今日は午後から伊丹空港の近くでお座敷です。
てか、昨日の夜に伊丹空港に到着して、また今日も伊丹空港ってどうよと思いながらも、会場に向かいます。で、会場の建物に到着してエスカレーターに乗ったはいいものの、会場の6Fにはエスカレーターでは行けないようです。しかたないのでエレベーターで行こうとボタンを押したら、2台が同時に1Fに向かいます。わけわからんな…。
ということで、ようやく会場の部屋に到着。まわりの部屋を見ると、あちこちで研修会が開かれています。なるほど、ここは教育委員会の研修センターだったんだ。でも、いいな、こういうの。もちろん、うちの本社にもあるのはあるけど、もう少し敷居が高いというか、強制的に呼ばれる時以外、ほとんどいかないというか。
ということで、今日もミッション3をすることにしたのですが…。
ほんの先週話を聞かれた方が、きっちり座っておられます。いや、そんな…。でもま、こないだはミッション2だったし、まぁいいか。
ということで、「早口です」と言い訳を先にしてからお座敷スタート。それにしても、みなさんすごい勢いでメモをとっておられます。主催者の方に至っては、話しはじめて20分ほどしかたってないのに、すでにレジュメが真っ赤です。そんな内容、あるのか?
という感じで、わさわさ話をしていたのですが、なんか、最後の方になると、メッチャ真剣な顔になって行かれる方がおられたりして。このYさん、先週わたしに声をかけてくださったのに、ご自分は会議のために半分しか聞けなくて、今日がリベンジと言っておられたのですが、そんな真剣な顔をされなくても^^;;
ということで、なんとか10分オーバーで終了しました。
実は、話をつくるときに、どれくらいかかるかをあまり考えずにつくっていて、やっているうちにだんだんわかってくるというのが常なんですが、どうやら、フルに話をすると2時間半。最後をパスすると2時間。最後をはしょると2時間10分らしいということがわかってきました。
それでも、アンケートを読ませてもらったら「早口」というもっともな指摘はありましたが、概ね好評だったみたいでホッとしました。
カテゴリー: 高座
12年ぶりの舞台
朝起きると、意外と体調が悪くない。「よしよし」と思って、とりあえずお風呂に入ったり身支度をしたりして、ホテルを出発しました。向かったのは文化会館。会場に到着すると、人がワラワラおられます。なんか、メッチャ規模が大きいです。楽屋に入ると…。あれ?見たことあるぞ?
あ!12年前に来たな。全同教宮崎大会での延岡会場は、まさにこの文化会館でした。それにしても、楽屋の通路で会場を思い出すって、どうよ…。
そうこうするうちに、大会がはじまりました。このあたりで、少しずつ体調が悪くなってきました。これは困った。やはり、昨日の夜、霧島を泡盛代わりに呑んだのが悪かったのかな。二日酔いではないけど、肩・首・頭がメッチャクチャ痛いです。さて、どうしたものか。
それでも時間は来るわけで、あっという間にわたしが話をしなきゃならない時間になりました。舞台に立つと、なんかもう…。
800人おられるとか。こないだといい、今日といい、なんかこの夏はすごい人数の前で話をするめぐりのようです。
さて、12年前みたいに笑いがとれるかな?とはいえ、今回はミッション3です。ミッション3は、大きく3部構成になっている気がします。なかでも、中盤はそもそもそんなに笑いがとれる話ではないという説もあるわけで。ということで、このあたりは笑いをとるのはあきらめて、真剣に話をしちゃいます。で、後半とのギャップで楽しんでもらいましょう。
それにしても、スライドの枚数が234枚もあると判明したのですが、これを2時間弱で話しきるのは至難の業ですね。
もちろん、すべてのスライドをじっくり話をするわけではなくて、瞬間で切り替わるものもあるから、なんとかなると言えばなんとかなるのですが、それでもどうしても早口になるというものです。なので、手話通訳の方には最初に謝っておくということで。
そんなこんなで、ところどころ、ウケるべきところはウケたりしながら、なんとか10分オーバーで終了。まぁ、H岡さんは「かまわない」って言っておられたから、まぁいいことにしてもらいましょう。
話し終わったら、手話通訳の方が謝りに来られたのですが、なんでもわたしをスタッフの人と間違えられたそうな。それは本望というものです。だって、わざわざスタッフのネームフォルダーを借りたりして遊んでいましたからね。
