朝、起きて外を見ると、山がきれいに焼けてます。
で、ごはんを先にしようか温泉を先にしようか。悩んだ結果、温泉にしました。温泉に行くと、女性部の方が何人かおられて、「この順番で正しかったんだ」と再確認できました。
温泉にさっくり浸かって、朝ごはん。と、みなさんも来られました。やはり順番は正しかったようです。
ホテルのバイキングはいつも困ります。個人的には朝はパン派ですが、たいてい和食のほうがおいしそうなおかずがあったりします。さらに生卵なんかあった日には、ごはんを食べたくなります。さらに、おう、カレーが!ということで、わけのわからん朝ごはんになってしまいました。
朝ごはんのあとは部屋でゴロゴロ。で、迎えに来てくださったT部さんと合流して、山口市内を少し案内してもらいました。うーん、人が歩いてない。もちろん車社会だからなんですが、それだけじゃないですね。店がない。まぁ、車社会ってこととつながるんだけど、大型小売店舗が郊外にできて、そこに行く道が整備される。そのことで、みんな郊外の大型小売店舗へと流れて、市内の小さな店舗は寂れていく。便利になったようで、そういう街のつくりは不便です。車に乗らなきゃなにもできない。結局、誰が儲かるかというと、車屋とガソリンスタンドと土木の元請けと大型小売店舗です。まっすぐに整備された道を見ながら、T部さん曰く「自民党の臭いがするでしょ(笑)」。はい、プンプンと。
で、新山口駅まで送ってもらって、バイバイです。また呼んでもらえるかなぁ。
で、新大阪で降りて、なんばへ移動。今日は「ブラトーク」があります。てか、わたし、実はABDARCの中の人だったりしています。でも、なにもしてないです。ほんとにすんませんと思ってます。なので、せめて参加をしようかと。
で、ロフトプラスワン・ウェストに行ったのですが、すごい人です。とにかく満席で立ち見が出てます。それにしても、知り合いがいっぱいいます。てか、山本崇記さん来てはるし。どんだけフットワーク軽いねん(笑)。と思ったら、徳島からも香川からも来てます。みんなどんだけフットワーク軽いねん(笑)。でもまぁ、それだけ期待されるイベントなんですね。
それにしても、みなさんしゃべり慣れておられるので、すごくわかりやすいです。ただ、もう少し「アブナイ」話も聞きたかったかなぁ(笑)。あと、やはり北芝でやってることはおもしろいですね。やはり某人権教育研究会でフィールドワークに行かなきゃ。
それにしても、はじめは立ち席だったけど、気がつくと「ムラめし」コーナーに座ってるのが不思議です。
ところどころで野次を飛ばしたりしながらイベントを楽しんで、あっという間に終了。
で、打ち上げへ。向かったのは「故郷羊肉串店」なるお店。いやぁ、羊肉、おいしい!ここで、東京都人権啓発センターの人と話。そうそう、そう言えばかつてセンターに行ったことがありました。その時もらったキーホルダーがあったなと思って、「これ、わかりますか?」って言ったら、メッチャ喜ばれました。
で、「帰ったら職員に見せる」って言って写真を撮られたり。
よかった(^^)でも、かわいいしなぁ。
そんなこんなで、楽しい夜は更けていきます。
年: 2019年
3時間ももらったo(^^)o
今日は山口の教組の女性部学習会です。インフルエンザが1週間ずれてたら、これがキャンセルになるところで、マジでビビってました。
てことで、新山口駅でT部さんと合流。T部さんとも長いつきあいだよなぁ…。K口くんと一緒になる前からのしりあいのはずです。ちなみに、T部さんとは、なんか「ここで?」というところで会うんですよね。例えば長野県のそば屋とかね。
