これも趣味じゃない…。

今日、明日と福教組の両性研の学習会です。これ、4地区で2日間にわたって開催されるもので、スピーカー2人で2年かけてまわります。で、昨年と今年のスピーカーは、わたしとぷれいす東京の池上さんなわけで、もう、「キャー」もんなわけです。
今日は早良で話。会場の都合で1時間半を厳守せよという厳命が下っておりまして、それだけで緊張してしまいます。10時過ぎから話のはずですが、つい、9時前に会場に行ってしまいました。時間があるので、受付で必死で作業をされている方々を横目に昨日もらった『IS』を読んでいました。読んでいるうちに、不覚にも涙が出てきて、「自分に何が話せるんだろう」とか「何が伝えられるんだろう」とか「自分にはそんな価値はない」とか、いつになくマイナス思考になって落ち込みはじめてしまいました。
で、「いかんいかん」ととりあえず楽屋の方に行くと、「いつきさん、来てたんですか〜、よかった〜」。いや、来てましたよ。
話の方は、「1時間半じゃネタがくれへん」と思っていたのですが、聞いて下さったみなさんの協力のもと、無事笑いがとれました。ありがとうございます。

他のカテゴリーがなかったから趣味

で、こんな日にしか見ることができないので、ようやく「パッチギ!」を借りてきて見ることができました。ストーリーだけを追うと、客観的に見ると、とても簡単なラブストーリーだし、ラストも「へ?」みたいな感じがあります。でも、笑い転げながら涙が出ていたり、妙なところに心が動いたり。終わると「終わっちゃった」という感じでした。
なんというか…。いま自分が住んでいる街、それも自分のテリトリーの九条近辺が舞台になっているというのは、とても不思議な感じです。主人公が川に飛び込んだのは、「潤(ユン)の街」を意識しているんじゃないかなぁ。「川(鴨川*1)」がふたりを分け隔てているんですけど、「橋のない川」じゃなかったりするんですね。その橋が、高橋の下の橋なんだなぁ。また東九条自主フィールドワークでのネタがひとつ増えました。オープニングは哲学の道で、ラストは出町の三角州。たまりません。
キャラも立っていましたね。看護婦さんも、さりげなく名札に「鄭」って書いてあって主張してます。メッチャステレオタイプだけど、「いるいる、こーゆー人!」という感じ。キョンジャの「朝鮮人になってくれる?」に対する「…」という答えからの数年のラストシーンもよかったかな。でも、なんと言っても円山公園の宴会と「堤防の街」の葬式の対比がよかったかなぁ。なまじわたしも朝鮮人社会とか部落に近寄ったことのある(近寄っている?)人間だから、あの招き入れる感じと拒否する感じが同居しているの、よくわかります。でも、キョンジャ(三世だよね)だって、一世の経験はしていないんですよね。おそらく、そういう意味では「橋」的存在なんだろうなぁ。
それから、なんといっても全編にフォークが根づいている。あれもいいですね。京都って、やっぱりフォークの街なんだなぁと思いました。てか、もっというと、雑多であることかなぁ。
う〜ん、次は「血と骨」か…。あれはきついな(笑)。

*1:ここは鴨川ね・笑

新井英一コンサート

合宿の荷物の片づけをしたら、ウトロへ。今日は新井英一のコンサートです。というか、韓国MBSの生中継でいろいろやるらしいです。それを公開するという感じ。
ウトロの土地問題はもうかれこれ10数年。いつ強制退去になってもおかしくない状態ですが、それでも住民のみなさんは踏ん張り続けておられます。でも、ぜんぜん悲壮な感じはしないですね。みんな笑って生活をしておられます。
ウトロにはじめていったのが13年前。わたしも13歳年をとったわけですが、みなさんも13歳年をとっています。「あんたのところの子ども大きくなったやろ」と会うたびに言われます。「それ、前に来た時も言わはったやん」というツッコミは飲み込んで「ええ、上はもう中2ですわ」と答えます。実は、上の子、ニュースステーションに大写しになったことがあるんですよね。というのは、ニュースステーションでウトロの特集をした時に、ウトロの赤ちゃんと間違えられてハイハイをしているところを撮られたんです。まぁ昔のことです。

