せっかく雪のない時期に長野市に来ているので、やはり「松代大本営」に行かなきゃならんでしょう。
ただ、昼のしなので帰る人もいるので、朝のうちにサクッと行くことにしました。
タクシーに乗って、なんしか松代へ。実は詳しいことはまったく知らないので、とてもわくわくしています。
入坑料は無料!けっこう維持はたいへんだろうに、やはりそれ以上に「残す」ことと「公開すること」の大切さを優先してるんでしょうね。
さてと。坑道の入口です。
坑内に入ると、なんか、もう。すごく長い!
はじめのうちは狭い坑道でしたが、どうやらそこは入口部分の通路みたいです。やがて、広い坑道に出ました。
後で聞いたところによると、ここに居住スペースがつくられていたとか。
で、この坑道、横に全部で20本。それらをつなぐ坑道が縦に走ってます。
坑内はきちんと整備されていますが、それはのちに整備しただけじゃなくて、もとのつくりがとてもしっかりしているってことです。坑道は広いし天井の高さも高いです。圧迫感がまったくありません。東京の機能を移して居住を考えてるわけです。で、その居住者は、もちろん日本人で軍部の中枢の人です。だからこそ、こんな立派な坑をつくった。そのあたりは「どんづるぼう」や「丹波マンガン坑」とはずいぶん違います。
それにしても、歩いているうちに笑いがこみあげてきました。だって、アホや。こんなもんつくって、それであの戦況がどうにかなるわけがない。でも、戦争ってそんなもんかもしれません。もう前へ進むことしか考えられない。なので、アホとわかっていても、いや、もうそれすら考えられない。
で、その壮大なアホな行為のために、たくさんの命が奪われ、たくさんと土地が奪われ、たくさんの人生が奪われた。
で、この「アホ」は、当時だけのことなのかというと、今も現在進行形で続いてる。そして、日本政府はそこに参加したがってる。いや、もしかしたら、政府だけじゃない。サイレントマジョリティもまた、そこに参加したがってるのかもしれません。「自分は大丈夫」って思いながら。
坑道から出て、資料館へ。
こと手の施設にはもれなくついてくる「慰安所」の存在に暗澹となります。しかもそこにいた女性はたった4人。身体に痛みが走ります。
資料館をあとにして、歩きはじめました。のんびりした里の光景が目の前にあります。その裏山に「あんなもん」がある。
そのギャップにめまいを感じながら、なぜか「真田宝物館」へ(笑)。
あかん、おもしろくない。どうやら、わたしの関心は、人ではなく、自然でもなく、人工物。それも整ってない人工物らしいことがわかってきました。なので、唯一おもしろかったのが「古地図」でした。だって、千曲川と神田川の合流点で、街の門の外にある「馬喰町」に一軒だけある家とか、メッチャ興味がわくじゃないですか!
てなことで、松代をあとにしました。
資料館の中にあった「…無駄な穴を掘った…」発言をした「人」に対して完全にぶち切れてしまいました。国体という組織を守るために「国民」の命を蔑ろにし続けた「彼」を頂点にした政府を取り戻すことを宣言した「総理」。そして、そんな奴とそのお友達を支持する「主権者」たち。
今回で多分4回目の訪問だと思うのですが、まだまだ知らなかったことがあり、何度でも訪れなければ行けない場所の一つだと改めて感じています。舞鶴山・皆神山に行けなかったのは残念でしたが、再訪するための口実にはなりますよね。しかし、小布施や須坂にも作る計画があったんだ。本当に関東を最終決戦地にするつもりだったんですね。
報告もあり飲む量を控えはしましたが(あれでも)、最終日の朝は身体が動きませんでした。それでも、しなの内での宴会。楽しかったからいいか。
松代大本営の穴の跡 初めて見ました。
それはそうと せっかく画像をたくさん貼っていただいているのですが、画像を見ようとクリックすると すべて広告に飛ばされてしまいます。
そういう仕様なのでしょうか。
それともこういうことになるのは ワタシの環境だけ?
> K野さん
「松代行こう!」に乗ってくださってありがとうございました。ほんとに行ってよかった。それも、「いま」という意味も含めて。
坑内で不謹慎かもしれないけど「アホや」といいましたが、ほんとにアホです。そして、ほんとに「無駄な穴」です。「お前がそれを言うか」という「人」が言ったことには「お前のための穴をやろ!」ぶち切れますが、それそのものは正しいです。
なんしか、よく呑んだ4日間でした(笑)。
また数日後、よろしく(笑)。
> Forth_Kitchenさん
広告にとびますか…。
あれは「はてなフォトファイル」の画像なんで、ログイン状態であればわたしのフォトファイルに飛ぶみたいですが、そうでなければフォトファイルのトップに行くみたいです。
でも、もともとアップしてる時点で解像度は低いので、あまり変化はないかもです^^;;。