「被差別部落と多文化共生 マイノリティ3人が問いかけるルーツの話」とか

朝起きて、朝ごはんを食べたら、とりあえずPCに向かいます。そもそも寝起きはいい方ですが、励起状態というかトランジスター状態というか。電灯に例えるならLED球か…。そのまま8時ぐらいまで書いたところで、ふと「やっぱり行こう」と思いました。
実は今日は豊中で「被差別部落と多文化共生」というシンポジウムがあります。トーマスと幸美ちゃんが話をするということで、1ヶ月くらい前から申し込みをしていたし、ものすごく楽しみにしていました。しかも今回、プラスして重本さんという青年も話されるとか。が、これに行くと半日つぶれてしまいます。なので、昨日の夜「やめとこう」という苦渋の決断をしたのでした。
が、8時ぐらいまでやったところで、いまやってる3が「帰ってきてから8時くらいまでやったら、とりあえず最後まで行くかな」という気がしました。あくまでも直感ですがね。なので、「やっぱり行こう」となりました。なにより、今日行かなかったら一生後悔する気がしました。
てことで、急遽準備をして、豊中へ。ホームに降りたら「お!」という声がしたのでヒョイと見ると、A倍さんがおられます。で、会場に到着すると30分前。まずはトーマスと幸美ちゃんにごあいさつ。その後事務室に行ってごあいさつ。そんなこんなしていると、S藤さんが来られるわ、藤尾さんが来られるわ、Kちゅかるさんが来られるわ、ヒョイと見るとS斗がいるわ。これはえらいこっちゃなぁ。そんなことをしていると、あっという間に開会の時間です。
まずはトーマスの自己紹介から。長い(笑)。いや、おもしろいんです。そしてなにより、この自己紹介なしではトーマスのことはわからない。でも長い。このあたりがむずかしいんですよね。「ひとこと言えばわかる」なんていうことは、本来はないのですが、でも「わかった気になる」ってのはあるんです。でも、トーマスの場合「ひとこと言ってもわからない」から、必然的に長くなる。そして、細かくネタをとりにいくから、ますます長くなる。続いて重本さん。短か!んー、しゃべり慣れておられないからか、定型的な語りです。まぁしゃーないか。ここからですね。そして幸美ちゃん。うまいわ…。先月うちのガッコに来てくれたけど、それをコンパクトにして、プラスアルファを足した感じかな。
それにしても、トーマスと幸美ちゃんは対照的な語りです。トーマスは、事実を淡々と語ります。それに対して、幸美ちゃんは事実に分析が入る。幸美ちゃんの語りの場合、その事実に込められたメッセージが聴き手に明確に伝わります。じゃ、トーマスにはそれがないのか。それは違うわけで、「その事実をとりあげた」ところにメッセージがあるわけです。そしてそのメッセージを込みで、解釈は聴き手に委ねられる。それが明確にあらわれるのは、ここのエピソードで用いられる言葉です。幸美ちゃんは「差別を受けた/差別をした」というふうに「差別」という言葉を使います。が、トーマスは決して使わない。それが差別であったかどうかは、聴き手に委ねられる。
まぁこのあたりは「語り方」の問題だし、どちらが性にあうかは「好み」の問題ですね。ちなみにわたし1年ばっか前の二人会でチャレンジしたように、トーマス派です(笑)。
その後、お題を書いたカードを引いてそれぞれが自分のことを話したり。ここもおもしろいですね。地域やまわりの大人の話が出てくる重本さんと幸美ちゃんに対して、それらがまったく出てこないトーマス。まぁそういうことなんですね。トーマスの場合、学校とのやりとりが出てくるとしたら、たぶん高校なんだろうな。そのあたりが「トランスジェンダー生徒の学校経験」と似ていますね。地域や親と分断されかつ歴史性も奪われると、そうなるわな。
そうそう、マイクロアグレッションをめぐる話もおもしろかった。トーマスはマイクロアグレッションに対してもにょります。が、幸美ちゃんはバッサリ。その差はかつての会議のことを思い出させます。
ちなみに、マイクロアグレッションという言葉は「それは差別だ!」という言い方と同じように「それはマイクロアグレッションだ!」と、その場で言えるものなのだろうか。個人的にはそれは違うような気がしています。ではなくて、「あの時感じたモヤモヤ感はいったいなんだったんだ」と振り返った時「マイクロアグレッションだったんだ…」と、その時の感情や行為を再定義するものなんじゃないかなぁ。
まぁそんなこんなで、メッチャおもしろいシンポジウムでした。ちなみに、幸美ちゃんがトーマスに「怒ることはないの?」と質問した時に、たったひとつだけ紹介したのがこのエピソードでした。今さらながらに、あれはトーマスにとってそれほどまでに大きなできごとだったのかとも思ったし、わたしもこの間の原稿の最後に書いたほど大きな出来事でした。なので、進歩終了後、あの文章をこっそり事務局長さんにプリントアウトしてもらって、トーマスに渡しました。まぁそんなこんな。

