「ワチャワチャする」ことと「寄り添う」ことと

朝起きると絶不調です。しかたないです(笑)。もちろん、今日も昨日と同じ分科会に参加です。なので、分科会場まで松江の街を散歩です。きれいですね。そして古い街並みですね。古さがあちこちに残っています。なので、おもしろい。
で、分科会場に着いて、ホッと一息ついたところで、いよいよ分科会開始です。
まずは大阪のレポート。うーん、なんだろ。薄い。でも、これ、レポートの仕方が下手なだけとちゃうかな。Aさん本人とレポーターのふたりしか出てこない。でも、もっとワチャワチャしたことがきっとあるはずなのに。と思って、それを聞こうと質問したら、「ワチャワチャがわかりません」と言われてしまいました。わからんか…。
で、次のレポートは滋賀県。あ、疲れた。聞く限り「いじめ案件を処理しました」としか聞こえない。でも、滋賀が出すレポートがそんなはずがないです。でも、質問する元気がありません。と、きっちり橋本さんが質問されました。うーん、イマイチやなぁ。
その次は徳島のレポート。これまた、うーん。まぁ、たぶんカウンセリングマインドみたいなのを持っておられるんでしょうけど、なんかなぁ。子どもの動きが小さいんですよね。みんなから出てきたことをめあてにして、それをみんなで達成する。でも、そんなにみんなが一方向を向くわけもなく、たぶんここにもワチャワチャしたことがあったんじゃないかなぁ。もしもそれがなければ、レポーターに見えてないか、あるいはそれを許さない統制の集団だったのか。
で、「めあてを達成することがいいことなのか?」という質問をしたけど届きませんでした。それどころか、教頭さんが出てきて、レポーターをほめてはりました。優しい職場であることはわかりました。わたしら、同僚というか先輩というか仲間というか、そんな人から叱られた経験はあるけど、ほめられたことはほとんどないです(笑)。

てことで、昼ごはんは星野さんも誘って、みんなでお蕎麦屋さんへ。マジでおいしい!

午後のレポートは広島の養護教員の方です。んー、好きにやってはりますね。まぁ、保健室は好きですし、保健室ができることは多いです。なにより、養護教員は、学校の教員の中で唯一評価権を持たない、つまり生徒と「評価」という面においては権力関係にない人ですから、できることは多いです。そう思っているわたしからは、なんか、えらい「他の教員から批判されてる」感が出てくるレポートでした。まぁ、そんなふうな学校でがんばってはるんでしょうね。

で、総括討論です。
当然、発言をするわけです。
「今回のレポートを聞いていて、なんか、教員が管理しすぎなんじゃないかなと思うのです。かつては、例えば、体育館の裏とか校舎の裏とか、教員の管理外のところがあったけど、今はすべてコントロール下にある。それでいいのかなと思うのです」
でも、なんか届かない。そうか、実践を話してなかった。てことで、再度発言。

かつて担任した子が万引きしましてね。で、「なにがあったん?」って聞いたら、バイトはじめてクラブやめたら、仲良しの友だちと疎遠になって、ムシャクシャして万引きしたらしいってことがわかりましてね。なので、謹慎だけど、その友だちをその子の家に呼んて、ふたりで話をさせたんですよ。で、わたしはお母ちゃんのグチの聞き役ですわ。ふたりで何を話したか知りません。でも、それでええんです。その子らは、同じクラスのムラの子が自分のことを話した時にバックアップしたんです。
そのムラの子も、ある時放課後のクラスで友だちに「こないだの同和学習の時のみんなの態度に傷ついた」って話したらしいです。そしたら「言ってくれてありがとう」って言われて、なんか、ふたりで泣きながら話したらしいです。でも、わたしはそんなことが起こってるなんて知りません。
わたしの知らないところで、子どもたちはいろんなことをしてるんです。子どもたちは自分がやりたいと思うことをするんです。部落やって言いたくなるからするんです。
わたしらができることは、そんな場をつくること、保障することくらいしかないんだと思います。