ということで、無事午前の部は終了。
昼ごはんのあとは午後の部スタートです。午後は分科会ですが、そこで時間をもらって、質疑応答とかみんなで考える時間を持ったりとか。
質問は知識的なこと(「トランスジェンダーとGIDの違い」みたいな)から、具体的なこと(カミングアウトされた時の返しとか)から、メッチャ本質的なこと(「女/男」でわけることを問い直すためにどうしたらいいかみたいな)から、いろいろ出てきました。それらについてコメントしたり、話し合ってもらったり。
それにしても、やはり「かつてそういう生徒と会ったことがある」という人から「いま在籍している」という人までおられますね。後者の人はともかく、「いま振り返ると」という人については、それを感じ取る力が「今」という時代の中で磨かれているんでしょうね。
で、わたしはわたしで、宮崎とは異なる京都の話をしてみたり、はたまた、なかばぶっ飛んでしまっているわたしの感性の話をしてみたり。そんなこんなで、けっこう楽しい1時間半を過ごさせてもらいました。
さてと。あとは帰るだけだな。それにしても、肩・首・頭の痛みがとれません。とりあえず空港に着いて、マッサージに行こうと思ったら、満席で入れない。どうしようかな。しかたないから、マッサージに行ったと思って、少し高めの地ビールを買って呑んだら、あら不思議。肩・首・頭の痛みがとれましたとさ。
H岡さんにその旨メールを送ると
「ビールの力は偉大ですな」
と、もっともな答が返ってきました。まあ、そんなもんでしょう。
さてと、飛行機も来たことだから、帰りましょうか。
「変わらない」ことと「変わる」ことと
今日はとりあえず午前は出勤です。昨日一日行かないだけで、なんとなく不安になるのですが、でも、土日からの月曜日を休んだだけなんですけどね。
で、職場に行くと、あれやこれやとあって、あっという間に時間が過ぎていきます。
で、昼過ぎに奈良へ。今日は2時間弱のお座敷と主催者がされるワークショップの参加です。
まずはミッション3の話開始。
うーん、固い。まぁ、職場の研修ですからみなさんマジメなのはわかりますが、固い。もちろんところどころで笑顔があるのはあるのですが、反応が薄くて、ウケてるのかどうかわかりません。なんか、最近こういうのが多すぎます。まぁ、こうなると、ぶっ飛ばしていくしかないわけで、ガンガン行くことにしました。時間も足りないしね。
ということで、ほぼほぼオンタイムで終了。
休憩のあとの後半戦では、法務省作成の映像を見たあと、感想を出しあうというものです。これ、むずかしいですよね。この手のものって、ある種「正解」がないようで、実は「正解らしきもの」はあるんですよね。だって、映像のそこここに「ヒント」が散りばめられていて、それを見つけることができるかどうかという話なんです。だから、化学調味料の味がしてしまうわけです。さらにいうと、わたしたちのように「お座敷をする側」は、さらに制作者があえてつくった「穴」を探すことが要求されます。いわば、バトルですね。つまり、「ヒント」を見つけたうえで、そこにさらにコメントをすることが求められる。
で、わたしが引っかかったのは、カミングアウトを受けた人の「これからも変らないよ」というひとことです。
まぁ、いつも言ってることですが、「変らない」わけがない。でも、まずは「変らないよ」と言わなきゃならない。そこなんですね。
つまり「何が変わらない」のか、そして「何が変わる」のか。そして、「変わる」というところをどう意識化するのか。
なので、コメントとして「「わからないことがあるの思うから教えてね。ダメなところがあったら言ってね」というひとことをつけ加えましょう」とだけ言っておきました。
だって、「新たな世界」に入って、自分の価値観が「変わる」ことの楽しさはハンパないです。例えば、手をつないでる男性ふたりを見たとき、「気持ち悪い」と思うか「幸せそうだなぁ」と思うか、どちらが自分がハッピーになれるかというと、当然後者だからです。
ま、そんなこんなで、今日のお座敷終了です。
ダブルヘッダー
朝起きると、メッチャクチャしんどいです。まぁあたりまえですけどね。自業自得というものです。
てことで、なぜかサンダーバードに乗って、湖西線を北上です。やってきたのは福井市。今日は午前午後のダブルヘッダーです。果たしてもつのか?
