ヘイトスピーチに抗して→いつもの会議

今日は某研究会の鶴橋フィールドワーク&講演です。案内&講師は郭辰雄さん@コリアNGOセンター。
去年「どんな話が聞きたい?」って質問したら「ヘイトスピーチについて」って返ってきたので、じゃあということでお願いしました。もっとも、状況は去年からどんどん変わっているので、その人が持っている関心事と今が一致するかどうかはわかりません。が、実は変わらないこともある。チヌンさんなら、きっと「変わったこと/変わらないこと」を話してくださるだろな。
で、まずはフィールドワーク。
でも、わたしはスイーパーだから、ほとんど話が聞けませんでした(笑)。まぁ、主催者なので、これでいいのです。
で、講演。
まずはご自分の話。そして、鶴橋/生野における在日の歴史の話。それを押さえたうえで、いよいよ本題へと入っていかれます。久しぶりに「あの」映像を見ました。きついです。なにがきついかって、いろいろきついです。なぜなら、「知りながら動かなかった」自分をあらためて感じさせられる映像なんですよね。
で、あのようなヘイトスピーチがもたらすものはなにかって話。ひとつは当事者に与える傷。そしてもうひとつはこの社会の人権意識の低下。そこなんです。まぁ、鶏/卵の関係ってことも言えますが、であるなら両方のとりくみをするしかない。そして、まずはできることからやる。
それにしても、法律ができてほんとうに変わったんだなって思いました。川崎の映像を見て、涙が出てきました。
でも、たぶんいろいろ形を変えながらヘイトは続くんでしょうね。楽観をせず絶望もせずに、ひたすらできることをやるしかないのかな。

その後、茂利屋で呑み(笑)。
でも、わたしは6時半には出なきゃなりません。さっくり呑んで、次の会議の場所へ。
毎月やってる某会議です。今日も熱い議論をふっかけてしまいました。
で、会議のあとは、またまた呑み会。「帰るぞ」って言われたのが11時半。今日も日付変更線をあっさりとまたぐなぁ。

ワチャワチャ

今日から木曜日からの遠征へ向けたいろんな「手立て」がはじまります。なので、とうぜん空き時間は少なくなります。そこへ持ってきて、今日の午後は校長あてにお客さん。そのあとわたしもお客さんと話をしなきゃなりません。てか、そのための資料もつくらにゃならんし。
てことは、ポスターつくるヒマはないな…。
もう、詰んでる(;_;)

まぁ、こんなもん

昨日の夜、なんのために事前合宿に行ったかというと、単に寝るためだけです。なんせ、今日はトリプルブッキングの3つめ、「本務ではない仕事」があります。
それにしても、駅までが妙に遠い。しかも荷物が重い。ようやく出張先の最寄りの駅に着いて、またまたここからが遠い。
なんでこんなに遠く感じるんだろうと思ったんですけど、「歳のせいかな」と思ったけど、去年はキックボードで行ったのでした(笑)。
で、朝イチ昨日の結果がわかるのですが、見事に予選落ち。まぁ、しゃーないですね。テーマはよかったんですが、掘り下げがない。だって、とりかかるのが遅すぎます。なので、納得の予選落ちです(笑)。

で、出張の帰りに淀橋に寄って、スマホの機種変更。我ながらアホやと思いますが、やはりどうしてもほしい機種が出てくるとほしくなるんです。しかも、またポスターが一枚もできていないこんな時に機種変更なんてしたら、自分のクビを締めるのわかってるのにね。
案の定、クビがどんどん締まっていきます。
でも、いいや。今日は金土の疲れを癒やす日だ。明日がある!

交流会はエンドレス

今日はトランスジェンダー生徒交流会です。ちなみに、同じ日に「放送部の甲子園予選」はあるわ、「在日外国人生徒交流会事前合宿」はあるわ。トリプルブッキングです。いや、最初にトランスの交流会を入れていたのに、あとからあとから入ってくるからこんなことになっちゃうんです。
まぁでもしかたない。
とりあえず、交流会に先立って「NPO法人JUMP」の総会です。わたし、なぜかここの副理事長らしいです。なんか、よくわかんないです。で、総会は無事終了。
急いで集合場所に向かうと、いますねー。でも、お互いに「そうだよな」と思いながら声をかけられない、あの空気は、「まんまるの会」ができる前の待合室の空気と同じです。ちなみに、わたしはその空気を壊しに行くわけですが、別にそんなの得意なわけじゃなくて、ほんとはしんどいんですよね。まさに「意を決して」いくんですけどね。
で、どうにかこうにか交流会も開始。今日は「子どもカレー」「キーマカレー」「ハンバーグ」「ポテサラ」と、子どもが好きなメニューです。みんなでわいわい楽しく調理。まぁ、大量のタマネギをみじん切りにしなくちゃならなくて、号泣してる参加者もいましたけどね。
で、みんなでご飯を食べて、ダラダラ遊んで話をして。
さてと、最後のイベント、自己紹介だ…。これがまたハードルがあります。みんなこれがあるのは知ってます。知ってて来てます。でも、しんどいんです。だから、イヤなんです。でも、これをしないと集まる意味がない。そして、みんなそのことも知ってます。
なんとなくイヤがるみんなを、なんとなく集めていって、「さぁ、じゃあしゃべるか」という空気をどうつくるかですね。でも、みんな観念したらしゃべります。だって、しゃべる中身を山のように持ってますから。というよりも、しゃべることすらできない中身も持っている。だから、イヤなんです。それを引き出されちゃうから。でも、荒療治かもしれないけど、それを繰り返すこと。今回しゃべれなくても、いつかしゃべれるようになることを信じて、とにかく話すこと。
そんなこんなで、2時間くらい話し合って、今回の交流会も無事終了。
昨日の二日酔いも相まって(笑)、メッチャ疲れました。

