思えば遠くに来たもんだ

「さて帰ろう」とヘルメットをかぶろうとした瞬間、ずいぶんと前にうちの職場におられた養護教諭の方が歩いておられることに気づきました。そういえば、今日はうちの職場で会議があったみたいです。
なので「久しぶり〜」と近づいていくと…。
「ん?…あぁ!」という感じで気づいてもらえました。
で、近況報告とかよもやま話をしていたのですが…。
この方がおられた頃って、ちょうど、自分がトランスジェンダーであることに気づいた頃なんですよね。1997年頃かなぁ。
あの頃って、自分のことを表現する言葉を手に入れ、自分がなにものであるかがわかった頃だったんです。でも、これから自分がどう生きていけばいいのかがぜんぜんわからない。具体的にトランスジェンダーの仲間と出会うわけでもなく、存在しているのはネットでの情報だけの頃です。ましてや、わたしのことを理解してくれる人も皆無と言っていい頃です。というより、言葉は手に入れたものの、自分のことをうまく言葉化できることがぜんぜんできていませんでした。なので、まわりの人もきっと理解不能だったんだと思います。
そんなわたしの、ある意味唯一「おしゃべりができる」人だったんですよね。
あれから10年。
「最近どう?」
と聞かれて、ちょっと考えてしまいました。で、答は。
「不便することは多々あるけど、別にしんどいことは特にないんですよね」
でした。
あれから10年たって、仲間はいっぱいできました。腐れ縁とか呑み友達もいっぱいいます。もちろん、トランスの仲間だけじゃなくて、トランスじゃない仲間の人たちも、わたしにとっては大切な人たちです。そして、家族ね*1。きっとそういう人たちに囲まれているからこそ「別にしんどいことは特にない」と言えるんだと思います。

でもね、だからこそやらなきゃならないこともあるんだよね。

*1:これを忘れちゃいかんわなぁ

グラフィックカードの偉力

上の子どもがパソコンでゲームをしたいと言い出しました。まぁ、そりゃそうだろうな…。
ところが、「画面に変なものが出る」と言います。見てみると、たしかに流れ星がノイズになっています。
で、システムからグラフィックのプロパティを見てみると、UniChromeとか書いてあります。オンボードか。
フタを開けてマザーボードを確認すると、K8-M800-M2(rev1.0A)とか書いてあります。
そうか、そういうことだったか…。
あれは3年前。
今の家に引っ越した時に、子どもに買ってやったんだったっけなぁ。
なんしか、グラフィックカードのスペックが大幅に足りないみたいです。なので、通勤の帰りに祖父地図に寄って探してみました。で、中古で見つけたのが玄人指向のRD9550-A128Cです。3480円也。即お買いあげ。
家に帰って取りつけてみると…。
すごくきれい!
やがて帰ってきた子どもも画面を見て「うぉ!」とか叫んでいました。

しかし、台所のパソコンのグラフィックカードもそろそろ変えなくちゃ。なにせ、マザーボードGIGABYTE GA7VAXPやしなぁ。中古パーツ売り場にも、AGPのがほとんどなかったし…。あ、AGP2Xだったら、ジャンパラ行ったら500円で売ってるか(笑)。

水平社運動の光と陰

今日は、水平社博物館までみんなでおでかけです。
案内役&午後の講演は展示員の金井英樹さん。ある意味、ものすごく豪勢な案内人です。
従来、解放運動の世界では「水平社=OK」「融和運動=NG」みたいな語られ方がされてきました。でも、最近では融和運動の再評価がされると同時に、戦時下における水平社のありようへの総括みたいな話も出てきています。
水平社博物館の展示を見ても、ここにあるように*1国家総動員態勢のもと、水平社を存続させるのか解消させるのか、存続させるにしてもどのようにして存続させていくのかといった路線の違いからさまざまな分裂していきます。
このあたり、従来は「大政翼賛体制のもと、自然消滅させられていった」と言われていました。図としては、ここで書かれているような感じです。これ、かつてわたしも教材をつくる時にこういうふうな感じでつくっていました。これ、先に見た水平社博物館の展示パネルとの最大の違いは「分派したかどうか」なんじゃないかなぁ。
そもそも、水平社というか反部落差別の闘いの「根拠」って、「解放令」にあったりして、しかもそれを出したのは明治天皇っていうことで、「差別をなくせ、さもなくば勅命をなくせ」みたいな論で闘うこともあったそうです。
てなことを書こうと思っていたのですが、話の内容があまりにも多岐にわたってしまい、とてもじゃないけどまとめきれません。なので…。

一番印象に残ったことを。
水平社の綱領って、はじめは「部落民自身の行動によって絶対の解放を期す。人類最高の完成に向って突進す」だったし、その後も「我等は、集団的闘争を以て政治的・経済的・文化的全領域に於ける人民的権利と自由を擁護伸張し、被圧迫部落大衆の絶対解放を期す」だったんですよね。それが、戦時下においては「吾等は国体の本義に徹し国家の興隆に貢献し、国民融和の完成を期す」に変化していきます。
ここに、戦争のおそろしさがあるということです。
さて、「いま」はどのあたりにあるのかなぁ…。

*1:てか、このパネル、今展示されているものとは少し違います。

あ〜使いにくい(;_;)

印刷屋から「これにしてくれ」と言われて使いはじめたIn Design。そりゃ、たくさんのことができるのは、よ〜くわかりました。でも、いろんな機能がありすぎ。そのおかげか、重いのなんのって。
起動するのも一苦労。編集作業をしていてもサクサク動かないのでストレスがたまります。
いままで使っていたadobe pagemaker7って、ある意味「何もない」ソフトなんですが、その分すごく使いやすいです。
考えてみれば、さらにその前身のaldus pagemaker5はインストール用のフロッピーは3枚しか必要なかったわけで。
一体全体、なんでこう肥大化していくんでしょうねぇ…。

