忘れもの・放送部合宿(1日目)

今日から3日間、これまた夏恒例の放送部の合宿です。
それにしても、なにが悲しくて3連休に合宿やねんと思いますが、ここまでひたすらいろんなことをやってたので、3日連続であく日がなかったという。まぁ、なんしか、この過酷な夏休みも、今回の合宿で一段落します。これが終わったらおべんきょです。それにしても、7月23日からほぼノンストップやったし、やはりきつかったなぁ。
てことで、まずは機材の積み込みのためにガッコへ。もちろんお盆で閉校&土曜日なので誰もいません。とりあえずセコムを解除して機材を出して積み込んで、ついでにちょこっと用事をして、出発です。目的地はいつもの民宿です。こんなに固定していいのかと思いますが、逆に言うなら、今までは「2度と使えへんな」というくらいひどい使い方をしてたから、まぁそういう感じじゃなくなったってことで、いいことです。
途中、昼ごはん。

体操選手の閉脚倒立のような美しいおはしです。
途中、駅に迎えに行かれるマイクロバスとすれ違ったので、いい時間だなと。
てことで、子どもたちが到着したところで荷物をおろして、いよいよ合宿開始です。
まずは4班にわかれるところから。班の名前も考えさせて、お題の発表です。今回のお題は「このあたりについて」です。ドキュメントでもドラマでもOKです。ただし、ラジオ番組限定です。時間は6分半〜7分。続いて、番組のつくり方の説明です。
「まずはね、なにを伝えるかを考える。そして調べる。ネットだけじゃなくて、あたりをほっつき歩く。安易にインタビューをしない。そうすると、伝えることが変わるかもしれない。そうやって、伝えたいことを詰めると同時に、とことん調べる。その上で、どうしても聞かなきゃならないことが出てきた時にインタビューをお願いする。そして最後に自分たちなりの結論を出す。「みなさんはどう思われますか?」ってのは最低ね」
みたいな。
てことで、機材講習です。まずはいつものように「音ってなに?」から。わたしたちが扱う放送って、結局空気の粗密波を拡大して大きな粗密波をつくってるだけなんですよね。なので、極端な話、マイクわアンプにつなげてスピーカーつないだらおしまいなんですよね。
てことで、
「これ、スピーカーね。中にはコイルと磁石が入ってて、そこに電流が入ってくるとフレミング左手の法則で、このコーン紙が動いて粗密波をつくる。これ、マイクね。この中にはスピーカーと同じようにコイルと磁石が入ってて、外からの音の粗密波で動くことで電流が発生する。で、小さい電流を大きくするのがアンプね。じゃ、アンプ持ってきて」
と、ここで判明。アンプを忘れてきた(笑)。えーと。今日はガッコには誰もいないな。てことは、卒業生に頼むこともできないな。しかたない、取りに帰る…。
てことで、機材講習は中断。まぁいいや、今回は番組つくるのたいへんだからね。
帰ってきたら、すでに晩ごはん。なんと、初日からしゃぶしゃぶです。これはすごい。が、明日の晩ごはんが不安やな。
晩ごはんのあとは話しあい。
「君たち、仲いいよね。それはいいこと。でも、わたしはとてもいま不安だ。この集団はとても危うい。なぜ顧問がそう思ってるか、そんなことを考えながら、忌憚のない意見を出しあってくれ。わたしは別室でゴロゴロしてるし」
やがて部長が呼びにきました。子どもたちの部屋にもどって
「じゃ、聞かせて?」
なるほど、いろいろ出しあったのね。
「わたしたちが扱ってるものはなに?音だよね。あるいは言葉だよね。音や言葉を扱うってことは、音や言葉にもっとセンシティブにならなきゃ。今の君たちは音や言葉の扱いが、とても雑だね。どうすればいいのか、もう一回ディスカッションして。で、終わったら呼びに来てね」
ほどなく部長が来ました。
結論なんか出ないけど、でも話しあうことは大切です。そういう時間をいっぱいつくることも、この合宿の意味なんですよね。
さぁ、でも身体がくたくたです。みんなも番組制作があるから、ミーティングはほどほどにして、寝ることにしますか。