届いたかなぁ。
と、会場担当の方が来られて「ちょっとこっちへ」と。なんか怒られるのかなと思ったら、べっぴんの会の山崎さんがおられました。
「ありがとう、ホッとしたわ。ずっとイライラしててん」
と言ってくださいました。
そうかぁ。山崎さんは聞いてくださったんだ。
たぶん、ワチャワチャってそういうことなんですよね。わたしたちの知らないところで、いろんなことが起こってる。そこでなにが起こるかはコントロールなんかできない。それは、子どもたちに任せる以外ありません。そこで任せるということは「信頼する」ということなんじゃないかな。
「寄り添う」という言葉は、たしかに大切ではあると思います。が、それは「任せる」こととは真反対です。そこに常に教員がい続けることになる。それは、子どもたちがつながる力をそいでしまうことにもつながりかねない。さらに、不要なときには「ストーカー」にもなりかねない。もちろん、「寄り添う」ことが必要なときはやらなくちゃなりません。でも、常にそれが必要なわけではない。「任せる」ことがブレイクスルーを呼び起こすこともある。
そんなことを思いました。

てことで、今年の全同教大会も終了。
電車の時間をマージン見て予約したので、ちょっと時間が余ったけど、それでもなんとかかんとか家に帰ったのが10時過ぎ。
疲れたー。

辛口意見をぶっこむ・全同教1日目

朝、とりあえずお風呂に入ってのんびりします。その後、朝ごはんを食べて、全体会場に行きましょう。と、目の前に外川さん。なので、全体会場まで歩きながら互いの近況報告をしたり。うーん、あまり無理しちゃダメですよ。人のことは言えないけど、でも、外川さんの無茶は、わたしよりひどいからなぁ。
で、全体会場へ。しばし知り合いを探したりして。で、都同教のブースでしばしダベって、全体会場へ。ウロウロしてると、いました橋本さん。で、そこにへたり込んでると、林さんから連絡。「どこにいるの?」「会場のうしろ」。
てことで、3人並んで全体会です。
相変わらず、人が多いです。

でも、最盛期よりは少ないんでしょうね。まぁ、法律ができても予算がついてないから仕方ないです。大切とは思ってないという証左です。
で、相変わらず壇上は黒いです。

まぁそんなもんです。
でも、わたしは話を聞きながらも、脳みその半分は水曜日のプレゼンです。こいつをさっさと片づけて、本命の分科会を憂いなくやりたいです。で、ネタも含めて仕込んで、pdfを担当者に送って、一段落。

全体会が終わったところで、とりあえず昼ごはん。3人で会場まで歩く道すがらに蕎麦屋があったので入りました。と、あたりは関係者だらけです。たぶん、突然の大量の客に、明らかに大将はとまどっておられます。でも、その大量の客をひとりでさばかれるわけですから、すごいです。てことで、穴子天丼と蕎麦の小のセットで満腹です。

分科会はずいぶんと悩んだけど、やはり丹原東中学校かなと。ここは文科省の研究指定を受けて性的マイノリティについての学習にとりくんだところです。前々から気になっていたので、いい機会です。
まずは奈良の報告。んー、小学校の報告は、やはりよくわかりません。が、なにか落ちてこない。なんなんだろ。そんなわたしを横に、林さんと橋本さんは盛り上がっておられます。楽しいわ(笑)。
休憩時間にレインボープライド愛媛のエディさんがおられたのでごあいさつ。と、「石崎杏里です」と。あー、あの有名な(^^)。で、しばし話。
で、丹原東の報告。
よくやってはります。表向きは授業にとりくんで、生徒総会で制服問題考えて、地域学習で子どもたちが大人たちに必死で説明して…。といった話なんですが、ほんとによくやってはります。
ただ、これまたとても違和感が…。なぜにトランスばかりやるの?しかも、制服問題。んー、トランスの子からのアキューズがあったのかな?でもないな。たぶん、講演で過去の経験を聞いて、「そんなにたいへんなら」ってことなのかな。でも、それは人によっては違うんですよね。例えば、「あの服が着たい」のに制服変えられちゃったら、「その服」が着られないです。本人が何を求めているのかを抜きに「よかれと思ってやる配慮」は、必ずしもニーズを反映しません。そんなことは、すでに世界中の障害者が言っていることです。つまり
「Nothing about us, without us」
です。
あと、「性的マイノリティの理解」なんですよね。自らのセクシュアリティを問う感じがない。だから、当事者があらわれても「これからも変わらない」となる。揺さぶられてないんです。
これが他の学校なら指摘はしないと思います。でも、丹原東だからこそ言わなきゃならないと思いました。なので、嫌われるのを覚悟で言っちゃいました。
たぶん、かなり嫌がられただろうな。でも、長く解放教育の中で言われてきたことを、そのままセクシュアリティの文脈におきかえて話をしただけなので、それに対して何がを言われたら、壮大なブーメランが返ってくるだけのことです。
で、分科会終了。レポーターの方にごあいさつ。案の定、丹原東のみなさんにはメッチャ嫌がられてました。そりゃそうでしょうね。全校体制でとりくんだ、他に類の見ない自信のある実践を、どこの馬の骨かわからん変なやつがイチャモンつけたんですからね。まぁええけどね(笑)。

