それにしても、日常と非日常が交錯している昨今です。「非日常」はハイテンションなんですが、その反動が「日常」に来ます。でも、そこでテンションを下げると、「日常」からのさまざまな反発が来るし、下げきるわけにはいかない状況もあります。その「日常」が、とてもしんどい…。
いつになったら、このトンネルを抜け出るんだろう。
日: 2007年2月20日
犬の居場所づくり
この間、家の外にアーチ(みたいなもの)をつくったわけですが、それに味をしめて、今度は「犬の居場所」をつくることにしました。
うちの犬、まぁ老犬ですから、この寒空の下、家の廊下で普段は過ごしています。いまはそこに段ボールの家をつくっているのですが、まぁあんまりだなぁということで、パイプを組んで「居場所」をつくることにしました。いや、ほんとうに簡単。骨組みだけだったら1時間もいりません。あとは床板をサイズにあわせて切っておしまい。骨組みのまわりに毛布を掛けたら、立派な「居場所」です。なんか犬もわかっていたみたいで、さっそくくつろいでいました。ちょっとうれしい…。
黒川みどりさんの講演
今日は人権教育関係の総会。午後からは記念講演で、聞きに行ってきました。講師は黒川みどりさん@静岡大学。前々から気になっていた人で、一度話を聞きたいなぁと思っていました。
テーマは「つくりかえられる徴 −近代社会と部落差別−」です。
つまり、部落への周囲のまなざしは、昔から一貫したものじゃなくて、それぞれの社会の情勢の中で、常につくりかえられてきたということ。そこに、さらに歴史の重層性といったものが加味されていくといった感じの話だったかなと思います。
どちらかというと、かなり通史的な話で、正直言うともう少し黒川さんならではのつっこんだところが聞きたかったなぁというのが感想かな。でも、いままで自分の中でバラバラになっていたことが、ひとつの線でまとめられたという意味で、とてもいい話でした。
ただ、時間の関係か、とても早口で*1、しかも会としては時間的に余裕があるはずなのに、ちょっと短めになってしまい、「質問しようかな」と思う間もなく終わってしまって、ちょっと残念でした。あ、質問したかったのは、レジュメの中に「同化を強制すること→異化を強化する」あたりのことなんですよね。
部落解放運動って、一貫して、「異化されているものを同化していく」という流れがあるように思います。でも、一方で「部落でなにがわるいねん!」という形で統合されるようなさまざまな営みが、それぞれの地域で*2あるわけです。つまり、そこには「異化を肯定する」という流れがあるわけです。
権利の内容としては、もちろん「同じ」というのが当然なわけですが、そのあたりの運動の立て方というのを、今後どう模索していくのかというあたりが課題なんじゃないかと、個人的には思っているんですよね。
あ、これ、トランスも一緒ね(笑)。