で、まずは昼ごはん。なんでも「おいしいものを食べましょう」ということで、駅前の回転寿司へ。高っ!おごってもらいました。それにしても、卵焼きが…。
で、会場へ。今日は雪だからどうかなと思ったけど、けっこうたくさん来られました。で、話の中身はミッション1。与えられた時間は3時間。余裕です(笑)。もっとも、聞く方はたいへんか…。
てことで、のんびりスタート。いつもよりもネタを多めにしながら話をします。
ミッション1でいつも悩むのがセクシュアリティの話をどうするかなんですよね。その最大の要因は、時間です。とにかく時間が足りない。そしてもうひとつは、ミッション1の設計がさすがに古いってことです。つまり、セクシュアリティの最前線の話をしようとすると、明らかに時間が足りなさすぎなんですよね。なので、今日はセクシュアリティのところを大幅に変えてみました。スライドがないのがつらいけど、そこはホワイトボードを駆使するしかないです。てか、そっちのプロですからね。
ということで、2時間半ほどガッツリと話をしてしまいました。みなさん、さすがに疲れておられたみたいですが、反応がメッチャよくて、話しやすかったです。
お座敷のあとは懇親会。でも、その前に温泉です。ササッと入ったけど気持ちよかった。
で、懇親会。ちなみに、今回の女性部学習会は、温泉と懇親会までがセットというか、新年会を兼ねてるというか、そんな企画なんですよね。ここに子連れの方も来ておられて、なんかいい感じです。
で、懇親会のあとは部屋飲みです。ここで、子連れの方は東日本大震災の避難者なことが判明。話を聞くとYもぎださんと共通することがあって、「なるほどー」と思いました。もっと話を聞きたかったなぁ。でも、すでにかなりな酔っぱらいだったので、11時頃におひらきです。
さて、寝よう。
「人権を基軸とした仲間づくり ー道徳の「授業革命」ー」とか
今日はなかなか忙しく移動する1日です。
でも、まずは仕事ですね。いつもの時間に家を出て、いつもの時間に職場に到着。1時間目は図書室学習。今日も取り出しです。ちなみに、取り出しに来なかった子にも、いちおうエールを送っておいたり。
で、1時間目が終わったら、速攻駅まで走って、向かうは病院です。この日の1ヶ月あとの点検みたいなもんです。と、ここで「右手はいつされますか?」との予想通りのお言葉。えーと、3月末には「旅するi-ru」があって飲まなきゃならんしなぁ…。てことで、4月1日に「やる」ことに決めました。まぁ、その週末には飲めるようになるでしょう。
で、お次は京都府中部へ。今日は某人権教育研究会の総会みたいなもんです。
まずはあいさつ+活動の総括。その後、実践報告です。水平社宣言をあつかった小学校の授業実践です。と、横を見ると、この後の記念講演やる園田雅春さんが聞いておられます。さすがやな。報告は、なんか、奇をてらうわけでもなく、しっとりと落ち着いた実践です。他の人も質問したし、まぁ、何も言うことはないなと思ったので黙ってたら、一番後ろに座ってるわたしに向かって、一番前に座ってる会長が「おまえしゃべれ」と露骨な合図を送ってきます。何考えてるねん(笑)。しかたないから、質問。
「さっきの質問の中に「なぜ部落差別があるの?」って聞かれたら答えようと思ってたけど、聞かれなかったから答えなかったって言われましたが、もしも聞かれたら、なんと答えようと思ってましたか?」
答えは
「差別しようとする人がいるから」
でした。よしよし。原因はそっちなんですよね。差別される側には理由なんてない。と、司会者の方が「みなさんはどう答えてますか?」とか、またまた振ってきました。ぜったい会長とか前会長の差金やろ!
