「なんでもあり」はやっぱりいい

今日は滋賀県の某中学校のPTA研修です。
実はUITトリオが、前々から
「お座敷の時のお客さんの表情が撮りたい」
と言っていたのですが、行政や研究会がやる不特定多数対象のものだとなかなかむずかしいんですね。いままで何回かチャレンジしたのですが、
「いつきを撮るのはかまわないが、お客さんはダメ」
という返事が返ってくるのが通例でした。ところが、この中学校、「緩さでは滋賀県一」と自称するだけあって、ふたつ返事でOK。それどころか
「公開範囲によってメイクの気合いが変わるので、公開範囲を教えてほしい」
というオファーがあったとか。さすがです。
ちなみに、数週間前は
「参加者は20人ぐらいかなぁ」
ということだったのですが、フタを開けてみると40人の参加です。ちなみに、この研修があることを知った人が他府県から2人参加されたのですが、おふたりとも一度話を聞いておられるんですよね。
「同じ話ですがいいんですか?」
と聞くと
「いいんです」
という答だったので、それはそれでいいんですけど、なんで来られるんだろう…^^;;。
ところで、PTA研修って、ほんとうに雰囲気がいいんですよね。全体的に手づくり感にあふれています。そしてなによりみなさんが
「どんな話なんだろう」
と、すごく前向きに聞いて下さいます。おかげさまで、わたしもつい調子に乗ってしゃべってしまったりして。

話の後はお弁当をつつきながらの懇親会。はじめは「質疑応答の続き」という感じだったんですが、途中からそれぞれが自分のことをのんびりと話をする感じになります。いろんな人の話を聞きながら、わたしもわたしの話をしていきます。イーブンな関係から、おそらく、より深味のある話が引き出されていくんでしょうね。
お昼ご飯の後は、みんなで片づけをしたり、「やらせの映像」を撮ったりして、研修会は無事終了。

第2弾

今日はさっぽろ自由学校「遊」のお座敷です。
昨日から2日連続の方もいらっしゃれば、3月に来られてまたまた来られた方もいらっしゃって、思わず
「そんなに何回も聞くような話じゃないですよ」
と先に言い訳をしてしまいました^^;;。
今日は「定番」とはまったく違う話。実はT村さんからここ2日間ずっと
「何話すか決まった?」
とプレッシャーを受け続けていたのですが、結局きちんと決まらないままに話し続けました。でもまぁ、いろんなことがいままであったので、それを継ぎながら話をしていくと、あっという間に1時間半。にしても、聞いている側はたいへんですわ。すんません、すんません。

北海道の人はまじめだけど優しいな

で、お座敷開始。
まずは池田さんの話から。
ご自分がGID医療と出会うきっかけになった話から、GID医療の中で悩んだ話、そして現状まで、柔和な笑顔で淡々と話をされます。あきませんって。そのリズムは眠気を誘うリズムですよ。
それにしても、池田さんの受診者に対する眼差しの真剣さとやさしさはいいなぁ。たぶん、あの眼差しがあるからこそgid_famiriaがあるんだろうな。そんな中で笑ってしまったひとこと。現状、新患は週にひとりしか受け入れていないことを指して
「数ヶ月待ってやっと予約が取れる状態で、ライブのチケットみたいな感じになってます」
さすがジャズ研です。

続いてわたし。
最前列に大阪出身の方がおられたおかげで、まずは笑い声には不足しません。さらに、みなさん大声ではないものの、きちんとウケてくださっているので、非常に助かります。「人権の東西格差」みたいなことがささやかれることもないわけじゃないんですが、きっとそういうのって、単なる知識量と、それを得る機会の問題でしかないんだろうな。感性として変わるところはないよなぁと、つくづく思います。
そんな感じでお座敷終了。

リピーター

それでも昼ご飯用のおにぎりを握って地下鉄に乗ります。
今日は三田市同和教育研究大会の分科会で「実践報告」です。まぁ、「生きる」ってことは「実践する」っていうことだと拡大解釈すると、自分のライフヒストリーをしゃべることは、ある意味実践報告ですね。
にしても、なんとなく身体が空回り状態です。ちょっと不安。
三田に向かう電車に乗ってしばらくしていると、
「いつきさん」
という声。ありゃ?消しゴムハンコ職人さんでした。久しぶりです。
「前、伊丹の時、聞けなかったんでしたっけ?」
「いや、聞きましたよ」
「んなら、前回と同じ話ですよ。2回も聞いても一緒ですよ」
「いや、いいんです」
物好きやなぁ…。

