なんか、最近、トランス女性が存在そのものを否定されるような動きがあるらしいです。
今回の出発点は、お茶の水女子大学なのかな。それについてはわたしもコメントしたんだけどなぁ。てか、これはあくまでも「今回の」であって、こんなのはずっとずっと前からあったことです。ただフェミニストの一部の界隈と、とある政治家界隈と、そんなあたりがからまる中で、炎上しているのかな。
なにが辛いって、トランス女性たちが、自分が男湯に入った時のことを書いてることです。これ、しんどい話です。
わたしもかつてこんなことがありました。
実はわたし、毎年冬にスキースクールにスタッフをしに行ってますが、ここにはまったくカムアウトをしていないんです。去年とか、校長から
「おい、行くぞ」
って言われて「どこですか?」と聞くと
「風呂行くぞ」って言われてしまいました。
「え゛〜」と思ったのですが、しゃーないです。行きました、男風呂。そらもう、みなさんの視線を一身に集めてしまいました。てか、子どもさんなんて正直なもんで「お、お父さん!女の人が入ってきた!」。で、お父さんは「み、見るんじゃない!」って。まぁ大騒ぎでした。もっとも、すぐにみなさん慣れたみたいですけどね(笑)。
今でこそ笑い話にしてますが、それでもそれなりにしんどい。
そういうしんどい話をカミングアウトせざるを得ない状況に追い込まれているのは、どこか剣を抜かざるを得ない時を思い出させます。
トランスの人は、別に混乱を巻き起こしたいわけじゃない。単に自認する性別での生活をしたいだけです。それだけのことがなぜ許されないのかわからない。
とは言え、わたしのまわりにわたしにヘイトをかける人はいないけどね。そしてきっと、他のトランスの人も同様に、そんな人はいない。
きっと現実を知らない人が想像で話をしてるんだろうな。そんな妄想の話に現実を生きる「わたしたち」をつきあわさせるのはやめてほしい。