そういや出ていたんだ…・家族

どうせ関東版だから直接は読めないし、まぁネットにも出てこないからなぁ…。と思っていたら、杏野さんのところにはってありました。その後、現物も送られてきました。
まずびっくりしたのが、その大きさ!知らなかった。せいぜいが天声人語より少し大きいぐらいかと思っていたら、社会面の半分近い面積をとっているじゃないっすか。さらに驚いたのが写真の大きさ!あれはでかい。しかも、使ってある写真が…。パートナー曰く「不覚だった(笑)」そうとうに恥ずかしかったのですが、ついやってしまったのが命取りでした(笑)。
あの記事、取材の開始は4月なんですよね。それから長い時間をかけて何度も何度も話をしました。もちろん、わたしだけじゃなくて、わたしの家族にも。
きっとその中で、うちの家族がどういうものなのか、伝わったと思います。

きっとうちの家族、べつに特殊な家族でもなんでもないです。どこにでもある家族なんです。日常の些末なことに悩み、日常の些細なことでケンカし、日常のちょっとしたことで笑う。そんな中の一つが、わたしのトランスなんです。もちろん、その時にはずいぶんとたいへんでした。でも、数年かけてそれと折りあいをつけていこうという合意ができた時、それもまたうちの家族のもつ、いくつかの「要素」のうちのひとつになるわけです。
もしもわたしたち家族が「特殊」であるならば、他の家族もそれぞれの「特殊」さを持っている。もしも他の家族が「ふつう」であるならば、わたしたち家族も「ふつう」なんです。あの特集って、そういう「特殊でありふつうである」家族の姿を描き出すものなんじゃないのかなぁ…。

なんしか、あと2回。トータル3回の中で、わたしたち家族の「素」を書かれるんだと思います。

ほんとうのこと…

週末、遠距離の移動をしなくちゃなりません。公共の交通機関を使うかバイクで行くか、ずいぶんと考えたのですが、もろもろのメリットを考えて公共の交通機関で行くことにしました。
経費削減のために、行きは高速バスを使います。で、チケットセンターに予約の電話。すると、連絡先を聞いてきた後「男性ですか?女性ですか?」との質問。これ、混んでいる時は「同性」が隣同士になるようにとの配慮だそうです。
ま、それはそれでうれしいのですが、どう答えてもほんとうじゃない気がしてなぁ…。

知らなかった…

ここ数日、昼間はバタバタ、夜は陸上→爆睡というコースをたどっています。で、杏野さんのところを見てびっくり。ぜんぜん知りませんでした。
せっかくですからもとの場所をば…
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007082100183&genre=K1&area=K40
で、読んだ感想は…。
おおむねあんなもんでしょうねぇ。ただ、「体と心の性別に違和感を持ち」っていうのは…、う〜ん。一貫して言い続けているのですが、わたしの場合は「反対の性別への同一感」が強いのです。でも、これって、表現しにくいのかなぁ…。
あ、写真、あれくらい遠ければあらが見えないですね(笑)。

親じゃないのね(笑)

途中、子どもの銀行口座をつくる必要があったので、銀行へ。
「いかがされましたか?」
「子どもの銀行口座をつくろうと思いまして」
「お子様の保険証か何かありますか?あと、お母さんの写真入りの身分証明書かなにか…」
お母さんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
あとは泥沼のようにお母さん扱いです。
最後に書く「代理に口座をつくる理由」の紙にも
「あ、ここにお子様の名前を書いていただいて、ここにお母様のお名前を書いていただいて…」
名前を書くと
「あ、ここには「母」と書いて下さい」
「あの、「親」でもいいですか?」
「母」でいいです」
書けと言われたので書きました(笑)。

