放映らしい

巷ではいろいろ話題になっているみたいですね。
で、わたしはというと…。10時〜12時なんていう時間、起きていられるわけがないです。なので、録画セット。明日見るか、はたまた今度の土曜日に玖伊屋で見るか。まぁ、そんな感じになるかと思います。
てことで、感想などはそのあとに。

できるかな?

適応判定会議を通ったことを受けて、とりあえずパートナーに質問。
「SRS、どない?」
「やったらええやん」
「そやけど、やっぱりいざとなるとイヤやろ?」
「それはそうかもしれんな。でもなぁ、ふだんはわからへんしなぁ」
「まぁ、外から見た目は関係ないしね。そういう意味では、トランスはじめた時の方が拒否感強かったんと違う?」
「う〜ん」
「子どもはどない思ってるかなぁ…」
「直接聞いたら?」
「そりゃそうだ…」
そうです。教員の世界でもありますよ。「わからないことは、直接子どもや親に聞け」。
「父ちゃん、手術してもかまへんか?」
「好きにしたら」
「おまえ困らへんか?」
「別に。父ちゃんが困るんとちゃうか?」
「なんで?」
「◯子*1と一緒に温泉行ったら、あいつ「お父さん、なんでこっち入るの?」って言いよるで(笑)」
「そらそやなぁ(笑)」
らしいです。
やっぱ、お金か…。

*1:下の子ども

続いて、受診者の会

最近ちょっと、個人的には低迷していた受診者の会ですが、集まってこられる皆さんはすごく積極的です。やっぱり、こういう場をつくることって意味があるんだなぁと、いつも気持ちをあらためられます。
今回は1時間ほどかけて、真剣にこれからの受診者の会のありかたを考えることができました。で、みなさんから「一緒に運営をしていこう」という意見が出され、新たな船出の最初の日になりました。
で、会議のあとは、新たな船出の日にふさわしい飲み会(笑)。
「会の名前、なにか考えようよ!」などという話も出てきたり、かと思うと「ラグビーって、何か自分が持っている力をそれなりに貢献させながらやるスポーツだと思うんですよね」などと語りはじめる人がいたり。うん、おもしろいな。
気がつくと、終電間際です。あわてて駅まで行って電車に乗りました。で、ふと目が覚めると、淀。って、ここ、普通しかとまらない駅じゃん!目の前を急行とか特急が通過していきます。「あれに乗ったら、いまごろ家に着いてるなぁ」と思っても、時すでに遅し。結局、最終の普通に乗るハメになりました。あ〜あ…。

わたしをめぐる最新情報・その2

女性診療科のあとは、河岸を変えて精神神経科へ。
お医者さん曰く。
「あの、適応判定会議ですが…」
「はいはい」
通りました
「はぁ」
「ただ、5年とか10年とかほうっておいて、突然『やります』というわけにはいかないと思うんですよね。ですから、新しい状況が出てきたら再度判定会議にかけるということにしたいんですが」
「つまり、免許の更新みたいなもんですか(笑)」。
まぁ、妥当な線だと思います。
「適応判定」って、「SRSをすることを前提」にする必要はないと思うんです。なので、「適応判定を通ってから、やるかやらないか考える」というスタンスで、わたしは今まできました。ただ、新しい状況が出てきたら、それに沿って適応判定を再度行うというのは、現状の中ではある意味、当然の帰結だろうなと思います。
続けてお医者さん曰く。
「ただねぇ、最近思うんですが、300万円かけてやる価値のあるものなのかなぁと思うんです。それだけのお金を他にまわした方が、よりよい人生を送れる場合もあると思うんです」
「そうですね」
「それだけのお金をかけて、たしかに生きやすくはなるかもしれないけど、でも、例えば修正手術をしょっちゅうする必要が出てくるかもしれないです。SRSのメリットとデメリットを天秤にかけるって、実は両方ともすごく重いものなんじゃないかなぁと思うんです」
「なるほどねぇ。確かに重いですね」
「あとね、最近思うのは、6歳〜12歳ぐらいの子どもの相談にのるっていうことが、とても大切なんじゃないかなぁと思うんです。相談にのりながら、実現可能なことを少しずつ試していって、居心地のいいところを探す作業を小さいうちからしていたら、もしかしたら、ホルモンやSRSをしなくても充分にやっていけるケースも出てくるんじゃないかと思うんです」
「わかるわかる」
「そうなるとね、空白の30年の間ずっとガマンをしていて、もしも知らなかったらそのままいれたかもしれないけど、突然『できますよ』となった人達って、ほんとうにしんどい思いをしておられるんだろうなぁと思います」
「うんうん」
てな話をしながら、診察は進みます。で、最後。
「ところで、いつきさん、次回からここに来る理由がなくなったんですが(笑)」
「あ、そうか。そうですね(笑)。まぁ近況報告しに来ますわ」
「わかりました。じゃぁそういうことで…」