とりあえず、駅から会場までの途中、「腹が減ってはお座敷できぬ」ということで卵ポークツナおにぎりをパクパク。午前のお座敷に備えます。それにしても眠い。
で、10時にお座敷スタートです。投書「12時まで」と聞いてたけど、とりま、12時半まであるので余裕です。眠いながらも、あれやこれやといらん話も交えながら、ダラダラと話。とは言え、早口ではあります^^;。それにしても、反応が薄いなぁ。まぁ、こちらの体調というのはあるでしょうけど、やはり反応が薄いと少し焦りが出てきます。焦りが出てくると、やはり早口になる。ま、悪循環です。それでも、なんとか反応をしてくださる方を探しながら、話を進めてると、司会者の方がツツツとやって来られました。
「あの、時間…」
「え?2時間半じゃ?」
「1時間半ですよ」
「マジか^^;」
てことは、すでに30分オーバーしてるわけですね。まぁ、枠としては2時間とってもらってるので、最後は駆け足でオチまで行ったはものの、ひっくり返りましたよ。
で、昼ごはんはソースカツ丼です。
でか!
さすがにごはんは残しましたが、ソースとカツの味は絶妙でした。てか、朝のおにぎりが失敗のもとでした。
で、車に乗って、若狭に移動です。
実は、本来は2日にわけて開催のはずが、わたしが1日しか時間がないので、ハードなダブルヘッダーになってしまったという。ほんとすみません。
てことで、午後の部開始。こちらは眠いながらも体調はよくなってきたのと、はじめから「2時間以内、できれば1時間45分」と思いながら話をしたので、余裕がありました。余裕があると、早口の中にも余裕ができてきます。すると、反応もよくなってきます。ということで、けっこう暖かい感じで午後の部を終えることができました。
あとで聞いたら、福井市と若狭とでは文化が違うとか。なるほど、それもあるのかな。
ということで、ふたたびサンダーバードに乗って、ビールをぷし!