夏の交流会

去年の夏からはじめた「トランスジェンダー生徒交流会」も、とうとう季節を一巡して、2巡目に入りました。
今回のメニューは、夏らしく「麺づくし」。そうめん・そば・冷やしうどんをメインに、トッピングに凝ってみることにしました。そうそう、うどんは手打ちで攻めてみました。
トッピングの材料は、おあげ・なす・ミョウガ・キュウリ・舞茸です。
キュウリとミョウガは千切りですね。お揚げは細切りにしてミョウガと一緒に、ちょっと甘めに炊いてみました。なすは千切りしてサッと塩をしたもの*1と、多めの油でしっかりと炒めて舞茸と一緒にしたあとダシで炒め煮したもの*2。なるほど、やっぱりなすびは油とあうなぁ。
今回のゲストスピーカーは、ミックスルーツ関西を立ちあげられた方です。
トランスの問題とミックスルーツの問題はもちろん違うのですが、アイデンティティの問題も含め、いろいろ「ヒント」がもらえるんじゃないかというふうに思ったんです。M谷さんからご自分の話をしていただいた後、意見交流の時間。はじめは「ぜんぜん違う」みたいな意見が出ていたのですが、だんだん「このあたりでつながるかな」といった感想が出はじめました。
たぶん、トランスの抱える問題をトランスだけで考えることって、深まるところもあるけど、どこかにこぼれてしまうところが出てくるんじゃないかと思うのです。わたしとしては、異種格闘技戦から深まるところを大切にしてみたいなと思っていて、それをこの交流会にぶつけてみている感じですか。
そうそう、これって、トランスの側もそうなんですが、ミックスルーツの方々にとってもたぶん「異種格闘技戦」なわけで、こういう対話の場を設定することで、「相互乗り入れ」みたいな関係が生まれてくることんじゃないかとも思います。
刺激的な対話の時間の後は、皿洗い&ダラダラの時間。
その後、NPO法人JUMPの企画「おいしいお肉切ったんねん」に参加。向野の肉さばき職人の方の見事な包丁さばきと熱い話を堪能しました*3
この企画が終わったあたりで、わたしのガスは完全に切れました。ウトウトしながら電車に乗って、ようやくお家へ…。

*1:わたしのパターン

*2:M木ちゃんのパターン

*3:これも「異種格闘技戦」ね。

病院のはしご(その2)・精神神経科では近況報告

待合室にいると、いろんな人が声をかけてくださいます。で、今日はみなさん一様に「ここ、暑いでしょ?」でした。たしかに…。でも、わたし的には「外よりマシですよ。恩の時です」ですわ。中には「忙しいんでしょ?」と声をかけてくださる人もおられます。なにせ、その人にはわたしの行動は筒抜け。ここ、見ておられるもん(笑)。「「校長になられたか」でとまってますよね」と心配していただいたので、「今日の待合いですべて書きましたから、大丈夫です」と近況報告しておきました*1
で、診察。相も変わらずよもやま話です。なにせ、トランスの進行状況とかについては話することがないもん。まぁ、その他諸々の近況報告ですね。でも、それはそれで診察になるのかもしれないです(かな?)。
診察終了が5時。今日は「五山の送り火」の日です*2。てことは、あまりゆっくりしたら京阪はダダ混みです。土居で飲むのはあきらめて、田中の立ち呑みに行こうかな(笑)*3

*1:しかし、1週間前の内容を記憶しておくの、すごく大変ですわ(笑)。

*2:待合室でボンヤリしていると、「今日は大文字焼きの日やな」とか言ってる人がいましたよ(笑)。

*3:てか、早く家に帰れよな(笑)

病院のはしご(その1)・ヤクゲトとか

今日は2ヶ月に一回の病院のはしごの日です。ほんとうは先週行きたかったんですが、用事があったので今週になりました。
最寄りの駅に着いたところで、まずは昼ご飯。今回も血液検査があるので、検査の条件を一定にするために、吉野家で牛丼+ビールです(笑)。
で、いよいよ血液検査。それにしても、いつものことですが、看護士さんが「アルコール…」て言われるんですが、あれ、精神的によくないです。いや、「アルコールに反応して皮膚がかぶれたりしませんか?」って聞かれているんですが、つい「アルコールを飲んでおられませんか?」って言われるんじゃないかと、ドキドキしてしまうんです。あ、そんなん、わたしだけか(笑)。
で、検査結果。

E2(pg/mL) 標準値(男性) 標準値(女性)
104.1 15〜35 だいたい50〜100

です。ちなみに、過去の経緯を見ると

検査日 E2(pg/mL) 過去2ヶ月のプレマリンの服用量
2006/8/10 67.3 忘れた(笑)
2007/2/8 1430.0 5錠
2007/4/12 1386.0 4錠
2007/6/14 587.2 3錠
2007/8/16 104.1 2錠