「わたしも高校生に説明することがあるんですが、「同じ」をつくるためには「他者」が必要となるって説明してます」
みたいな。
さらに
「排除を個人の問題とするんじゃなくて、社会の問題としてとらえるようにしています」
と強調。だってそうしないと、「個人の心の問題」になっちゃいますからね。
てことで、発言を終えて、横を見たら園田さんと目があって、ごあいさつ。むかーし、日教組教研でお世話になったことがあるんですよね。
で、しばしの休憩の後、園田さんの講演「人権を基軸とした仲間づくり ー道徳の「授業革命」ー」のはじまりです。
園田さんは、かつて『解放教育』に書いておられたのを読んで、ひたすら「すげー」って思ってた人です。ただし、改行が多いんですけどね(笑)。
なんというか、子どもたちの声をすごく拾われるんですよね。あと、できごとをよく見ておられる。なので、いろんな文章が子どもの姿で構成されます。まぁ、改行が多いのはそのせいだったりするわけで。
で、今日の講演も同じです。単に見るだけではわからない、見つめることでわかる子どもの姿で「仲間」について語っていかれます。
さらに話は道徳教育へ。「水と油の関係」から「水と花の関係」へとかいうフレーズは外川さんが聞いたら激怒しそうです(笑)。ただおもしろいなと思ったのは、文科省の学習指導要領がとてもリベラルなんですね。これ、たぶん道徳教育の枠組みはつくらざるを得なかったけど、「中身をとる」という形でリベラル派が動いたんでしょうね。なので、園田さんは「そこを利用しよう」って言っておられるのかな。
そんなこんなで、1時間半があっという間に終わりました。
その後、なぜか豊中へ。ここで、Sんむんさんと合流。某在日外国人教育関係の研究協議会の今後についての謀議をするなど。
あー、よく動いた。
バランスをもどす
昨日の夜パートナーが腰にアロマオイルを塗って、少しなでてくれたおかげで、腰痛はかなり楽になりました。でも、まだ痛みが残ってます。まぁなんしか、デュピュイトラン拘縮→インフルエンザ→某箇所からの出血と、今かなり身体のパランスが崩れてます。
本来は今日は出血箇所の件でNグモに行って、Y口さんとはなしをする予定だったのですが、試しにカイロプラクティックに電話すると、今晩空いてるとか。よかった…。てことで、Nグモにはキャンセルの電話。すみません。
さてと、今日と明日は図書室学習です。てか、取り出しだな。どうしよう。またまた名前を呼ぶか、それとも…。今回は自主申告にしました。「ほんとうにヤバイと思ってる人はおいで」。来ないヤツがいる。しかたないですね。自分でやるつもりなんでしょう。
てことで、苦手な子ら4人を2グループにわけて、2セッションやると、さすがに疲れました。
放課後は中間試験関係のことをゴソゴソ。考えてみると、試験期間中は出張などなんだので、印刷するヒマもなにもありません。しかも、明日も出張です。これはあきません。てことで、印刷したり解答つくったり。でも、ゆっくりと問題解くの、時間もゆったりと流れて、これはこれで悪くない時間やな。
夜はカイロプラクティック。あちこちパチンパチンとやってもらって、気がつくと腰痛はほとんどなくなりました。たぶん身体のパランスが少しもどったんでしょう。ここでパランスがもどれば、出血箇所の違和感もとれてくるはずです。
夜、家に帰るとこんなのが来てました。
年末のふるさと納税の「返礼品(笑)」ですね。「玉城デニー」の名前を見て、ちょっとうれしかった(^^)
リラックスできたかぁ
昨日がインフルエンザの5日目で、学校保健法では今日から登校可ということになります。まぁでも教員がそんなに休んだらえらいことになります。でも、授業みたいな場面でインフルエンザで休めないって、ウィルス撒き散らすわけなので、極めて非現実的です。
てのはおいといて…。
今日も1時間目は淡々と授業をすすめます。例題1問のあと練習問題2問、さらに例題1問のあと練習問題1問。それでも時間があまります。普段どれだけゆっくりと進んでるかがわかります。てか、これくらいのスピードでちょうどいいはずなんだけどな。
3・4時間目は3人講座の最後の授業です。ユークリッドの互除法を逆に使ってax+by=cを満たす整数解x,yをひとつ見つけるところからはじまって、一次不定方程式を解くところまで。なかなか慣れないと間違えちゃいます。が、おもしろいですね。こちらの授業は「早すぎるか?」ってくらいのスピードで1年間走ってきました。ベクトル・数列・統計、そして整数問題。微分よりもこちらがおもしろい。そんなのを3人プラスわたしで1年間とりくんできたんですよね。
