悩んだ末の選択というほどではないけど・全同教1日目

今日〜明日、大阪で全同教大会があります。正しくは「全人教」なんですけど、なんとなく習慣で「全同教」と言ってしまいます。というか、あまり変えたくないってのはあるかな。
その年の全同教を楽しめたかどうかを左右する最大の要因は「分科会選び」です。特に、今年は本来は熊本で開催するはずだったのが、地震の影響で急遽大阪になったために全体会がないので、分科会選びは最重要要素です。さんざん悩んだあげく、中学生が放送部でつくったLGBT系の番組についてのレポートがある分科会に行くことにしました。まぁ、どうせややこしいのが何人か来るとやろなと。
で、会場に入ると、案の定、ややこしい人がいました(笑)。そのうちのひとりK畑さんの横に陣取ってみました。
まずは1本目のレポート。うーん、やってることはすごいんだけど、なにかが伝わってきません。なんなんだろ、この違和感は。基本、全同教まで来るレポートは、その県でもまれてるので、その県のトップクラスのレポートです。その背後にはその県なりの問題意識とか事情とかがあるはずです。なので、ひょいと偏差値を見たら60!過去三年間の就職者数は12人!圧倒的に4年制大学に進学しています。つまり、進学校なわけですね。てことは、人権学習は抑圧されまくってるはずです。そんな中でここまでやっているし、それを評価することでこの学校の人権学習を側面から支援するということのようです。なーるほど。そういう観点でこのレポートを見ると、たいしたものだなぁということがわかってくるのですが、それはあまりにも深読みさせすぎでしょう(笑)。てことで、意見交流の時に挙手、と、隣でK畑さんも挙手。最悪やな(笑)。2009年三重大会のK口くんを思い出します(笑)。
2本目のレポートは今回最大の目的のレポートです。現在高1の生徒ですが、メチャクチャ頭がいいです。ちなみに、出身校は金川中学校。福岡における同和教育の老舗中の老舗です。そこが育てた子どもです。ほんとにすごいわ。
もちろん「性を3つの要素で考える」みたい感じでセクシュアリティの知識とか足りないところもあるし、「13人にひとり」をあらわすために13人目だけに虹色をつけるみたいな表現にも足りないところはあります。でも、それを越えて、よくやるなぁと感心しました。
でも、「足りないところ」を放置しちゃいけないです。「放送部の顧問として報道するものの責任と、同じスピーカーとしての責任があるので、高校生とはいえ、ここはガチでいきます」と宣言して、gender expressionのこととか、13人全員がレインボーの中にあることなんかを指摘しました。だって、それを放置したら、レポーターというよりも、この分科会に参加した人たちが「それでいいんだ」と思っちゃいますからね。
てことで、分科会終了。

夜はいつもの「人権教育ネットワーク」の呑み会です。ここで久しぶりに角岡さんと会ったり、一年ぶりの旧交をあたためたり。まぁ、めんどくさい人たちなんだけど、わたしもめんどくさい人なので、お互いさまでしょうね。
その後、K野さんと軽く二次会をして、さて帰りましょう。