仕方ないので、石崎杏里さんと話。
い「こんなふうにきちんと話をするのははじめてですよね?」
石「えぇ、いつきさん、いつもベロベロに酔っ払ってるから、シラフははじめてですね(^^)」
はい、すみませんすみません。
で、ホテルまでの帰り道はエディさんとあんな話やこんな話。
なかなか充実した1日でした。が、まだ続くんですよね。

1度切りの新ネタづくり→軽く前夜祭・全同教0日目

で、大阪からバスに乗って、向かうは松江です。明日〜あさって、島根県で全同教大会があります。
バスの車内でやるのはプレゼンづくり。今度の水曜日、内容がてんこ盛りのお座敷をしなくちゃなりません。まぁ、たしかにどのテーマも一度は話をしたことがある内容ですが、それらの時間をすべて足すと400分です。これを120分に圧縮せよと。しかも、単につなげるだけではダメです。それなりのストーリーというものが必要です。さて、どうする?
とにかくバスの車内で、あーでもないこーでもないとやっているうちに、なんとなく95%できてしまいました。
で、真上についてホテルに入ろうと思ったら、そこにいるのはK野さん。てことで、K野さんの部屋で部屋呑みです。呑みながら、さっそくさっきつくったプレゼンを見てもらいました。まぁ、かなり無理くりつくっているのがまるわかりですね。しかも、全部で380枚。まぁどないかなるでしょう。
ということで、0時ぐらいまでダラダラ話をして、そろそろ寝ましょうか。明日からの2日間、勝負の時です。なんの勝負かわからんけど^^;;。

焼肉&トーク

今日はSTNの秋の交流学習会です。場所はいろいろ考えた結果のcocoroom。今回はスペシャルゲストとして、シゲせんせーに来ていただくことにしました。
で、昼ごろにcocoroomに集合。まずは肉の仕入れです。Sゅんすけに教えてもらった肉屋まで自転車を借りて行きました。さらにその肉屋でキムチのおいしい店を教えてもらったり。
そうこうするうちに、参加者の皆さんが続々と来られて、とりあえずカンパイです。
今回は、どちらかというとクローズ系の集まりにしました。やはりカミングアウトしてない人もおられるし、そういう人が安心してこられる場、安心して話せる場が必要かなということです。
で、問題は、いつどのタイミングでどんな感じでトークをするかなんですが、はじまって間なしにわかりました。ムリです(笑)。
てことで、とにかくみんなで交流しようかと。なのでわたしもワインをグビグビ(笑)。肉をパクパク。
でも、みんなも楽しそうにやっておられますね。あちこちで話に花を咲かせておられます。やはり、こんな時間が必要なんだろな。
てことで、17時ギリギリまでやって、そこから近くのスナックへ。もちろんわたしはべろべろです。
で、みんなはもう1軒行くのかな。わたしは離脱です。で、向かうはキタ。なぜか先日この人から「呑みましょう」という連絡が入って、では行こうかと。で、到着すると、A久○さんとかEのいさんとかもおられます。でもわたしはすでにべろべろです。
こんな感じ。

てことで、フラフラになりながらお開きになったのですが、どうやら帰れないらしいです(笑)。

ESD、おもしろい!