終わってから、廊下でそのうちのひとりの生徒に「どうでしたか?」と聞くと「難しかった。でも、リラックスできました」とのお答え。そうかぁ(^^)。うれしかったです。
午後はしばし用事などして、放課後は補習です。とは言え「できる子」なので、公式の覚え間違いとか勘違いを指摘したら、あっという間にできるようになりました。たいしたものだ。
さぁ、帰ろう。今日は2ヶ月に一度の髪の毛カットの日だわ。
トランス女性バッシング考
「女性である」ことの証明は、「女性でない」ものを措定することで可能になる。その「女性でない」ものは、女性に近ければ近いほどいい。なぜなら、近いことで境界線がはっきりするから。つまり「もっとも女性に近い女性ではないもの」を措定することで、「女性である」ことの証明ができる。てことかな。
これ、構造としては、部落差別とか在日朝鮮人(外国人)差別とか、アイヌ差別とかウチナー差別と同じ。「違う」ものをつくることで「同じ(日本人/常民」が定義できる。
つまり、排外主義と同じ構造。なので、ヘイトスピーチなんだよ。
策動・インフルエンザ(5日目)
今日は3時間目にインフルエンザで休んだ先週金曜日の振替授業があります。とにかく「前へ進める」って決めた授業なので、今日も屍累々でした(笑)。ほんとに、いかに普段相手してるかなんですよねー。でも、明日試験範囲が終わる目算ができたので、よしとしましょうか。
で、午後はかつて京都府最南端だった学校に出張です。ここでも、いつもの通りフラフラと会議に参加。話題のうちのひとつが、とある試験の数学の問題だったりしました。
「ある高校でセーターを着てるのは全員女子、男子は全員ネクタイを締めている」
みたいな設定で、そのあと問題を解かせるんですが、この問題に違和感を抱いた教員がおられたとか。で、みんなで話題にしたのですが…。
いろいろありますね。
「男子ーネクタイ」というステレオタイプがひとつ。
でも、わたしが問題だなって思ったのは、生徒を男子女子でわけて把握してることなんです。
この話を聞いた時「なんかしっくりこないな」と思ったのは、ふだん男子女子で考えてないからなんですね。名簿は混合。席も混合。制服は違うけど、呼称はぜんいん「さん」。とにかく「男子は」「女子は」って発想をしてないので、突然顔がない形で「男子/女子」が出てきて「なんじゃこりゃ?」って、原因が把握できないままの違和感だったんです。
なので「男女にわけで把握していることが問題」「さらになぜ男女かというと、異性愛のマトリクスが」とか言いはじめて、やめました(笑)。
会議のあとは、ちょいと病院に面会に行くなど。「インフルエンザ流行中により面会禁止」とか書いてあったけど、しれっと中に入ったり。
面会を終えたら、京都にもどります。7時半のミーティングまで時間があるな…。どこで時間をつぶそうか…。崇仁横丁にしようか、それとも…。久しぶりの角打ちやな(笑)。
ということで、角打ちへ。お母ちゃんと「あけましておめでとうございます」とあいさつをかわして小一時間お酒をいただきながら、いろいろ画策というか交渉というか。うまくいけばいいな。
で、フレスコへ。今日はstnのミーティングです。メインのアジェンダは懇親会の場所探し(笑)。これも無事見つけました。
「場所の看板どうする」
「んなもん、キャンパスマップ見て自分で調べろ」
みたいな会話。
でも、あまり長居はできません。さぁ、帰りましょうか。
そして出勤(笑)→プチ呑み・インフルエンザ(4日目)
さすがに今日は出勤しないとヤバイです。
ヤバさはふたつ。ひとつは代講がまわらない。もうひとつは試験範囲が終わらない。なにせ、試験は来週です。
でも、電車で行くのはちょっときついです。いや、インフルエンザはすでに感染力がなくなってます。が、駅の階段の登り降りとか、あのバリアフルな世界に対応できそうにないです。てことで、今日は車で行くことにしました。
ちなみに、階段の登り降りがきついのは、インフルエンザだけじゃありません。実は原因がわからないのですが、とある場所が鬱血してるんですよね。どれくらいかというと、久々にこの時を思い出すくらいです。
