ディープな夜は更けていく

当然終わった後は交流会。ゼロ島さんも来られます。
宴会で盛りあがりながらも、地元での厳しい状況が垣間見られます。そりゃそうですよ。和歌山市ほどの大きさの街ならいざ知らず、みなさんけっこう小さな町からも来ておられていて、そんなところでやっていたら、ほんとうにたいへんだろうなぁと思います。だからこそ、こういう「場」が必要なんでしょうね。
そうこうしているうちに、大阪方面から来ておられる方が
「ホテルとるわ」
と言い出されます。こりゃ本気の飲み会になってきたな。
1次会がはねたら2次会のスナックへ。しばらくウィスキーを飲んでいましたが、そのうち寝ちゃいました。マジで弱くなったなぁ。

で、本番

こっちが本番なんですよね。
なにせチーム紀伊水道として、はじめてのとりくみだそうです。自然とこちらにも気合いが入ります。とは言え、気合いを入れすぎるわけにもいきませんから、淡々とパソコンに向かってお好みレポートを書いて時間をつぶします。と、そこに交流会に来ているMTFの女子高生登場。いつものことながらかわいいなぁ…。
最前列に座っておられる方が
「これ、渡してあげて」
と言っておられます。花束です。こんなのはじめてです。かなりうれしいです!
時間が来たところで、代表のE澤さんがあいさつされます。ポケットから大量の紙を出されるのですが、ぜんぜん読まれません。どうしたんやろうと思っていたら、すべて白紙でした。細かいウケをとられます。すごいよ…。さらに、わたしのことを「師匠」と呼んでおられます。いや、そんな大それた^^;;。
今日は2時間半ほど時間がもらえているので、けっこうゆっくりと話ができます。和歌山の人はマジメだと聞いていたので、少々緊張しますが、前の方の人がけっこう受けてくださったり、後ろの方の人のニコニコとした笑顔が見えているので、ホッと一安心です。そうこうするうちにゼロ島さんも登場。いやぁわざわざすみません^^;;*1
とりあえずしゃべりきったところで質疑応答です。普段はほとんどでないのですが、今日はディープな質問がいっぱい出てきます。すごく前向きに聞いてくださっていたことが伝わってきます。当事者の方もいっぱいおられます。そんな人たちが、これまた感想や質問を出されます。きっといろいろあったんだろうなぁ…。

すごく真剣で、それでいてアットホームな感じは、やっぱりチーム紀伊水道のみなさん、特にE澤さんの人柄なんでしょうねぇ。と同時に、「やっとこういう時間が持てた」ということもあるのかなぁ。ほんとうに感謝です。

*1:他にも今日は某所でイベントがあったとか(笑)

亮@芦原

今日は和歌山でお座敷。チーム紀伊水道のみなさんにお世話になります。でも当然その前にご当地グルメです。
和歌山では前に「キャベツ家」に行きました。今回はその近くにある「亮」というお店です。
到着すると、ちょうど開店ちょうどです。壁を見ると、「イタリアン」とか「アメリカン」とか、わけのわからないメニューもあります。でも、そんな中に「ころころ(牛すじコン)」とかあります。王道をいっておられます(笑)。
で、いつもの通り「カスありますか?」と注文。当然ありますo(^-^)o。
材料を見ると、どうもベタ焼き系のようです。

片面を焼いてひっくり返したところですぐにソースを塗られます。

「へ?もはや?」まだ火は通ってないはずなのに…。と思ったのですが、ここで半分に折られます。

徳島のはやしを思い出します。考えてみると、徳島と和歌山は海を隔てて隣同士なんですよね。というか、明石海峡大橋ができる前は、徳島から大阪に行くには、まず和歌山まで船で渡って、和歌山市駅から南海で行くというのがルートだった*1とのことなので、徳島と和歌山が似ているのは当たり前なのかもしれません。
半分に折ったとなりに卵が割られます。半分に折った状態のままでその卵の上に乗っけます。しばらく焼いてひっくり返すとできあがりです。

