てことで、やり方を変える

個人的な感覚として、わたし(たち)がはじめた習熟度授業は「数学の問題を解く力」でわけてました。しかし、いつの頃からか、テストの点数でわけてるものの、その根底にあるのは「意欲」に変わっていった気がします。
そのターニングポイントは、ある年、習熟度の基礎講座を持った時のできごとでした。チャイムが鳴って、「座ろうか」と言っても、自分たちの気がすむまで座らない5人くらいの集団ができた時でした。
ちなみに、40人のうちの5人なら、たぶん座ります。が、基礎講座は20人くらいに設定されていて、その中の5人となると、すでにマジョリティです。さらにそういう状況になったのは2学期後半です。つまり、試験の点でメンバーの入れ替えを繰り返す中で、「意欲のない子」が集まり、かつ母数が少ないクラスなので、簡単にパーセンテージがあがってしまう。そういう中で学級崩壊に近い状態が起こってしまった。
わたしはずっと基礎講座を持ってきたけど、こういう事態ははじめてでした。その時に「習熟度」の闇を垣間見たってことです。そしてそれは、いまや都道府県をあげて習熟度にしてる高校という制度において、「意欲別」の学校ができている。
てことで、基礎講座を担当した時に必要なのは、数学を教える能力ではなく、数学へのモチベーションを高める能力になるんですよね。
ちなみに、習熟度ではない場合は、意欲の高い子がいるから、高校の場合、学級崩壊は起こりにくい。なので、全体としての「問題を解くスキル」はあがりやすい。さらに、習熟度で「上」は「雑味」が減るのでやりやすいように思われがちだけど、実は「意欲の高さ」から置いていかける子ができるので、習熟度ではない時には力が発揮できても、なまじ習熟度で「上」に入れられて期待されるがゆえにドロップしてしまう子が出てくるってこともあるわけです。
簡単に言えば、進学校に行ったがゆえに、学力的についていけずにやめちゃう子がいるって話です。そんな子、うちのガッコにくればトッブなのにね(笑)。

ただまぁ、そんなことも言ってられないので、やらなきゃならんわけです。
てことで、やり方を変える決意をしました。
その根底にあるのは「怒り」です。もちろん点数が低い子への怒りとか、意欲の低い子への怒りではありません。「習熟度」で切り捨てることを決めた「大人」への怒りです。
まさに「負けてたまるか」です。
ちなみに、新自由主義では、競争原理の中「能力」の高いところにリソースが集まるみたいですが、わたしは福祉主義をとるので、低学力層にリソースを集めることになんの躊躇もありません。なぜなら、意欲の高い子は、お金をかけなくても本人がやるからです。まぁ、世間では反対の方向みたいですけどね。それは違います。簡単に言えば、深い穴にはたくさんの土を入れないと平坦にならんってことです。
こんなことからもわかるだろうけど、新自由主義は教育とは真反対だってことです。
てことで、こっそりお金をかけることにしました。ちなみに、「公的」に数千万かけることには誰も文句を言いませんが、「私的」に数百円かけることには文句を言われる可能性がある。でも「数百円」の悪いことをするのは楽しい!これを子どもたちと共有したい。これらは、すべては習熟度で切られた子らのためです。
さぁ。年度末への長い闘いがはじまりました。

でもね。
こうやって闘って、全員数学をパスしたら、「ほら、やっぱりこの方がよかったでしょ」ってなるんですよね。ちゃうねん。どんな状況でもベストパフォーマンスは出すさ。それは制度とは無関係なんですよ。そして、よりよい制度の模索は、子どもを実験台にしないことからはじまるんです。

そして、いまの日本の学校制度がさまざまな改革を繰り返してきた壮大な実験が、結局トータルとして失敗に終わってることは、すでにわかってるんです。それでもなお、子どもたちを実験台につかってることへの怒りは、「われわれを「ガーベイジ」コレクターにするな!」という言葉とともに、ガチで「実験してるヤツ」につきつけなきゃな。
「一寸の虫にも五分の魂」ってヤツです。