実は、ここ2〜3日、ずっと出血し続けてます。たぶん鬱血してるのが少しずつ出てきてる感じです。2日ほど前は痛くてたまらなかったけど、今日はずいぶん出血したあとなので、楽は楽です。でも、電車はきついかな。で、車に乗ると、この日の写真を思い出します(笑)。あの時もこんか感じの腰の沈みぐあいやったなと(笑)。
で、職場に着いたら、女性教職員との話題は当然それ(笑)。
「出血しててねー」
「生理みたい」
「温めたらいいよ、こうやってつまんでね、血を流すの」
みなさん、そんなに心配した感じがありません。まぁ、女性たちにとって、しんどさはわかるけど、出血は日常なので、基本「たいしたことない」というか、もっと言えば「処置の方法あるよ」くらいの体なのかな。そんなのがおもしろいです。
が、さすがに授業はきついです。でも進まなきゃなりません。もう、手加減せずにガスガス進むと、なんか静かだなと。そうか、騒ぐやつはすべて寝るか(笑)。そりゃそうです。逆に言うと、ふだんどんだけ相手したってるかってことです。
そんなこんなで、、夕方になるとフラフラです。感染力がないとはいえ、4日目はまだまだ本来は休まなきゃならん日です。
てことで、定時にあがって、帰りに前のおべんきょ場所へ。そこにはTじさんが(笑)。
「軽く行くか?」
ってことになるのはいつものことです。とりあえず車を置きに帰って、そのまま近くで軽く呑み。でも、今日は長居はまずいです。まだ身体が本調子じゃないです。なので、2時間で終了。
さてと、お家に帰りましょう。
「おべんきょ」は無理だな・インフルエンザ(3日目)
木曜日から家にこもって、今日で都合4日目です。木曜日は熱があったから無理として、金曜日・土曜日はひたすら講演録の校正でした。で、今日は「おべんきょ」しようかなと思ったのですが、無理ですね。考えがまとまらない。でも、今日は自分のゲンコの校正があるからええかと。
でも、自分のゲンコの校正もなかなかやる気が起こりません。まぁ、やってしまえばあっと言う間に終わるのはわかってるんですけどね。
そんなこんなでこたつにあたりながら、ダラダラテレビを見たりして。いや、3日目でこたつかよって話もありますが、ふとんはパートナーにとられてるのでした(笑)。なんか、体調が悪いらしいです。でも、おふとん干したから、ふっかふかですわ。
お昼ごはんは定番のこれ。
いつものトゥンセラーメンです。子どもがつくってくれたので、野菜少なめです。その分味が濃い。うまい!
ちなみに、昨日の昼ごはんはカレーラーメンでした。
なんで休みの昼はラーメン食べたくなるんだろう。
午後はしばらく玖伊屋の報告を受けてみたり。今回は急なことだったけど、ほんとにみなさんに助けてもらいました。小さなイベントでしかないけど、そんなイベントでもひとりではできないです。まぁ、決して順風にいったとは言いがたかったみたいですが、それはそれとしましょうか。
で、夕方からやっと校正開始。と思ったら、あっという間にできました。1箇所、加筆するかどうかずいぶん悩みました。「校正は修正ではない」というのは、編集する人間の主義なのですが、書き手としては、ゲンコを出したあとも思考はアップデートしてるので、変化するんですよね。まぁ、字数的には余裕がありそうなので、加筆しますか。
晩ごはんは子どもたちと3人でワイワイ。うちは子どもたちの好みでここしばらく魚が多かったのですが、わたしはやはり肉が食べたい人なんだなと再認識。なので、パートナーが鉄分補給のために買ってきた牛肉の最後の残りをすき焼き風にして食べました。うまいがなo(^^)o
そんなこんなで、平和に過ぎていくインフルエンザ3日目の日曜日でした。
なぜ自分が傷つかないかわかった
こないだ「よくわからん」って書きましたが、ふと思い出したことがありました。
いや、この間の「フェミニスト」によるトランス女性排除の一連の話です。なぜあれを読んで自分が傷つかないのか不思議なんですよね。なぜだろうって考えて、そうかと思ったののひとつは「「~たち」という言葉」でした。ずっとあのこと考えてたからですね。あからさまな排除は受けてなかったけど、常に排除され続けてきてたからなんですよね。もう排除されることに慣れっこになって飽き飽きしてたんです。だから、あんな文章を書いたんです。
でも、逆になぜあんな文章を書けたのか。それを思い出しました。
わたしにとって大切な文章があります。それは2011年に出版された『現代の「女人禁制」―性差別の根源を探る―』の中でわたしが書いた最後の部分です。