食べてみると、けっこうしっとりとした食感です。なるほど、半分に折ることによって、中まで火は通っているけど通り過ぎないわけですね。
さらに、ソースがなんともいえない酸味があっておいしい。
「どこのソースですか?」
と聞くと、出してくれたのがハグルマソースという、今まで見たことのないソーです。なんでも和歌山では相当ポピュラーなソースらしいです。まぁ和歌山には「湯浅醤油」というとても有名な醤油屋さんもあることですから、ソース屋さんがあってもいいのかもしれません。納得のしかたとしては、ちょっと変かもしれませんが(笑)。
和歌山は基本的にはベタ焼き・半分折りが一般的だとか。おかあちゃん曰く「京都から来たんかもしれんな」とのことです。カスは大阪まで買いに行っておられるとか。「この辺ではもう入らへん」とのことです。芦原といえば皮どころで、おいしそうな和牛を売っておられる店もあたりにたくさんあるのですが、そういう状況なんでしょうねぇ。
一緒に食べに行ったMりなさんはホルモンのお好みを頼まれたのですが、こちらのほうはホソを軽く炒めた後、乗っけられます。炒める時に軽く塩こしょうをしておられるので、なんとも言えない塩味が絶妙です。

食べ終わるとおばちゃんが
「柿食べるか?」
と言いながらむいてくださります。うれしいサービスです。
てことで…。
data

カスお好み 700円(推定)
ビール 生中450円、中瓶500円
スタイル ベタ焼き系
その他 ピザふうのお好みとか焼きソバとか、ちょっと変わったのもあります。でも、やっぱり王道はカスとホルモンです。ちなみに壁のメニューにはカスは書いてありません。「コロコロ」がいまだに気になっています。なんでも子どもさん白血病で亡くされたらしくを患われたことがあるらしく、お父さんからの骨髄移植で元気になられたとか。店内には本田美奈子とか夏目雅子とかのポスターがいっぱい貼ってあります。ちなみに、店の名前も子どもさんの名前からとったそうな。
独断的評価 ★★★★★(正確には4.7ぐらいかなぁ…。すごくおいしいのですが、なにかが足りないんです。なんなんだろう…)

詳細なリンクも更新しましょう。

*1:by ゼロ島さん

出てる出てる!

今日はテレビの前で正座してましたよ。
で、出てこられましたよ。いずみちゃん。思わず「いずみちゃん出てるで〜」と叫ぶと、家族全員がやってきました。あとはみんな画面に釘づけ。下の子どもは「ねぇねぇ、なんで出てるの?」。パートナーも「なんなん?なんなん?」と大騒ぎです。上の子どもはのんびりとしたものですけどね(笑)。
「いつもの」いずみちゃんの姿を見て、なぜかホッとしたりして(謎)

こいつはまずい

朝、絶不調です。お弁当をつくろうかと起きたけど、パートナーから「寝とき」と優しい言葉をかけられたので、再び布団の中へ。
それでもなんとか出勤。
授業中も生徒が心配してくれます。
「先生、メチャしんどそうやけど、どないしたん?大丈夫?」
「うん、きのう飲み過ぎた」
「なぁんや(笑)」
まぁこの程度のことはまずくはありません。会話は続きます。
「どれくらい呑んだん?」
「え〜と、ジョッキ一杯やろ。それから日本酒3合かな」
「は(笑)?それでそんなにしんどいん?弱〜(笑)」
こいつはまずい…。

こっちが本番?

で、みなさんから「行くでしょう?」と言われ、ほいほいと行ってしまうわたし。
飲み屋では、ブライトンに留学経験のある院生の方からいろいろ教えてもらいながら、「ブライトンとロンドンの違いって、京都と東京みたいな感じじゃないかなぁ」みたいな返しをしてみたり。なんかえらい意気投合してしまいました。
てことで、当然のように2次会へ。大丈夫かなぁ…。
なんとか家に帰ったけど、さすがにやばいっす。

突然参加…

在日外国人教育関係シンポジウムの下見で、某D大学に打ちあわせ&下見に行ったのですが…。
間を取り持ってくれた学生UJからのメール

6時に来て下さい。ゼミ終わってから呑み会あるんで!

