いろいろ格差が広がるな

今日は所要で車出勤です。ふだんより10分早く家を出たのに、職場に着いたのは40分早かった。道がすいてるってのはあるんだけど、電車通勤はあまりにも時間がかかりすぎだな。まぁそれと引き換えに安全ですけどね。いろんな意味で。
そういや、昨日の夜に「明日の夜に緊急事態宣言を出す」って言ってたけど、それは緊急やないやろ。まぁそういう話なんですね。
で、朝いろいろ話をしていると、校内放送が。なんでも8時30分から職員集合だとか。てことは休校だな。
そもそも昨日京都市教委が休校を言った時点でわかってた話です。というのは、京都市内にある高校は市立より府立のほうがはるかに多い。もしも府教委が休校と言わなかったら「なんで」ってなりますからね。
てことで、午前からはじまる会議はすべて午後からになりました。ぽっかりあいた時間は、それはそれなりにやることがあるので、ダラダラ仕事。
午後の職員会議では、今後のことについて話。
とにかくゴールデンウィークあけまで休校。ただし、適宜登校日を設けて、そこで課題を渡すとのこと。なるほど。
しかしこれ、教育格差が広がるな。だって、課題なんてできる子しかできない。できる子はやるからできるだろうけど、できない子はできないからやらない。これが5週間続くと、かなりな差になりそうです。
じゃあオンラインで授業する?無理ですね。まずはトラフィックの問題がある。さらに家にネット環境があるかどうかも大きい。もしもなければパケ死です。それを避けるためにwifiスポットに行くのは本末転倒。てか、オンライン授業で「できない子」がなんとかなるとは思えない。
もう、いっそAIに家庭教師してもらうか(笑)。いやだって、高校教員は代替不可能な仕事に入ってなかったしね(笑)。
と、大学教員の方からメール。教育実習関係がズタズタらしいです。いやでも、ここで規定通りにやったら教員免許とれない新卒が大量発生するぞ。さらにN入さんから「夏のチケットとるのは待ってね」メール。夏の講義がオンラインになるかもとのこと。となると、免許更新講習がどうなるかやね。下手すると、免許失効者が続出かも。てことは、来年はえらいことになるぞ。
そもそも、日本の制度ってどんどんガチガチにしていくからこんなことになるんです。こういう事態になったときになんとかする能力をつけようとしたのが「PISA型学力」なわけで、それを推進しようとしてる人が一方でガチガチにしちゃうってことは「PISA型学力」を持ってないってことなわけで、まずお前らから(笑)。
てなことを大学教員の方にメールしたら「おっしゃるとおり!まったく同感」とのお返事。まぁそういうことですね。
そんなことを考えながら、とりあえず明々後日配布する分の課題をサクッと作成。とにかくこのあと印刷機の奪い合いが予想されるので、その混雑に巻き込まれる前にやってしまうのが吉です。

それにしてもと思います。
子どもたちは休校措置で感染リスクが下がるからいいです。が、教員はどうする?教員だって感染リスクがあるし、教員だってだれかと同居してる人が多いです。教員の感染は教員の感染にとどまらず、地域の感染でもあります。
「それは教員だけじゃない」
って話をしたいわけじゃなくて、教員「も」って話なんです。「学校」というと、つい「生徒」ってなりがちだけど、教員もまた学校にいること、そして教員もまた公共交通機関で通勤してることが忘れられがちであるってことです。ちなみに、京都の高校は自家用車での出勤は大丈夫ですが、大阪は「教職員が学校の中に車を置くのはダメ。近くに駐車場を借りろ」とかいうわけわからんことを言ってて、ほとんどの人が公共交通機関を使って通勤してるんですよね。
なんでも時差出勤を認めるとのことですが、その出勤時間、ふだんの出勤時間やし(笑)。
ロックダウンしても、感染リスクが高いままの人はもちろんいます。そういう格差はたしかに残る。が、社会全体を見渡したときに、全体的な感染リスクを下げることが、感染リスクが高い人のリスクを下げることにつながる。つまり格差を縮小することにつながると思うんですよね。