今日も今日とて、会議

なんでかわからないけど、「古いつきあい」が切れないのがわたしの性格です。それでもずいぶんと切ってきたのですが、やっぱり切れないと言うか、切りたくないつきあいもあるわけです。そういうところに限って、けっこう暖かく中途半端なつきあいを許してくれるので、それに甘えていたりもします。
今日はそんなグループの最たる「つきあい」の会議。ここ、人権教育関係で最初にわたしを「いつき」として受けいれてくれたところです。そら、切れるわけがないわね。
何が他と違うかというと、なんと言ってもジェンダーバランスがとてもいいです。運営委員を構成している人たちのジェンダーバランスがとてもいいことが原因かもしれませんが、「長」の名の着くことや、責任の多い仕事の多く(てか、ほとんど)を女性がやっておられます。で、そのせいかどうかわかりませんが、とてもアサーティブネス。なので、逆にわたしのような「アサーティブネスではない」人の存在も必要になってくるのではないかと、ちょっと思ったりして。
昼頃から、いつもの通り、先をあまり急ぐことなくダラダラと会議を続けて、5時頃に終了。でも、みんなが語ったんじゃないかという感じです。とても充実した気分で、軽く飲み。ここで、わたしなりに「障碍」を持つ人に対して「自分を語ろうよ!」とプチ爆発。でも、そんなわたしの爆発も、まわりの人たちはとても柔軟に受けとめながら、きちんと対話を紡ぎながら、フォローをして下さいます。ほんとうに楽。
なんだか、とてもたくさんしゃべったし、とてもたくさん話を聞いたし、すごく充実した思いで帰途につきました。でも、帰った時間が早いのね。不思議…。

サムル

で、夕方からウトロのオモニ達と、ウトロの近所の祭りでサムルノリ。やっぱり気のあった人たちとたたくサムルは最高です。思わず顔がにやついてしまいますね。今回はプクからチンへの持ち替えでしたが、堪能しました。みんな同じ思いだったみたいで、「またやろうね!」と息を弾ませていました。しあわせ!

全国在日外国人生徒交流会・2日目

朝起きたけど…。時計を見ると7時半。身体が…、動かない…。でも…。
エイヤッとやるととりあえず身体が動きはじめました。
しかし、朝の女性の部屋は…。おもしろい。そうかぁ。20人を越すとこうやってプライベートな空間を確保するのかぁ。勉強になりました(笑)。
とりあえず、朝は座禅から。いや、宿泊場所が禅寺で、「ダメ」という人はもちろんダメでいいのですが、一応ということで。ちなみに、わたしは「クリスチャン」という名目で座禅はしませんでした。てか、しんどいもん(笑)。
あとは朝ご飯の配布とか、昼ご飯の買い出しとかやっているうちに、昼前。昼ご飯を食べたら後かたづけ。生徒たちが別の会場に移動したら、最終チェック。みたいなことをしていると、あっという間に3時過ぎです。
3時半頃から、教員達へ向けた生徒たちのアピールの時間。というのは、教員達は別のところで外国人教育の研究会をしていて、3時半頃から閉会集会があるんですよね。
いつものことながら、生徒たちのアピールの中にこそ、現実があります。でも、その中で仲間と出会えたうれしさとか、話しあったあとの充実感とか、いろんなものが混じっています。本当に生徒たちのアピールを聞くと、いままで10年以上交流会をやってきてよかったなと思うし、これからもやらなくちゃなと思います。
てなことで、怒濤の2日間は終了。
家に帰ってやらなくちゃならないことはいっぱいあったんですけど、とりあえず爆睡。