この前に「「ロッカールーム」は男性社会の中で疲れた女性たちのアジールである」という意味のことを書いています。そして、そのロッカールームに、例え「性器の形を変えたから入れてくれ」「書類を変えたから入れてくれ」と言ったとして承認されるだろうかということを書いています。他にもいろいろ書いていますが、それはともかく…。その最終節です。
ーーーーー
8、自分のロッカールームをつくろう
ところで、こうした話を女性の友だちに話をすると、必ずしも「そうだね」という反応ばかりが返ってくるわけではない。どちらかというと、「ロッカールームが息苦しかった」という反応が多いことに気づく。
友だちのRさんが、ある日わたしに次のようなメールをくれた。
わたしは、ロッカールームで繰り広げられる「女子」の会話に息がつまりそうでしんどかった時期があったことを、ある小説を読んでて思い出した。
演じすぎて、つくりすぎて、自分がわからなくなる主人公が、いつも、サバサバしていると言われるから泣くこともできなくて、会社一地味だと言われてるカップルの男の側とセックスすることで、ロッカールームで女性たちに袋叩きに会う。そのロッカールームでのまなざしや空気や会話にずっとチクリと痛くなる。
あ~、わたしにもこんなこと、あったなぁ、って。男の前では笑ってる女たちが、ロッカールームに入ったとたん、顔色も声色も変えて、ぐるりと囲んで、セクシュアリティ=人格攻撃するという体験を思い出した。
「おんな同士の気のおけない会話の場」ではないロッカールームもまた存在するようだ。
考えてみると、女性のロッカールーム=男人禁制の場所はたくさんある。更衣のためのロッカールームにはじまり、女性トイレ、女性専用車両、女性専用フロアetcetc…。MtFトランスジェンダーにとっては、そこには常に「先に入っている人」がいる。そして、そこに入れるかどうかは、誰かの承認が必要となる。すなわち、承認する人とされる人という権力関係が存在することになる。
そしてそれは、女性にとっても同じである。たとえば「性被害の対象にならないと考えられる女性」が女性専用車両に入ろうとする時、「あの人は女性専用車両に入らなくていいだろう」という陰口が、男性からだけではなく、女性からもささやかれるという話を、先のRさんから聞いた。
そもそも、「ロッカールーム」の内と外の線引きはどのようにして決められたのか。そして、世間にあふれているロッカールームは誰がつくったのか。それは、既成概念としての「性別」をもとにした線引きであり、ヘテロセクシュアルを前提とした、男性が性被害を起こすことを自らに禁じるために、あるいは「女性専用」を装うことで女性に経済的により多く支出させる目的でつくったのではないだろうか。しかし、こうした「ロッカールーム」もまた、もうひとつのアジール=「既存の枠組みから承認されたもうひとつのヒエラルキー」と言えるのかもしれない。
ところで、先のRさんのメールは次のように続く。
(そんなわたしを)そこから連れ出してくれた友だちがいた。彼女もロッカールームに居場所がなかったから、わたしたちは、別の場所を求めて、さまよってた。「与えられた」ロッカールームの鍵を捨てて、新しいロッカールームの鍵を自分でゲットした。それが、わたしにとっての、仲間たちとの場所や時間かもしれない。だから、いつきちゃんが、自分から鍵をゲットするまでのプロセスが、鍵をくれた人(たち)との関係を変えたりつくったり、という模索や試行錯誤や葛藤のプロセスが、ね。やっぱりいいなぁ、って思うんだ。長くなった。ではね。
ロッカールームを必要とするのは、女性だけではない。いや、「女性」とひとくくりにすることそのものが、既存の枠組みにとらわれた考え方だ。女性や男性のなかにも、セクシュアリティだけで考えても、レズビアン・ゲイ・ヘテロセクシャル・アセクシュアル・バイセクシュアルetcetc…、多様な存在がある。
わたしたちは、誰もが一人一人が氷に閉ざされた存在だと、わたしは思う。そんなわたしたちが、自らの氷を溶かしながらつながり、互いが互いの氷を溶かしながらそのつながりを深め、互いに外へ出て行く力を与えあう場所。既存の枠組みに依拠することのない自由な空間。そんな「ロッカールーム」をつくりたいと、わたしは思う。
ーーーーー
MさんやRさんや、あるいはSさんや、他にもたくさんたくさん、こんな人たちに囲まれているから、今の自分が今の自分でいられるんだろうな。