分科会の打ち合わせの部屋に入って、久しぶりのみなさんとごあいさつ。いや、6月に一度打ち合わせをしているんですよね。でも、すでに2ヶ月経っていて、完全にすべてを忘れています。そうか、2時間半時間があるのは分科会であって、わたしの持ち時間は1時間半だったか(笑)。まぁええか。なるようになるでしょう。
分科会会場にはいると、
「いつきさん」
という声。ありゃ?ず〜っと前にわたしを呼んで下さったNさんです。てか、この間の3月に三田で話をした時、来はりましたやん。その隣には、やはりその時におられた方もおられます。
「あの〜、この間と同じ話ですよ」
「いや、いいんです」
物好きやなぁ…。

何度も聞いて下さる方がおられると助かります。なにせ、「どこで笑えばいつきが助かるか」を知って下さっているので、きちんと笑って下さいます。そういう笑い声が会場をリードして下さると、全体の雰囲気が柔らかくなっていきます。ほんとうにありがたい。

やがて、グループ討議の時間。みなさん、思い思いに感想を出して下さっています。シーンとならずに、ひとことずつ感想が出ている感じなのがうれしいです。グループ討議の発表を聞いて、いろんなところに反応して下さっていたのがわかり、またまたうれしくなりました。
てことで、また打ち上げがあるそうな\(^o^)/

奈良のなかまたちなんだな

実は、昨日までの懸案事項だった原稿は、行きの電車の中で書いてしまっていました。最近わかってきたのは、「書こう」と思って時間をつくっても書けなくて、電車なんかの移動中の方が、かえって書きやすいということです。

てことで、原稿を書いてスッキリ、お好みを食べてホッコリしたところで、今日のお座敷です。
主催は人権教育研究会の性教育関係の部会です。集まってこられた方を見たら、なんだか知っている人がかなりおられます。話しやすいのか話しにくいのか^^;;
でも、奈良で話をするのは、すごく楽です。なにしろ、教員としての共通経験が、府県の違いはあるにしろ、わたしとはすごく似通っておられる方が多いんですよね。おそらくは、ひとつ話せば「はい・はい・はい…」と10わかってしまう感じです。
なので、いろんなことを織り交ぜながら、のんびりと話をしました。
みなさんの反応は、「爆笑」とは行かないまでも、「うん、うん、うん」という暖かい感じです。
ただ、ひとつだけ。自分の体調が、少々よくない。なにがいけないんだろうと、話をしながらずっと気になっていました。もしかしたら、昼ご飯がいけなかった?それともXデー?いろいろ考えたのですが、最後にハタと気がついたのが、夏バテ。考えてみると、合宿のあと、ずっと眠いままでした。そりゃダメだわ…。

中高生相手は気あいが入る

起床は5時。ふだんは3時半頃に目が覚めるのに、こんな日に限ってぐっすり寝ていました。てことで、ムチャクチャ眠いです。でも、今日は行かなきゃなりません。始発の新幹線に乗って、岡山へ。さらに海を渡って到着したのは徳島県。って、またか…(笑)。
今日は、徳島県がやっている人権を考える中高生の集まりの中部ブロックでお座敷です。なんか、ちょっと最近交流会の意味なんかが薄れてきているみたいな話があったり、一方で子どもたちのニーズがいろいろになってきているとかいう話があったりとかで、そんな集まりに活を入れられる人ってことで、わたしのところに話が来たとか。
なので、まるっきりの新ネタではないけど、ふだんは話さないところまで在日外国人生徒交流会のことなんかを話しました。ちなみに、今回は午前2時間・午後2時間、合計4時間もらっているので、かなりたっぷり話せます。セクシュアリティの話をするまでに、すでに2時間経過。昼食休憩の時は、さすがにお互い疲れ切っていました(笑)。
昼は「徳島ラーメン」をすすって、午後に備えます。
午後からはセクシュアリティの話と質疑応答。はじめはあまり積極的ではなかったんですが、引率の方の
「自分達の思いを返していこう」
という言葉に反応して、何人かの子どもたちが話をしてくれます。中には自分のセクシュアリティを話してくれた子もいたりして、ほんとうにいい感じの会になった気がします。個人的には
「さすがは徳島!」
と思うわけですが…。

