今日の午前はヤクゲトの日です。なので、朝は少しゆっくり。
お医者さんに行くと一番乗りでした。いつも新察の前に血圧を測ります。どうせ高いんだろうなと思ってたら、メッチャ低くてビックリです。朝イチ起き抜けの血圧はなんなんだろう。
で、新察。
い「E2がメッチャ低いし、関係あるかどうかわかりませんが、なんとなく体調がイマイチピリッとしないんですよね。なので、2週間に3枚にしようかと思うんですが」
医「いいですね」
い「5の倍数の日に貼る感じで」
医「ありですね。ただ、数値に振りまわされるんじゃなくて、あくまでも体調と相談してくださいね。あと、血栓には注意してください」
ということで、ビミョーな量の調整をしましょうか。かつて飲み薬を「3日で5錠」とかやってたから、今回もそんな感じで。
一度家に帰ってシャワーを浴びて体制を立て直して、出張です。今日は京都朝鮮初級学校の見学と講演です。仲立ちをしてくださったのは「こっぽんおり」のさとう大さんです。さとうさん、いつから知ってるんだろう。かつて選挙に出られた時は、面識はなかったけど、すでに存在走ってた気がします。ただ、今みたいな感じになったのは、カウンター以降かなぁ。京都では重要な役をされてますからね。
てことで、初級学校に到着。と、校舎から
「いつきさーん」
という声が…。京都のハッキョには知り合いがいないはずだなと思ってたら
「ミョンファでーす」
と。マジっすか。
てか、授業中の窓からそれするか(笑)。まぁわたしも逆の立場だったらするけど(笑)。
会場の部屋に入ると、すでに校長さんが忙しそうに準備をしてくださっています。とにかく今回ものすごくお世話になってます。それにしても、すんごい歓迎してくださってるのが伝わってきます。おそらく「知ってもらう」ことへの意欲のあらわれなのかな。なにもできてない自分が申し訳ないです。
とりま、校長さんに自己紹介。
い「カウンターやってました。ウトロ平和祈念館の運営メンバーです。金尚均さんは飲み友だちです」
校「濃いいところとつながってはりますね」
ちなみにTシャツは「KYOTO AGAINST RACISM」です。と、ミョンファさんも来られて、校長さんにわたしを紹介してくださります。ありがたい。
やがて校内案内。とにかく学びへの意欲がすごいです。なんなんだろう。ソンセンニムたちも表情が豊かです。おそらく教える意欲もすごいんでしょうね。まぁそりゃそうだろうな。
しかし、広い廊下にある本棚に本が並んでます。あー、これ、アメラジアンスクールと同じですね。図書室がない。そして、本を買う予算がない。それでも本を読ませたい。だから、もらった本を並べる。その中に系統を見出しながら並べる。そういう感じが伝わってきます。
と、校長さんが説明してくださいました。やはりそうなのね。
あとは保健室のこととか、体育館のこととか、「わたしたち」が当たり前に「ある」と考えているものが、ここではそうではないということを説明されます。わたしは初級学校に来たことはないけど、それでももちろん知ってます。が、もしかしたら、他の人ははじめて知ることかもしれませんね。「当たり前」のことが「当たり前」でない状況にあるのはなぜかということを考えてほしいなと思います。
ということで、校長さんの講演「朝鮮学校と多文化共生」です。と思ったら、まずは養護教諭の方からのメッセージ。そうか、養護教諭がいないということは、「学校でケアされた経験がない」ということなんですね。これはわからなかった。そして、子どもたちの中から「将来の夢は養護教諭」という声が出たきたことがうれしいというひと言は、「そうなんだろうなぁ」という気持ちがしました。
そして校長さんの話。まずは自己紹介から。朝鮮学校で学び、朝鮮学校とともに歩まれた人生です。そして民族教育の歴史。この時に語った「国語(クゴ)講習所」とか「阪神教育闘争」とか「金太一くん」が登場します。これも在日朝鮮人教育にかかわる人間としては「当たり前」なんですが、知らない人は知らないだろうなぁ。そして、DPRKとの関係について。どこからも支援がない状態で、支援してくれる国があれば、そりゃ感謝するのが当たり前です。あとは、ハッキョのカリキュラムのこととか、近隣の小学校との交流のことが話されます。
実は、校長さんは子どもたちの帰り道のスクールバスの運転があるので、1時間もありませんでした。校長さんがスクールバスの運転というのも、わかる人間にとっては「当たり前」です。が、多くの日本の学校の教職員にとっては「当たり前」ではない。本当にそういうことがたくさんあります。
そして後半は、朝鮮初級学校襲撃事件当時に第1初級学校におられた教員の方からの話。そもそも「学校が襲撃される」ということも「当たり前」ではありません。が、その当たり前が崩される。それはいったいなぜかということです。
まずは「ヘイトスピーチとはなにか」という話から。そして事実経過が話されます。ところどころに動画があります。ちなみに、初級学校襲撃事件の動画はわたしも使いますが、カメラの向きが違います。中から見える風景はまったく違います。あの動画、ほしいな^^;;
ここからは、ヘイトスピーチとの闘いの軌跡です。自分のことも重ねながら聞きます。というか、出てくるスライドに知り合いがいっぱいいるわけで、それは当たり前ですね。
そして最後にさとう大さんの話と思いきや、質疑応答になりました。かなり赤裸々な話もしてくださって、ほんとうにありがたいです。ここにも「真実を知ってほしい」という思いがあふれていますね。結局さとうさんは最後にひと言コメントされただけですが、ここも「メインは朝鮮学校」というさとうさんのスタンスが感じられて、すごい人だなと思います。
そんなこんなで、本日の出張終了。
その後、京都駅近辺に移動して飲みです。とりま4人で飲みはじめたけど、やがてさとうさんが来られて、さらに校長さんともうお一方が来られて。
と、校長さんがお店に入られた瞬間、向こうで飲んでおられたお客さんがパッと立ち上がってあいさつしておられます。ハッキョの卒業生とのことです。校長さんもうれしそうな顔をしておられます。いいですね。
そのお客さんが帰られたら、お店の方が来られて
「今の方がみなさんの分を払っていかれました」
とのお言葉。いや、マジですか。それは悪い。てか、7人分のお勘定なので、そうとうですよ。と、校長さん曰く。
「ハッキョって、そんな場所なんです」
そうでした。「力のあるものは力を、知恵のあるものは知恵を、金のあるものは金を」でした。なんでも「わっそ」というお店の方とのことなので、また行かねば。
ということで、リセットしたところに、わたしたちの支店長が来て、ここからもうひと盛り上がりです。なんかヤバいです。結局、残りはわたしたちの支店長が払ってくれました。もう、わけわかりません。
きっと明日はたいへんだろうな。
でも、ハッキョの人たちと高校教員の出会いをコーディネートできてよかった。