実は『セクシュアルマイノリティ』が在庫切れということで、増補改訂版を出すという話が持ち上がっています。で、トランス関係ではやはりあの後「特例法」が出たというのが大きな変化で、そこのあたりを書くことになっているのですが…。
んなもん、無理でしょ?まず、時間がない。そして時間がない。そして、能力とかその他諸々がかなり足りない。でも、「書く」って言ってしまった以上は書かなくちゃなりませんよね。で、先週福岡にいるときにメールが来て「今週末」とか言われたので、「それは無理。来週の水曜日」と答えてしまったんですね。それって今日やん。無理やん。いつ時間があったの?自分でつけた「要件」で自分の首をしばっていたら言うことないです。
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で、交流会
その後ポケパークで散財(笑)した家族と合流。下の子どもは遊園地を出るのが悲しかったらしく、ものすごく機嫌が悪い。そやけど、キミ、その手に持っているピカチュウの光る扇風機はなんやねん。
今日はせっかくなので家族も一緒に交流会に参加です。実行委員会の人たちと、実行委員の方の友だちのトランスの方も一緒です。話の内容は…。前半は、変な反応をするうちの子どもたちをいじくって遊んでいました。後半は、オペの話でもりあがりました。しかし、トランスの方、最近タイでオペをされたらしくて、やっぱりうれしいんだろうなぁ。活き活きとした表情で話しておられました。パートナーが「うらやましいんやろ(笑)」と言っていましたが、まぁ人それぞれのペースで生きていますから…。
9時過ぎにその場はお開き。その後、「もうちょっと」という4人で近所のゲイバーへ。オネエ言葉前回のお兄さんの話に1時間笑いっぱなし。接客業の奥の深さというか業の深さというか、そういうものを垣間見させていただきました。
で、話
どうも三重では各種研修会を夏休み中に頻繁にやっておられるようです。いいなぁ。なんでも、先日は朴慶南さんも来られたとか。で、わたしは「多様な性をなんちゃらする社会を実現するために」などというテーマで話をすることになっていました。でも、ネタなんてそんなにある訳ありありません。話の内容はいつもの通りです。
もらった時間は2時間チョイ。はじめの1時間くらいは結構ウケたのですが、後半いまいちわらいが取れませんでした。もちろん涙なんて一滴もありませんけどね。みなさんまじめな方のようで、まじめに聞いておられました。新しい体験だなぁ。ビデオも用意してもらっていたのですが、流すヒマもなく終了。すんませんでした。
あとで喫茶店でアンケートを読ませてもらったのですが、けっこう好評だったみたいです。みんなまじめだなぁ…。
富秋中学校で話
なんと、今日は土曜日だというのに、教職員研修をされるそうな。すごいなぁ…。てことで、ゲストスピーカーで行ってきました。
富秋中学校の校区には、旧南王子村という一村独立のカワタ村がルーツにあるムラがあります。他のムラは基本的には本村の枝村として成立しているので、ここはかなり特殊な成り立ちをしています。もちろん、本村ですから発言権も強かったし、経済的にもかなり潤っていたと考えられています。そうそう、『ある被差別部落の歴史』という本に入っている江戸時代の人口の変化の図はこのムラのことです。江戸時代の中期に、全体の人口増加が停滞するのに、ここのムラは人口はそれ以降も増え続けるわけです。で、著者はどう結論づけたかというと「ムラの人々は信心深かったので、間引きをしなかった」なんです。で、長くこの言説が流布していたのですが、現在は「人口増加を支える経済力があった」という解釈がなされています。
ということはおいといて…。
話の方は…。やはり大阪の人を相手にしゃべるのは難しいです。笑いのレベルが高い。すべりまくりました。修行をして出直して来ますです。さらに、2時間の予定が2時間半しゃべってしまいました。すみません。
六甲へ
とても眠いなぁと思いながら、自業自得ということで、6時起床。上の子どもはクラブ合宿とか。中学生の演劇部で合宿とは、やるなぁ。でも、「ヨーグルトを身体であらわすとどうなるか」とかおもしろそう。
