ミーティング

午後からは、京都駅近くでミーティング。はじめのうちは、そこそこまじめな感じで話をしていたのですが、だんだんと話が盛りあがりはじめて、最後は意気投合しまくりです。なんか最近、こういうの多いなぁ。
てことで、コーヒーだけの予定が、気がつくとふたりで白い液体を飲んでいました。あ、もちろんバリウムじゃないですよ(笑)。
このミーティングの結果、またそのうち報告する時が来るかな…。

で、結論

昨日の取材の件ですけど、あまりにも展開が早すぎます。もちろん、マスコミの側としては、この手のことは生鮮品でしょうから、早いのが当たり前かもしれないけど…。てことで、校長と相談をして「やめとこか」ということになりました。
まぁ妥当なところでしょう。

やっぱり終わっていなかった

職員室に行くと、副校長が「ちょっと時間あるか?」と聞いてきます。あってもなくても結局一緒ですけどね。で、話を聞くと、K新聞から取材の依頼があるとのこと。はぁ…。その後、校長室に行くと、今度は「テレビ局が取材したいといってるんやけど、どうしよ?」。「どうしよ」って、あんた…。「なんでも、今度はモザイクなしとか言ってるんやけどなぁ」。そこまでいったら、わたしの判断じゃないですがな。
姐さんのコメント通りの展開ですわ…。

これで最後だ…

今回取材に来た新聞社は4社。まだ記事が出ていなかったのが「読売新聞」でした。どううやら、日曜日に出たのかな?検索をしたら出てきたので、一応記事をゲットしておきました。こちらです。と言いたいのですが、どっかにいってしまった。また、見つけたらアップします*1
とにもかくにも、これですべて出そろいました。少々騒がしい1週間でしたが、無事すんだかな。
それにしても、マスコミの力は大きいです。いろんな人から「読んだよ」というメールをもらいました。あと、生徒たちからも「読んだよ」とけっこう言われました。
なんだかんだ言っても、これで全面的カムアウトです。これまでは、「なんとなく」というか「歩くカムアウト」という状態だったけど、はっきりしたというかすっきりしたというか。ただ、既存の言葉に依拠せずに、できるだけ「自分」という存在からはずれないように伝えていきたいなとは思います。
でも、いずれにしろ静かな毎日がもどってくる、と思う(笑)。

*1:見つけたのでリンクはっておきます

お茶会

抜け出した理由は名古屋でお茶会の参加のためです。
いくらふだんネット上でコミュニケーションをとっていても、やっぱりリアルで会うこととは比べものになりません。なので、会議の人たちに「交流会がある」といって抜け出すことにしました。
現地に到着すると、某掲示板の管理人&お茶会主催者とか、黒くてカーカー鳴く人とか、白くてふさふさした人とか、しょっちゅう会っている気がする人とか、いろんな人がいました。はじめのうちはちょっと出方を探っていたのですが、隣に座られた人がとても味のある方で、だんだんとリラックスをしてきました。
それにしても、この店、オーダーをかけてからものが出てくるのが遅いのなんのって。コップの中にまだ半分くらい残っている状態で次のオーダーをかけても、ぜんぜん間にあいません。おかげさまで、飲み屋でくだを巻く関西のおっさんのモードに入ってしまいました。名古屋の人たちは、それでもねばり強く待っておられるのですが、これって、やっぱり地域差なのかなぁ…。
で、別に飲み放題でもないんだけど2時間でお店をたたき出されて、2次会へ。会場は近くにあったカラオケです。もっとも、だ〜れも歌わないですけど。とりあえず場所を確保して、自己紹介をして、ダラダラしゃべってという感じ。なかなか脱力していていい感じです。もっと長くいたかったんだけど、会議の人たちの合宿所に合流しなくちゃならないので、ここらでおいとま。みなさん、ありがとうございました。
合宿所にもどったら、再び飲み。かなーりしんどかったけど、ポチポチと飲みながらよもやま話をしていました。そのうち、マジでしんどくなって横になると、そのまま爆睡状態の一歩手前です。こりゃだめだということで、別室のふとんの中にもぐり込んで、そのまま爆睡でした。