で、昼ごはんはKちゅかるさん、Kよぽん、Aっちゃんと一緒に「餃子の満洲」へ。ここで少し感想を話しあって、速やかに帰ります。
帰ると2時です。結局6時間使ったか。ここから6時間、8時までがんばろう。そうすれば、おそらく3の最後まで行けるはず。
かつてバサバサ切ったさまざまなエピソードを再度復活させる作業です。インタビューをしたのは7年前かな。まったく色あせない語りがそこにあります。てか、みんなほんとにすごい時代を生きてきたな。でもだからこそ、そこで明らかになることがある。それを世に送り出すのが、わたしがやらなきゃならない仕事ですね。
よし、がんばろう。
てことで、予定通り8時でダウン。あとはお風呂→ビールです。でも、呑むのはビール以外はふだんの半分です。半分にしたら、ずいぶん少ないはずだぞ(笑)。

主人公は誰か

朝、5時頃にふと目が覚めて、その瞬間コロボックルさんの影が見えました。
そうか!わたしのオリジナリティはそこにあったんだ!
いや、なんでわからへんかったんやと言われそうなんだけど、そもそもやっていることがかなりオリジナルなことなので、その中のオリジナリティって見つけるのが難しいんです。まぁただ、そこに気づくきっかけは、振り返ってみるとセンセからのコメントでした。やはりセンセはすごいなと。わたしのオリジナリティに気づいておられたんだなと。てことで、眠い目をこすりながら、スマホに思いついたことをメモ。そういや、かつてはPC開いてたよなぁ。

で、出勤。水曜日はいつになくのんびりします。授業が少ないのもあるけど、間隔が空いてるからかな。もっとも、6時間目の講演会のために、昼休みにちょっとスクランブル的なことがあったのはあったけど、それでものんびりです。
が、やはりガッコではおべんきょはできません。それでもいくつか調べ物。うーん、この言葉を使うかどうか…。使わなくてもいけるならその方が吉かなぁ。

で、退勤。今日はちょぼやき会です。
会場に向かう途中、「カメちゃん」のあるはずの場所を見たけど、ない。まだかぁと思いながらもう少し先に進むと…。あれ?明かりが見えるぞ?でも、ピロティーの明かりとちゃうん?てことで、確認に行くと、あいてました!
てことで、おかあちゃんに「あけはったんですね」とあいさつ。わたしの顔を覚えてくれてはりました。でも、今日はちょぼやき会があるから行かなきゃなりません。店を出ようとしたところで、
「せんせい」
と奥から声が…。「焼き焼き」のおかあちゃんでした。
「入り」
と声がかかって
「なんか飲んでき」
となりました。いやでも、ちょぼやき会が…。
と、別のお兄さんが
「お店に入ってなにも飲まずに出るのはアカン。ちょっとでも飲んでいき。おごるから」
と。結局、生をいっぱいと、お好みを一切れいただいてしまいました。ちなみに
「飲み物代、置いていきます」
と言っても
「いらんいらん」
と。いつのまにかこんな場所が自分にできてたんだなぁと思って、かなりうれしかったです。