今日は午後から大阪の南小学校の研究指定校の発表会です。南小学校と言えば、6月に研修で行ったところです。あの時に、今日の研究発表会のことを聞いて、ぜひ来たいと思っていました。ちなみに「おべんきょ成果」が火を吹きかかっていますが、まぁなんとかしましょう。
てことで、おにぎりを食べながら心斎橋へ。到着すると、山崎校長さんがあいさつしてくださいました。2回しか会ってないのに、わたしのことを認識できるってすごいな。尊敬です。で、あたりを見渡すと、Kよぽんとかこの日に会った古川さんとか、こないだもおられた全同教の事務局長とか、志水宏吉さんとか、いろいろ知ってる人がおられます。そうこうするうちにE井さんも登場。とにかく南小学校の研究発表への期待感がすごいことがわかります。
で、授業見学。6年生の「2050年未来のミナミ」です。子どもたちが5つのグループにわかれて、それぞれが「現在の姿」「未来の姿」「そのためにすること」を発表するのですが、おもしろいのは、「未来の姿」からスタートするんですね。「バックキャスティング」っていうらしいです。そんな子どもたちのプレゼンに山崎亮さんがガチでコメントされます。
どこかでこんなことを考えたなと思ったのですが、シティズンシップ教育です。
あとおもしろかったのが、プレゼンのスキルです。
「そのために必要なことが2つ!」
「1、〇〇なこと!」
「2、△△なこと!」
みたいな。とにかく、ひとつのセンテンスが短い。これ、担任さんもやっておられました。つまり、担任さんと生徒さんの間で統一してるんですね。そうそうプレゼンも今日は2分。質疑応答が3分。めまぐるしいのですが、たぶんそれが集中できる時間なんですね。
とにかく、プレゼンの内容も含めて、すんごいおもしろかった。
で、そのあとは学校としての研究発表。これがまたおもしろくてわかりやすい。テレビのニュース風の構成で、掛け合い漫才的にやりとりをされます。かなり練習したやろな。しかも細かいところでウケをとろうとします。個人的には「ヤホーで検索」でした。ググらずにyahooかよと。もっとも滑っておられたので、たぶんみんな「ヤホー」でやってるのかなと。
最後は山崎さんの講演。これがまたおもしろい。たぶん、いいたいことはとてもコンパクトです。それはglobalではなくlocalであること。internationalではなくinterlocalであること。localを深く掘ることで、他のlocalとつながるということ。その一点です。その一点を、コンパクトなセンテンスで泉佐野市の公園や観音寺市の商店街の事例を引きながら、繰り返し述べられます。
でもそうだよな。だって、わたしも「交流会は各地に小さいのがあることが大切」って思ってます。なぜなら、それぞれの地域にはそれぞれの課題があって、そうやってそれぞれの課題と向き合うからこそ、他の地域と共有できると思っているからです。
てことで、大いに笑わせてもらって、さらに「今宵もはじまりました」なるとても楽しくくだらないグループまで教えてもらって、講演も終了。ちなみに、そのグルーブには、講演中に参加申請しました(笑)。
いやぁ、すんごい刺激されました!

みつけた!

今日は2日目。フィールドワークです。コースは2コースあって、ひとつは狭山現調コース。もうひとつは丸木美術館→武州鼻緒騒動コースです。わたしは狭山現調はいったことがあるので、ここは丸木美術館→武州鼻緒騒動コースかなと。
途中のバス車内は熊本のお友だちの隣に座って、DVがなぜ起こるのかみたいなジェンダー関連の話です。
で、丸木美術館に到着。丸木位里・俊さんといえば、わたしはこないだの返還跡地巡りで行った佐喜真美術館の「沖縄戦の図」しか知りません。ほんとにわたしは、この手のゲージツを通した平和・人権関係には疎いんですよね。
で、「原爆の図」を見はじめたのですが、なんかもう、だんだんしんどくなってきました。てか、あれだけ「死」と隣合わせの人間を延々と描き続けるその精神力はどこから来たのかと。その強烈な精神力にやられてしまったみたいです。
なので、部屋を出て、奥の方へ。そこには丸木スマさんの絵が展示されていました。なんか、ほっこりとする絵で、「平和な時代を生きてはったんやろなぁ」と思っていたら、いきなり「ぴか」とか書いてあって「これかぁ」と打ちのめされてみたり。
で、さらに奥に行くと、「水俣原発三里塚」とか「南京大虐殺」とかの図が並んでいます。その中でも大作の「アウシュビッツの図」。いつものように、ボヤッと離れたところから見て、続いて端っこを見に行きました。列車から降ろされて延々と歩かれている人の列。その横には日常を送ってた人々の姿かな。その横には絞首された人々の姿でしょうか。そこでふと「あるかな」と、あるものを探しはじめました。と、あった!
 