一周まわってここにきたか

かつて、京都府立高校でもっとも早く「習熟度授業」を導入したのは、Y田高校でした。そこで習熟度授業を導入した教員がうちのガッコに転勤してきて、うちのガッコでも導入したので、うちのガッコはその次くらいかな。
当時、習熟度授業は「差別選別の授業」と批判されていました。それに対して、「反差別」を旗印にしている人たち(わたしたち(笑))は「そもそも学校制度が差別的で、そこで差別されてる子に力をつける」と主張して、習熟度授業を導入していきました。
ところが、習熟度授業が効果?をあげるにつれ、高校現場に習熟度授業が受け入れられるようになり、いまや教育委員会も積極的に習熟度授業を推進するようになっています。というよりも、京都府全体で習熟度授業をやってる(笑)。つまり、入試制度を変え、学校間格差をつくってるってことです。
それだけじゃなくて、「習熟度神話」は学校間格差によって輪切りされたそれぞれの学校でも習熟度を導入するところまで来ています。
で、わたしはというと、20年くらい前から「習熟度に反対」の立場をとってます。習熟度を導入したわたしがです。「習熟度をしろ」という管理職に対して「イヤ!」といい、「少人数ならいいけどね」と言い続けてきました。
なぜそう考えるのか。
それは簡単です。「差別選別の授業」だからです(笑)。
かつてわたしたちが導入した習熟度は「差別選別の学校」の中で置いてきぼりにされた子どもたちに焦点化していました。でも、今はまったく違います。
「個々の力にあった指導をするのが子どものため」
ってなってます。でも、それはほんとうに子どものためか。たぶん違います。ほんとうは
「個々の力にあった指導をするためには学力で子どもをわけるほうが効率的である」
という理屈です。だから同質集団をつくろうとする。
で、この発想はどこから来ているのかというと、競技スポーツから来ているように思われてしかたない。つまり「勝つ」ためです。では、なにに勝つのか。それは他の高校です。その時の指標は大学進学率と国公立大学への進学者数です。
でも、高校で必要なのはそれなのか?わたしたちは試合やコンクールのあるクラブ指導をしているんじゃないです。授業をしています。そこで必要なのは、「生涯スポーツ」の観点だと思ってます。学ぶことの楽しさを知り、生涯にわたって学ぶことを楽しむ、そのきっかけづくりです。そのために必要なのが、今の時流にならっていうなら
「主体的で対話的な深い学び」
です。そこにあるのは「学び」であって「指導」ではない。
つまり
「個々の力にあった指導をするのが子どものため」
は、授業のあり方や学校のあり方、さらには学校制度のあり方として根本的に間違ってるってことです。
同質集団の中には「対話」なんてない。だって「対話しなくてもわかりあえる」のが同質集団だからです。多様な人間がいるからこそ、そしてそこに「暴力による支配」を許さないからこそ、対話が生まれると思ってます。
だから、習熟度に反対しているんです。
が、どうやら、習熟度神話は学校の隅々まで浸透しているようです。そんな中、かつてわたしたちが導入した習熟度授業を知らずに習熟度神話に触れた若い世代の教員は、「それでいい」と思ってしまうでしょうね。

「多様な学校」をつくって「その子のニーズにあった選択」が叫ばれる昨今です。普通科高校を変えていこうという論議もなされています。それは「同質集団」をつくることに他ならない。そこには「主体的で対話的な深い学び」はない。そこにあるのは「効率的な指導」です。
なぜそんなこともわからんのかと思います。なぜわからんのかさっぱりわからない。
でもまぁ、たぶんこういう考え方は、ほんとに少数なんだろうな。
それにしても「差別選別の学校」に抗して「習熟度授業」を導入したわたしが、「習熟度学校体制」を「差別選別の学校体制」と批判する日が来るとはなぁ。