家に帰ったら、白ロムも届いてました。
さてと、スマホのトランスをしなくちゃ…。
本格始動
まぁ、本格始動は昨日という話もあるのですが、昨日は「プレ」という感じがしないでもありません。まぁ、今日から夏休みなので、いちおう今日を始動日にしようかなと。
ということで、兵庫県最西端まで新快速で移動です。
ちょうど駅についたところで一本の電話です。0120?なんだ?auでした。水没スマホの件でした。たっか!てことで、修理はあきらめて、白ロム導入に決めました。
駅からタクシーで会場へ移動。ふだんは歩くのですが、12時過ぎの影がない時間帯に30分歩くのは、お座敷前には無謀でしょう。
で、到着して、会場の下見とか、情報保障者さんとの打ち合わせとか。まぁ、打ち合わせと言っても「早口です」と「専門用語はほとんどないです」しかないんてすけどね。
それにしても広い…。
なんでも、800人だとか。すごいな。
で、話はじめました。今日の内容はミッション1。こないだやったから、覚えてるかな…。でも、今日は情報保障もあるし、前のあいさつが念入りだったから時間も少ないし、少し焦ります。はじめはゆっくり話してるつもりでしたが、それでもたぶん早いんだろな。で、ペースに乗ると、スピードがあがります。まぁ、しゃーないです。
みなさん、爆笑とはいかないですが、けっこうニコニコしておられるし、ところどころでガッツリ笑っておられるし、来賓の人たちもあきれた笑顔をされてるし、たぶん伝わってるのかな。
ということで、3時半ジャストで終了。
終わりのお礼の言葉がよかった!なんか、わたしのグダグダな話にあわせて、とてもくだけた感じだけど、心がこもった話をもらいました。その後、恒例の舞台のあたりでのおしゃべりです。たくさんの人が来られて、ひとりひとりと少しであっても言葉をかわせて、なんか、すごくうれしい気持ちで会場をあとにしました。
さてと。長い夏がはじまりました。
ミッション2の落とし穴
今日は終業式です。が、それとは全然別に、仕事が火を吹いています。なので、とにかく隙間の時間を縫って、メールのやりとりしてみたり、お客さん対応してみたり。
そして、昼前にはスタンプラリーです。昨日、スタンプは早めにもらいに来いと言っておいたら、子どもたちはちゃんと早めに来てくれて、えらいなと。
だいたい、結果が出てから反省しても遅いし、原因は「勉強が足りなかった」くらいしかないし、そんなところでグダグダ言ってもしかたないんですよね(笑)。なので、わたしはひとり2分くらいでサクサク終了。
で、電車に乗ろうと歩きはじめたら、ちょうど生徒と一緒になって、いろいろグチの聞き役になったり(笑)。
電車に乗って到着したところは北摂共和国のとある街の小学校です。なんでも、午前は「らいとぴあ21」の人が来られて、午後はわたしの話だとか。なんか、ガッツリ研修の1日ですね。すごいな。
今日のお題はミッション2です。
最近、ミッション3の要望が多くて、なかなか2や1を話す機会がありません。なので、久々の2とあって、少し不安があったり。でもま、スライドがあるからなんとかなるでしょう。
てことで話はじめました。出だしは、まぁ順調かな。途中、スルスルと話をしながら、チラチラ時計を見ます。うーん。わからん。なにがわからんかというと、ネタの残りを話すためにどれくらいの時間がかかるかが読めません。話のペースを忘れてるんですね。でもま、2時間もらってるからなんとかなるでしょう。
ところが、トラブルは思わぬところに転がっていました。
スライドは、基本線はそのまま保ちつつも、新たな知見は極力反映させたいと思っています。ちなみに、ミッション2とミッション3はけっこう似ているので、共用部分がちょこちょこあります。なので、ふたつに反映させなきゃならないのですが、3にしか反映させていなかったんですよね。もちろん、口頭では説明しましたが、印象の残りやすさはスライドです。
ほんと、もうしわけない(;_;)
でも、みなさん、しょーもない小ネタに反応してくださったり、なんか、やさしい空気でお座敷を終えることができました。
久しぶりだなー
朝起きると絶不調です。でもとにかくいったんお家に帰りましょう。ということで、這うようにして家まで帰って、とりあえずふとんに入って休憩です。
