で、呑み

宮前さんのお話の後はフィールドワーク。おもしろかったです。ただ、時間の関係で全部はまわり切れませんでした。なので、知りあいの教員に頼んで宮前さんに「補足のフィールドワーク」を経験してもらいました。
その後、京都市内に行って呑み。
「「魚が微妙においしい店」と「おじさまたちばかりの肉のおいしい店」と「韓国料理」のどれがいいですか?」
と聞くと、「韓国料理」という答が返ってきたので、京都駅南側にある「チヂミの王様」に向かいます。
ちょうどお客さんが一組出たところだったので、席にありつけました。ラッキーでした。
ここで、チヂミやサムギョプサルなんかをつつきながら、ダラダラとダベリ。
「カスの一番おいしい食べたかはボリボリかじるんですよね」
「へ〜」
「炊くなんて知りませんでしたよ」
「へ〜」
いやぁ、マジでカスのプロです。
「ムラって聞く前から、「こんなん食べてるって、友だちに言うたらあかんで」って言われてませんでした?」
「言われてました(笑)」
さもありなん…。いろんなところで「徴」が出ているんでしょうね。「なんでかなぁ、なんでかなぁ」と思っていたことが、宮前さんの場合は「ムラ」ということで腑に落ちる。そんなことがあったのかなぁ。
やっぱり講師を独り占めして話ができるのは最高ですね(笑)。
そうこうするうちに終電の時間も近づいてきたので解散。
にしても、宮前さん、京都でも講義をやっておられるみたいなんで、また呑めるな(笑)。

結婚差別をどう伝えるか

今日は人権教育研究会の課題別研究交流会。
講師は宮前千雅子さん*1
最初に謝っておきますけど、わたし、基本的にあまり質問ができないんです。関心がないんじゃなくて、「ほぉ〜、なるほど〜」と思いながら聞いているので、質問どころじゃなくなるんです。で、質問をする時って、「へへ〜」と思いながら聞く時で、簡単に言うと「ツッコんでやろう」と悪知恵を働かせている時なんです。
で、話の中でいろいろな発見があった*2のですが、なかでも「結婚差別をどう伝えるか」というあたりがツボでした。
宮前さんは「結婚差別を部落問題からのみ伝えることには限界がある」という意味のことを言われます。
そうなんですよねぇ。そもそも結婚制度の持つ問題点をほったらかしにしておいて、「籍を入れること」=「OK」みたいなゴールを提示するような展開は、やっぱりあかんと思います。いや、これ、自戒の念を込めてというか、かつての自分の授業プランの話なんですけどね。
で、わたしはやっぱり
「パートナーシップの持ちようは、一人であることも含めて多様である」
  ↓
「結婚関係はそのひとつのありようでしかない」
  ↓
「にもかかわらず、結婚関係のみに特権が与えられている」
ということを、まず提示したいなぁと思っています。
さらに、
「「結婚関係において価値が低いとされている人」はどんな人であるか?」
ということを提示するあたりから、結婚差別の話をしたいなぁと思っています。
で、これ、前に教案を書いたのですが、ボツにされました。
って話は、2年ぐらい前に書いたか…。
でも、宮前さんの話を聞きながら、ふたたびそのことを思いだしたという感じでしょうか。

宮前さんの話、全体を通してすごくおもしろいんですね。なぜなら、ステレオタイプ化されていない感じがある。これは、おそらくは宮前さん自身「途中から部落民(by 角岡伸彦さん)」的な要素を持っておられることと、ムラの外で人生を送ってこられたあたりにあるのかなぁと思います。
「渦中だからわかること」もあるけど「渦中だから気づかないこと」もある。そのバランスをどうとるのか。少なくとも「わからないこと」「気づかないこと」に自覚的になるところからスタートされているんでしょうね。だから、「なるほどなぁ…」と思えるのかなと思いました。

で、一番すごいと思ったのは、はじめに「1時間半」と言われたら、ほんとうに1時間半で終わられたこと(笑)。わたしは50分のプロだけど、さすが1時間半のプロだなぁと…。

*1:このアドレス、ちょっとなぁ…

*2:「ドッチボールのカムアウトとキャッチボールのカムアウト」とか…

ある生徒との会話

なにやら授業がはじまる前に教員と言いあいをしている生徒がいました。その後の授業中の会話。
い「なにしててん」
生「男の先生、すぐ怒鳴らはんねん。普通にしゃべってくれたらちゃんと言うこと聞くのに」
い「ふ〜ん」
生「男の先生は、大きい声出したら言うこときくと思てはんねん」
い「あはは!ぴんぽ〜ん(笑)」
生「ほんま、男ってあかんなぁ」
い「ほんまやなぁ。男ってダメよねぇ〜(笑)」
生「ね〜(笑)」