まぁ、刷り上がったのを見たらすごくきれいだから、しゃーないんですけどね*1

*1:つっても、出力屋さんが直接ファイルを開けるというだけの話しだし、それも、バージョンがひとつ古かったりするわけで^^;;

自分への挑戦

今日は、ほんっとうになんにもスケジュールがない一日*1です。
きのうの晩は9時過ぎに寝たし、今日は起きたのが8時頃だし。さすがに11時間も寝ると、体調がよくなります。
てことで、今日は家の用事をば。
まずは、懸案の洗濯物を乾かす場所(笑)。なにせ、最近は雪が積もる位ですから、屋外に洗濯物を出しても乾きません。しかも、ストーブはファンヒーターなので、これまた屋内でも乾きにくい。どうするか…。パートナーと協議した結果、洗面所・脱衣所までホースを伸ばしてストーブをたいて乾燥室にするということにしました。なので、5mのガスホースを一本お買いあげ。
さらに、子どものゲームとかソフトが散乱しているテレビ横を整理すべく、棚もお買いあげ。あぁさっぱりした。

てなあたりはなんということもないのですが…。

問題は、パートナーから依頼されたDVD焼き。
2時間40分のライブ版のDVDなのですが、某ソフトを使っても、どうしても片面1層になりません。映像は50%程に圧縮されているのですが、音声のファイルサイズが1.5Gほどあります。「なんじゃこりゃ?」と思ったのですが、形式がLPCMでした。
さてどうするか。
とりあえず、音声が圧縮できないので、画像をものすごく圧縮したら、メチャメチャ映像がきたないです。こりゃ使いものになりませんわ。
TMpeg encあたりを使えばいいんでしょうが、なんとなく気が進みません。
要は、

  1. 映像と音声を分離する
  2. 音声をLPCMからac3に変換する
  3. 変換した音声ともとの映像を結合する
  4. 結合されたMP2からVOBをつくる
  5. そのVOBを圧縮する
  6. で、焼く

でいいんですよね?
やりましょう。
あちこち探して、以下のソフトを使ってやってみました。

  1. DVD2AVIを使って音声を抽出
  2. SuperCを使って、ac3へ変換
  3. Vobeditを使って、映像を抽出
  4. mplexを使って、結合*2
  5. Movie Writerを使ってVOBをつくる
  6. DVD Shrinkを使って圧縮*3
  7. Neroを使って焼く

約5時間かかってできました。映像キレイ!わたしでもできました。満足です。

*1:いや、探せばいろいろありますが、すべてやんぺ

*2:コマンドラインだよ(笑)!

*3:Shrink to5てのがあるみたいですね

恒例になりつつある…

数年前に、同和教育関係でお招きした朴木佳緒留さんという女性学の専門の方がおられます。この方を講演のあと、駅まで送りながらいろいろ話をしたことがきっかけで、気がついたら、毎年K戸大学にゲストスピーカーで呼ばれてしまうことになってしまいました。
もっとも、別に定番の講義があるわけじゃなくて、「今年はないかも(;_;)」とか思っていると、「今年もよろしく」というメールが来るという感じなんですが…。
で、今年もそんな感じのメールが来て、今日行ってきました。てか、土曜日なのにすみません。
K戸大学って、なんか気分が和むんですよね。とくに、校舎の中にはいると。というのは、壁には雑然とビラが貼ってあって、なんとも言えないガチャガチャした感じがあります。あやしげなところに迷い込むと、かつての学館別館*1の感じがあります(笑)。

さて、教室にはいると…。やっぱ、ふだんとぜんぜん雰囲気が違うわ。これが高校生と大学生の違いか…[1] … Continue reading)。ちょっと耐震工事の音が気になってしゃべりにくかったのですが、ほどよくウケもとれて、無事終了。というか、「11時半終了を厳守」と言われていて、かつ時計がどこにもなくて、「どうしよう」と思っていたのですが、終わって携帯を見ると11時31分。えらいよ自分!と思ってしまいました。ほんとうにめずらしいですよ(笑)。
終わってから、部屋を変えてしばし懇談。
朴木さんの授業は社会人入学の方もけっこう受講されていて、その人たちの話にはずいぶんと考えさせられる内容があります。「女性として生きる」ということがどういうことなのかということを、自分自身の生き方を通して模索されている生の声が聞けるんですよね。おそらく無自覚だと気づかないこと、そして教条的だと出て来ない言葉が、躊躇しながら語られる中にキラリキラリと光っている感じ。
他にもトランスジェンダーという言葉からすら脱出してしまった人とか、そうとう深い話が交わされたかなぁ。
その後、社会人入学の方々とランチ。わたしはやっぱりビールを呑んでしまいました。
午後は大阪市内でミーティング。その後呑みに行こうかと思ったのですが、体調も悪いし、ミーティングをした人たちも呑む人たちじゃないんで帰ろうか、と。帰り道に久しぶりに立ち呑みに寄って30分ほどひっかけて、お家へ。
ビールを呑んでサッカーを見ていると((あいかわらず「決定力不足?」

footnotes

footnotes
1 あいかわらず「決定力不足?」">*2、なにわさんから電話。う〜ん、ちと遅かった…。残念!

布団に入ってメールチェックをしていると、今日聞いて下さった人からメール。「日記に書きました」ということなので見に行くと、えらいメジャーな人やんか!まいった…。

*1:どんな感じかというとここに書いてある感じですか。そういや、前者の方のボックスのすぐ横にわたしの拠点学生聖歌隊のボックスがあったよなぁ(笑)

*2:だけじゃないな(;_;