でも、なんとなく動かなきゃならない気がしたので、思わずポテサラなんぞつくってみたりして。
で、いろいろダラダラしているうちに、出かけなきゃならない時間になりました。今日は寄り道もしなくちゃならないので、車で出動です。で、着いたのは、京都府北部の入り口にあたる街。まぁ、しょっちゅう来てますけどね。今日はここで、久しぶりの「ミッション1」です。
途中、道すがら復習したのは言うまでもありません。なんせ、忘れてる可能性が大です。それがこわい。
とりあえずお弁当をいただいて、主催者の方といろいろよもやま話。でも、眠いです。まいったな…。
で、お座敷開始。
なんか、懐かしいなぁ。
今となっては古い感じに思えるかもしれないけど、でも、普遍的な内容を含んでいる思うんですよね。ちなみに、じゃあ新しい内容を放り込めばいいじゃないかということになりますが、「ミッション1」は、けっこう緻密に組みあがっていて、足したり引いたり変更したりすると、つじつまがあわなくなってしまいます。
それでも、少し時間の余裕があったので、なんとか新しい情報を突っ込んでみたりしました。
それにしても、聞いてくださった方々のフレンドリーなこと。おそらくはけっこうな歳の方もおられるんですけど、みなさんの笑顔と笑い声がとても楽しそうです。いいなぁ、こんなふうに歳をとりたいなぁ。
終わってからあいさつに来られた方の中には、高校時代の友だちのきょうだいの方もおられたりして、なんか、アットホームなお座敷でした。
それにしても、ゆっくり話をしたつもりでも「早口」って言われたから、これはそもそも自分が早口なんだなと再認識をしたりしました^^;;。
お座敷のあとは、主催者の皆さんとティータイム。ケラケラ笑いながらの楽しい時間を過ごして、お家へ。
今日は下の子どもの20歳の誕生日です。もう20歳なのかぁ…。
とか思ったけど、「お酒がおおっぴらに飲める!」とか言うので、ビールを注いでやったら一口飲んで「苦いー」と口を押さえるわ、氷結飲んでも「苦いー」と言ってるわ。まぁ、そんなもんでしょ(笑)。
包括的性教育 わたしのお座敷じゃないけどね
今日は関西性教育セミナーです。わたしの役回りはコメンテーターらしいです。って、コメンテーターってなにをやるんだ?司会とは違うのかな。でも、司会だったら「コメンテーター」とは言わないな。
なんとなく不安を抱えながら、午前中は仕事です。
で、開始1時間前に会場へ。やがて昼ごはんを抱えた東さんとAnttiさんが登場。
Nice meet you.
とかあいさつを交わして、打ち合わせ…。と思いきや、打ち合わせできず。とりあえず、なんかコメントを言わなきゃならないということだけはわかりました(笑)。
で、セミナー開始です。コメント言うってことは、ガッツリ聞かなきゃならないです。ひたすら赤ペン先生になってしまいました。
それにしても、フィンランドの包括的性教育ってすごいです。なんかもう、話を聞いていると、日本にいるのがイヤになってきます。でも、話が進んでいくと、現実は日本と似たりよったりな感じです。あたりまえのように暴力や虐待や貧困があります。ということは、同じような状況だけど、それにどのようにして対処していくかというところが違うわけですね。
ずっと話を聞きながら、繰り返し出てくる言葉があることな気づきました。
safety , respect , self esteem , dialogue
がそれです。これって、すべて人権教育のキーワードでもあり、p4cのキーワードでもあります。そのことに気づいたところから、どうにかこうにかコメントを考えられるようになりました。
それにしても、日本とフィンランドの違いの中でもっとも興味深かったのは「知らないことを知らないと言えること」でした。つまり、言い換えると「完全な人間はいない」ということです。だから、大人も子どもも成長し続けます。ということは、学び続けるということです。そして、respectされる人間とは「知らないことを知らないと言える人」なんですね。このあたりが日本とは違うなと。日本の場合「知っていること」「完璧であること」がrespectされることの条件な気がします。で、なぜこれができるかというと、safetyな場でdialogueが成立しているからです。
