新井英一コンサート

合宿の荷物の片づけをしたら、ウトロへ。今日は新井英一のコンサートです。というか、韓国MBSの生中継でいろいろやるらしいです。それを公開するという感じ。
ウトロの土地問題はもうかれこれ10数年。いつ強制退去になってもおかしくない状態ですが、それでも住民のみなさんは踏ん張り続けておられます。でも、ぜんぜん悲壮な感じはしないですね。みんな笑って生活をしておられます。
ウトロにはじめていったのが13年前。わたしも13歳年をとったわけですが、みなさんも13歳年をとっています。「あんたのところの子ども大きくなったやろ」と会うたびに言われます。「それ、前に来た時も言わはったやん」というツッコミは飲み込んで「ええ、上はもう中2ですわ」と答えます。実は、上の子、ニュースステーションに大写しになったことがあるんですよね。というのは、ニュースステーションでウトロの特集をした時に、ウトロの赤ちゃんと間違えられてハイハイをしているところを撮られたんです。まぁ昔のことです。

部員で「行きたい」と言った奇特なヤツを引き連れてウトロにつくと、既に足場なんかは組んであります。なんでも、足場を隠すために看板をワイヤーで結わえるらしいです。ウトロの見知ったおっちゃんと組んであちらこちら結わえていきました。それが終わると、特になんにもなし。その割にスタッフTシャツをもらったりして、ちゃっかりしています。
そのうちに顔見知りが来たりしていろいろ話。なんか同窓会みたいです。
5時頃からイベントがスタート。あとは見るだけです。
開会あいさつ・国連の報告なんかのあと、生中継の学生さんの歌やウトロのオモニの詩の朗読、ウトロのハルモニたちの合唱と続きます。
ちなみに、ハルモニたちは今はカラオケ教室の生徒さんらしいです。前は一緒に農楽でチャンゴたたいてたんですけどねぇ。あのころはちょいちょい「サパークラブ」なんざに連れて行ってもらって「韓国マンボ」とか一緒に踊っていました。いろんなことやらはるわ。ほんまに元気というか好奇心旺盛というか、ええ人らです。
その後、新井英一と観客のアリランの合唱。これも生中継の対象でした。さすがは新井英一です。ステージに立っただけで華があります。観客は一気に引き寄せられて、あっという間に大合唱がはじまります。
中継が終わると、語りがはじまります。やがて「これから約40分つきあってくれますか?」との口上のあと、いよいよ「清河への道48番」です。9年前にもウトロでやってくれました。あのときもよかったけど、今回、また迫力が増した感じがします。いよいよ最後というあたりで雨が降ってきました。スタッフの人に「ブルーシートを持っていこう」と言って準備をしたのですが、そんなものを寄せつける感じがぜんぜんありません。結局雨の中、最後まで歌いきって、しかもアリランのアンコールです。アリランも、途中からマイクなし。でも、迫力がビンビンと伝わってきます。すごい感動の中で約1時間半のコンサートが終了。
あとは雨の中、できる範囲のものの撤収です。
撤収が終わったところで、控え室のある建物に行くと、詩を朗読したオモニがチョゴリからスタッフTシャツに着替えて、控え室の前でもじもじしています。「かわいいやん」と思ったのですが、まぁそれはいいとして、「せっかくやからマジックもらってTシャツにサインしてもらわな!」と言うと「そうやな!」と言ってマジックを探してこられました。「いつきさんも一緒に入ろ」と言って中へ。結局オモニとわたしと部員の3人スタッフTシャツの背中にしっかりとサインをしてもらいました。控え室で「やったぁ〜」と飛び跳ねていると、知りあいのオモニから「あんたは!」と言って頭をはたかれてしまいました。あとでみんなに見せると「ちゃっかりしてるなぁ」とあきれられてしまいました。
あとは、町内会長さんの車庫(メチャクチャ広い)で軽く打ち上げ。ここでまた、あいていたのが新井英一さんの横だったのでちゃっかり座って、知りあいのアメラジアンの高校生の話なんかをしていました。
てな感じで、家に帰ったら10時。やっぱり日常はもどりませんでした。

もどってくるか?日常

てなことで、朝からパートナーは下の子どもを連れて墓参り。わたしはクリスチャンであることと用事があるので不参加。上の子どもは宿題をやらなくちゃならないので不参加。
出がけに「時間があったら犬の散歩行っといて」と言われたので、まずは犬の散歩。
で、昼頃に合宿の荷物の整理をするために学校へ。お盆の真っ最中だから誰もいないかなぁと思っていたのですが、月曜日なので、事務の先生方は出勤。すごいなぁ。

今日はパリロ

「パリロ」は、分解すると「パル・イル・オ」で「8・1・5」のことです。いわゆる「光復節(クァンブクチョル)」ですね。もちろん日本人にとっては「敗戦記念日」です。でも、日本にいたであろう「人民」にとっても「光復節(こうふくせつ)」だったのかな。
なんか、例の解散→総選挙もだんだんその後あやしくなってきた感じがします。反郵政民営化であろうとそうでなかろうと、結局自民党内部の分裂にとどまって、どちらを応援するか。で、ふたを開けるとやっぱり「自民党強し」みたいな結果になって、郵政民営化は反対勢力を蹴散らしてごり押しで通して、他の案件は反対勢力なんてないままガンガン通っていくというふうになるような気がしてなりません。
だいたい、あれだけ無茶苦茶なことをされている「青票組」が、だまって自民党の中にいるのがよくわからない。まぁ結局そういうもんなんだろうなぁ。