ミサイルと聞いて、またまた不安な気持ちが首をもたげてきます。朝鮮学校の子どもたちがバッシングを食らうんじゃないかな。イヤだなぁ。
ということで、朝のあいさつはここから。
また今朝ミサイルが発射されたね。
最初に思ったのは、「また朝鮮学校の子どもたちが叩かれるんじゃないか」ということ。もともと朝鮮学校の制服はチマチョゴリだったんだ。でも、朝鮮民主主義人民共和国がなにかすると、そのことで朝鮮学校の子どもたちが叩かれる。かつてチマチョゴリがカミソリで切られるということがあった。制服だよ?君たちが自分の制服をカミソリで切られることを考えたら、それがどんなことかわかるよね?もちろん、この中に今回のミサイルの発射が朝鮮学校と関係があると考える人がいないとは思っているけどね。でも、そういう状況は、今も変わっていない。例えば、高校無償化から朝鮮学校ははずされている。
それからね。「DPRK、アホやなぁ」みたいなことを言う人がいる。
ただ、核武装やミサイル発射はダメだけど、その是非はおいておいた時、わたしはDPRKの気持ちがわからないわけじゃない。
だってね、韓国・日本、その向こうにアメリカ、そして中国に囲まれているんだよ。まわりは敵国だらけ。中国とロシアはそんなでもないけど、でも、まわりに気を遣わなきゃならない立場。そして、38度線は停戦ライン。つまり、DPRKと韓国はまだ戦争状態なんだ。これを言いかえると、クラスの中にメッチャケンカ相手がいて、しかもクラスのイニシアティブをとっているような人はみんなケンカ相手の仲間。それ以外の人もそこに気をつかっている。そんな状態ね。で、ひとことなにか言えば、まわりからフルボッコにされる。そこで自分の強さを見せつけたりしてガードを固めたり「いつでもいけるぞ」とやってみたりするの、わたしはわかる。そのことのぜひはおいておいてね。
でね、ぜったいにDPRKは日本にミサイルは落とさない。だって、落とした瞬間に、世界戦争がはじまる。あちこちからミサイルが飛んでくる。DPRKは終わっちゃう。そんなミスは絶対にしない。そんなミスがないことがわかっているからミサイル発射をしているんだよ。じゃ、なんのためにJアラートは鳴るのかな?
つまりね。日本の立場で考えるだけじゃダメ。一度世界規模で全体を見る。そして、そこからDPRKの立場で考える。そして再び世界規模で全体を見る。すると、わかってくることがある。
世界は、いま、危ういバランスの中で「世界戦争はやめよう」という立場をとり続けている。もちろん、世界中のあちこちで戦争は今もある。でも、それが「世界に広がる」のは避けようという、危ういバランスなんだ。そのバランスは、例えば「オバマからトランプへ」「イギリスのEU離脱」「ギリシャの破産」ありとあらゆる要因で崩れる。でも、その崩れる中で、それでも世界戦争にならないようにバランスをとり続けている。そういう中に、DPRKのミサイル発射もまたある。
あとね、本気でDPRKが日本を攻撃するとしたらどこだと思う?まずは南にある小さな島だよ。それは、君たちが12月に行く沖縄。なぜ沖縄か。もしもDPRKに向けてミサイルが発射されるとしたら、そのミサイルがあるのは沖縄だからだよ。じゃ、なぜ沖縄にミサイルがあるのか。それは、アメリカにとって沖縄が最前線の基地だから。じゃ、なぜ4島に基地がないのか。それは、沖縄に基地を押しつけているからだよね。じゃ、なぜ沖縄に基地を押しつけているのか。それを知るためには歴史を学ぶ必要があるね。その歴史は11月にやるからね。
もしも沖縄がミサイル攻撃されたらどうするだろう。たぶん、日本政府はそのことをもって報復に出るだろうね。でもその時、沖縄の人々への関心があるだろうか。沖縄で傷ついた人たちに関心を払うだろうか。わたしはそこについては疑問だな。こわいね。
じゃぁ、授業をはじめよう。
今日は三角関数の定義ね。