そしてもうひとつ、学ぶ機会はあちこちにあるということでした。日本では、ともすれば性教育は、そういうひとコマの時間に限定されそうだけど、フィンランドでは日常生活のありとあらゆるところに機会が転がっている。それはなぜかというと、「包括的」だからです。つまり、性教育は生殖についての正しい知識を得ることではないんですね。well beingを学ぶことなんですね。だからこそ、どこででもできる。
そんな中でひとつ気になったのは、「フィンランドの性教育は昔からそうだったわけではないだろう」ということです。では、いったい、なぜこの道を選択したのか。なぜ日本とは違う道を選択したのかということです。
これに対する答えは、そう簡単じゃなかったみたいです。そりゃあたりまえですね。いろんな要素が複合的にからみあっている。でも、「なるほど」と思ったのは、フィンランドはPISAがトップの国でした(笑)。まぁ、そういうことなんですね。ちなみに、それを支えているひとつの要因は、メッチャ高いtaxです。それも累進課税のね。
まぁ、いろんな意味で日本とは真逆な世界を見せてもらえました。
そうそう。「カミングアウトしている教員はいるか?」と聞くと「カミングアウトは必要がない」と不思議な顔をされたけど、たぶん稲田さんとは、これまた真逆なところでの話だわな。
ということで、打ち上げです。
Anttiさんと話したいけど、なかなか言葉が出てこない。でも、ほんの少しだけど出てきたのはうれしかったし、まぁ、去年の今頃よりは、少しは英語に慣れたかな。
ということで、二次会です。なんか、いろんなことを話していたら、あっという間に終電の時間です。やばい!
ということで、無事新快速に乗れました。ホッ。
で、目が覚めたら、草津。
草津…?
アカンやん(笑)。
幸い、京都行きの最終があったので、なんとか京都までは帰れました。どうしよう。とりあえず、あそこに泊まるか…。
変速ダブルヘッダー
今日は試験最終日です。なんでも、試験のあと全校集会をひらくとか。で、わたしにもしゃべれと。
うーん…。わずか10分程度とは言え、新ネタやな。これは考えなきゃ…。てことで、考えたネタがこれです。
わたし、うちの学校の口コミをたまに見に行くんやけどね。「上り坂がきつい」「服装頭髪点検がイヤ」みたいな、ありがちな口コミに混じって「先生と生徒が仲がいい」「クラブの先輩が優しい」みたいなのがあって、さらに「いじめは見たことがない。ないんじゃないかな」みたいなのがあって、とてもうれしかったんですよね。
でも、今回「いじめアンケート」をとったら、やはり「いじめ」の案件が出てきました。なので、ここはやはり、人権担当として話をしようと思います。
なぜ人権担当が話をするか?
「人権が守られている状態」について、1年生のみんなには4月に話をしましたね。おぼえてますか?
「みんなが幸せであること」
って言いました。これは別に、みんなが「ハッピー!」と思っている状態じゃないです。「いろんなめんどくさいことやイヤなこともあるけど、それでも生きていてよかったよ」というのが「幸せ」なんです。でも、いじめがあった。いじめられて死を選ぶ人もいますよね。ということは、そういう人は「幸せ」とは言えない。そして「幸せじゃない人がこの中にいる」ということなんです。となると「人権ポリスがファンファンファン」ですよ。意図的ないじめは話になりません。例えば「排除」。3年生にはこないだ話をしましたね。「あいつは違う。わたしら同じ」これが部落差別の根源でした。例えば、口をきかないとか、遊びの時にわざと誘わないとか、あるいはライングループから外すとか、そういう仲間はずれ。こんなことをやる人は「わかってやってる」から、当然指導の対象です。学校の外の社会だったら、「本物のポリスがファンファンファン」ですよ。
今日話をしたいのは「いじり」についてです。
先日、教職員研修がありました。その中で「いじり」の話が出てきました。「生徒のいじりに先生はのっていませんか。同じように生徒をいじってませんか?いじられていい生徒なんて、いるんですか?」と言われたんです。ハッとしました。もしかしたら自分もいじってるかもしれないと思いました。
もしかしたらいる?(おれ、いじられた。おれも!)