タイトやな

昨日、担当クラスの試験があったけど、「会議と会議と、後に呑み」だったので、答案には指一本も触れられませんでした。なので、今日やるしかないなと。
でも、その前にやらなきゃならんのは、提出されたノートのチェックです。これがけっこうめんどくさくて時間がかかります。でも、返さなきゃ今日の授業が受けられません。
で、答案に指一本触れることなく2時間目の授業です。3・4時間目はあいてるので、ここで採点です。2クラスの採点は3時間くらいあればできます。あと1時間だなと思ったけど、昼休みは会議があって、5時間目は授業。6時間目は生徒総会で、放課後は職員会議。会議が終わると定時です。その1時間がとれない。
まぁ、こんな勤務形態でも「45分の休憩」はとってるらしくて、その時間は「勝手に働いてる」ことになってるんですけどね。
で、駅まで走ってなんとかいつもの電車に乗って、無事予約してある美容室に入れました。前に切ったのがGID学会の前だったので、2ヶ月ほったらかしだったわけですね。さっぱりしました。
家に帰ったら、とりまおふろ。そのあとは、こないだの玖伊屋でつくった「鳥焼き」です。やはりうまいな。
そんなこんなで、最後は静かに終わる一日でした。

会議と会議と、後に呑み

今日は午前と午後に会議です。
午前の会議の場所は第2のふるさとです。ここの会議場所は駅から20分くらい歩いた山の上にあります。この間ショートカットする道を見つけたけど、草が生い茂ってるせいで、ジーンズがめっちゃ濡れました。ま、乾くでしょう。
会議の中身は相変わらず言いたい放題です。わたしも思いついたことを話してました。
午後の会議は京都府中部の街です。なので、2時間ばっかJRに揺られました。小旅行ですね。ちなみに会場がまた、駅から20分くらい岡を越えて行かなきゃなりません。雨の中はめんどくさい。でもまぁ、今日は走るヒマもないから、その代わりだなと。
こちらの会議の中身は、まぁ打ち合わせです。
で、会議のあとは、車で来た友だちに乗せてもらって阪急のとある駅へ。ここから「普通」を使って梅田に向かいます。いや、単に時間調整をしたいだけなんですけどね。
で、着いたのは「Do with Cafe」です。今日はHリムさんの引越し祝い飲み会です。ちなみに、Hリムさんから「行ったことある?」って聞かれて「んなわけないやん」と答えたのですが、ここ、来たことあります。笹野みちるさんとトークしたわ(笑)。
で、集まってきたのは「ここ、交流会?」的なメンバーです。おかげさまでキャンプの相談も少しできたり。
なんか、自己紹介してるうちにドラァグクイーンのショーがはじまりました。うーん、苦手やな。頭では「誇張した女性性がジェンダーを風刺してる」みたいなことだとわかっているのですが、やはり苦手です。それは、たぶん自分がトランスであることと不可分なんでしょうね。
で、楽しく話をしているうちに、終電の時間が迫ってきました。これはアカン。帰らなきゃ!

今日はオフ

朝、さすがにしんどいです。でも、たしか1時間目と2時間目に試験カントクがあったはずです。しかたないですね。
てことで、カントク2発を朦朧とやって、その後、なんとなくウロウロと仕事です。何がなんというわけでもないのですが、なんとなく仕事ってあるんですよね。
で、夕方日が陰って来たので、ラッキーとばかりにラン。今日は1kmが7分。走りはじめて4日目あたりは足も痛いし、けっこうきついです。でも、ここを踏ん張れば楽になります。
走り終わって筋トレとストレッチ。
さて帰ろう。