で、ちょぼやき会です。こちらは最近話をしてくれる人がいなくて、どうしたものかと。てことで、前回に引き続き、今回もビデオ鑑賞会。
まずは藤尾さんから崇仁がとりあげられたテレビ番組の録画を見せてもらいました。最近の藤尾さんのマイブームは「自分を出さない」らしいです。一番新しい番組は学生さんが主人公で、藤尾さんは一切出てきません。なるほどな。でも、それこそが大切ですね。そして、一番新しいビデオの上映。これ、いいわ。ほしい(笑)。
で、わたしからはトランスジェンダー生徒交流会の映像です。ちなみにここにおいてありますが、あれは抜粋で、フルバージョンを見てもらいました。うーん。はっきり言って、主人公が「わたし」になっている。「今」という時代だと、サイトに置いてあるものの方がいいです。というのは、主人公がAやこちゃんであり、Kょうこちゃんであるからです。が、あの映像は10年前のものです。当時としては、ものすごくオリジナリティあふれたとりくみだったので、「前振り」が必要になります。そのために「わたし」がとりあげられて、主人公が「わたし」になってしまった。つまり「いつきさんがやってる交流会」になっちゃったんですね。ただ、それは「時代」というものの制約ですね。
そんなことを考えながら、打ちあげはsolです。今日のテーマは肉!おいしい!
途中、東九条マダンの実行委員長さんが来られて、ごあいさつ。なんか、深刻な打ち合わせをしておられたり。
でも、わたしたちは関係なく、無邪気に10時半ぐらいまでワイワイやってお開きです。そうそう、今日もスローペースで飲んだので、ビール1杯と焼酎ストレートを2杯で抑えました。
さぁ、帰ろう。家に帰って、ウィスキーをひとなめして寝よう。

今年もリビングライブラリ

今日は今年度のリビングライブラリの日です。今年度は例年とは異なり、完全希望制ではなく、人数均等制です。こういうのがなぜか3年一度ありますが、なぜなのかはまぁそんなこんな。
てことで、授業のない1時間目から準備スタートです。PCを持っていったりパワードスピーカーを持っていったり。はたまたレジュメの印刷をしたり。2時間目・3時間目をサクッとすませて、4時間目はおべんと食べてお迎えです。
今年はなにげにスムーズです。不思議だな。でも、間際になるとパタパタするのは例年のとおりです。が、例年と違うのは、同じセクションの人がものすごく手伝ってくださったことかな。たぶん手伝いというより、「自分のとりくみ」としてやっておられた感じですね。ありがたい。
今年は同時並行で1年生は「薬物乱用防止教育」です。講師は谷家優子さん。えんたくの時にご一緒させていただきました。ちなみにあの時「知ってますよ」と言われてビビりましたが、こんなこともやっておられたので、まぁそういうことかな。ちなみに、「本」のひとりである加藤さんとは濃密なつきあいをしておられたり、Aっちゃんとも古いつきあいだったり、いろいろ縁があります。なので、おふたりには黙っておいたんですが、メッチャびっくりしておられました。よしよし。
それにしても今年はまったく聞けませんでした。セッション1がはじまったら、セッション2の準備開始。そこから体育館の準備。セッション2がはじまったら先行して片づけられるものを片づけて。セッション2が終わったら感想文の集約やって。PCを片づけ…。PCは片づいてました。誰かがやってくれたんだな。ありがたい!
そんなあたりでようやく「ながら」になって、しばしみなさんとダラダラ。
で、夕方から「反省会」です。今回は谷家さんも来られました。みなさん、今日の振り返りをされてて、おもしろかったな。特に「質問」がおもしろかったみたいです。例えば谷家さんに
「なぜ今の仕事をされてるんですか?」
って質問が出たとか。それへの答えを反省会でされましたが、長い!当たり前です。長いんです。そこにYもぎ田さんとの共通点があったりする。
あるいはSゃ納さんも質問がおもしろかったとか。なんかチョケた感じで参加してるけど、きっと「なにか」を持ってる子だなと直感されたらしく、名刺を託されてしまいました。
3年に一度、形は変わるけど、でも「語る人々」は変わらないし、子どもたちも変わらない。だから、きっと今年もいい出会いがあったんだろな。
てなことで、今年は10時過ぎまで反省してしまいました。やばいわ。
さぁ、明日は感想文読みか…。

