逃げられない・wpath(5日目)

朝、少し早めに起きてポスターの「仕掛け」をつくります。いや、昨日みなさんのポスターを見たら、A0版のきれいなポスターだったんですが、わたしのはA4を貼りあわせたものです。でも、せっかくなので仕掛けをつくったんですよね。てか、完全に「ネタ」に走ってます。
実は、わたしはもともとオーラルで申し込んでいたのですが、ダメで、「ポスターでもやるよ」にチェックしてたので「ポスターになったよ」ってメールが来たんです。で、きっと「ポスターは出したければ誰でも出せるんだろう」と思ってたのですが、Kうさんが言うには「審査があるに決まってるやん」とのことでした。しまった、それならもう少しマジメにつくればよかった。と思ったけど、後の祭りです(笑)。
てことで、ポスターをリュックに詰め込んで、会場へ。ふむ。日本人は誰もいません(笑)。
とりあえず、入口近くのところがポスターの設置場所だったので、さっさとポスターを貼ることにしました。

貼り終わったら、とりあえず会場の中へ。と、数人の方から「Congratulation」と声をかけてもらいました。昨日とはうってかわってラフな格好なのに、わかるんだな^^;;。
でも、これでまったく逃げられないことがわかりました。
やはり、ここにきて、連日の夜中までの飲み会の疲れが出てるのか、マジでしんどいです。そしてなにより眠い。会場の中の空気がしんどくて外にあるブランコで寝転んで休憩。でも、雨と風で寒い。なので、中に入って温まって。そうそう、ポスターを見なくちゃ。昨日はどちらかというと医学系が多かったけど、今日は社会学系や運動系もチョコチョコあります。また、医学系も少し違います。なかなか楽しい。中でも、ナラティブセラピーを導入した臨床のポスターとか、メッチャ小さい子どものケーススタディのポスターとか、ものすごく興味深いものがありました。それにしても、今のトレンドは、やはりGICなんですね。それから家族問題かな。そんなことを考えているうち、ようやくHがしさん登場。てか、よくポスター完成させたなと。で、貼るのを手伝ってから再び会場の中へ。
と、「トーマスさん」がやってきてあいさつ。ここからHがしさんによる「ソギー/ソジー」リサーチのスタートです。ところが、Hがしさんがトーマスさんの話をしているうちは3人だからいいのですが、よその人のところにリサーチしにいくと、トーマスさんとわたしの二人きりになっちゃいます。「まいったな」と思ったら、トーマスさんの助け舟。
と「どこで教えてるんだ?」
い「Between Kyoto and Nara」
と「おぉ、伏見稲荷なら行ったよ!知ってるかい?」
い「Of course.There are many red Torii.」
と「そうそう。狐憑きもあるな」
い「Kitsune-tsuki is very afraid」
と「んなことねーよ。うちの庭にはfoxはいっぱい来るよ。餌付けしてるさ。かわいいよー」
い「Ah,fox is very pretty. But kitsune-tsuki is afraid」
みたいな会話。優しいなぁ(^^)。
そんなこんなのうちに、ランチタイムが来ました。この1時間はポスターの横に立って質問受付をしなきゃなりません。恐怖の時間です。ただ、幸いにしてみんなが横にいてくれたので、少し安心かも。で、結局2時間ほどそこにいて、疲れてきたので一度帰ろうかと。

ここから、雨の中を少し観光です。とりあえず、「アンネの館」に入ったはものの長蛇の列であっさり却下。てか、「からくりのある家なら忍者屋敷行ったし!」「隠れるところならガマに行ったし!」とかいう不届き者なので、行くつもりもなく。それよりも行きたかったのは「HOMOMonument」です。ここは、ナチス時代に、同性愛者が集められて収容所まで行進をさせられた、その出発地点です。その負の遺産を忘れないためにモニュメントがあり、たくさんの花が捧げられています。

中にはレインボーフラッグもあるし、トランスジェンダーフラッグもあります。なんか、そんなのを見て「ここに「わたしたちの存在」が、きちんと位置づけられているんだな」って思えて泣けてきました。と同時に「新木場にこんなのあるんだろうか」とも思いました。

で、観光が終わって(笑)、アパートへ。しばし休憩してからポスターはがしに再び会場へ。
途中、化粧品屋さんに声をかけられて、もらったグミを一口かんだら石鹸だったのはご愛嬌。
ポスターはがしてると、何人かから再び「Congratulation」と声をかけられちゃいました。ヤバイよ、完全に覚えられてるよ(笑)。ほんとに逃げられません。
てことで、わたしにとってのwpathは終了。

あとはアパートに帰って打ち上げです。

みんなでジェンダーポリスを出動させまくりーの、別件をすませてわざわざ来てくださったHがしさんに「謙虚になろうよ」と説教たれてしまいーの、楽しい夜は更けていきました。