「わかば」はヤバイ

朝起きて、どうしようかと思ったけど、やはりランです。鴨川を十条通りまで走って、引き返して塩小路橋まで走れば20分くらいです。今日は1kmが6分30秒くらいです。ちと速いな。でもま、いいか。
帰ってきたらK川くんがマッサージしてくれました。うれしいな。
と、起き上がってきたのはMりくん。へ?沖縄にいるのとちがうん?なんでも用事をしがてら玖伊屋に顔を出してくれたとか。うれしいな。
その後、シャワーを浴び終わったT本さんがマッサージをしてくれて、さらにIちくんがリフレクソロジーをしてくれて、T本さんがハンドマッサージをしてくれて、至福の午前です。
あとは朝ごはんを食べて、片づけをして。
問題は、昼ごはんをどこで食べるかです。「おたふく」なきあと、ほんとに困ります。実は「ちよみ」と思ってたんですが、あいてないのかな。「あずき」はいっぱいだし。なので、久しぶりの「わかば」ということにしました。
お母さん、相変わらずです(笑)。
とにかくすじ焼きからスタートして、アギ・ウルテあたりを攻めていきます。飲み物はもちろんハイボール濃い目(笑)。ガチで濃いハイボールを飲んでるうちに寝てしまいました。で、起きたらハンバーグがなくなってた(;_;)。
ここで、そろそろいい時間になってきたので退散です。
家に帰って、思わず猫の額で横になったら爆睡です。目が覚めると9時半。なにげに気持ちよかったo(^^)o。

新たな気づきのおさんぽ→玖伊屋

朝起きて、とりあえずランニングです。1km7分です。まぁええとこかな。3km走れば20分ちょいってところです。
そして、猫の額で朝ごはんを食べて、読書。気持ちいい。
昼前にスタートです。
今日は前々から「やりましょう」と言ってた車いすユーザーのおふたりとのおさんぽです。
とりま、11時半に集合。最初に昼食を食べようと思ってる「糸ちゃん」のグーグルストリートの写真を見せて「ここ、入れますか?」とおふたりに確認。
「行けるでしょう」
とのこと。よかった。次にトイレの確認。「生きセン」と「多文化交流センター」と「マダンセンター」かな。でも、マダンセンターは狭すぎるとか。なるほど。
そんな準備のあと、出発です。日差しが強い。
「こんな日に設定したの、誰や」
とか言いながら、できるだけ日影で説明を試みることにしました。
今回は集合場所が七条なので、ふだんとは逆コースです。てことは「ストーリー」の組み立ても変わります。まずは簡単に部落史を紹介して、そこから「貧困≠差別」みたいな話をして、その証拠となる建物を案内するところからスタートです。でも「排除されてた」って証拠もあるわけで、それも案内。
ここで問題発生です。案内板が読めない。車いすユーザーには奥過ぎて高過ぎる。なるほどな。
で、ここからいよいよ「差別との闘い」の話です。まずは柳原銀行です。が、ここでまたまた問題発生です。あまりにもバリアフルです。それでも1階には長ーいスロープで入れるらしいですけど、2階は絶望的です。うーん。
お次は「石碑」です。が、またまた問題発生です。説明文は石碑の裏側に彫ってあります。ここにアクセスできない。
こちゅかるさんに写真を撮ってもらってあとでシェアする方法をとりましたが、やはり直接見ること、つまりアクセスできることが大切なんだよな。
そんなことを考えながら、「糸ちゃん」へ。半分は食べたいのと、半分は宴会ができるかどうかの偵察と。うーん、完全な定食屋ですね。
でも、「赤」と「白」はあります。

「こごり」もあります。うまいわ。

「鍋焼きうどん全部入れ」はダシが絶品です!

ここでゆっくりとランチタイム。
なんでもY田さんが足を虫に噛まれたとか。かゆいかゆいと言ってはります。介助者さんがポリポリしてはります。が、なんでも施設だと怒られるんだとか。
「こんなつまらないことで呼ぶな」
って言われるとか。いや、つまらなくないし。
「痒くてかけないのはしんどいよねー」
って話になったので、思わずこの時のあとに経験した「幻肢痛」の話をしたり。
「それはたいへんでしたね」
って言われたので
「まぁでも、こんなことやった、こんな時にしか経験できないから、幻肢痛を楽しむしかないですよー」
って笑っておきました。
で、午後は九条の案内です。こちらは通常の流れでまわります。なので、パッチギ!橋とか40番地跡とか。
と、途中でOか山さんが笑っておられます。曰く
「コースが読めない」
路面がうねりすぎていて、車いすのショックが強すぎるらしいです。なるほど、点字ブロックのことは知ってたけど、「道にお金をかけずに放置する」ことそのものが、車いすユーザーから街を自由に動く権利を奪うんですね。
そして、午後の最後が「ひかり公園」なんですが、ここが自転車止めがあるんですよね。
と、Y田さん
「入れる気がする」
と言って、教習所のS字みたいな感じで中に入ってしまわれました。すごい!なので、無事説明ができました。