その後、二次会。子どもたちはこれも楽しみにしているから困ったもんだ(笑)。
そして、三次会は、あらい商店。ここでようやくひといきついで、ゆっくりと話ができるようになります。木曜日から行くオランダでの衣装(笑)の話なんかをしながら、11時頃に終了。
さてと、どうやって京都まで帰るかな?なにせ、今頃「全国在日外国人生徒交流会事前合宿」をやってますからね。と、K川さんが「京都まで送りますよ」とのありがたいお言葉。ほんとにいいんですか?
てことで、甘えてしまいました(笑)。
ほんと、助かりました。ありがとうございます。マッサージをしてもらって送ってもらうとは、どんなけ甘えんねん、自分。と思いながら、毛布にくるまって寝る夜でした。

家呑み感覚

今日は大阪で呑み。場所はKAMAPABUです。ここ、日之出のお友だちがやっておられて、その関係でSゅんすけがマスターをやってます。なので、とにかく行きたいと、前から思ってました。
集まってきたのはK野さん、M木ちゃん、ダメダメ先輩とわたしの4人で予約してましたが、ひょいと見たらKヨンさんが入ってこられて腰を抜かしそうになりました。てことで、せっかくなので一緒に飲むことに。しかし、ここにKりもと知子さんとか来たらどうなるやろか。こわい…。
てのはおいといて。
ここ、なかなかいい店です。お酒は全国のお酒をそこそこ安い値段でおいてるし、食事もまわりのお店と比べると高いけど(笑)、さらにそのまわりのお店と比べると安いです。そして、味がわかるSゅんすけがマスターをしてるんだから、おいしいに決まってます。
なんかもう、ウダウダグダグダいいながら、ワインボトルをどんどんあけて、食べたいものをどんどん食べて、そんな飲み方してると話もなんだかわけわからなくなって、なかなかの楽しい飲み会でした。
しかし、Sゅんすけがマスターやってると、なんか仲間うちでSゅんすけの家で飲み会やってる気分になってきます。これはダメですね。ついつい遅くなってしまって、飲み過ぎてしまいます。
まぁでもええか…。

反応さまざま

昨日のこれのメール本文を、とりあえず職場に持っていきました。で、4人ばっかの教員に見せたのですが、反応は…。
某管理職「…英語は読めん…」(説明後)「…わからん…」(さらに説明後)「ま、とにかくおめでとう」
某広報部長「なになに、ふんふん
これ、どういう意味?」(説明後)「で、どうしろと」
某英語教員「すっごーい!えー、すごーい!」
某家庭科教員「うわ、読めない」
なんかなぁ…。
例えば、国体レベルのスポーツ選手がいたとして、その人がそれなりの成績をあげたら、それなりの評価をされると思うんですよね。あるいは、そういう教員がいたら、広報でも使うと思うんですよね。「うちの学校にはこんな先生がいます!」みたいな。たとえその人が、その次の年には転勤するかもしれないとしてもね。でも、「おべんきょ」の世界の話は広報には使われない。「うちの学校には、人権の全国大会で何度もレポートしーの、仕事の傍ら「おべんきょ」しーの、本も出しーの、学会誌にも載りーの、世界レベルの賞もとりーの」みたいな話は広報には使わない。まぁ、使ってほしいわけではないし、どうでもいいっちゃどうでもいいんだけどね。でも、わたしとて、それなりの専門性は持っています。そういうわたしに対して、例えば昨日の研修も含めて、その専門性に対するリスペクトがあまりにもなさすぎると思うわけですよ。ま、リスペクトなんて自分から求めるものじゃないからいいんだけどね。
ちなみに、反応の続きです。
某生徒たち「(話を聞いて)え?え?世界レベル?すごーい!(パチパチパチ)」
たぶん、生徒たちはなーんもわかってないです。でも「どうやらすごいらしい」と思った時に「とりあえず拍手や!」って反応してくれる。たぶん、これなんですよね。
わからない時に「なにかよくわからないけど、自分にはわからない世界があって、どうやらそれってすごいことで、それをこの人はしてるんだから、きっとすごいことなんだろう」という気持ちのことを「リスペクト」っていうんだと思うのです。
少なくともわたしは、そういう気持ちを持ち続けていたいなと思います。