マヂか、ごめん。(ええよー(笑))
テレビにも「いじり」はあります。確かに「いじり」のない世界はおもしろくないんです。というか、悪いことのない世界なんておもしろくないんです。それはよくわかる。
でも考えてほしい。
1対1のいじりは◯です。1対2のいじりも◯かな。1対3のいじりもまぁええか。でもそれが、1対10になったら?1対クラス全員になったら?
あるいは、1日1回なら◯。1日2回も◯。でも、しょっちゅういじられたら?
どこかで質が変わるんです。それは人によって違います。どこで変わるかは、本人にしかわからないんです。でも、本人は言わない。なぜ?それは知られるのがイヤだからです。
理由はいろいろあると思います。「自分の弱さを認めることになる」「やっとできた友だちが去っていくかもしれない」「騒ぐともっとやられる」。でも、基本的には「めんどくさい」。めんどくさいことがいっぱい起こるんです。だから黙ってやり過ごせばいいと思っちゃう。これは、例えばいろいろなハラスメントとか、チカンとか、レイプとか、暴力とか、差別とか、そんなのと同じことです。
じゃぁ、どこで食いとめるのか?それは、いしっている自分たちで線を引くことです。「やりすぎちゃうか?」と、いつもビビることなんです。その感性を持つことが必要なんです。で、こんなことが起こっていることは、きっとほとんどの人は知らないと思います。
それは、差別も同じです。自分の身のまわりで起こっていなかったら「ない」と思う。でも、どこかで起こっているんです。でも、そのことを知らない。それは、「人権を考えるアンケート」にも出てきます。
では、知らなければいいのか?
実は、当事者は常に出会っているんです。あるいは、ふとしたときに出会った経験をもっているんです。それは、来週配る予定の「君に伝えたい 大切な人権の話」を読んでほしいと思います。
そして、実は、「ある」ということは、非当事者にとっても出会う確率はゼロではないということなんです。そして、現実に出会った人がいるんです。そして、出会った人がアンケートに書いてくれました。だから、顕在化したんです。
だから、感謝をしたい。
そして、「いじめがあった」ということは「いじめられた人がいる」ということです。その人の心の傷は、そう簡単になくなるものではありません。傷を癒すためには、できればそっとしておきたいんです。でも、あえてこの場を借りて、やはり伝えなきゃならないことがあります。ごめん。
なぜ、傷をそっとせずにこんなことを言うのか。
かつて卒業生と呑んだときに「せんせいはなぜそんなに同和学習に力を入れるのか」と聞かれたことがあります。その時答えました。
「このクラスの中に部落の子がいるの、知ってるやろ?」
「うん」
「誰や?」
「S」
「そしたらな、もしもお前が将来どこかで差別と出会って、差別するか差別しないかの選択をしなくちゃならないとき、Sの顔が浮かぶやろ?」
「浮かぶな」
「そしたら差別するか?」
「せぇへんな」
「だからやるねん」
「わかった」
いじめはそんなに簡単になくなるものじゃなありません。だって、「いじり」がいじりかどうかは、なかなかわからないからです。「いじってる人」「いじられてる人」が意識しないいじりはあります。誰がそれを指摘できるのか。それは、わたしたちを含めたまわりにいるみんなです。まわりの人たちにしかわからないんです。
つまり、なくし続けることが必要なんです。なぜ?それは「みんなが幸せになる」ためです。
今日、みんなは「この学校にいじめがある」ことを知りました。そのことを通して、もしかしたら自分が「いじめ」と出会うかもしれないことも知りました。だから、「出会ったとき」にどうするかを学ぶ必要があるのです。考えることではなく、具体的に行動を起こすこと。そのことを、みんなに伝えたいと思いました。
最後までしっかり聞いてくれてありがとう。
で、職場をあとにして、おにぎりをぱくつきながら午後のお座敷の学校へ。