きょうと教研→こもりん

きょうは教組の教研集会です。各地では中止になっているところが多いみたいですが、うちの教組は人数が少ないから、逆に開催できたりします。
てことで、朝から会場の部落解放センターへ(笑)。いや、うちの組合は解放同盟と仲よしというか、そもそも結成集会も部落解放センターでやりましたからね。
午前はレポートが2本。1本目はわたしです。ネタがないからここに書いたものをそのまま使いました^^;;。まぁでもオリジナルだし、チラシも配布したからよしとして下さい。2本目はAっちゃんです。毎年恒例ですね。ちなみに内容はここに書かれた「すき間性教育」にヒントを得た「すき間人権教育」の実践です。ちなみに「すき間性教育」を書いた人もうちの教組の人だったりします。それにしても、ふたりとも同じ雑誌にかかわっているのがなんとも…。てか、性教協の話が部落解放センターで出るというのがおもしろい。
それにしてもAっちゃんのレポートは初々しいです。なんか、「もうサイコー、これで終わっていい」とか言ってるので「ようやくスタートラインに立てたね」と言っておきました。
で、午後はえん罪被害者の方の講演です。が、すみませんが帰りました。いや、メッチャ聞きたかったんです。が、しかたないんです。おべんきょ成果が火を吹いてます。
てことで、おべんとをもらって家に帰って、おべんきょ開始です。
なんとか今日明日で今やってるところを突破したい。ここの「詰まり」をなんとかすれば、一気に進むはずです。まずは、一番苦手なところの最終修正。いや、今朝気づいたんですよね。その後、次に苦手なところの修正です。何が苦手かって言うと、難しい本を引用するのと、歴史をひもとくってヤツなんですね。でも、歴史から学ぶといろんなことがわかるからなぁ。
で、6時半頃にダウン。疲れた。ビールを呑もう。
てところで、筋トレするのを忘れてるのに気づきました。アカンな…。

「熱と光を求めて ―水平社創立の思想に学ぶ―」とか

今日は午後から某人権教育研究会の大会です。とは言え、例年は分科会にわかれるのですが、今回は全体会の講演とレポート発表です。どうなることやら。
とりあえず、授業変更して、しかも2コマ目は最後の10分を他の人にお願いして、駅まで走ってなんとか大会に間にあいました。
記念講演は駒井忠之さん。タイトルは「熱と光を求めて ―水平社創立の思想に学ぶ―」です。ちなみに、駒井さんとは6年前にご一緒させていただきました。
話の内容は…。おもしろい!
水平社といえば朝治さんだったりするわけですが、駒井さんもすごいなぁ。曰く
「水平社創立宣言の中には「差別」という言葉は1回も出てこない」
「「人間」という言葉が10回でてくる」
なんていう話は、なんで気がつかなかったんだろうと。でも、それに気づくことが研究者なんでしょうね。
あと、結論がおもしろい。簡単に言うなら「差別しちゃいけない」という否定ではない語り方をどのようにしていくかということです。それが水平社創立宣言の「差別」という言葉がないという話とつながるわけです。じゃぁなんだというと、そこで出てくるのが「カミングアウト」だったりするわけです。このあたり、渋谷で話した内容とも関係が出てきます。
もちろん、水平社創立宣言の「穢多であることを誇りうるときが来たのだ」という、カミングアウトする側の問題もあります。ただ、駒井さんの話でおもしろいなと思ったのが、筒井康隆の断筆に寄せて書かれた坂田明さんの「長谷川きよしさん」にまつわる話だったりします。視覚障害の長谷川きよしさんに「ここ、暗いから気をつけろよ」と坂田さんが言う。すると長谷川さんが「オレ、小さい頃から暗いの得意なんだ」と返す。そういう関係ですね。ちょうどこの間の「オレ、inpairment」って話とリンクするかな。
で、大切なのは、そういう話って、実は最初に「ボケ」ないとあかんわけです。で、いわゆる被差別の側にある人にボケるのはけっこうハードルが高い。じゃ、なぜハードルが高いかというと、そこには差別被差別の関係が横たわっている。もう少し正確に言うと、「ボケ」側が越えなきゃならない「差別の社会構造」があるわけです。このあたりが「本名を呼び名のる」って話と結びついてくるのかな。
そんな感じの、いろんな刺激のある話でした。
当然のことながら、終わってから控え室に突入。あいさつさせていただきました。