それにしても騒がしい日々

朝、学校に行くと副校長とばったり会いました。「今度は、京都新聞や。大きく出てるで〜」めっちゃうれしそうやんか。
そういえば、今回の新聞報道一連については、情報を広げたのはコイツやがな。なにせ、月曜日に「洛南タイムスが取材に来るって言うてるから、不公平やし城南新報にも連絡したし」。夕方、「読売新聞も来たで」。えらいうれしそうな顔をしていました。ついでに言うと、火曜日には出張先に生徒からメールが来て「京都新聞が取材に来るらしいんですけど、いつがいいですか?」とのこと。洛南タイムスの記事を見て来たらしいんだけど、水曜日に学校に行ったら「あんじょうしたってや」とのこと。なんでも、教え子らしいです。
で、気になるのは教育委員会の反応。「なんかあったらどないしますの?」と聞くと「そんなもん、コンクールの取材に来て、内容を聞いて、それで記事にしてるんやからしゃーないやんか。そう言うたるわ」了解です。「あんたも、言いやすうなったやろ」その通りです(笑)。ほんまに隠すものがなくなりました(笑)。
で、事務室にあった新聞を見ると、でけぇ〜。
すでに情報はこことかこことかこことかここ(笑)とかに出ていますが、一応わたしもリンク先をば。あと、リンク切れに備えて、今回もこっそりコピーをしておきました。
校内をフラフラ歩いていると、あちこちで「先生、見たで〜」「全国行くんやなぁ、おめでとう」いろんな声が飛び交います。授業に行っても「そういえば、先生昔NHKに出た*1んやな」と、よー知っている生徒が言います。
あ、あれ、タイトルがほんとうは一部違うのよね。「悩む教諭」→「特に悩んでいない教員」です。

*1:これもコピーしてあります

越えた一線

いままでわたしは学校ではほとんど「カミングアウト」ということをしてきませんでした。もちろん「ほとんど」なんで、した人もいるんですけどね。した相手っていうと、例えば管理職*1、信頼できる教員*2、なんとなく気のあう生徒*3あたりでしょうか。こういう人たちって、たぶん「トランスであるかどうか」ということよりも手前のところでのつきあいがあるんじゃないかと思うんです。なので、トランスであることを話しても、とくに何かが変わるわけじゃないんです。
この間のフジテレビの時に、特にカミングアウトをしていない理由として「「トランスジェンダーのいつき」じゃなくて、「一人の教員としてのいつき」のひとつの属性としてトランスジェンダーがある」という感じのことを言いましたが、たぶんそのことだと思うのです。
ただ、ここ1〜2年くらいカミングアウトをしても変わらない人というか、生徒たちが増えてきたなぁという気がします。なので、去年担当した生徒たちには、1年間かけてゆっくりとゆる〜いカミングアウトをしてきました。
ゆる〜いカミングアウトというのは、「わたしはトランスジェンダーです」という言葉を使わないカミングアウト。既存の言葉に頼らずに、自分の生きてきた軌跡や自分が考えていること、自分が見る風景を伝えていくことかなぁ。そんなことを通して「わたし」という人間を伝えることができればなぁと。その先に、もしかしたら「トランス」という言葉が出てくるのかもしれないです。
まぁ、ヒントは学校中のあちこちにちりばめてあります。『婦人公論』のコピーとか『セクシュアルマイノリティ』は保健室にあるし、『30人…』は図書室にあるし。22年勤務している学校ですから、卒業アルバムを見ればわたしの変化は一目瞭然。なにより、生徒たちの前に「物体(笑)」が存在しています。わかる生徒にはわかると思うのですが…。
で、今年。まだ時期は6月です。まだまだゆっくりと子どもたちとつきあう時期だなぁとは思っていたのですが、今日は火曜日に時間割変更で授業に行ってもらった振り替えが返ってきた授業があって、しかも暑くて気が乗らない日。そこにたまたまフジテレビのDVDがあるという*4、これまたなんだかなぁな状態です。そういや、あの番組には生徒たちも登場しているんですよね。
てことで、暑いさなかの5時間目。25分ほどビデオ鑑賞会にしようかと。生徒に見せるのははじめてです。ビデオはおろか、その他諸々の情報は、これまで一切クラスの中で自分からは見せていないんです。どんなことになるかなぁ。
で、前半は「2次関数の標準形変形の確認テスト」です。その後、DVDスタート。
まずは「性同一性障害」というタイトルを見た瞬間、生徒たちは大爆笑です。「なんや!そっち系やったんかぁ!」。そうかやっぱりわかっていなかったか。まぁええけど(笑)。思うつぼやんけ。ところが、Sさんの場面になると、一同シーンと水を打ったように静まりかえります。思わず、「なんでわたしの時は爆笑で、Sさんの時は静かになんねん!」とツッコミを入れました。すると「だって、知ってる人が出たら笑うやん」。ごもっとも。やがて、ウチの学校の校舎がうつります。「おー!うつったぁ!」続いて補習のシーン。「あ、あれ、◯◯ちゃんや!」「あれ、オレ!」と大騒ぎです。その後も、みんなで爆笑しながら*5、あっという間に25分の番組終了。
わたしからの〆の言葉。「まぁそういうことや。でも、番組見せたんは、君たちがはじめてで、まだこうやってクラスで見せたこと、一回もないねん」「ほな先生は、ウチらのことを信頼してくれてんの?」「まぁな」で、チャイム。
さて、片づけじゃ。