到着したのは20分前。とりあえず准校長室に通されたけど、あいさつしただけで、そのまま会場へ。ちょこっとセッティングしたら、すぐにつながったので、ほっと一息です。
そうこうする間にみなさん集まってこられました。てことで、2時間のお座敷スタートです。少し狭めの部屋ですが、それがかえっていいです。なんとなくみなさんとわたしとの間に一体感がある気がします。となると、テンションがあがってきます(笑)。で、気がつくとこないだと同じパターンです。
まぁ、あとからあとから新しいスライドを突っ込んでいったら、時間がかかるに決まってますよね。でもまぁええか。とりあえず与えられた時間分話をしたから。
終わったあとの准校長さんのあいさつは笑いました。「はじめに会った瞬間は頼りない感じで「大丈夫かな」と思ったけど、知らない話がどんどん出てきて、それにつれて尊敬の念が出てきた」とのことでした。まぁでも、知識は誰でも獲得できますからね。尊敬なんて必要ないです(笑)。
で、最寄りの駅からバスに乗って、お友だちと合流です。まぁ、悩み相談というかなんというか。とりあえずふたりでダラダラ話をしながらダラダラ呑んで、気がついたら10時です。これはアカン。帰らなきゃ^^;;。
ヤバい兆候
現在、1学期の期末試験中。途中2週間ほどのインターバルをはさんで夏休み。ということで、今日あたりから、ボチボチとお座敷がはいりはじめます。
てことで、久しぶりのお座敷に行きました。向かうは阪神沿線のとある高校。駅に着くと「いつきさん!」と声をかけられて、ひょいと見るとRくくんです。来たんかよ(笑)。ということで、道中、いろいろ話をしながら会場へ。
会場に到着すると、メッチャフレンドリーな校長さんが迎えてくれました。さすがは大阪です。ちなみに、なんでも今日は他校からも来られるとか。学校名を聞くと、聞いたことのあるというか、「うちの子がお世話になりまして」的なところが何校か。どうやら横の連絡をとりあってるみたいで、そういうネットワークとフットワークが、これまたさすがは大阪です。
ということで、今日の内容はミッション3です。
ということで話しはじめたのですが…。さすがは大阪です。まったくウケません。わたしごときの話芸ではアカンということですね。すんませんすんません。でも、ところどころで肩が震えてる人がいるから、よしとしましょう。
にしても、ミッション3は、なぜか力が入ります。やはり、ひとつはこなれていないということかな。それと、やはり自分のことじゃないから「へっへー(笑)」とはいかず「がんばるぞ!」ってなっちゃうんでしょうね。
てことで、時間はどんどん過ぎていきます。3分の1くらい話したところで、すでに1時間経過。でもまぁ、それくらいはかかっちゃうんですよね。本来大学の講義で4コマ分の内容です。でもまぁしかたないです。それを限られた時間でやるのがお座敷です。でなければ、連続講座か、はたまた大学の講義でしかできないわけで。
ついでに言うなら、一番はじめのネタから、基本的にはネタは増えていきます。それはそんなもんです。だって、ネタは育つもので、なぜなら「おべんきょ」するからです。なので、はじめは1時間半でいけたものが、2時間に伸びるのもよくある話で。
てことで、ウケもとれないから、ガチでしゃべったもので、気がつくと与えられた2時間が来てます。やばい!ということで、5分の4までいったし、キリもいいことだから、そろそろ終わりましょう。でないと、3時間かかるわ(笑)。
にしても、ヤバい兆候やな…。
終わってからは校長室で、しばし懇談。
「いつも、うちの子どもがお世話になりまして」
と頭を下げまくり。やはり教員って「なんとかしたい」と常に考えてるんですよね。でも、特効薬はないんです。だから、どの薬がいいのか。薬を出すか出さないか、いろんなことをやってみるんです。それは、傍から見たらもどかしいかもしれない。でも、その「傍の人」も、そこにいけば同じことになるんじゃないかな。
でも、だから教員なんて仕事が成立してるんですよね。やれやれ…。