後半はレポート。
中学校のレポートですが…。がんばってはるのはわかります。てか、すんごいたいへんだったんだろうな。でも、保護者と本人しか出てこないレポートは人権教育研究会のレポートじゃないんだよな。なので「クラスの日常会話の中でAさんの話題って出ましたか?」という質問をしようと思ったのに、あててもらえませんでした。やれやれ。
高校のレポートは、本来はサポーターとして発現しなきゃならなかったんだろうけど、ついつい「指摘」にまわってしまったり。まぁセクシュアリティネタなんでしかたないです。にしても「悩みを抱えている」という感覚なんだよな。うーん。
大会が終わってから、何人かの人に「中学校のレポートに何を質問しようとしてたのかがメッチャ知りたかった」と言われて、思わず内心笑ってしまいました。そんなにわたしの質問が気になるのか(笑)。そんなことを考えるみなさんが考える質問と同じですよ。なので、「クラスの日常会話の中でAさんの話題って出ましたか?って聞こうと思いました」って言ったら「だよねー」って顔されました。みんな気になってたんだ。
たぶん、それどころじゃない、ものすごくしんどい状況の子に「寄り添った」実践なので、もしかしたら「クラスとかいう話じゃない」ってことなのかもしれません。いや、たぶんそうだったんでしょうね。でも、それでもそこに活路を見いだすのが人権教育なんだと思うんですけどね。

ということで、大会も終わったので、京都駅までもどって「当事者研究系」の人たちと、今年度も無事ペーパーを出せたことを祝って呑み。よく食べよく呑みよくしゃべり、メッチャ楽しい時間を過ごしました。
さて、明日はがんばろう。

久しぶりに観た

今日はなんとなくのんびりな水曜日。なので、のんびりと授業してのんびりとプリントつくって。おべんと食べたらリハビリです。
そうそう。車のウィンドウウォッシャー液がチョロチョロしか出なくなって、これはヤバイと修理工場に出しました。持って行ってもらうときに
「チューブかなぁ」
とか言って触ったらボロリと折れたので、そりゃアカンわと納得。劣化しまくりでした。
リハビリが終わったら
「修理完了」
という連絡が入って、ガッコにもどったら持ってきてくれてて。なんでも
「工場にあったチューブを入れただけやし、お金はええわ」
とのこと。ありがたや。
ちなみに、社長さんはうちの卒業生で、その甥っ子にあたる従業員はかつて担任した子だったりします。まぁそういうことです。

夜はちょぼやき会。ここしばらくハードな「語り」が続いたので、今日は「coming out story」の上映会です。
久しぶりに観たなぁ。もうあれから10年かぁ。カントクのKちゃんは、今はここで働いてるんだとか。また遊びに行きたいなぁ。Iの本くんは映像関係の仕事をしてるんだとか。T島くんとは一度連絡とったけど、それからはわからんなぁ。元気でやってるかなぁ。
あらためて観ると、またいろんな発見がありますね。地味だけど、悪くない映画だと思います。この10年でトランスを題材にした映画はたくさんできました。観てないけど^^;。でも、あの映画がおもしろいのは、トランスの映画じゃないってことなんだと思います。なんでも、今もたまに上映会をやってるみたいです。うれしいな。
上映会のあとは「ストーンズ」にみんなで行きました。1ヶ月ほど前に来たけど、店員さん、覚えてくださってました。うれしいな。
ここで、飲んで飲んで食べてしゃべって。障害の社会モデルの話をしたら
「オレはinpairmentや」
と主張するKちゃんさんがいたりして、大爆笑したり。なんでも無理やりリハビリやらされて「治らへん」とか言われたとかで、ここでも大爆笑。そら治らんわ。
そんなこんなで楽しい夜だけど、明日も仕事です。10時半にお開きです。楽しかったなぁ。

