「お好み」エントリをはじめた理由のうちのひとつは、この間書いたように、「第二のふるさと」の名店「やのさん」が突然なくなった喪失感でした。が、もうひとつあったのは、ここ「大西」でした。たぶん、ムラ中のお好みを食べはじめた頃、10年くらい前に食べて、「もっかい食べたいな」と思って再訪した時のことだと思います。その日、やはり「大西」のシャッターが閉まっていて、すごくショックを受けて、本格的に「お好みエントリ」をつくった記憶があります。
ところがその後、あまり渡辺村に行かなくなってしまい、「大西」のことも少し忘れかけていたのですが、何かの折に「やめてない」ってことがわかって、「これは行かねば!」とずっと思っていました。ちなみに、おとついつまんだお好み焼き屋さんはすぐ近くにあるヒロでした。で、なぜヒロに行ったかというと、ちょうどお母ちゃんがお店を閉める時だったからです。、ちなみに、「大西」の閉店時間は4時。メッチャ早じまいなことがこないだわかって…。ということは、こんな時にしか食べられないってことです。
お店に入って「カスのお好みありますか?」と聞くと「今日、なくなってしもたわ。今日はみんなカスやったんや」とのことでした。で「スジでいくか?」と言われたので、ここは素直にスジにしました。
渡辺村のお好みの特徴は、全体的に小さめってところです。なるほど、スジの炊いたんが入っています。ちなみに、生地を混ぜておられるところを見たら、山芋を入れておられるみたいですね。
ひっくり返すと、きれいに焼けています。
お店の向かい側は広大な空き地です。
「ここ、もとは団地ですか?」
「そうや」
「また新しく建てはるんかなぁ」
「いや、ほったらかしやろ。たぶん市が業者かなんかに売って建売でもできるんとちがうか」
こないだのヒロでもお風呂がなくなったことについて話しておられましたが、ムラの人が市への何とも言えない気持ちを持っておられることがわかります。
「今日はリバティか?」
「いや、太鼓の出演交渉で支部に来ましてん」
「そうか」
さりげなくも、妙に濃いぃ会話です(笑)。
やがてできると、デフォでマヨネーズがかかりました。
てことは、上からソースを落としてマーブルにせねばなりませんな(笑)。
スジはほどよくホロホロで臭みはまったくありません。生地は…。記憶にあるほど特徴的な感じではないですねぇ。おかしいな…。でも、とても食べやすいのは、やはり渡辺村のお好みの特徴ですね。パクパク食べていると、あっという間になくなる感じです。そういう意味では、マヨネーズがデフォってのはなんとなくうなずけます。ただ、具がスジなので、これがカスだともう少し変わるんでしょうね。
食べ終わったところで「ソースは菱梅ですか?」とたずねると、満面の笑顔で「そうや!菱梅や!でも、いろいろ混ぜてるけどな」と、これまた定番のお答えです。
てことで、恒例のdata
スジお好み焼き | 500円 |
ビール | スー○ードライ大瓶530円 |
スタイル | 混ぜ系 |
その他 | お好み焼きの種類は豊富です。たぶん、お店にあるものであれば適当につくってくれる気もします。味的には充分においしいのですが、やはり「お好みエントリ」の他店と比較すると、ひとつパンチがたりないかなぁ。でも、たぶん、ほんとにベーシックというかオーソドックスというかリファレンスというか、そんなお好み焼きです。終了時間が早いので注意が必要です。 |
独断的評価 | ★★★★☆(やはり「これ」というものがないのが…。でも、近くにあったら、結局通う気がしますね。) |
さらに詳細なリンクも更新しましょう。