胸にピンクトライアングルがついている人が!
そっか、丸木夫妻はわかっておられたんですよね。だって、もしもわかっていなかったら、ピンクトライアングルは気にならない。そしたら描くときに無視される。だから、描かれているということは「いないことにはしない」という意志のあらわれだということです。
思わずうれしくなって、そこにいる人に「ほらほら」と言ってしまいました。で、美術館の受付におられた方に「すごいものを見つけちゃいました!」と報告すると、わたしの手を引っぱって「どれ!」と絵の前までランニング。「これです!」と言うと「知らなかった」と。もちろん他にもたくさんおられるのでご存知の方もおられるでしょうけどね。
さらにバスの中で、山口のお友だちに写真を送ったら「丸木さん、見つけたいつきさんもすげー!」というメールが返ってきました。まぁ、変態が変態を呼んでくれたというだけのことです。
てことで、丸木美術館をあとにして、武州鼻緒騒動の関連地である岩殿観音へ。
武州鼻緒騒動は、鼻緒の売り買いのささいな口論の中に込められた差別が、やがて大きな騒動へと発展していったできごとで、詳しくはこんなサイトとかこんなサイトとか、さらにはこんな本なんかがあるので、そちらですね。
で、岩殿観音の台座を見せてもらったり。なるほどなぁ。
で、駅へと向かうバスの中で、ふたたび熊本のお友だちとジェンダートークです。
「あの台座に書いてあった200人は全員男なんだよね」
「ですよねー」
みたいな。

で、川越駅に到着して解散。
熊本のお友だちおふたりと一緒に焼き鳥屋さんです。おいしい焼き鳥とビール→日本酒の昼ごはんを食べながら、この2日間の振り返りです。話題はやはり昨日の講演。「そこじゃない」って話です。そこからそれぞれの実践を出しあい、共通点を探ります。で、結論は「伝えなきゃならないのは生徒の姿」でした。当たり前ですけどね。
で、2時過ぎにスタート。品川駅でおふたりと別れて、わたしは新幹線。さてと、スナックのぞみでも開店しようかな(^^)。
家に帰って、誰かにメールを送るの忘れてると思って、そうだ!蓮池さんだ!と気がついて、メール。すると
「いつきさん有難うございます!bentやなあ!」
とのお返事。よかったよかった(^^)。

で、本番

今日の集合は11時。とにかくホテルでのんびりしましょう。
で、今日の会場へ。去年に引き続き今年も共同研究者です。
集会の最初は全体会。共同研究者は演題の真ん前に座らなくちゃなりません。まいった。とりま、西尾さん@DPI日本会議の隣を陣取りますか。
開会行事の後の最初の講演は石川一雄さん。実は直接話を聞くのははじめてなんですが、おもしろい。というか、サービス精神が旺盛だし、でも話の内容はニーズに応えてすごく的確。そして、きっちり時間を守られます。端的に言って、すごい人です。そりゃみんなが石川さんに惹かれるのはわかるわ。
続いて、地元の人の実践報告。すんません、声が大きすぎます。マイクいらないです。で、内容が…。まぁわかります。思いはわかります。熱意もわかります。そして仕事をしてはるのもわかります。でもそこじゃない。
すでに定年退職をされている方なので、もうええんですけどね。
「センセイの中にあるキラキラした部落がわかりません」
という保護者の言葉の重みは半端ないと思うのです。それが伝わっていない。
でもま、わたしも「キラキラした在日がわかりません」と言外に言われることをやってきたから、よくわかります。
ものすごく簡単に言うと「自分が主人公」なんですよね。で、わたしは京都の優しい(笑)先輩達から「主人公はお前じゃない」とずっと怒られていままでやってきました。たぶん、それを言ってくれる人がいなかった。たぶん、その違いかな。
なんか、モヤッとしながら、分科会。ここからが本番です。
今回のレポートは「性の教育」と「労働」の2本です。わたしの担当は「性の教育」になるのかな。ほんとうは、熊本のお友だちの方もフィールドなんだけどな。でも、それをやると別の分科会になっちゃいます。なので、ここは自分が与えられた役割をこなすことにしましょう。
発表されたレポートは、さすがにいいレポートです。子どもたちに「発達はいろいろだよ」ということを伝える。これは「Not harry」なんですよね。フィンランドの包括的性教育とつながる話です。そして、もちろん性の多様性についてのメッセージも含まれます。そういう話を論議を踏まえてどうまとめていくか。やっぱり難しいです。
てことで、そんなあたりも踏まえながら、こないだ1日でつくったプレゼンと、JASEの宣伝をして、なんとかやり過ごしました。

