ただ「はげまし」は誰にでもできるけど「情報提供」はむずかしい。
そこで必要となるのが教員のネットワークです。みんなで情報を共有する。
こうしたことに寄与するのが「外国人教育研究会」なんですね。つまり、教員のネットワークだけでなく生徒のネットワークもできる。後者が交流会です。
さらに今井さんは現在の課題も語られました。それは働き方改革です。そこで活用できるのがICTだったりします。そしてそれを担保する文科省の動きがある。そんなあたりを利用しながら、でも一番大切なことは、「社会的な障壁を取り除いくことで、その子が生きやすくなること」なんですね。
ちなみに、そのあといろいろ質問された方がおられましたが、たぶん府教委の人間とは違うと認識しながら、府教委の代弁をする大学教員って思ってたんじゃないかな。まぁ、今日の今井さんの出で立ちは、ふだんと違ってシュッとしてましたからね(笑)。

てことで、夜の仕事へ。
前回のリアクションペーパーに「専門家主義批判について、もう少し知りたい」というのがあったので、どんな動画を見せるか悩んだ末、これの全国放送バージョンを見せました。全国バージョンにはわたしはチラリとしか出ませんが、それでもみんなびっくりしたのかな。ただ、リアクションがなくてさびしかったり(笑)。
夜の仕事のあとはzoomで恒例の会議です。しかし、そんな感じで9時ころまでやってたら、さすがに疲れました。

拍手が出た(笑)

担当しているふたクラスが、ともに今日から複素数がはじまります。てことは、いつもの話をしなきゃなりません。
うまくできるかな。
片方のクラスは少し空振り気味。でも
「ええか、「a+bi」が式に見える人は、ダメ。これは数なんだ。これまで常識を捨てるんだ!変態になるんだ!」
と吠えておきました。
もうひとつのクラスは、全然関係ないところに反応してます。若いな。
ただ、こちらは2時間連続なので、√-a=√aiまで行きました。ここでひとこと。
「どや。ここまできたら、わかる人はわかるよね。解の公式の√の中がマイナスになってもかまわなくなるよね。だから、解の公式の適用範囲が広がった。それは誰か可能としたのか。変態だよね。変態が世界を変
えるんだ」
でピッタリ授業終了のチャイム。
と、ひとりの生徒が小さく拍手してくれてました。どうやらウケたらしいです。
そうそう。こちらのクラスの子はウトロ平和祈念館に来てくれてたみたいです。5月1日だったらしくて会えなかったのが残念でした。でも、そんな話を聞いて「また行ってみよう」って子もいたし。うれしいですね。
てことで、昼休みに放送部員を集めて荷揚げです。
午後は会議とか代講とか。代講、今年もはや2回目か。変態ではないふりをして授業をしなくちゃならないので難しいんですよね。
放課後、部員が荷揚げしてくれた機材の片づけをしようかと。明後日使いますからね。で、部室に行くと片づいてました。えらいな。これでようやくウトロウィークが終わりました。
最後にプリントのチェックでもしようかと職員室に向かうと、なにやら生徒がたむろしてます。
「ここでいいんですか?」
と聞いてきた瞬間「あっ!」となりました。完全に忘れてました。追認補習でした…。
てことで、30分ばっかリハビリのようなことをやってたら、時間を間違えた生徒が来たので、みんなが終わってからサービスでもう一回やったり。そんなことをしてると、あっという間に定時です。
なんか、今日は授業をしまくったぞ…。