大切さ

「大切、大切」ってみんなが言うけど、「金は出せません」ということがよくあります。
これ、「国防」と比較すればわかります。「国防は大切」と言って防衛費を出さないなんてことはたぶんないです。
お金を出さないのは、ほんとうは「大切」って思っていないからなんだと思います。
例えば「教育」。「これは教育の課題だ」と、さも教育が人を動かすかのような口ぶりで人々は話します。これだけを聞けば、あたかも「教育は大切」と言っているかのように聞こえます。でも、ただでさえ少ない教育予算をさらに削減しようという動きがあります。「お金がない」というのがその理由です。でも、防衛予算はついたりするわけです。結局、「めんどうなことは学校に押しつけておけば自分はやらずに済む」という他人任せな魂胆が透けて見えます。その背後にあるのは、教育を道具としてしか考えていない、すなわち「大切とは考えていない」という発想です。
人権もそう。誰もが「人権は大切」と言います。でも、お金を出したがらない。逆に「大切なことなんだからボランティアで」とまで言う人もたまにいます。「安上がりな人権だな」と、わたしなんかは思ってしまいます。
こんなことを言うと「いや、そんなことはない。大切だと思ってる」と言われる方もおられます。というか、たいていの人はそう言われます。「教育」も「人権」も大切だと。
でも、そういう人にとっての大切さは「その程度の大切さ」ってことなんだろなと(笑)。

「今日はすっきり」

教室に入って、いきなり「君たちのせいじゃないんだけど、なんか、今日は心がささくれだっててな」と言うと、子どもたちは「さぁ来た」と手ぐすね引いて待ってくれます。いい子らです。まぁ、授業がつぶれるからなんですけどね(笑)。
「トランプか?」
と聞いてくれます。授業をつぶすためには、自分もそれなりに情報をもってないといけないということが、少しわかってきたようです。
「それな」
と、そこからひとくさり。
で、子どもたちは
「今日も二日酔いなん?」
と、これまた定番の質問です。そんなことはない。
「おとついワインボトル1本あけて、昨日は1列目2列目の人に「今日は酒臭いと思うしごめん」って謝ったけど、昨日はほとんど呑んでないから、今日はすっきり!ざまぁみろ:-p」
と答えて
「さぁ、授業はじめるで。宿題あったよな」
と授業をスタート。
まぁ、この7m×9mの中は平和だわ(笑)