今日も変わらずいつもの通り

今日は2ヶ月に一回の滝井参り。
なんか、建物が新しくなって、「あれはとこ?」「これはどこ?」でした。極めつけはO田さんの居場所がわからない。構内図があるんですけど、何回見ても書いてない。
「わかりますか?」と来てくださった方に「わかりません」と答えると、「場所は変わってません。別館です」とのお答え。そりゃ、構内図に書いてないわけですわ。
待合室でポスターの配置を考えていると、しゃべりかけてくる仲間がいるのもいつもの通り。
「すまんけど、これ、させて。お尻に火がついてるねん」
「なんや、おもろな」
まぁ、わたしらを本館に収容すると待合室がうるさくなりますからね(笑)。
で、部屋に入って話を開始。いつもにも増してグダグダです。うしろで存在を隠してる学生さんが思わず笑ってしまい、存在が顕在化してしまったり。
で、お勘定をすませて、次の場所へ。
今日の「まんまるの会」のお題は「きちんとした自己紹介」「近況報告」「雨にまつわるあれこれ」です。
「えーと、なに言おうかなぁ…。とりあえずMTFで」
「なんでそれが自己紹介やねん(笑)」
「近況報告…。なんもないなぁ」
「2ヶ月も生きてて、なんもないわけがないやろ」
今日もツッコミを入れまくってしまいました。すみませんすみません。
で、そのあとは楽しい呑み会。あかん、ワインボトル、あけてしもた(笑)。

家に帰ったら、なんかこちゅかる子さんが怒涛のツイートをしていたのでまとめなんかをつくってみたり。

夜中に突然来たメール

Dear Ituki,

The awards committee of the World Professional Association of Transgender Health is pleased to congratulate you. You have been selected as the winner of the 2016 Outstanding Student Contribution Award. Because we had to select only two winners out of a pool of almost 20 candidates who all deserved awards, we chose based upon the following criteria:

The winners were people who had completed the work under consideration. They had published research, completed a project or initiative in such a way that the impact was far-reaching and clear. The work had to have made a positive difference in the lives of transgender people worldwide.

We send admiration and thanks for the amazing work that you have done, are doing, and will continue to do. Please say hello to us if you are attending the WPATH Symposium in Amsterdam next week. Will be be announcing the awards at the symposium and will send you a note when we know where and when.

Best regards,

Kit Rachlin and Colton Keo-Meier, Co-chairs of the WPATH Student Initiative Taskforce

怒りのツイート

今日は保健部研修です。内容は「合理的配慮」だとか。
まぁ、大切なことではあるけど、法律が通ったからやらなきゃならんという、「何をいまさら感」が満載です。しかも、人権でやるのではなく保健でやるという、その発想がすでにうさんくさいです。そもそも、障害者差別解消法や、障害者権利条約の理念と反してます。
いちおう、昨年度末に「人権教育の分野ではそれなりに学習を積んでますよ」と言っておいて、講演集も渡しておいたけど、どれくらいわかってるだろうか…。
ついでに言うと、ここ「LGBTの子どもたち 〜「特別な配慮」から「合理的配慮」へ〜」なんていう文章を書いているヤツが同じ職場にいるんだけどね(笑)。
でも、仕事のうちなので行くことにしました。

講師はカイワイでは聞いたことのない人です。どうやら、センターの出張講座だとか。ふーん…。
レジュメを見ると「研究協議」とかあります。横を見ると、模造紙とかマジックがあります。ワークショップかよ!キライなんですよね。
講師の方は、なんでもこの4月からセンターに来られたんだとか。それまでは支援学校におられたとか。まぁ、「障害児教育」の専門家ということですか。それが吉と出るか凶と出るか(笑)。

スライド見ると、いきなり「あいすぶれーく」とか書いてあります。ひらがなですよ、ひらがな(笑)。いやな予感が頭をよぎります。てか、この職場に「あいすぶれーく」はいらんやろ…。

で、話がはじまったのですが、ブチ切れました。そのあたりはつぶやきましたので、コピペ(笑)。

今日の研修なぁ。
怒りのツイート開始!

