で、交流会

会場は鬼守家(きすけ)。会場に着くと、ドカンとたたきが並び、ドカンと刺身が並び、ドカンとわらじエビが並び…。すごいです。テーブルのまわりは全員(たぶん)女性。今回読んで下さったのは、同和保育関係の方々なので、保育士さんなんですね。この人たち、食べる・飲む・しゃべる、すごいパワーです。中にはムラ出身の保育士さんもたくさんおられて、それぞれの体験や、自分たちの子どもたちの体験を互いにいっぱい話されます。中でも、結婚差別にあい、夫や子どもは実家に帰れるけどいまだにムラ出身の人だけ向こうの実家に入れないという話なんかも聞かせてもらいました。みなさん「いまどきやで〜」と言っておられましたが、ほんとうに「え〜、いまどき〜!」という感じですね。
この居酒屋の大将がおもしろい人です。フォークシンガーで、江口いとさんの「人の値うち」に歌をつけたりしておられるんです。ムラの外の人ですが、啓発講座に参加して生き方を180゜変えた人とのことです。「いまどき」の人もいれば、同じ土地にこういう人もいるんだということですね。ちなみに、この大将、井上陽水とデュエットしたとか。大きな写真が飾ってありました。陽水の顔は、思いっきり陽水でした(笑)。
いっぱい飲んで、いっぱい食べて、いっぱいしゃべって、民宿へ。帰り道すがら浜辺に出ると、満点の星空です。オリオンがきれいです。昴も見えます。久しぶりに降るような星空を見ました。
民宿で2次会開始。このあたりになると、なにがなんやらわからないまま、ひたすら議論です。いったいなんなんだ(笑)。でもスリリングな夜でした。
1時になって、ようやく解散。部屋にもどると爆睡です。問題は、喉だな。

海辺のムラ

車に乗せていただいて、まずは港へ。
「うちらのムラにはかつては港はなかったのよ。だから、漁もさせてもらえなかった。やってたのは、せいぜい素潜り」
あたりを見渡すと、農業ができるような土地もなさそうです。ここで漁師ができなかったらそうとうきついでしょうねぇ。で、対岸にある港をさして
「あれが同対事業でできた港。あれができてやっと漁ができるようになったのよ」
なるほどなぁ…。やがて、向こうの港とこっちの港をつなぐ橋を渡ります。
「これも同対事業でできた橋よ。反対もあったけど、結局あったらみんな使うからねぇ(笑)」
よくある話です。さんざん反対しておいて、できたらけっこう使って便利をしているという…。
やがて、公民館へ。中にはいると、昔の写真が貼ってあります。なるほど、たしかに向こうには港があって漁船が浮かんでいるけど、こっちの側は石ころだらけの河口部の岸です。そこには櫓舟みたいなのが一隻河原に浮かんでいるだけです。さらに昔の写真を見ると、このあたりは松林。そのなかにバラックみたいなのが何軒か建っています。こらたいへんやわ…。
公民館を出ると、すぐに保育園。その向こうは太平洋です。ある意味ぜいたくな立地です。もっとも台風の時は大変でしょうね。
その後、しばらくムラ中を散歩。もともとのムラの中心のあたりを歩きながら「ここが昔のメインストリート」などという話を聞くと、わたしがかつて住んでいたムラを思い出します。舗装のはりかえをした痕跡に、昔の道の狭さがうかがわれます。
あっという間に一回りを終えて、再び公民館へ。その後、隣町にあるムラにもつれていってもらいました。こちらの方も松林を抜けた先にあります。ムラとまわりの境界は細い川一本。でも、そこに厳然たる「境界」があるんでしょうね。松林の向こうにはらっきょう畑が広がっています。なんでも、ムラ人たちの主要産業のうちのひとつだとか。もっとも、最近ではムラ外の人もやっているらしいです。
隣町の方は案内して下さった方の地元ではないので、サクッと通過。その後、四万十川の河口を見せてもらったり「沈下橋」を見せてもらったり。
四万十川の河口っておもしろいんですね。あのきれいな川がそのまま海に続いているかと思いきや…。そうそう、台風の影響とかで波がすごく高かったです。考えてみると、太平洋の波をまともに見ることはほとんどないので、これもいい経験でした。
ちなみに、四万十川の近くにも小さなムラがあります。ここも瞬間案内していただきました。山の斜面の上の方に、突然改良住宅が数軒あります。斜面の下には公民館や保育園があります。かつてはここに屠場もあったとか。
そんなこんなで3時間ほどいろいろな場所を案内してもらって、今夜の交流会の場所へ。

大移動

休みの土曜日というのに、つい早くに目が覚めました。なんか、遠足の日みたいな感じだな。
7時過ぎに電車に乗って京都駅へ。ここから高速バスに乗ります。ちなみに、予約した座席は1B。Bって…。となりに人が座るのか…。予約の時の2択の某項目、「心(笑)」にあわせて選択したけど、どやろなぁ…。と思ったのですが、結局キャンセルだったみたいです。AB席を独占できました。よかった…。
さて、バスは明石海峡大橋を越えて、四国へ。さらに、吉野川を上って左折。太平洋側に出ると、そこは高知でした。ここで高知在住のお友だちと軽くミーティング。そして列車に乗って1時間ちょい。到着したのは、黒潮町です。
駅に着くと、先日の交流会で出会った人が迎えに来て下さっています。ここから、プチフィールドワーク。