昨日、Gさんから「いつきさんの話を聞かせたい高校生がいるんだけど」というオファーがありました。なんでも、竹田高校では人権についての課題別の調べ学習をしておられるとか。で、かつて久住中学校で話をさせていただいた時聞いて下さった卒業生が、今年「性同一性障害」についての研究をされているとか。たまたま一昨日、Gさんにその卒業生から「資料を貸して」という電話があったので、「ちょうどいつきさんが長湯に来ているから話を聞いたら」ということになって、調べ学習をしているグループとの懇談会になったという…。
まぁ、「性同一性障害」についてわたしから話を聞くというのは、そうとうにゆがんだことになるので(笑)、そのあたりについては若干の配慮もしながら、それでもふだんの高座では決して言わないところまで、ふんだんに話をすることができました。
でも、なんで話ができたんだろう…。そう考えると、高校生たちがわたしから話を引き出してくれるんですね。ひとつひとつの質問にていねいに答えようと思うと、単にその質問に答えるだけじゃなくて、それにまつわるさまざまなことを言わないと、ほんとうに答えたことにならない。その「周辺」のことを考え、言葉化していく作業の中で、自分が気づいていなかったいろんなことがつながっていって、そこから新たな言葉が生み出されていくんですね。
その一例。
問「男性だった頃はつらくなかったんですか?」
い「…。つらくなかったですね。だって、あきらめていたもの。あきらめていたらつらくないです。逆に、あきらめなくなってからがつらかったんですよ」
これ、言われるまでわかりませんでした。でも、そうだったんですよ。「あきらめる」っていうことはそういうことだし、「あきらめない」っていうことはそういうことなんですね*1。
たった2時間の懇談会だったけど、すごくたくさんのことを発見というか発掘させていただいた気がして、すごく充実した時間を過ごさせてもらった気がしました。
*1:なんだか、わけわからんな(笑)
大分県まるごとお世話になりました。
ってか、Gさんからつながって竹田高校の生徒たちまでお世話になろうとは!!縁はやはり異な物です。
また遊んでね〜(^^)/
> つらくなかったですね。だって、あきらめていたもの
分かるような、ワカラナイような…
人生、丸ごと諦めると、ある意味ツラクないけど、ある意味とってもツライです。全てが、生きることの何もかもが、心底イヤになる。
本当に楽しくて濃い時間が過ごせました。
また帰ってきて下さいね!!
2月に会いましょう!!
> のりよしさん
なんだか、ほんとうにあちこち行きまくった気がします。結局、4日連続どこかでしゃべっていました。でも、それぞれがそれぞれになりに、自分にとってもプラスになりました。
また遊びましょう(笑)。
> 樹村さん
う〜ん。樹村さんの言われることも、なんとなくわかります。でも、「まるごとあきらめる」という経験がないので、やっぱりわからないか…。
というのはおいといて…。
たぶん、「つらい」ということと「つらいと認識する」ということの差なんだと思うんですよね。
> サンチョルさん
いやぁ、いろんな意味で濃密な時間でしたね。
また玖伊屋にも来て下さいな(笑)。