部員で「行きたい」と言った奇特なヤツを引き連れてウトロにつくと、既に足場なんかは組んであります。なんでも、足場を隠すために看板をワイヤーで結わえるらしいです。ウトロの見知ったおっちゃんと組んであちらこちら結わえていきました。それが終わると、特になんにもなし。その割にスタッフTシャツをもらったりして、ちゃっかりしています。
そのうちに顔見知りが来たりしていろいろ話。なんか同窓会みたいです。
5時頃からイベントがスタート。あとは見るだけです。
開会あいさつ・国連の報告なんかのあと、生中継の学生さんの歌やウトロのオモニの詩の朗読、ウトロのハルモニたちの合唱と続きます。
ちなみに、ハルモニたちは今はカラオケ教室の生徒さんらしいです。前は一緒に農楽でチャンゴたたいてたんですけどねぇ。あのころはちょいちょい「サパークラブ」なんざに連れて行ってもらって「韓国マンボ」とか一緒に踊っていました。いろんなことやらはるわ。ほんまに元気というか好奇心旺盛というか、ええ人らです。
その後、新井英一と観客のアリランの合唱。これも生中継の対象でした。さすがは新井英一です。ステージに立っただけで華があります。観客は一気に引き寄せられて、あっという間に大合唱がはじまります。
中継が終わると、語りがはじまります。やがて「これから約40分つきあってくれますか?」との口上のあと、いよいよ「清河への道48番」です。9年前にもウトロでやってくれました。あのときもよかったけど、今回、また迫力が増した感じがします。いよいよ最後というあたりで雨が降ってきました。スタッフの人に「ブルーシートを持っていこう」と言って準備をしたのですが、そんなものを寄せつける感じがぜんぜんありません。結局雨の中、最後まで歌いきって、しかもアリランのアンコールです。アリランも、途中からマイクなし。でも、迫力がビンビンと伝わってきます。すごい感動の中で約1時間半のコンサートが終了。
あとは雨の中、できる範囲のものの撤収です。
撤収が終わったところで、控え室のある建物に行くと、詩を朗読したオモニがチョゴリからスタッフTシャツに着替えて、控え室の前でもじもじしています。「かわいいやん」と思ったのですが、まぁそれはいいとして、「せっかくやからマジックもらってTシャツにサインしてもらわな!」と言うと「そうやな!」と言ってマジックを探してこられました。「いつきさんも一緒に入ろ」と言って中へ。結局オモニとわたしと部員の3人スタッフTシャツの背中にしっかりとサインをしてもらいました。控え室で「やったぁ〜」と飛び跳ねていると、知りあいのオモニから「あんたは!」と言って頭をはたかれてしまいました。あとでみんなに見せると「ちゃっかりしてるなぁ」とあきれられてしまいました。
あとは、町内会長さんの車庫(メチャクチャ広い)で軽く打ち上げ。ここでまた、あいていたのが新井英一さんの横だったのでちゃっかり座って、知りあいのアメラジアンの高校生の話なんかをしていました。
てな感じで、家に帰ったら10時。やっぱり日常はもどりませんでした。

今日はパリロ

「パリロ」は、分解すると「パル・イル・オ」で「8・1・5」のことです。いわゆる「光復節(クァンブクチョル)」ですね。もちろん日本人にとっては「敗戦記念日」です。でも、日本にいたであろう「人民」にとっても「光復節(こうふくせつ)」だったのかな。
なんか、例の解散→総選挙もだんだんその後あやしくなってきた感じがします。反郵政民営化であろうとそうでなかろうと、結局自民党内部の分裂にとどまって、どちらを応援するか。で、ふたを開けるとやっぱり「自民党強し」みたいな結果になって、郵政民営化は反対勢力を蹴散らしてごり押しで通して、他の案件は反対勢力なんてないままガンガン通っていくというふうになるような気がしてなりません。
だいたい、あれだけ無茶苦茶なことをされている「青票組」が、だまって自民党の中にいるのがよくわからない。まぁ結局そういうもんなんだろうなぁ。

合宿2日目午後・急いで口で吸え

合宿2日目午後に何があるかは、初参加の生徒たちには伝えていません。
でも、恒例の山登りがあります。民宿の奥にある「廃村」に行こうと思っていたので、午前の最後に軽く下見に行きました。途中まで車で行く予定だったのですが、林道の途中に倒木があって道がふさがれています。「う〜ん」と思いながら、ちょこっと草をかきわけてみたのですが、なんか行ける感じがしません。なので、やんぺ。行き先は宿に帰って考えることにしました。
宿に帰ってふと右肘を見るとヒル!またかよ〜。「急いで口で吸え」とやりたかったのですが、体が硬いので右肘なんて吸えません(笑)。幸い今回はほとんど血を吸われていなかったみたいでした。はぁ。
その後、地図を見て適当な山を探したのですが、Loox付属の地図(笑)にも載っている峠があったので、とりあえずそこにケテーイ。昼食後一路そちらに向かいました。
道中は、数少ないメールが入る時間です。適当に受信だけしておきます。
峠への取っつき口について、いよいよ歩き開始。車も入れそうな、広くて快適な林道です。フンフンフンと鼻歌交じりに歩いていると、突然山道。ここからが本番です。と言っても、いつものことなので、わたしや慣れている3年生はすたすたと歩いていきます。かれこれ4〜50分登ったところで、先頭と後ろがちょっとあいたので、ちょっと後ろを待ちました。で、ひょいと足元を見るとヒル!しかも今度は1匹じゃないです。足に吸いついているのが2〜3匹。靴下の上から吸いついているのも2〜3匹。靴下の上に到着して今まさに吸わんとしているのが1〜2匹。靴下と靴の間に入り込んでいじけているのが2〜3匹。靴の上を登頂中のが2〜3匹。ぎえ〜。「急いで口で吸え」と思ったのですが、山道の上でできるわけがありません。てか、腰をおろしたら、もっとえらいことになります。とりあえず、バタバタと払って全部退治。引き返したかったのですが、先頭は先に行っています。なので、前に行くしかありません。先頭に追いついたのが、ゴールの峠。先頭の部員に「ヒルがいるんちゃう?」と聞くと、やっぱり吸われていました。後から来た部員も全員やられていました。てことで、峠から続く三角点は今回はパス。大急ぎで山を下りました。その間もちょこちょこヒルチェック。行きの半分くらいの時間で下山完了。まいったなぁ…。とりあえず、きつい子がいたので、薬局に行ってムヒを買ってきました(笑)。

