学力問題のその先・連続呑み会5日目

ここ最近、なぜか鍋島祥郎さんと交流があったりします。まぁ、facebookのなせるわざなんでしょうね。
鍋島さんと言えば、いち早く「エフェクティブスクール」の概念を持ち込んだりという、まぁ、部落の学力問題のパイオニアです。わたしも何度も講演を聞かせてもらい、すごく刺激を受けました。というか、現在の学力問題の出発点はこの人にあると言っても過言ではないんじゃないかなぁ。もちろん、理論的には、例えば池田寛さんあたりが師匠なのかもしれないけど、実証という意味では鍋島さんなんじゃないかと思うわけです。
で、こないだ少しやりとりがあって、なぜか「呑もう」ということになりました。
京都駅で合流して、開口一番「最近は深酒しないんです」との言葉。それはよかった。わたしも深酒したくないんです。
で、京都駅前のバーへ。
まずはハートハンドをクッと呑んで、そこから近況報告など。でも、そんな話で終わるはずもありません。
沖縄の話からはじまる「Iとweの線引きの違い」の話。まさにアイデンティティマニアのわたしとしては大好物な話です。こんなところで、鍋島さんと、例えばてーげー部のみなさんの共通点を考えることができるとはなぁ。というか、考えてみると、わたしのまわりは「I」で考える人ばかりだわ。それは例えば「我々部落民」というふうに「we」で考えていると思われがちなムラ関係の友だちであってもこの人たちは、まぎれもなく「わたしからはじまる」人たちです。逆に「I」からはじまったはずのLGBTのみなさんは、気がつくと他者から与えられた「we」にからめとられています。そんなweを権力はたやすくからめとっていきます。なので、わたしは全力で逃げ続けるわけです。
そんなこんな。
続いての話題は「西成」のこと。これもおもしろかった。格差のある西成も、中の人は「これでえーねん」と思ってる。だからこそ、都構想に反対する。というか、西成が特区になって鶴見橋商店街が解体されたら、西成の貧困層はどこでごはんをゲットするのかと。みたいな。
そして、最後は「学力問題のその先」です。
鍋島さんは、まぎれもなく部落の学力問題のパイオニアです。でも、「その先」の話を展開する前に表舞台から消えられました。でも、「その先」は持っておられた。で、その話。話を聞くと「なんだ、そんなことか」となる単純な話なのですが、現実にそれが進行していて、学校はそれにからめとられながら存続している。それを自覚し、どこかでくさびを打たなきゃ「わかっちゃいるけどやめられねぇ」で進んでいくんじゃないかな。
なんていうことを話していたのですが、ビール→ワイン→ウィスキーのゴールデンコースで、気がつくと「深酒」じゃん(笑)。いや、鍋島さんはワインボトルに行く時に「深酒じゃない」って言ってたけどね(笑)。
てことで、終電の1本前でしたが、鍋島さん、帰れたのかなぁ…。