で、わたしは午前は学校。金曜日と火曜日にある研修会の準備なんぞをサクッとやって、六甲へ。教育研究所がやっている教育課程編成なんとかという研究会で男女共生教育の分科会があって、そこに参加をしました。
会場に到着して、まずは受付。宿泊の性別欄を見て「ほほぉ〜」と思いました。性別欄に男と女の箱があって、どちらかに◯をするのですが、わたしのところだけ「セルの結合」がされているんです。なるほどなぁ…。
会場にはいると全体会の真っ最中。学力保障の問題についての講演で、フィンランドの教育について話をしておられました。感想を一言で言うと、「フィンランドっていいなぁ」です。そりゃ、教員が働きやすいはずですわ。
というのはおいといて…。夕方から2時間弱、20人ほどの人を相手に話。聞いている人たちの中には「男女共生」とか「両性」とかいう口に優しい言葉ではなく、「女子問題」という形で女性の置かれた状況を教育課題として研究実践してこられた方もおられます。
最近思うのですが、「両性」などという形になってきたことで、セクシュアルマイノリティが課題の中に入ってきました。で、ある意味わかりやすいといえばわかりやすいのでみなさんにもてはやされている(つまりバブル)んですけど、これでいいんだろうかと思うんですね。というのは、「女子問題」が解決したわけでもなんでもない、というか、逆風が吹き荒れているといってもいい状態で、「別の課題」がスポットを浴びるということは、女性のおかれた現状をマスクしてしまうんじゃないかなぁと思うんです。ということで、できるだけ控えめに、また、フェミニズムとの関係を常に意識化しながら話をしたいなぁと、最近思っています。とか言いながら、パフォーマンスでスカートなんかはいたりして(笑)。そうそう、ある方が、「宮崎留美子さんの話も聞いたことがある」と言っておられました。「ヒゲの跡を消すための化粧がたいへんだそうですね」とのこと。そらたいへんですよ。「あんた、うまいこと消してはるなぁ」「いや、脱毛しましてん」「痛いんちゃうのん」「いや、ゴムぱっちん程度ですよ」。
で、無事2時間ほどのおつとめも終了。あとは全体で懇親会。なんか気がついたら「講師席」とかにいて、おさーんに囲まれてしまっていました。いづらい…。さいわい、女子問題の先輩や昔からお世話になっている人もいたので、そのあたりの人たちが抜け道で助かりました。
懇親会終了後、「カフェいつき」の開店です。部屋の前に張り紙をして、しばらくボーとしてるとだんだんと人が集まりはじめました。何種類かの友だちに声をかけると、その友だちがさらに友だちを呼んできます。すると、会ったことのない人が出会う場ができます。そんな場をつくるのがとてもおもしろいです。おもしろいのはおもしろいんですけど、チューハイを飲んでいるうちにだんだん眠くなってきました。で、やがて椅子に頭を置いて寝てしまったみたいです。ふと目が醒めると、12時半。みなさんも眠くなったみたいで「じゃぁそろそろおひらきに…」。はい、おやすみなさい。あしたも起床は6時。起きられるかなぁ。
遠方より
とか思っていたら、出張で京都に来ているkawasaki KR250さんからメール。「20時頃だったらおっさんたちから解放されるかな」。急遽、◯子ちゃんにも連絡。◯子ちゃん、所用で大阪にいたのですが、急いで京都に帰ってくるということで、迎撃作戦を実施することにしました。
話の内容は、トランス業界の表の話から裏の話まで。あるいは、ネット業界の世代交代の話。さらに、「理論より実践」を旨とする人なので、足の長さののばし方から女性に見える顔のつくりかたなどを教えてもらいました。
なんだかんだと話をしていると、あっという間に12時前。ホテルの門限が12時ということなので、お友だちとバイバイ。別れたあと、さてどうしようと◯子ちゃんと顔をあわせて、結局天一@今出川へ。やれやれ…。就寝は1時半ですわ。
なにに注意やねん
で、帰りのことです。いつもの通り、バイクでブイーンと走っていました。と、前を走っているトラックのうしろのステッカー「オカマに注意!」。う〜ん。そら注意せなあかんわなぁ。たしかに君の後ろをオカマが走っとるよ。バイクはすり抜けもするし、左折のときの巻き込みもあるし…。うんうん、注意して走ってね。
って、正しいやん、あのステッカー(笑)。