わたしをめぐる最新情報・その1

今日は、病院通いの日。まずは、女性診療科からです。
8月の受診日に、ホルモンにかかわる血液検査をしたんですが、その結果を聞かせてもらいました。

検査項目 略称名 結果 上限値 下限値 単位名称
血中エストラジオール E2 67.3 59.5 13.5 pg/mL
テストステロン テストステロン 0.05 7.5 2.01 ng/mL

う〜ん、びっくり!テストステロンがほとんどないっす。ラッキーです。E2はちょっと少なめだけど、まぁこんなもんでしょう。お医者さんは「もうちょっと胸がほしいんだったら、プレマリンを1日5錠にしてもいいとは思いますけど、効果があるかどうかは個人差があるから…」と言われます。う〜ん。ほしいのはほしいわな。でも、「お酒が飲めない&刺身が食べられない状態」は、生きていて楽しくないからなぁ…。ということで、5錠飲む日と4錠飲む日を交互にすることにしました。で、「あ、ビールがまずい」と思ったら、すぐに4錠にもどす、と。
「どっちが大事やねん!」「もちろん、ビールです」(笑)。

東京からのお客さん・その2

今日は3人のお客さんと一緒に、近所の公園にピクニック。
ところが、パートナーは午前中にPTAの用事。てことは、お弁当づくりはわたしか…。でも、けっこうおいしくできました。レシピはあとで…。
やがてお客さんも来たところで、ピクニックに出発。わたしたち家族は自転車で公園に向かいました。だって、帰るまで数時間あるとはいえビールも飲むし、なんといっても駐禁の場所ですからね(笑)。
公園に着いたら、とりあえずお弁当をひろげて「カンパーイ」。あとはしょうもない話をしながらダラダラ。天気もいいし、ビールは冷えているし。ちょっと身体を動かしたくなったので、久しぶりにバトミントンなんぞを子どもとやりました。上の子ども、案外うまいんです。なんでかなぁと思ったら、「オレ、小学校5年生の時、バトミントン部やったんやで」って。なるほど…。
続いて下の子どもとバトミントン。もちろん「こりゃダメだ…」。しゃーないので、急遽ラケットとシャトルで野球に変更です。打てるところに放ってやると、それなりに打ちます。で、打ち返したら、いきなり走っていって「セーフ!」とか言っています。知ってんだ…。空振りの3振をしても走ります。いや、キャッチャーいないのに振り逃げはないっしょ(笑)。
ちょっと疲れてきたので休んでいると、上の子どもと下の子どもがバトミントンを一緒にしはじめました。小一時間やったところで、上の子どもとわたしが交代。下の子ども、見違えるようにうまくなっています。なるほどなぁ、教えればできるんだ…。「うまくなったね」と声をかけると「ありがとう」とか言っています。礼儀正しいのかリアクションが変なのか…。
そろそろ夕方になったところでピクニックも終了。
いい一日でした。