カレーづくりも楽しい

昨日があまりに楽しかったので、今日は二日酔い気味です。とりま、午前はゆっくりとして、頃合いをみはからってスタート。今日はトランスジェンダー生徒交流会です。
今年度に入ってから、参加人数がガタンと下がりました。まぁしかたがないです。それでも新しい常連さんができつつあって、とてもうれしいです。
で、交流会と言えば昼ごはんづくりですが、ディスタンスをとりながらの調理&最終的に感染予防というのはなかなか難しいです。事前にみんなでメニューをどうするか話しあいましたが、最終的に落ち着いたのはカレーでした。まぁ、最終的に煮込めばええやろうということです。ただ、単にカレーというのもあれなんで、激辛をつくることにしました。辛くなるかなぁ…。
集まってきた子どもたちはひたすら野菜切り。わたしは鍋でごはんを炊きます。みんな「炊けるの?」ってびっくりするけど、実際には簡単です。だって、炊飯器がない時はみんな毎食薪で炊いてたわけで、そんな日常的な調理が、つきっきりで神経使わなきゃならなくて、しかも失敗しがちなものだったらたいへんです。まぁそんなことを教えてくれたのもこの月の19日に登場するうぃんたさんのおかげですけどね。
やがてカレーが完成。激辛はというと…。まぁ辛いかな。おいしかったので、2.2杯も食べてしまいました。
で、話しあい。かつて小学生だった子が、気がつくと大学生とかになって話を仕切ってくれます。わたしも話しあいに参加です。たまに昔話をしたりしながら、ツッコミをいれます。今回は小学生も一緒に参加。ゲームしながらも他の人の話をピンポイントで聞いてるのがすごいです。かつてのように泣きが入るわけじゃないけど、でも、それぞれがそれぞれの「やりたいこと」とか「それを阻むもの」とかについて話をできたかな。
あとは片づけて、二次会だな(笑)。てか、このくらいの時間に来るおとなもいるわけで、なにが目的なんだ(笑)。と書いたけど、たぶんほんの少しでも参加したいって思ってくれてるんだろな。それがうれしいです。
二次会では、8時くらいに撃沈。まぁ昨日の今日ですわ。そんなこんなで、いつものようにKっかわくんに家まで送ってもらって、さて寝ようと思ったら、スマホがない。自分のスマホに電話したらKっかわくんが出ました(笑)。
明日持ってきてくれるとか。ほんとに申しわけないm(_ _)m。

安上がりの焼肉からの夜ふかし

朝はリハビリ。昨日は久しぶりに筋トレやったから、それなりに動くかなと思ったのですが、まぁそれなりでした。でも、少しずつ筋肉の緊張がほどけてる気がするので、この調子でいこうかな。まだ先は遠そうですが…。
家に帰って、センセにメール。昨日来てたけど、返事ができませんでした。うーん。
昼ごはんは冷麺をつくったけど、麺が古すぎてパサパサでした。悲しい。ちなみに、ビールを飲みたいところだけど、ガマンガマン。
で、筋トレやって、しばしおべんきょ。
3時くらいに友だちを迎えに行きます。
で、家に帰って収録開始。しかし、我ながらムチャクチャやってるな。こんなので使いものになるのか?
で、お友だちと一緒に晩ごはん。今日は焼肉にしましょう。と言っても外で食べたらお金がかかるから家呑みです。さらに、いわゆる焼肉用の肉じゃなくて、薄切り肉です。こいつを「ハナロロースター」で食べましょう。牛肉は塩で。ぷた肉はポン酢で。うまいなぁ。ちょうどおいしいお塩をおみやげにもらったので、さっそく試してみたり。
ごはんを食べ終わったら、ダラダラ話。ほんとのほんとに会うのは久しぶりですが、やはりいろいろ勉強になります。結局、四六時中人権のことやおべんきょのことを考えるのが楽しい生活なのかもしれないです。
あまりにも楽しかったので、気がつくと3時半。これはアカン。寝ましょう。

氷山を見た

水曜日は午後になにか行事があるとえらいことになりますが、それがなければかなり余裕があるようです。「あるよう」というのは、けっこう午後に行事があったり、バリバリがあったり、なんだか落ち着かない水曜日が連続してた気がします。
てことで、少しおべんきょしたりしながらのんびり仕事。
それにしても体調が悪いです。飲み過ぎではもちろんないし、睡眠不足でもないです。もしかしたら水分不足なのかなぁ。
放課後はICTの会議。リモート授業のこととか某受験産業の教育支援システムのこととか。ちなみに、某受験産業、コロナで休校のときにひとり4000円弱の教育支援システムを無償で公開しました。あまりにも胡散臭いです。だって、そんなシステムで完全に構築したら、そのシステム抜きでは成り立たなくなります。例えば2年くらいたって「無償は打ち切り」ってやられたらお金を払わざるを得なくなります。そしてなにより、イチ受験私企業に全校データを預けるなんて、こわくてしかたないです。しかも、過去にデータの漏洩やってる企業です。なので
「あぶないよ。シャブ漬けだよ」
と警告しておいたけど、そちらへ流れていくんだよなぁ。
リモート授業も各家庭への配信じゃなくて、2教室への配信でしかないです。それもお金がないからzoomは使えない。なんか、貧しい日本の公教育やなってことをしみじみ感じました。