おさんぽのあとは崇仁新町の「やきやき」でビールです。いや、ビールが水分じゃないってことはよくわかりました。ビールを飲めば飲むほど喉が渇きます。しかたないので、裏メニュー&氷水でその場をしのぎました。そんなことをしてると、姫路からG藤さんが来られて、一緒に玖伊屋へ。

今回の玖伊屋のメインイベントは障子の張り替えです。先にIちくんが古い障子を剥がしてくれてたので、そこに貼るわけですが、ここでG藤さんが腕をふるわれました。まさか美術の教員とは知りませんでした。
さぁ、あとは飲もうか。わたしがやったのは、鳥のもも肉を焼くのと、胸肉の酒蒸しをつくるのとだけでした。
でも、いいんです。今回は同僚が子ども連れで来てくれたので、とてもうれしいです。
そんなこんなで夜が更けていくのですが、たぶん11時前にダウンしたな。記憶がない(笑)。

再起動

今日から1学期の中間試験がはじまります。が、昨日の呑みすぎでなにげにしんどいです。幸い、1時間目はカントクなし。なので、忘れていた雑務をするなど。
2時間目は受け持ってる6人講座です。ここ、去年は学年トップを走り続けた子もいたりするんですが、たぶん驚くほど点が取れないだろうな。それは、例えば小学校の頃は100点を取り続けていた子が中学校に入るととれなくなるみたいなものです。つまり「できて当たり前」から、そうじゃなくなるという、ただそれだけのことです。
試験が終わってしばし寝かせて、採点開始。あっという間に修了です。さすがに「できて当たり前」のところはきっちりとってるけど、そうじゃないところは、まぁそれなりです。でも、なかなか解いてきてくれるのでうれしいですね。
で、2時ぐらいに、突然「久しぶりに走ろうかな」という気持ちになってきました。
やはり「登山中」は、どうしても走ろうという気になりません。てか、ずっと走っていて、どのあたりで走らなくなったのか考えてみたら、肉離れした日からですね。で、年末は「おべんきょ成果」だったし、正月はノンアルのラストスパートやったし。とてもじゃないけど、走る気分じゃありませんでした。でも、3学期になって、子どもたちが「走り」の授業になったので、ちょこっとつきあったけど、校内ロードレースが終わると「走り」の授業がなくなるので、そのあたりで気持ちが切れて、なんとなく走らなかったんですよね。
それが、最近「やばいな」と。お腹がプクプクになってきています。これは絞らねば。
ということで、突然「走ろう」気分になったわけです。
ところが、まわりの人から「今は暑いからやめておけ」と全力でとめられました。なので、4時までガマン。4時になってグランドに降りると、誰もいません。そんな中をゆっくりゆっくりと、6周走りました。距離にして2kmちょい。時間は17分ほど。てことは、1km走るのに8分もかかっています。でもいいんです。そこからです。
走り終えたら少しだけ筋トレ。
なんかうれしい。

呑むとあらわれる

「あらわれる」って書くと「現れる」のか「表れる」のか「洗われる」のかよくわからないんだなと、あらためて思ったり。
てのはおいといて…。
午前はとにかく雑務をガシガシこなして、やらなきゃならんことはほぼ終了です。
午後は第2のふるさとに出張です。内容は、某人権教育研究会の総会です。考えてみると、人権教育研究会の総会って春に3つ、冬に3つ、合計6つ出てるんですね。よーわからん。
ちなみに記念講演は、某人権教育研究会の元会長です。かつては「元会長?ケッ」とか思ってましたが、いつの頃からか、そう思わなくなりました。たぶん、そういう人が会長になるようになったんでしょうね。京都の事情を考えると、まぁそういうことなんです。
で、話を聞くと、わたしらみたいな人にとっては「いまさら」な話なんですが、若い人には必要な話だなと思いました。
まぁ簡単に言えば、京都の南部における同和教育の歴史を、中学校教員の観点から振り返るみたいな話です。これ、そこにいた人にしかできないです。たぶん、クッチャンクチャンに荒れてた学校で、日々生徒指導に追われながら、それでも前を向いて実践をし続けた人にしかできないし、わからない。でも、それを若い人に伝えなきゃならんのです。
もちろん、いま、クッチャンクチャンに荒れてる学校なんて京都にはないです。じゃあ参考にならんかというと、そうじゃない。大切なのは「生徒観」であり「社会観」なんですよね。それは伝えなきゃなりません。