誰も来ないイベント(笑)

ウチの組合、人数が少ないんです。でも、それを維持していかなくちゃなりません。そのためには、やっぱり何かなくても集まっていろいろ話することが必要かなぁと思います。とくに、若い世代にとってはね。
ということで、お盆前に教組の事務所に集まって持ち寄りパーティーをすることにしました。ところが、1週間ほど前に何人かにメールを送ったのですが、何も返事がありません。来ないなら来ないでメールをくれたら中止できるのですが、なにも返事がなかったら「もしも来た時に」と考えてしまいますよね。で、昼ご飯のあと、昼寝をしていたのですが、無理矢理体を起こして行きました。
結局1時間ほど待ったのですが、誰も来ません。まぁそんなもんだろうと思っていたのですが…。3回やって同じことが起こったら、もうやりません(涙)。
てことで、友だちの◯子ちゃんを呼び出して、近くで軽く飲み。毒を吐きまくっていたのですが、徐々に体調が悪化(中ジョッキ1+梅酒ソーダ割り1でアウト)。「せっかく来てもらったのにゴメン」ということで、店の外へ。ここでもしばし「DP法に予想される要件」あたりを話ながら毒をまき散らしていました。まぁ、帰りに別のものをまき散らさないようにしようかな。

会議は趣味じゃない(涙)!

夜は、全国在日外国人生徒交流会の担当者会議。しんどいといえばしんどいけど、生徒とかかわっている教員が集まって話す会話って、やっぱり楽。
会議の後は軽〜く夕食。10時頃にお開きだったんだけど、他の人たちから「いま、十三についた」とかいうメールが入った時に、とっくに家に帰っているって、楽だなぁ。ゴメソ。

これも趣味か?

午後は、地元の人権教育研究会の夏期研修会。まぁ、あいさつがてらに参加です。地元のムラのおかあちゃんから「あんた、どっか行ったんとちがうの?」と半分皮肉で半分本気のお言葉。いや、引っ越しただけで、転勤はしてませんねん。てか、転勤先がない…。
分科会では「学力保障」を中心に盛りあがりました。学力をつけるために必要な3つの要素は「言語能力」「先行体験」「根気」なんだということで、それらをつけるためになにが必要かということをグループ別に話しあって、「とりくみやすさ←→にくさ」「効果大←→小」というマトリックスに配置していくというワークショップでした。
まぁ、結論から言うと、とりくみやすいのは「学内で教員が行う実践」で、とりくみにくいのは「家庭や地域の変革」という感じですか。そりゃそうだわ。だから学力をあげるのが難しいのよね。

で、分科会

池上さんのファンなので、分科会は池上さんが助言をされるところに参加。いつもの通り、レポーターにかんでしまいました。あかんなぁ。さらに、討論の時間もゴチャゴチャと話しまくってしまって、反省することしきりです。でも、反省しているわりに直らない。
しかし、それにしても各地で進んでいる「性の教育」へのバッシングってすごいですね。そんな中で闘っておられる人々がたくさんいることに元気をもらったし、ほんとうにすごい人たちだなぁと思います。

で、東京(笑)

犬の散歩のあと東京へ(笑)。某教職員組合の「両性の自立と平等をめざす教育研究会」に参加するためです。会場に着いたら、すでに午前の部は終了。午後の部もすでにはじまっていました。てか、10時開会は(犬の散歩のあとは)無理やろう(涙)。
わたしが会場には行ったら、家庭科の教科書の執筆もやっておられる大学の教員が話しておられました。いや、おもしろかったです。いわゆるジェンダーにかかわる教員に対して、いつも不満に感じていたことをズバッと指摘されたという感じでした。おそらく、人権教育も性の教育もそれ単独では存在しないんですね。どちらかというと、すべての教育の根底にあるわけで。ですから、なんというか、自分のすべての「教育活動」と不可分であって、「それ」をなくすことは自分自身がなくなることなんだと思うのです。なので、いかなる権力であっても、わたしを殺さない限りやめさせることはできないと思ったりもするわけです。なんて言うといいすぎかな。ま、簡単に日和ったりして(笑)。
あと、やっぱり池上千寿子さん、かっこいい〜!はっきりいって、ファンです。ま、ここ見てないだろうけど…。この間の国際エイズ会議の司会を長谷川さんと一緒にされたそうな。見たかった。それだけでも「キャー!」っていう感じです。ちなみに、講演の最中に「13日に東京でゲイパレードがありますが〜」という発言。ワラタ。