東京からのお客さん・その1

東京からお客さんが3人も学校に来られました。なんか、大きな荷物でした。3人をまじえて放送部の連中と話をしたのですが、なかなかディープなところまで話がいって、楽しかったです。それにしても、放送部の連中、ほんとうにこだわってないんやなぁ…。

玖伊屋

なにせ、夜は玖伊屋。てことは、またまたオールです。
今回は、あまり人数が多くなかったけど、久しぶりの人や新しく来られた人もいて、なかなかまた〜りとした集まりでした。
それにしても、スカートはいてきたMTFを見て「やっとまともな人が来た」はないよな(笑)。明日のことを考えて、そうそうに寝ました。

遠距離電話

東京から、携帯に一本の電話がありました。

  • 家族が維持できている秘訣ってなんですか?

う〜ん。たぶん「勝手にやらなかった」ということなんだと思うんですよね。ていうか、わたし、ビビリなんです。なんで、勝手にやる勇気がなかったんです。パートナーの許可がほしかったし、パートナーの支えがほしかった。だから、勝手にできなかったんです。
それとね、たぶんわたし、ウソがすぐばれるタイプなんです。なので、ウソをつくの、なかばあきらめています。だって、「ホルモンやってる」なんていう特大の秘密、だまっていられるわけないじゃないですか。だから「やってない」というウソは、つきようがないんです。
まぁ、そういう勇気のなさと根性のなさが、結果的に幸いしたんじゃないかなぁと。
まぁあと、パートナーの性格も幸いしましたね。でも、パートナーの性格にしてもわたしの性格にしても、別の側面だと、すべてが災いする内容かもしれないんです。
え?うまくいってる?いやぁ…。たぶんどこにでもある家族だと思いますよ。些細なことでけんかもするし。けんかの内容?いや、「犬の散歩が先か、晩ご飯の準備が先か」とか。ホンマに些細なけんかをしていますよ。でも、これがお互いゆずれない線だったりするんですよね(笑)。

  • 職場でトランスできた秘訣ってなんですか?カムアウトはどうやってしたんですか?

カムアウトしてないです(笑)。まぁ、ほっといてもわかるから。
学校っていう職場は、性別の縛りがあんまりないんですよね。それは幸いしています。仕事の内容というより、トイレの問題とか休養室の問題とかですね。そのあたりは、あまり無理をして摩擦を起こさないようにはしていますよ。だって、自分が我慢をすればすむ程度の問題ですからね。
でも、そんなこんなでやっていると、向こうの方から「トイレはどうしてるの?」とか聞いてくれますから、「いやぁ、こっそりと(笑)」なんていう話になるじゃないですか。そしたら「使えばいいやんか」というふうに言ってくれる。そんなふうにして、ゆっくりとやってますけど…。
生徒?生徒は4〜5月は混乱しまくっていますよ。でも、6月ぐらいになれば、「いつきはいつき」でおしまいみたいです。最後まで混乱しているのは、わたしを知らない生徒たちだけですよね。
え?うまくいってる?いやぁ…。そら、もちろん「おかま」呼ばわりはさんざんされましたよ。身のすくむような思いもしんどい思いもたくさんありましたし、いまもないわけじゃないですよ。でもね、結局生徒たちの評価は「わかる授業をするかどうか」「話を聞いてくれるかどうか」みたいなところですから…。そこをやるしかないんじゃないかなぁと思うんですよね。
でもね、そうやって世間様を混乱させることができるのって、こんなことやってるわたしたちの特権じゃないですか。普通ではできませんよ。だから、混乱させたら「勝った!」って思うわけです。
え?強い?強くなんてないですよ。そら、しんどいです。でも、その時はしんどくても、あとでそういうふうに再評価をしていくことで、だんだんとそのしんどさが快感に変わっていくんじゃないかなぁ(笑)。

みたいな話を延々と1時間ちょい。
けっこう自分をまとめるのにいい機会でした。忘れる前にφ(..)。
それにしても、電話代すごいやろうなぁ…。