帰り道
いろいろ迷ったのですが、大阪の映画祭に行くというPさんと一緒に帰ることにしました。
にしても、8時14分発ひかりに間にあうように起きられるかどうか心配だったのですが、習慣とは恐ろしいもので、6時にピピピと時計のアラームが鳴ったら、起きてしまいました。
新幹線の中の約1時間半、関東と関西の病院事情の違いとか、その他いろいろ話に花が咲きました。おかげさまで、あっという間に京都に着きました。どうもありがとうございました>Pさん
昼前に「映画見に大阪に来ない?」というメールがこの人から入ってきたのですが、さすがにかなり眠たいのと、すでに上映に間にあいそうにない時間だったので、断念。一緒にお昼でもと思わないわけでもなかったのですが「三宮」とかいう話もあったので、これまた断念。おとなしく昼寝をすることにしました。
GIDしずおか
朝、ふと思い立って今日はスカート姿にしようかなぁと…。久しぶりにスカートを引っ張り出してみました。とそこに、上の子どもが来ました。「とおちゃんのスカート、◯◯(忘れた)に似てるなぁ」。とそこに、下の子どもが来ました。「とおちゃん、スカートはいてるぅ。なんで?」「パフォーマンス!」まぁ、そんなところで静岡に向けて出陣です。
会場について、ダラダラしているうちにフォーラムの開始。あとで聞いたところによると50人を超えていたとか。話の方は…。ネタおろし(「情況」の焼き直し・笑)ですが、珍しく約束の1時間ピッタリで終了。こんなこともあるんやなぁと、自分でびっくりです。その後、質疑応答。すんごく大切な感想や質問を出してくれた人がいて、大感激です。
てな感じで、4時過ぎまで話をして、その後懇親会へ。静岡は食べ物がおいしいなぁ。でも、ちょっとスカートのウェストが苦しい。
9時頃から3次会へ。プロ根性をきっちり見せていただきました。すんげぇ〜。
その後12時頃からホテルの部屋で4次会。みんなで足の見せあい。黒い大根とか、なまめかしいのとか…。ええ感じです。
でも、GIDしずおかって、おもしろいグループです。当事者もいますけど、支援者もたくさんおられます。その支援者の人たちのキャラがいいです。こんなところもあるんやなぁ…。
てなことを書いているうち、おねむ…。おやすみなさい◯O。
わたしたちのコミュニティ
わたしのサイトの中に「わたしたちのコミュニティ」というコンテンツをつくろうと思ったまま、すでに「永遠の工事中」となりそうな今日この頃です。でも、やっぱ考えることが多々あります。
トランスにとっての「たまり場」ってどこにあるんでしょうかねぇ。E館とかSイッチとかなんとかかんとか…。あるいは、OブリガードとかMグネットとか。でも、なんか違う。そしてなによりも京都にはない。
なので、玖伊屋ができたんだっけ。
玖伊屋に行くことによって、自分はずいぶんと助けられました。おそらく、玖伊屋で出会った人たちって、自分にとっての一生の「仲間」だろうなぁと思います。なにせ、それなりのいい歳になってもつきあい続けているんですから。そんな玖伊屋に恩返しをしたいと思って、いまはスタッフをしています。
かれこれ1年ほど通っている関西医科大学。待合室を少しでも楽しくしたいなぁと思って、最近ジェンダークリニックに行っている人たちの出会いの場をつくりはじめました。同じような思いを持っている人って、いるんですね。たまたまの出会いが、みんなが心の奥底に持っていたもやもやを形にすることになってきたみたいです。
そうそう、OブリガードもMグネットも、考えてみたら、きっと「憩える場所をつくりたい」という思いの結晶なんでしょうね。やっているうちに、しんどいことも山のようにあるだろうけど、そこに集まる人たちへの「仁義」で続けているところも多々あるんじゃないかなぁ。
結局、ほとんどの「場」って手づくりなんですよね。リアルに会えなくても、blogで会える。会えるから、しんどくても続ける。その繰り返し。
でも、だからこそ、どんな形であれ、出会えた人たちって、やっぱり大切だなぁと思ってしまうんですよね。だって、それぞれなりに、必死で生きている人たちですから。
こういうの、優等生だなぁと思うし、自分で書いていて鼻につくけど、酔った勢いでまぁええことにしようかな。今日はいろいろあったのよ。