今日は知りあいの運転の練習のつきあいで琵琶湖一周です。なんで琵琶湖一周かというと、琵琶湖のまわりは練習にとてもいいというだけのことです。
まずは湖東には「さざなみ街道」というのがあります。かつて「湖岸道路」と呼ばれていました。ここは琵琶湖の湖岸にしたがった緩やかなカーブが続きます。信号もあまりないので渋滞もない。ほとんど人がスムーズに走っているので、その流れに乗るという練習です。湖西にはR161という「ほとんど高速道路か?」という道があります。ここもまたいい練習になります。
ということで、昼前に京都を出て、途中寄り道をしながら走ってたのですが、そんな寄り道をしている時に、たまたまお好み焼き屋さんが視界に入りました。ここは行かねばなるまい!いや、そんなにお腹は減ってないんですけどね。でも、ここまで来ることはそうそうありません。というか、滋賀でお好み焼き屋さんを見ることはほとんどなくて、油カスがあろうがなかろうが、ここで入って確認しなければ、一生後悔します。なので、知りあいと半分こしようということで、入ることにしました。
ア「なんにしましょ?」
い「あの、アチャコ焼きってなんですか?」
ア「キャベツと生地を混ぜたヤツや」
どうやら練り込みのようです。
い「てことは、田舎焼きはべた焼きですね。油カス。りますか?」
ア「油カスは全部入ってるねん」
い「え?」
ア「うちでは油カスいらんて言わはったら抜くねん」
このあたり、「みつや」と同じです。が、この「油カス」、はたして油カスなのか天カスなのか…。
い「じゃ、田舎焼きのイカ玉ください」
メニューには「イカ450円」「イカ玉450円(サービス)」とあります。
やがて鉄板に生地が敷かれました。続いてキャベツが乗ります。が、多い!
かつてわかばのお母ちゃんから「お好み焼き用のキャベツは大切りで少なめに」と言われましたが、その正反対です。横から見ると、こんな感じ。
この高さは、関西のべた焼き系お好みと広島のお好みの間くらいですね。それが隣のところまで圧縮されるんですね。
さらにその上に、天かす・紅ショウガとともに、油カスが散らされます。
い「油カス、どこで仕入れてはるんですか?」
ア「京都や。わたしは35年この店やってるけど、それ以来のつきあいや」
い「へー」
ア「うちはキロ単位で仕入れるからな」
い「そりゃそうですよね。だって、この値段ではじめから油カスが入ってるとか、信じられません」
ア「そや。値段はずっと据え置きやねん。でも、だんだん高くなってきてな。消費税が上がったら値上げしようかと思ってるねん」
い「消費税、上がるな!」
ひっくり返して、上からぎゅうぎゅう押さえつけるのは、わかばといっしょです。
やがて、卵が敷かれます。これがまた、美しい!
その上にお好みを置いて、ひと息置いてひっくり返すと完成です。
美しい!
さっそくソースを甘辛にして食べます。
濃厚です。かなりしっかりしています。あれだけのキャベツがしっかりと押さえつけられて、しかも水分が中に閉じ込められているわけですから、べた焼きなのにどっしりしています。油カスの香りはあまり感じられません。が、天かすと相まって、なんとも言えないダシ感があります。そして、イカですね。うまい。
い「ソースはどこのですか?実は,お好みのマニアでして」
客「お好みのマニアとか、はじめて聞いたわ」
い「いや、もう、あちこち行ってて」
ア「辛か?これは…。名古屋のやな」
名古屋!それははじめてです。遠目に見ると「サン◯」とか書いてあります。後で調べると「サンキョー」というメーカーがありますが、ラベルが違う。てか、見たことがないラベルです。また調べなくては…。
ということで、アチャコさんとお客さんの「また来てやー」といううれしい言葉をいただきながら、満足してお店を出ました。
それにしても、今日は大きな収穫です。なにしろ、油カスのお好みの最北端は、現認する限り「アチャコ」ということがわかったからです。
ということで、今のところ南端は「亮」、西端は「みなみ」、東端は「うきなみ」で、北端は「アチャコ」です。
てことで、恒例のdata
イカ玉(サービス) | 450円 |
ビール | 不明 |
スタイル | ベタ焼き系 |
その他 | 「田舎焼き」がべた焼き系、「アチャコ焼き」が練り込み系です。が、地元とおぼしきお客さんが「田舎焼き」を注文されていたので、そちらにしました。それ以外にそば入りもありますし、焼きそばもあります。 |
独断的評価 | ★★★★★(とにかく、キャベツの量の多さと、その質感は異次元です) |
さらに詳細なリンクも更新しましょう。