で、夜は交流会。インクルーシブ教育の人と隣同士になったので、いろいろ愚痴を言いながらも、困難さ共有したり。いや、簡単になんとかなるなら、とうの昔になんとかなっていますって。
で、2次会。はじめは池田さんと「大学もたいへんですねー」とか「仕事ありませんかー」とか、求職活動をしていました。が、池田さんが帰られたあたりで、山口のお友だちと大激論。あきません。どうやらお酒を呑んでも、話をしている内容は支離滅裂にはならないみたいです。もちろん内容は覚えていませんがね。ただ、「たががはずれる」んですよね。これがダメです。抑制がきかない。なので、激論になってしまいます。

きっと明日は反省するだろうなと思いながら、今日も「そばを食べよう」と街に出ます。もちろんそば屋はありません。ということで、入ったのは中華料理屋。ここでラーメンと餃子とビールという、鉄板の注文をして、減った小腹を満たします。
なんか、どんだけビールを呑んでもたたずまいが変わらない西尾さんが印象に残るわけですが、明日は朝が早いので、帰ることにしましょうか。

見えない障害から社会の困難を考える

今日は1年生の人権学習の講演会です。講師は小林春彦さん
なんか、障害者差別解消法ができて、世間ではやたら「合理的配慮」についての話をしなきゃということになっているみたいです。でも、わたしは世間の流れに乗るのはイヤなので、いつものように無視してます。が、無視をしながらも、障害についてのことはやりたいとはずっと思っていました。
というのは、合理的配慮という言葉がつきつけているのは、「思いやり」とか「配慮」とかではなく「社会の構造」であり、そこに安住している「わたし」の問題だと思うからです。
でも、たぶん子どもたちは今までの学校教育の中で、そういう学びはあまりしてないんじゃないかな。まぁ、やってるところはやってるだろうけど、例えば「アイマスク体験」とか「車いす体験」なんかで「障害者はたいへん」みたいなことをやったりすると、それは「健常でよかった」にしかならない。でも、例えば暗闇に行ったら視覚に頼る晴眼者はとたんに不自由になるわけです。
まぁ、そんなこんなで、今年はというか、今年からガチで障害者差別について子どもたちに伝えようかなと思いました。そこで誰にお願いしようかと思ったのですが、さんざん悩んで、ここはやはり小林春彦さんかなと。理由は…。「なんとなく」です(笑)。てか、単純にこの時からのつきあいですね。でも、この「なんとなく」という直感は、けっこうあたるので、それを信じることにしています。といっても小林さんは東京在住です。どうすんねんと思ったけど、まぁ、いろいろ算段して、というか小林さんの協力もあって、無事実現できました。
てことで、朝から準備です。
で、10時に駅まで迎えに行って、あとはバタバタと講演会へとなだれ込んでいきます。

で、講演開始。
小林さん、けっこう淡々と話をされます。うちの子ら、スリリングな語りのほうがウケるんじゃないかと思っていたのですけど、案外大丈夫っぽいです。ホッとひといきです。てか、「手をあげて」とか言われたら手をあげてるし。えらい!
それにしても、小林さん、全然自分の話をしないなぁと思ってたら、そこまで引っ張るかというところまで引っ張ってからの自分の話でした。
それにしても、さりげない語り口だし、直接は言葉を使わないけど、障害の社会モデルのこととか、合理的配慮のこととかを見事に織り込んでおられます。例えば「障害に目を向けるのではなく困難に目を向ける」みたいな話とか、完全に社会モデルのことを話しておられるわけですが、それを社会モデルと言わずにさらりと、でも繰り返し話されるんですよね。子どもたちの反応もいい。身体が小林さんを見ようと動いています。
しかもところどころしみじみとしたちょい玄人受けしそうなネタをぶっこんで来られます。個人的には大爆笑なんですが、子どもたちは「えー?」という感じて、けっこうショックを受けてるというかとまどっているというか、そんな感じです。
1時間15分くらい話されたところで、いったん終了。ここでわたしの出番です。質疑応答の時間です。せっかくなので、小林さんと掛け合いをやって、質問できる雰囲気をつくりましょう。と、質問の手があがりました。
「障害があって一番しんどかったことは?」
「失恋ですね」
子どもたちがどよめいています。「え?それ?」という感じなんでしょうね。
「じゃ、よかったことはありますか?」
「いろんな人と出会えたことですね」
きっと来年の講師も再来年の講師も同じことを言うだろうな。だって、来年はゆきみちゃんで、再来年はこの人たちですからね。