全国在日外国人生徒交流会・1日目

今日から外国人生徒の全国交流会で滋賀行きです。もうむちゃくちゃ…。
会場の近江八幡に着いて、まずは受付。引率教員も移動のためのバスの号車とか宿泊の部屋とかいろいろ確認しなくちゃならないものがあります。ただ、わたしは途中で職場にもどらなくちゃならないのでバイクでの参加でしたけど。
で、宿泊の部屋を見たら女性部屋(笑)。まぁ、ここ数年みなさんの理解のもと女性の部屋に泊めてもらっていたし、滋賀県の担当の方々はみなさんとても理解してくださっている人々なので、「さもありなん」という感じではあるのですが、具体的に一緒になる人たちはどうだろうなぁ。なにせ、女性の引率全員が同室という環境だし、宿泊時は生徒も含めて全館女性という状況になるしなぁ。ま、数人の友だちには「よろしく」と挨拶だけしておきました。みなさん「なにをいまさら」状態でしたけど。
で、昼過ぎにいきなり買い出し。でも、ないものがあるのよね。アヒ・アマリーヨなんてスパイス、どこに売ってんねん(笑)。手分けしてかなり探しましたが、結局あることがわかったのは、あるブラジル人の方の家だったという。ま、そんなもんです。
途中、わたしは用事で職場に行ったりとバタバタしていたのですが、なんとか滞りなく食事づくりは終わったみたいです。
夕方からは生徒たちはひたすらアイスブレーキングと話しあい。まぁ教員は見ているだけです。てか、下手な介入はかえって邪魔。それにしても、みんなけっこう真剣に話しあっていました。そりゃ、年に一回思いの丈を語りあえる大切な機会ですから。
10時頃からお風呂タイム。主力部隊は近所のスーパー銭湯へ。でも、文化の違いとか、時期の問題とかでシャワーじゃないとダメな人もいます。そういう人たちへのフォローとかが残った教員の仕事です。まぁ、わたしとあと数人ですが。で、そんなことをやっていると、そのうち消灯時間。で、お風呂には入れない、と(笑)。まぁ、こういうときはどっちみち入りにくいんですけどね。
で、11時半頃からようやく引率教員の交流会。てか、軽く一杯のみ。でも、先に飲んでいる人がいて、会場に行ったら真露しかなかったりしていました。まぁ、いいけど。どうせクズになれない夜だから。
1時頃にとりあえず解散。男性教員は別棟へ。あとは女性ばかり(笑)でしばし歓談。2時頃に消灯。あとは生徒(女性)を寝かしつけるための巡回です。3時頃には落ちそうになったので、「頼むし、もう寝たいから寝て」と頼んで、そのまま自分の布団に直行→落ちました。

趣味かなぁ…女装

そういえば、この夏なんとなく女装にはまっています。といっても、人前で話をする時だけですけど。まぁせっかくなんでスカートはくのもいいかということで一応はいているのですが、結局我ながら「ネタ」とか「パフォーマンス」でしかないという感じです。それでも、地下鉄に乗ろうとした時にスカートがまくれあがりかけたのを押さえたなんてぇこともありまして、それはそれで「らしい」感じだったかなぁ。でも、車に乗ったりする時不便。ひざの上に荷物をおく時不便。ご飯をいっぱい食べようと思うと不便。そんな感じですわ。

これも趣味じゃない…。

今日、明日と福教組の両性研の学習会です。これ、4地区で2日間にわたって開催されるもので、スピーカー2人で2年かけてまわります。で、昨年と今年のスピーカーは、わたしとぷれいす東京の池上さんなわけで、もう、「キャー」もんなわけです。
今日は早良で話。会場の都合で1時間半を厳守せよという厳命が下っておりまして、それだけで緊張してしまいます。10時過ぎから話のはずですが、つい、9時前に会場に行ってしまいました。時間があるので、受付で必死で作業をされている方々を横目に昨日もらった『IS』を読んでいました。読んでいるうちに、不覚にも涙が出てきて、「自分に何が話せるんだろう」とか「何が伝えられるんだろう」とか「自分にはそんな価値はない」とか、いつになくマイナス思考になって落ち込みはじめてしまいました。
で、「いかんいかん」ととりあえず楽屋の方に行くと、「いつきさん、来てたんですか〜、よかった〜」。いや、来てましたよ。
話の方は、「1時間半じゃネタがくれへん」と思っていたのですが、聞いて下さったみなさんの協力のもと、無事笑いがとれました。ありがとうございます。