そんなことを考えながら、夜は数学の飲み会です。
なんか、この間ガラスを割った話とか、この間朝からキレてガラスを割りたくなった話とかしてたんですけどね。新転任の人に
「ガラス、割りたくなりませんか?」
って聞いたら
「たまに腹が立つ生徒が」
とか言われたんで
「へ?」
ってなりました。ないわ。子どもに腹が立つこと、ほとんどないわ。困ることはもちろんあるし、たまに腹が立つことはもちろんあるんだけど、ガラス割りたくなるほど腹が立つことはないわ。
もちろん骨折したことはあるけど、もう10年も前の話です。なので
「生徒には腹が立ちませんわ。腹が立つのは教員やね」
って話したんですけど、考えたみたら、この発言は同僚に対してはヤバイ発言ですね(笑)。
と、いつも一緒に駅から歩いてた仲よしの同僚が横にやってきて、スミノフ呑んでるわたしに
「飲んでないじゃないですか」
と、日本酒をドボドボドボと注いでくださったり。
なつかしいなぁ。もうないだろうなぁ。
でも、呑むと人間が出てくるなぁ。
いまにはじまったことじゃないけどね(笑)。

久しぶりのフルタイム

「フルタイム」といっても「フルタイム・トランスジェンダー」のことではないです。てか、性同一性障害大国の日本では、フルタイムなんて死語になったかもなぁ。わたしがトランスしはじめた2000年あたりは、まだまだパートタイムが主流だったし、パートナーと子どもがいて教員やりながらトランスなんて、だれもやってなかったけどな。しかも住んでたのは人口9000人の田舎だったし。そんなところで子ども会もPTAの会長もやったしね。
けっこう「荒野を切り拓く」ことはしてきたつもりだけど、「君らはなにをやってきた?」って言われてもな(笑)。ちなみに、「一般の」人だけど「物は言って」きたけどね。
でも、こんなほとんど誰も見てないところで、話してもしかたないな(笑)。

て話ではなくて、仕事の話でした。
月曜日は避けられない私用のために昼から休んだし、火曜日は避けられない趣味のために朝に休んで昼から出張だったし。久しぶりに朝から定時まで仕事です。
やらなきゃならんことがそれなりにあるけど、なにからどうしていいかわからない状態です(笑)。
それでも、のつこつと仕事をしてるうちに信じられないスピードで時間がたっていました。これはヤバイな。
放課後は教え子(たまにお座敷で話すMって子の子ども)の子どもが質問に来たり。おぅ、複2次式の因数分解か!がんばってるなぁ(^^)。あまりきちんと教えないけど、自分で気づいて納得するのにつきあうのが、わたしのやり方だから、4問解くのに1時間くらいかかったけど、納得して帰ってくれたかな。

さてと帰ろう。
で、帰りの電車の中でいきなり職場から電話。うわぁめんどくさい。なんかしでかしたかな(;_;)。
と思ったら、「放送がかからない」とのこと。なるほど、それで放課後静かだったのか(笑)。
「とりあえず、調整卓の電源が入るかどうかをチェックしてください。入らなければ、コンセントとブレーカーをチェックしてください」
とだけ伝えたんだけど、地下鉄の中で
「あ!」
と気づきました。で、またまた電話がかかってきたので
「火事なんかの時の緊急放送のマイクがはずれるなどして、そっちがオンになってませんか?」
って伝えると、それが正解でした。
よかったよかった。これで明日の朝もいつもの仕事からスタートできますわ。