意味わからへんしorz。
「呑み会があるから参加しろ」なのか「呑み会があるから6時までに来ないと担当の先生がつかまらないぞ」なのか、ぜんぜんわからへん。でもまぁ、前者だろうと予測して(笑)、バイクをおいてD大学へ。到着すると、こんな講演会をやっていました。

PJ科目「夜間中学を知っていますか?」主催
  「日本に暮らす“ガイコクジン”」

夜間中学生の多数派になりつつある新渡日外国人。でも、その立場は非常に不安定なものです。

アルカイダ関連の冤罪で不当に逮捕され、43日間も拘留されたイスラム・M・ヒムさん。
その後、ヒムさんへの逮捕容疑は根も葉もない冤罪であることが立証されましたが、冤罪・報道被害は今も続きます。

真面目に働いてきて大きな成果と社会的信用があるにもかかわらず、一瞬にしてその地位を奪われかねないところに追いやられてしまう。なぜ、このようなことが起こるのか。
日本に暮らす外国人の不安定な立場について、ヒムさんにお話していただきます。

特別講師:
イスラム・M・ヒム氏 (在日バングラディシュ人・通信関連会社社長)

講師略歴: イスラム・モハメッド・ヒムさん
1970年、バングラデシュ人民共和国ムンシゴン州イサプラ生まれ。
95年11月に来日し、永住資格を持つ。98年に国際電話プリペイドカードを販売する株式会社リョウインターナショナルを設立。
04年5月、テロ組織「アルカイダ」関係者と疑われて神奈川県警などに誤認逮捕された。
事件後冤罪が確定してからも、外国への渡航ビザ発給を拒否されたり、日本の銀行が取引を断るなどの問題が続いている。

かなりハードな内容です。でも、みなさんなごやかな感じで聞いておられます。う〜ん「大学!」という感じです。いいなぁ…。
でも、講演会は終わりかけ。最後に担当の先生が「捕まると2日+1日+10日+10日」という話をしておられました。23日間、完黙否転向かぁ。なつかしい…。

ついでに

某アンケートの答えを考えている時に、ふと思ったこと。
当事者は「情報を受けとる側」と限定されてしまっている気がしました。これ、きっと「患者イメージ」が強いんじゃないかと思うのです。「受診者イメージ*1」だとずいぶんと違う気がするんだけどなぁ。

*1:医療を受ける主体者という感じ?

解題

なんで↑みたいなことを考えたかというと、「トランスジェンダー生徒交流会」のことを考えたからなんですけどね。一度見に来れば、ヤツらがどれだけおもしろいかわかるんだけどなぁ…。まぁ関西の片隅でやっている小さな活動だからねぇ(笑)。

土の人と風の人?

わたしはこの「土の人と風の人」というのが嫌いなんですよね。その根拠がどこにあるのか、漠然と考えていたんだけど、今日、ふと「これかな」というのを思いつきました。
まぁもともとの出典をよく知らないのでなんとも言えないんですけど、わたしの感覚として、「土の人」=「体を動かす人」という感じ。に対して、「風の人」=「情報を動かす人」という感じがあるのかな。
まぁ「情報」を得るためには体を動かさなきゃならないということはあるだろうけど、「土の人」の動かし方とは根本的に違います。さらに、情報を得るための体の動きが鈍い場合、自分では情報を動かしているつもりかもしれないけれども、その情報そのものが少ないので、ぜんぜん動いていない。となると、そんなものは「風」でもなんでもないわけです。

情報格差みたいなことが言われますが、それ、いろんな意味であるのかなあと思います。
ある側面で言えば、情報が局所に集中するということはあるかもしれない。でも、別の側面で言うならば、「自分の所に情報がある」と思ってしまうがゆえに、情報を知らないということもまたあるのではないかと思うわけです。つまり、自分の所に届いていない情報は「ないこと」になるということかな。そして、動きが鈍くなると、「あるかもしれない」という想像力がなくなってしまう。すると、「ない」と思い込んでしまう。
社会学とかの世界では、1次資料にあたるか2次資料で「よし」とするかみたいなところになるのでしょうか。1次資料を求める人は、ほんとうに体を動かします。でも、2次資料で「よし」とする人はネットと電話でことを済ませてしまいます。

「風の人」の知らないところで、今日も「土の人」はたくさんの「情報」を生み出しているんですよね(笑)。