他のカテゴリーがなかったから趣味

で、こんな日にしか見ることができないので、ようやく「パッチギ!」を借りてきて見ることができました。ストーリーだけを追うと、客観的に見ると、とても簡単なラブストーリーだし、ラストも「へ?」みたいな感じがあります。でも、笑い転げながら涙が出ていたり、妙なところに心が動いたり。終わると「終わっちゃった」という感じでした。
なんというか…。いま自分が住んでいる街、それも自分のテリトリーの九条近辺が舞台になっているというのは、とても不思議な感じです。主人公が川に飛び込んだのは、「潤(ユン)の街」を意識しているんじゃないかなぁ。「川(鴨川*1)」がふたりを分け隔てているんですけど、「橋のない川」じゃなかったりするんですね。その橋が、高橋の下の橋なんだなぁ。また東九条自主フィールドワークでのネタがひとつ増えました。オープニングは哲学の道で、ラストは出町の三角州。たまりません。
キャラも立っていましたね。看護婦さんも、さりげなく名札に「鄭」って書いてあって主張してます。メッチャステレオタイプだけど、「いるいる、こーゆー人!」という感じ。キョンジャの「朝鮮人になってくれる?」に対する「…」という答えからの数年のラストシーンもよかったかな。でも、なんと言っても円山公園の宴会と「堤防の街」の葬式の対比がよかったかなぁ。なまじわたしも朝鮮人社会とか部落に近寄ったことのある(近寄っている?)人間だから、あの招き入れる感じと拒否する感じが同居しているの、よくわかります。でも、キョンジャ(三世だよね)だって、一世の経験はしていないんですよね。おそらく、そういう意味では「橋」的存在なんだろうなぁ。
それから、なんといっても全編にフォークが根づいている。あれもいいですね。京都って、やっぱりフォークの街なんだなぁと思いました。てか、もっというと、雑多であることかなぁ。
う〜ん、次は「血と骨」か…。あれはきついな(笑)。

*1:ここは鴨川ね・笑

新井英一コンサート

合宿の荷物の片づけをしたら、ウトロへ。今日は新井英一のコンサートです。というか、韓国MBSの生中継でいろいろやるらしいです。それを公開するという感じ。
ウトロの土地問題はもうかれこれ10数年。いつ強制退去になってもおかしくない状態ですが、それでも住民のみなさんは踏ん張り続けておられます。でも、ぜんぜん悲壮な感じはしないですね。みんな笑って生活をしておられます。
ウトロにはじめていったのが13年前。わたしも13歳年をとったわけですが、みなさんも13歳年をとっています。「あんたのところの子ども大きくなったやろ」と会うたびに言われます。「それ、前に来た時も言わはったやん」というツッコミは飲み込んで「ええ、上はもう中2ですわ」と答えます。実は、上の子、ニュースステーションに大写しになったことがあるんですよね。というのは、ニュースステーションでウトロの特集をした時に、ウトロの赤ちゃんと間違えられてハイハイをしているところを撮られたんです。まぁ昔のことです。

部員で「行きたい」と言った奇特なヤツを引き連れてウトロにつくと、既に足場なんかは組んであります。なんでも、足場を隠すために看板をワイヤーで結わえるらしいです。ウトロの見知ったおっちゃんと組んであちらこちら結わえていきました。それが終わると、特になんにもなし。その割にスタッフTシャツをもらったりして、ちゃっかりしています。
そのうちに顔見知りが来たりしていろいろ話。なんか同窓会みたいです。
5時頃からイベントがスタート。あとは見るだけです。
開会あいさつ・国連の報告なんかのあと、生中継の学生さんの歌やウトロのオモニの詩の朗読、ウトロのハルモニたちの合唱と続きます。
ちなみに、ハルモニたちは今はカラオケ教室の生徒さんらしいです。前は一緒に農楽でチャンゴたたいてたんですけどねぇ。あのころはちょいちょい「サパークラブ」なんざに連れて行ってもらって「韓国マンボ」とか一緒に踊っていました。いろんなことやらはるわ。ほんまに元気というか好奇心旺盛というか、ええ人らです。
その後、新井英一と観客のアリランの合唱。これも生中継の対象でした。さすがは新井英一です。ステージに立っただけで華があります。観客は一気に引き寄せられて、あっという間に大合唱がはじまります。
中継が終わると、語りがはじまります。やがて「これから約40分つきあってくれますか?」との口上のあと、いよいよ「清河への道48番」です。9年前にもウトロでやってくれました。あのときもよかったけど、今回、また迫力が増した感じがします。いよいよ最後というあたりで雨が降ってきました。スタッフの人に「ブルーシートを持っていこう」と言って準備をしたのですが、そんなものを寄せつける感じがぜんぜんありません。結局雨の中、最後まで歌いきって、しかもアリランのアンコールです。アリランも、途中からマイクなし。でも、迫力がビンビンと伝わってきます。すごい感動の中で約1時間半のコンサートが終了。
あとは雨の中、できる範囲のものの撤収です。
撤収が終わったところで、控え室のある建物に行くと、詩を朗読したオモニがチョゴリからスタッフTシャツに着替えて、控え室の前でもじもじしています。「かわいいやん」と思ったのですが、まぁそれはいいとして、「せっかくやからマジックもらってTシャツにサインしてもらわな!」と言うと「そうやな!」と言ってマジックを探してこられました。「いつきさんも一緒に入ろ」と言って中へ。結局オモニとわたしと部員の3人スタッフTシャツの背中にしっかりとサインをしてもらいました。控え室で「やったぁ〜」と飛び跳ねていると、知りあいのオモニから「あんたは!」と言って頭をはたかれてしまいました。あとでみんなに見せると「ちゃっかりしてるなぁ」とあきれられてしまいました。
あとは、町内会長さんの車庫(メチャクチャ広い)で軽く打ち上げ。ここでまた、あいていたのが新井英一さんの横だったのでちゃっかり座って、知りあいのアメラジアンの高校生の話なんかをしていました。
てな感じで、家に帰ったら10時。やっぱり日常はもどりませんでした。