*1:校長・副校長・事務長です。まぁ自分の身を守るためですね。

*2:一緒にいろんな活動をしている人とか、なんとなく気のあう教員とか、理解してくれそうな教員とか。

*3:なんというか…、ウマがあう生徒っているんですよね

*4:この間管理職に見せるためにかばんに入れていたままでした。

*5:Sさんのシーンはみんな静かです。例えば、性別欄に◯をするのを迷ってボールペンが漂うシーンなんかは「◯できひんにゃ…」「女に◯したらええのに」とつぶやいていました。

またもや今日も…

今日も放送部にお客さん。取材です。今日はえらく眠いし、残っている生徒も少ないし、イマイチノリの悪い感じでしたが、それでもテンションの高い生徒もいたりして、1時間ほどかけて終了。う〜ん、個人的にはすみませんでした。マジで今日はテンションが低かったんです>記者さん
そうそう、月曜日の取材の分の記事が出たみたいで、これでいよいよ職場までが特定できるところまで晒されてしまったということになります(笑)。学校で見たのはある地域紙の記事ですが、まぁえらいことになってきたなぁ。
家に帰ってもう一社のwebを見ると記事がありました。まぁ、これ、なくなるのが時間の問題なので、こっそりいただいておくことにしました。

えらいことになってきた…

朝、学校に行って放送コンテストで2位になったことを報告。教職員のみなさんから暖かい言葉をもらいました。やがて昼過ぎ、副校長*1がツツッとやってきて「放課後、放送部のことで地元の新聞が取材に来るし」とのことです。
実は、放送コンテストで全国に行くのは、まだ3回目なんです。でも、部門で優勝した時も取材なんて来なかったけどなぁ。よほどネタがないのか、学校のイメージアップなのか。まぁ、どっちでもいいです。
放課後、新聞記者が来ました。「えっと、このタイトル*2、なんて読むの?」生徒たちも「さぁ…」。「どんな内容なの?」「えっと…、なんと言ったらいいのか…」。まぁのんきな取材です。しゃーないので、一通り説明すると、新聞記者の雰囲気が変わりました。
新聞記者「実はね、僕ら、とりあえず全国に行くということで来たんです。内容、なにも知らないんです。へー、そんな内容だったんですか。ちょっと一回聞かせてもらえますか?」わたし「ほな、アンプとスピーカー準備しよか。実はわたしもはじめて聞くんですよ」。
で、聞いてみました。あかんわ。ナレーターの音量レベルはガタガタ。もうちょっと変化をつけないと、聞いててあきるで…。と思っていたのですが、記者のみなさん「いや〜、わかりやすくつくりましたね」てな感じで、えらいのめりこんでます。そこから、「なぜこのテーマでつくろうと思ったの*3」とか「つくっていて困ったこととかどんなことだったの?*4」とか「先生は、なぜこのテーマでいこうとおもったのですか?*5」とか、いっぱい質問を浴びてしまいました。
結局、「5分くらいで取材を終わろうとみんなで話していたんやけど、えらい時間がかかったなぁ」とのこと。1時間半でっせ。最後でみんなの写真をとって取材終了。
それにしても、これ、1位の学校よりたぶん扱い大きいで…。どないやねん。

*1:かつての「教頭」です。

*2:「teacher♂ or teacher♀

*3:わたしの差し金(笑)

*4:どうやら、わたしと連中の関係があまりにも普通なので、トランスへの偏見があることがぜんぜんわからなくて、なにが問題かわからないことが一番の困ったことらしい(笑)

*5:「ネタ」やし、勝てるやんか(笑)