ニーズの変化

思えば、はじめて大人数を相手にしたお座敷で呼ばれたのは2002年の宮崎でした。まぁ、それまでも内輪の研修なんかはありましたけどね。
で、その頃から一貫してるのは、「話の内容はトランスのこと」です。それは、自分をネタにする時も、交流会の子らから学んだことを話す時も、つねにそうです。そして、それでみなさん満足されました。
で、もちろん今も「満足」は変わらないんだろうけど、明らかにニーズは変化しています。最近は「LGBTについて」っていう依頼が来るようになりました。なので、「わたしはLGBT全体を俯瞰した話はできませんよ。できるのはトランスのことについてです」といったん返すことにしています。そりゃまぁ、LGBは隣町のことなので、少しは知ってるけど、でもそんなことはお話できるものじゃないです。でも、みなさん「それでいいです」って再依頼がくる。「いいのかなぁ」って思いながら依頼を受けるのですが…。
でも、考えてみると、わたしはずっとそうですね。野球で言うなら、スライダー投手みたいな。軽く芯をはずす球を放る感じ。例えば「GIDについて」って言われてるのに「トランスジェンダーの話」とかね。

で、今日もそんな感じでした。まぁ、せっかくなので、ほんの少しは隣町の話はしましたけど、メインはトランスの話です。まぁ、それが身の丈にあってるからいいんです。下手に知らないことを言うよりも、知ってることを確実に話すことで普遍化できることもあるわけで。
10人ほどの方を相手に1時間ちょい話をして、呑み会です(笑)。こちらは1時間ですむはずもなく。まぁこちらがメインという話もあるくらいです。
呑み会では、逆にいろいろ話を聞かせてもらえます。今回の人は田川の人なんで、興味津々です。炭鉱の街には、在日がいて、そこにはおいしいホルモンがあるわけです。話を聞いているうちに「行きたー」って思いました(笑)。
てことで、11時前におひらき。なんか、二次会に行く元気な人もいたけど、わたしは退散。明日のことを考えるとは、歳をとったな(笑)。