今日はパリロ

「パリロ」は、分解すると「パル・イル・オ」で「8・1・5」のことです。いわゆる「光復節(クァンブクチョル)」ですね。もちろん日本人にとっては「敗戦記念日」です。でも、日本にいたであろう「人民」にとっても「光復節(こうふくせつ)」だったのかな。
なんか、例の解散→総選挙もだんだんその後あやしくなってきた感じがします。反郵政民営化であろうとそうでなかろうと、結局自民党内部の分裂にとどまって、どちらを応援するか。で、ふたを開けるとやっぱり「自民党強し」みたいな結果になって、郵政民営化は反対勢力を蹴散らしてごり押しで通して、他の案件は反対勢力なんてないままガンガン通っていくというふうになるような気がしてなりません。
だいたい、あれだけ無茶苦茶なことをされている「青票組」が、だまって自民党の中にいるのがよくわからない。まぁ結局そういうもんなんだろうなぁ。

合宿2日目午後・急いで口で吸え

合宿2日目午後に何があるかは、初参加の生徒たちには伝えていません。
でも、恒例の山登りがあります。民宿の奥にある「廃村」に行こうと思っていたので、午前の最後に軽く下見に行きました。途中まで車で行く予定だったのですが、林道の途中に倒木があって道がふさがれています。「う〜ん」と思いながら、ちょこっと草をかきわけてみたのですが、なんか行ける感じがしません。なので、やんぺ。行き先は宿に帰って考えることにしました。
宿に帰ってふと右肘を見るとヒル!またかよ〜。「急いで口で吸え」とやりたかったのですが、体が硬いので右肘なんて吸えません(笑)。幸い今回はほとんど血を吸われていなかったみたいでした。はぁ。
その後、地図を見て適当な山を探したのですが、Loox付属の地図(笑)にも載っている峠があったので、とりあえずそこにケテーイ。昼食後一路そちらに向かいました。
道中は、数少ないメールが入る時間です。適当に受信だけしておきます。
峠への取っつき口について、いよいよ歩き開始。車も入れそうな、広くて快適な林道です。フンフンフンと鼻歌交じりに歩いていると、突然山道。ここからが本番です。と言っても、いつものことなので、わたしや慣れている3年生はすたすたと歩いていきます。かれこれ4〜50分登ったところで、先頭と後ろがちょっとあいたので、ちょっと後ろを待ちました。で、ひょいと足元を見るとヒル!しかも今度は1匹じゃないです。足に吸いついているのが2〜3匹。靴下の上から吸いついているのも2〜3匹。靴下の上に到着して今まさに吸わんとしているのが1〜2匹。靴下と靴の間に入り込んでいじけているのが2〜3匹。靴の上を登頂中のが2〜3匹。ぎえ〜。「急いで口で吸え」と思ったのですが、山道の上でできるわけがありません。てか、腰をおろしたら、もっとえらいことになります。とりあえず、バタバタと払って全部退治。引き返したかったのですが、先頭は先に行っています。なので、前に行くしかありません。先頭に追いついたのが、ゴールの峠。先頭の部員に「ヒルがいるんちゃう?」と聞くと、やっぱり吸われていました。後から来た部員も全員やられていました。てことで、峠から続く三角点は今回はパス。大急ぎで山を下りました。その間もちょこちょこヒルチェック。行きの半分くらいの時間で下山完了。まいったなぁ…。とりあえず、きつい子がいたので、薬局に行ってムヒを買ってきました(笑)。