午後の授業をすませて担任さんから感想文を預かりました。みんな「おもしろかった!」って書いてました。障害観が変わったと書いてある感想文もあります。そりゃそうです。まぁ「優しさ」とか「助ける」とかいう言葉も並んではいますが、たぶんそういう単語でしかあらわす技術がないんでしょうね。
それにしても、おもしろい作文がいっぱいあるから、打つのがたいへんだな。

仕上げ→山肌のムラ

今日は出張日です。なので、授業はなし。授業がないと楽といえば楽だけど、他の日に授業が固まるし、なにより出張が入ると他のことができなくなります。さらに、出張がないと、他の出張が入ったりして、なにがなんだかわからなくなります(笑)。
てことで、とにかく午前は昨日到達したらしいピークを整備する作業です。でも、よくわからんわ。で、それをさっさと終えて次のことをやるつもりが、いろいろ雑事がやってきて、タイムアップです。
で、午後からは冬にやるフィールドワークの打ち合わせ。他校の友だちと1時間半くらいのドライブです。
とちゅうあーだこーだ、あーでもないこーでもないといろんな話をしながら「ムラ」に向かいます。で、着いたのは山肌にへばりつくようにあるムラです。
これまでいろんなムラに行ったことがありますが、たいていは都市のムラだったり、いわゆる農村のムラで農業に従事しているがゆえに平野部に位置していたりしているムラがほとんどでした。なので、こういうムラはあまり来たことがありません。ま、一昨年度行ったムラも山肌にあったけど、あそことはケタ違いです。
で、会館の中に入って支部長さんといろいろ打ち合わせ。声を聞いたら怖そうですが、顔を見るとメッチャ気さくで優しそうです。でも、きっと若い時はメッチャこわかったんだろな(笑)。そういう人がやる実践はハンパないです。友だちから「あそこのとりくみはすごいよ」って聞いてたけど、ほんとにすごいです。そして、言葉の端々に「水平」の意識があることが伝わってきます。
ちなみにひょいと横を見ると、ずらりと『部落解放』が並んでます。わたしが書いたのもあったけど、たぶんそんなことは誰も知りませんね(笑)。それこそが実践家というものです。
てことで、ガッツリと打ち合わせをして、山肌のムラをおいとましました。3月が楽しみです。

知ってる?使ってる?私たちの権利

今日は夕方から組合女性部の学習会です。ちなみにわたしはなぜか女性部長なので主催者です。女性部長といえば、たいていの組合では組合員数の半数の人の代表者なので、かなり重要なポストです。が、うちの組合は人数が全部で2クラス分くらいの小さな組合なので、わたしみたいなものでも話がまわってくるわけです。
で、12月にイベントを企画してるので、そのためには集まっておかなきゃならんだろうということで、第1回目はこの日で、今日は2回目の学習会です。
ほんとは1時から他の集まりもあったけど、そちらはパス。部屋にこもってしばしペーパー書きです。まぁ何だかんだいいながら、少しは進んだかな。
で、昼過ぎに会場へ。
前の集まりから残られたのは6人です。ま、うちは動員がないからこんなもんです。しかも、そのうち3人はすでにリタイヤされてます。まぁみんな忙しいからな…。
でも、わたしたちにどんな権利が与えられているのか。そしてそれがどういう歴史的経緯で勝ち取ってこられたのかというあたりをガッツリと学ばせてもらいました。
それにしても、このあたりのこと、人権教育やってる人って案外疎いんじゃないかなぁ。少なくとも、わたしは疎いです。でも、例えば部落解放の歴史と同様に、労働者の権利の獲得にも歴史があり、先人が勝ちとってきたものを受け継いでいるわけですから、部落史を知るのと同様に、こういうことを学ばなきゃならないなと、あらためて思いました。
次は若い教員にも来てほしいなぁ。

学習会が終わったら講師の方を囲んで懇親会。たった4人だったけど、楽しい集まりでした。
それにしても、ほんとに女の集まりにいるようになったんだなと。