で、夜は「ちょぼやき会」。今日のスピーカーは社納さんです。
社納さんは、毎年うちのリビングライブラリに来てくださってます。が、最初の出会いは「某糾弾闘争」の時ですね。今振り返ると、ようやったなぁとも思うし、でもだからこそよくやったなぁとも思うのです。
というのはおいといて…。
もう15年くらいのつきあいなんだけど、そしてたまに「千鳥足倶楽部」をやったりしてるわけで、いろんな話を聞かせてもらってるけど、これほどまでに深いところからの話を聞かせてもらったのははじめてです。てか、もしかしたら社納さん自身、人前でここまで深く話されることはなかったんじゃないかなぁ。
講演って、基本的にテーマに沿って話すものなので、そこに関係なさそうな話はしないんですよね。でも、実は関係ないところに関係することがあったりもします。「社納さん、なんでそう思うの?」って問への答えは、おそらく今回のような語りからしか生まれないんだろうな。
そうそう。
同じ時代を生きてるはずなんだけど、あまりにも世界が違うというか、世界の見え方が違うというか。そんなことも感じました。
とにかく、人生って氷山なんですね。下に隠れてる部分は大きい。そんなことを感じさせてもらいました。

で、solへ。
ここでみんなで振り返りです。でも、あまり飲まないようにしなくちゃね。
帰りに藤尾さんが
「昨日、いつきさんと一緒に温泉行った夢を見たわ」
と爆弾発言。で
「みんなで温泉でちょぼやき会やるのもいいね!」
って話で盛り上がったり。
わたしが生きてられるのは、こういう人たちに囲まれてるからなんだろなって思った瞬間でした。

ヘイトスピーチってなに?

今日の午前は職員会議。つまり2学期前日ってことです。で、職員会議のあとは「classi」の研修会。うーん、ベネッセやしなぁ。てか、cybozuとかもあるしなぁ。一方向の連絡とかできるみたいだから、それはそれで楽やけどなぁ。
で、午後は人権教育研修会です。講師は金尚均さんです。
今から3年前、ようやく人権教育研修に予算がつくようになって、1年目は阿久澤さんで、去年は松永さんでした。で、今年はヘイトスピーチについてやりたいなと。講師でお呼びしたい人はたくさんおられます。が、今回は尚均さんかなと。理由はいくつかあります。ひとつは京都の人であること。もうひとつは法学者であること。そして、「保護者」という当事者であることです。とりわけ2番目が大切です。というのは、わたしは社会学系の考え方をしてしまうし、他の教員も社会学系だったり直感だったりするのがほとんどで、法的な解釈ってのは新たな観点じゃないかなと思ったのです。
で、講演開始。
あたりですo(^^)o。
かつてゼロ島さんから「法律の役割は線引き」と教えてもらって「なるほど」と思ったことがありましたが、そういう感じです。もちろん「法解釈」というのはあるだろうけど、でも、線引きなんですね。
で、法学者だからかもしれませんが、とても細かく論理を組み立てていかれます。なかでも最後の「表現の自由」とのからみは圧巻でした。ヘイトスピーチが「不快」ということであれば、「表現の自由」が勝つ。なんといっても民主主義の保障のための数少ない武器だからです。が、ヘイトスピーチはそうじゃなくて「人間の尊厳」との天秤になる。だからこそ、そちらに重みがある。
単にこれだけのことなんだけど、そこへ向けての論理の組み立てがすごい。というか、その組み立てがあるからこそ、最後の「当たり前」な結論に重みがある。
そうそう。今回ほど「民主主義」という言葉を聞いた人権教育研修会はなかったですね。そういう意味でも、とてもよかった。

てことで、講演後は感想文を読んでもらったり、よもやま話をして時間調整したあと、近くの居酒屋へ。同僚ふたりも来てくれて、いろいろ話。
楽しい夜はふけていくけど、明日は始業式かよ…。