ちょっとネタを変えて

今日は午後から人権関係のお座敷です。高校の教員が200人ぐらい集まるそうな。会場にちょっと早めに着いたので、ついでなので準備の手伝い。まぁこういうのをやっているのは性にあうんですよ。と、そこに会長さんが来られて一言。
「具体的に子どもたちをどう支援したらいいのかという話をしてほしい」
ん〜、困った。そういうの、ストーリーに組み込むのが難しいんですよね。ただ、徳島ではすでに5回くらい話をしているし、たぶん「新ネタ」を要望されている人もいるだろうしなぁ。
で、午後からお座敷開始。
ずらりと並んでいるお客さん。まぁ、いつもとちょっとネタを変えて、部落や在日の生徒達とのかかわりをていねいにしゃべりましょう。でも、これ、笑いがとりにくいしなぁ…。
案の定、はじめのうちはけっこう固い感じです。ところどころで笑顔を見せるも、笑いが出るところまでは行きません。ま、そういう系統の話じゃないからしかたがないか。そのうち笑わせるぞと心に決めながら、話を進めていきます。
そのうち、ネタに到着したところで、ようやく笑いが出てきました。あ〜、よかった…。
で、「具体的なサポート」については、サクラの人に質疑応答で振ってもらいます。
「サクラ、ありがとうございます」
と一言お礼を述べてから、ビデオを交えて20分ばかりしゃべくり倒しました。
おわってから、会長さんに
「あんな感じで」
と話をしたら
「よかったですよ」
とひとこと。まぁ「悪かった」とは言えないのでその分は割り引いて考えなくちゃね。でも、まぁよかったよかった。

なにわ研

「なにわ研」というのは、東大阪市人権教育研究会の夏季研のことです。ちなみに名前の由来は「アウィーナ大阪」でやるからだとか。ちなみに、この「アウィーナ大阪」の名前の由来は「naniwa」をひっくり返して「awinan」としたとか。まぁ、そのまま「アウィナン」とやっちゃうと、なんとなく最後がかわいすぎますよね(笑)。
お座敷の開始時間は、午前9時半。えらい早いです。会場に到着したら、「寝た子を起こして仲良くごはん<を食べる人が登場*1
「久しぶり〜」
とあいさつ。
でも、あっという間に9時半直前です。あわてて会場へ向かいます。と、あまり人はいません。まぁこんなもんでしょう。ここでUITトリオと久々にご対面。相変わらずな人たちですが…。
司会の人たちと打ち合わせをしていると、なんだかどんどん人がやってきます。なんでも、はじめに出していた希望と変更してこっちに来られたとか。みなさん物好きやなぁ。
てことで、話しはじめます。なかなか大阪の人たちを「つかむ」のは難しいのですが、それでもところどころでわいて下さるので、だんだん調子に乗ってきます。
てことで、無事与えられた時間ギリギリで終了。ところが、質疑応答がまたいっぱい出てきます。これはうれしいですね。あの
「質問がある方はおられますか?」
「シーン」
というのは、ほんとうに嫌いなんですよね。
おわってからもいろんな人たちと個人的に話。こういう時間が、実はとっても大切なんだと思います。ご自分が感じられたことだけじゃなくて、どこで引っかかったのかがわかります。そこからその人の人となりがわかります。そんな「出会い」から、また新たなつながりが出てきたらいいなぁ。

*1:ちなみに、わたしは最初「寝た子を起こして仲良く朝ご飯」だと思っていた^^;;

なにが緊張するかって

講義が終わったら、速攻電車に飛び乗ります。目指すは和歌山との境目あたりにあるH南市です。今日は午後1発目にここでお座敷がかかっています。
実は、5年前に呼んでいただいて、久々のお座敷です。担当の方は5年前と変化なし。これ、すごくいいことだと思います。いろいろなことを腰を据えてできるし、計画も立てやすい。さらに「慣れるまでの時間」とか「いらない重複」とかいう無駄も省けるしね。もちろん、担当の方以外には配置換えはあるみたいで、要は一律な配置換えをしないというあたりのことなんですがね。
てなことはおいといて…。
大阪府南部で話をするのは苦手なんですよね。とにかくウケるためのハードルが高い。もちろん「内容」については共通の基盤があるから、あとはわたし自身の問題なんですが、「笑い」についてははるかにハイレベルですからねぇ。
案の定、はじめのうちはほとんどウケません。かなり焦りました。でも、ネタをふりつづけると、やがてにやりとするお客さんが増えてきて、ところどころで笑い声が出てきます。ふぅ、助かった。
今回はUITトリオが3台のビデオをまわすという、えらい大がかりな話だったんですけど、トリオのみなさんの期待には応えきれなかったかな*1

*1:お客さんの笑顔が撮りたかったそうな

新ネタ・第3弾

今日は日本フェミニストカウンセリング学会の基礎講座とか。共通テーマは「DV」らしいです。で、わたしには「セクシュアルマイノリティと家族」というテーマで話をしてほしいとか。って、これ、かなりやばげです。これは、やっぱりふさわしいスピーカーはパートナーだろう^^;;
とも言っていられないので、やっぱり「新ネタ」で攻めることにしました。とはいえ、前回とは違って、定番の話を聞いておられないので、そちらも話をすることに。
結果、なかなかいい感じで3時間を過ごすことができました。みなさん、大笑いしてくれたし。
にしても、「定番ネタ」は、それなりに破壊力があるなぁと…。
終わってから、スタッフの人たちとしばし乾杯。そのええ加減さがいい感じです。なんか、いろんな共通体験なんかも話ができて、すごくよかった。