総括は続く

京都に着いたのは6時。まだ夕方です。
「もうちょっと呑もうか」
「呑もう」
と阿◯Zさんと相談。そこから居酒屋に行って、しばし話。にしてもなんの話だったか忘れちゃった。思い出したらまた書こう。

大会総括はバス車内で

分科会の本当の最後を急いで抜け出して*1、駅までI藤さんに送ってもらいました。
で、バスに乗ろうとしたら、滋賀のY本さんがおられます。同じバスですかorz。やがてA久◯さん登場。ビール・赤ワインを買い込んで、I藤さん・N尾さんからおみやげのもらったチューハイ*2を持って、バス車内へ。わたしたちの総括討論の時間です(笑)。
互いに対会の感想を話しながら、既存の運動をどう乗りこえていくのか、どうずらしていくのかあたりについて、真剣に話しあいました。話しあうに従って、呑むスピードが上がり、声も大きくなります。きっと目立っていたやろうなぁ。
いよいよバスが京都に着く直前、運転手さんからアナウンス。

バス車内にゴミを残さないで下さい。特に、アルコールの瓶・缶を残されますと、わたしたち運転手が飲酒をしていたのと誤解され、大変迷惑します。必ずお持ち帰りください。

運転手さん、かなり怒ってるなぁ。みんなで「こんなん言われたの、はじめてやなぁ」と言いながら、大いに反省。でも、次に同じメンバーだったら、きっと同じことをやるけどね(笑)。
ゴミをきちんと片づけて、運転手さんに「ありがとうございました」とあいさつしたけど、あいさつを返してもらえませんでしたorz

*1:その前にS口さんのほっぺたに指を突き刺して(笑)

*2:ストロングね

昼間の本番(全同教大会・2日目)

昨日の夜
「明日は起床7時ね」
と言われていたのですが、やっぱり無理でした。
「えらいこっちゃ!8時や!」
というI藤さんの声で目が覚めました。なんしか8時半に出れば間にあうとか。あわてて朝ご飯を食べて朝の支度です。さすがにみなさん大人です。メイクは早い!こんな時、中高校生だったらメイクを優先して遅刻をするんだろうな(笑)。
さて、今日の午前の一本目は、おそらくは全同教大会史上はじめて、レポート名に「トランスジェンダー」という言葉がつかわれた、大阪のレポートです。登場人物は、「トランスジェンダー生徒交流会」の第1期生です。
会場に到着すると、なんかもう、あちこちに見知った顔*1がいます。気がつくと、奈良の在日のお友だちも来ています。人数も昨日とは桁違い。もしかしたら、今回の大会レポートの中でも、最も注目されているレポートのうちのひとつ?
とりあえずレポーターと、本人にあいさつをして、K口くんと隣同士で座ります(笑)。
いよいよ発表開始です。レポーターのK村さんは、どうもかなり警戒をしながら話をされているみたいです。まぁ最大の懸念は「それって人権問題なの?」という、ごく初歩的なところで終始して、本当に大切なところまで論議が深まらないことですから。でも、Kさん、だんだん熱く語り出されます。いいなぁ…。この熱さがあるから、ここまで来られたんだよなぁ…。
続いて、当事者のAくん登場。ひとこと
「Aです」
と自己紹介。みんな爆笑です。いや、全同教大会では「本人を特定されない=プライバシーの尊重」ということで、イニシャルを使ってレポートをします。これ、おかしいと思うんですが…。例えば、本名を名のったレポートなんかでもイニシャルを使うんです。わたしにはさっぱりわからない。ちなみにわたしはレポート中では「Bさん」でした(笑)。
レポートへの質問も、Aくんへの質問も、おおむね「より深く理解したい」という思いが伝わってくるものでした。まぁその思いが強いあまり「ん?」と思ってしまうものもありましたが、まぁわたしら慣れてますからねぇ…。
とにかく、ものすごい量の質問が寄せられ、「討論」の時間はなしでした。てことは、わたしの出番はなしか(笑)。と思ったのですが、やっぱりAくんの「応答」の中で気になったことがあったのでそこを追及。
「イヤだったことは何?」
という質問に対して
「まわりから「レズ」とか言われたこと。でも、クラブの友だちなんかが味方をしてくれた」
という答えをしていたんです。これだけだったら「自分はレズではない、ちゃんとした異性愛者だ」ととらえられかねません。なので
「Bです(笑)」
という自己紹介だけしておいて
「なぜレズといわれたことがイヤだったのか?」
という質問を出してみました*2。すると、次のような答えが返ってきました。
「レズと言われることは、自分が「女性」として認識されていること。これがひとつ。もうひとつは、レズビアンの人の存在を知っているから、人を貶める時にそういう言葉を使うことに対してイヤだと思った」。
いい答えやなぁと思いました。
こんな感じでレポートの時間終了。参加者がドドドッと帰っていったのが印象的でした。