でした。
で、これからどうするかですね。
まずは、定番の質問「2錠にして体の調子はどうですか?」
で、定番の答え「ビールが500ml軽々と飲めるようになりました」
続いて大切なところです。「胸は…」
「こんなもんで」
「しぼんでないですね(笑)」
「しぼんでないと思います(笑)」
Iちゃんさんによると「女性の正常値は100以下なんですけど、それだと変化がないので100〜200ぐらいで保てばいいと思っています。だから、1錠にする必要はないと思います」とのこと。いや、これ以上減らすのは必要ないっしょ。問題は2錠にするか3錠にするかなんですよね。で、聞いてみると…。
「じゃ、ふだんは2錠にしておいて、胸のために週末3錠ということでいきましょう」
あいかわらずアバウトです(笑)。
今度はわたしのほうから質問。「プレマリンの量を減らして、わたしの雰囲気とか変化はあるみたいですか?」
で、答え「ないですよ。父親には見えないですね*1
「そうですか。たしかにこの間、子どもが「1勝やで」って

*1:これ、複雑やなぁ…。そもそも、人の親に見えないという話もあるしなぁ…

1勝

朝、部屋を片づけてチェックアウト。
うちのパートナーがハーブ好きなのを知って、ペンションのオーナーさんが「クーラーをつけられなかったお詫びに」とハーブを苗ごとくださいました。ラッキーです。
ちなみに、このペンション、ごはんの時にふんだんに自家製ハーブを使われます。これがなかなかおいしいです。このペンション、あたりでした。
ちなみに、出発間際。わたしが荷物の積み込みをしていると、上の子どもがツツッとやってきてひとこと。
「父ちゃん、1勝やで」
「なにがや」
「ペンションのオーナーの人、父ちゃんのこと女の人やと思ってたみたいやで」
「「思ってた」って、誰かバラしたんか?」
「母ちゃんな、「父親や」って言ってたで」
アウティングやんけ」
って、「男」とは言ってないな。たしかに…。

玖伊屋の朝

昨日はメガネを忘れてきたので、コンタクトのまま寝てしまいました。おかげさまで、そうとうに目がしんどいです。そこへもってきて、完全な睡眠不足です。それでもノロノロと起き出して、後かたづけ。10時半頃には無事撤収できました。
次回は、9月15日の予定です。

玖伊屋

なんで助かったかというと、玖伊屋の仕込みができるからです。
なにせ、今日は「誕生日メニュー」というリクエストが来ていたので、12月にできなかった*1スタッフドチキンをメインにすることにしました。
他に「冬瓜の葛引き」「うざく」「ゴーヤチャンプルー」「キュウリの甘酢炒め」などの夏野菜(てか、瓜系ばっか))で攻めることにしました。
で、下ごしらえをしている途中、東京の友だちWさん(FTM)からメール。「この夏、仮関西人になるのでよろしく」とのこと。なんでも、現在移動中で京都は素通りとか言っています。「なんだ、今日は玖伊屋なのに」と返信すると、「行きます」と速攻返事が返ってきました。
夕方、玖伊屋の会場に着いたら、すでにMちゃん*2が来ています。とるものもとりあえず、ダッチオーブンを火にかけたら、あとは一緒にゴチャゴチャとごはんづくり。と、そこにWさん登場。
このWさんとわたし、生き方も主義主張もぜんぜん違うんですが、なぜかなかよしなんです。1年ほど前に判明したところによると、FTMのWさんとMTFのわたし、身長・体重・腕の太さがほとんど同じという、妙な関係です。ちなみに、今日の服装、打ち合わせもしていないのにゴーヤがテーマのTシャツでした。こわ…。
なんだかんだと一通りつくりおえて、和室でホッと一息。ビールを飲んでなごみのひととき。と、ふと後ろを振り返ると、いきなりそこにいずみちゃん。マジでビックリしました。完璧に気配を消されていて、あんだけきっちりと「後ろをとられた」のは久しぶりと言うよりはじめてな気がします。
で、スタッフドチキンの味の方は…。今回はとろ火で2時間半ほど焼いたのですが、トロトロに焼きあがっていました。上からの火が使えないので「カリッ」とはいかないのですが、こういうのもいいです。もちろんあっという間になくなりました。お見事。
そうそう、今回からまりあさんが「当面活動休止」ということで、当分不参加になります。まりあさんの前にまりあさんはいないし、まりあさんの後ろにもまりあさんはいない。だれもまりあさんの穴を埋めることができないということをあらためて感じさせられました。なんとも言えない「不在」を感じさせられた玖伊屋でした。
それでも、大阪のはるかちゃんが来たりと、そうとうににぎやかなメンバーがそろったおかげで、延々と5時頃までもりあがった玖伊屋でした。

*1:理由はわたしの欠席。

*2:5月に1週間ほど東九条に住んでいたFTM