タイトルは「合理的配慮を踏まえた指導・支援」。
合理的配慮について話をするのに、「医療モデル(個人モデル)」から「社会モデル」への転換という、わたしの理解としては一番大切な概念が、レジュメにも話にも出てこない。これだけで「なんじゃそりゃ」

[不当な差別的扱いの禁止」にかかわって、「正当な理由があればやむを得ず」と。そして、その判断の時に、学校という限界はあるにしろ「保護者は医者と相談して」という話。Nothing about us without usという言葉を知らないのか?

「先行研究を見ると」のスライドが「「みんな違ってたいへんだ」じゃなくて「みんな違ってみんないい」」って、どうよ。

結論が「障害のある人もない人も全員が活躍できる社会の実現」。
まるで「一億総活躍」だな。
そもそも「活躍」の中身は?
その「活躍の中身」を問い、価値観の変革を通して社会の変革を求めることこそが必要なんだろ?それをスルーして、こんな結論はあかんやろ。

ふぅ…。
まだまだあるけど、とりあえずおわり…。
あ、収穫。
いままで聞いてきた講演(牧口一二さんからはじまり、M井孝夫さんとか黄色いくまさんとかM永さんとか)が、いかにいい講演だったかということがわかったことは収穫だ。

でも、怒りがおさまりません(笑)。

結局、障害者差別解消法や合理的配慮の「歴史」や「思想」をすっ飛ばして、ノウハウだけの話。そしてそれは、学校現場のニーズとマッチしているということとつながる。
てことは、「当事者」を抜くとそういう読まれ方をされるってことなんだな。
たぶん、なんであってもね。
勉強になるわ…。

落ち着いて考えると、今日の講演って、結局「配慮することを通して「活躍する人」として取り込む」って話なんだよね。これは、障害者に対する同化なのかもしれない。
と考えると、メッチャこわい。
にもかかわらず、そんな話が職場で語られて「わかりやすかった」と。
善意による同化の加担。

そだ
一番大切なこと、一番腹が立ったことを思い出した。
結論で「心が大切」って言ったんだ。
こんなに障害者権利条約からの流れをねじ曲げる言葉はない。というか、流れの真反対にある言葉だよ!

という、怒りのおさまらない、障害者差別についての素人のツイートでございます。

その後、facebookでもいろいろやりとりがあったりしたけど…。
とにかく、障害者が、それこそ命をかけて闘いとった「権利」が、「配慮/ケア」へと矮小化され変質していくさまに直接触れた気がしました。
そして、これは同時に先のツイートでも書いたけど「なんであっても」起こりうること、であるということです。

禁断の話題

かつて、松村智広(まつむらさとひろ)という人が雑誌『解放教育』で「だまってられへん」という連載をしておられました。その中で「禁断の話題」をされて、大笑いしながら深くうなづいたことを、今日、ふと思い出しました。
「禁断の話題」とは「講師謝礼」のことです。
世間では「お金をもらうのはきたない」みたいな価値観がある一方「人権は大切だからお金とはそぐわない」みたいな価値観もあるような気がします。その結果「お金を出したら悪いんじゃないか」とか、逆に「お金なんてなくてもしゃべります」なんていう話が出てきます。
人権以外、例えばスポーツ選手の「ありがたい話」あたりになると「大切なことだからお金をつぎ込む」とか「大切なことだからこそ正当な対価としてお金をもらう」となる。
いったいなんなんだ?と思いますね。

わたしが誰かに講師依頼をするときは、原則的には依頼時点で謝礼の金額を明示します。「もうしわけありませんが、これだけしか出せません。来ていただけますか?」です。そして、相手に判断してもらう。だって、講演の依頼は契約なんですよね。だから、引き受けるかどうかの最初の時点でこれを言わないといかんと思うのです。引き受けるかどうかの大切な要素のうちのひとつですから。
でも、これを言わない人が圧倒的に多い。
その時、考えるわけです。「それなりの金額を出せる自信があるから言わないのか?それともお金がなくて、それを言おうかどうしようか迷っているから言わないのか?」。これは、精神衛生上悪いです。
たぶん講演をする人って、お金もだけど、講演依頼をしてきた人の真剣さとか、そんなのも含めて依頼を受けるかどうするか考えてると思います。逆に言うなら謝礼の確保も真剣さの中に入っています。でも、いかんともしがたいところもある。それはよくわかります。
そんなこんなをトータルして引き受けるかどうかを決めてるんだと思います。

あとですね。
「安い謝礼で講演する」って行為は、講師謝礼の相場を下げてしまうんですよね。現在、公費で出せる謝礼の金額はある程度の相場があります。「それでいいですよ」ってなると、それが相場になってしまう。これはデフレを招きます。これ、よくないと思うんですけどね。

まぁ、そんなこんなを、ふと考えた夜でした。
まぁ、松村さんとは違い、こんなところを読んでる人はほとんどいないから書けるヘタレなんですけどね(笑)。