この後のレポート、実は集中力が切れてしまい、あまり頭に残っていません^^;;。

午後からは一本レポートがあって総括討論。
総括討論の前に司会者の方が来られて
「あの、どのタイミングで発言をされますか?」
とわざわざ聞いてくださいました。って、平場の人間になぜ聞きに来られるかなぁ。もう、恐縮しまくりです。でも、せっかくなので
「出会い、つながりと言うことを軸にして、最初に発言します」
と言ってしまいました。おそれを知らないわたし(笑)。
で、いきなり発言。

K村さんのレポートを聞きながら、涙があふれそうになりました。ようやくここまできたんだなぁと思いました。
1998年に某組合の全国教研*3でゲイの同僚との出会いについてレポートしたけど、参加者から「そんな欧米の問題なんか関係ない。日本には部落問題がある」と言われました。2002年には宮崎県同教から呼ばれて話をする機会をもらいました。県同教が県教委に後援要請をしたら「時期尚早」と言われました。あれから10年たって、この全同教の場でこういうレポートが出たこと。感無量です。

てな話からはじまって、

わたしのブログに「92年度卒業生」という名前でコメントを書いてくれた生徒がいます。こんなことを書いてくれました。
「先生は部落の子や在日の子ばかりかわいがっていた。部落や在日のことは違う悩みだけど、わたしにも悩みがあった。でも、先生は気にかけてくれなかった。わたしは嫌われていると思っていた」
本当に少数の人のことは、なかなかわからない。わからないからとりあげない。とりあげないから、少数のものはますます少数になる。でも、本当に出会いを求めているのは、最も少数の人間なんです。

てな話へつないで、トランスジェンダー生徒交流会の宣伝をしまくっておきました(笑)。
貴重な時間をいただけて、ほんとうにありがとうございました。>司会者の方*4

その後も討論は続いています。さぁ、出発の時間まで後わずかです。まだ続いているけど帰ろうかなと思ったんですけど、やっぱりどうしても発言をしなくちゃならない気がしていました。
Aさんへの質疑応答で、「イヤだったことは何?」と聞いた人がその前置きで「いやなことを言われても笑って流すしかない状況だろうけど」と言われたことに違和感*5をもった人が、その思いをぶつけておられたことへのフォローです。
Aくんのところに行って
「笑うしかなかったよな」
と聞くと
「うん、笑うしかなかった」
という答えが返ってきました。年齢は30ぐらい違うのに、同じ思いをしていたんですよね。だからこそ、その事実をふまえてフォローをしなくちゃならないと思いました。で、またしても総括討論を締め切る間際に

何度もすみません。
先ほど「笑うしかなかった」という発言へのコメントがたくさん寄せられていますが、ほんとうにわたしたちは、笑ってやり過ごす以外の方法を持たなかったんです。そうだよね?>Aくん。
でも、今日のみなさんの発言は、「それではダメだよ。我慢しなくていいんだよ」という暖かいエールだったんだと思います。その暖かい気持ちを持って帰ろうな>Aくん

てな感じで発言。
我ながらなんとも玉虫色の発言でごまかしているよなぁとあきれましたよ…。でもまぁええか。

*1:昨日の人たちはもちろん、滋賀の友だちとか奈良の友だちとか大分の友だちとか、もう、たくさんいましたよ

*2:質疑の〆切後でした。すんません>司会者の方って、読んでないよな!

*3:だれも笑わなかったので、「あ、ウケませんでした」とコメント

*4:って、伝言しておいて下さいませ。Nさん

*5:いや、怒り