マイクロアグレッション:日常生活に埋め込まれた無自覚の差別

朝、動きたくありません。おふとんがあまりにも気持ちいい。なんか、リハビリがはじまってからのおふとんは離れられません。それだけ疲れてるのかもしれませんね。なので、カルピスソーダだけ飲んで、そのままスタート。
今日は午前も午後も研修の日です。が、午前の研修は10時半からです。そこまでは昨日の仕事の続きです。と、来ました!今日のレジュメ(笑)。
てことで、若い衆と印刷です。
そんなことをしてると、午前の研修の時間になりました。午前は進路研修です。講師はとある受験産業です。まぁ、役に立つといえば立つけど、なんだかなです。なんか、どんどん複雑化していくんだけど、誰得なんだろ。そんな中、低学力校の実践が紹介されていました。曰く
「家庭学習に期待するのはやめて、授業時間内に定着をはかる」
ほれな。わたしがふだん言ってることやんか(笑)。
てことで、昼休み。午後の研修の準備をして、おべんと食べて、講師さんのお迎えです。
向こうからやってこられたのは金友子さんです。今年のめぐりは「ヘイトスピーチ」なんだけど、「マイクロアグレッション」をテーマにしようかなと。
実は6月にやった「ヘイトスピーチに抗して」の中で、「創造的逆転」と「マイクロアグレッション」を扱ってます。子どもたちがそれをやるなら、教員もやらなきゃならんだろうと。ただ、うちの教員の反応はどんな感じになるだろうかな。
まずは、「わたしの場合」ということで、ご自身が経験されたことを話されます。そこからマイクロアグレッションの理論的な話。そして、なぜマイクロアグレッションを扱うのかということで、ヘイトスピーチとの関連を話されます。
このあたりは、まぁ、導入ですね。
ここからが本番です。アメリカの事例を使いながら、マイクロアグレッションがなぜあるのか、それがなにをもたらすのかといったあたりを細かく詰めていかれます。うしろから見てると、ぽかんとしてる人が多数。ただ、このあたりで顔があがる人もいます。おもしろいな。
そうそう。マイクロアグレッションの前提にあるのは「ステレオタイプ」と言われるけど、ステレオタイプそのものは、それがなければコミュニケーションが成り立たないものでもあるんですよね。このあたりを「効用」として扱われるのがおもしろい。さらに
「暑いですね」
という言葉をとりあげて、この言葉が持つメッセージを話されます。頭の中を「サール」とか「オースチン」が飛びまわるけど、挫折したからなぁ(笑)。まぁ、ほんとうは違うんですけどね。
そして最後に「思いやり」や「親切」ではないということを強調されます。ここが大切ですね。要は「〇〇をしてはならない」というメッセージではないということです。やはり、マイクロアグレッションが起こる社会構造を明らかにしなきゃなりません。つまり、ある発話がマイクロアグレッションにならない社会になればいい。で、そういう社会をつくるためには「マイクロアグレッション」という概念を知らなきゃならないってことです。
で、質疑応答。なかなかおもしろいですね。なぜか「さん」「くん」づけの話が出てきます。あと、日本語が苦手な保護者への配慮の話なんかも出てきます。マイクロアグレッションを避けるためには「決めつけない」ということが大切なので、そうすればすむだけの話なんだけど、決めつけちゃうんだなぁ。ただ、あまりにも「自分とマイクロアグレッション」になってしまってるので、これはアカンなと思い発言。
「自分がマイクロアグレッションをしないということも大切なんだけど、教員としては、子どもたちの間で交わされるマイクロアグレッションに敏感になることができるのではないか。そして、もしも「それは、もしかしたらそこにいるかもしれない当事者の生徒にとってのマイクロアグレッションになるかもしれない」と思ったら、それを指摘したらいいんじゃないか。そうすることによって、その場における偏見や先入観なんかについても話題にできるようになるんじゃないか」
もちろんうじゃさんもそれに続けて
「教員が持つ権力を適切に使うひとつの方法」
と援護してくださいました。
そんなこんなで、本日の研修は終了です。
しかし、賛否両論わかれそうで、それがおもしろい。

てことで、1時間、労働者の権利を取得して、うじゃさんと一緒に京都駅まで移動。向かうはThe Stonesです。このほど移転開店されました。店の雰囲気は前のとおりです。いい感じですね。そして、食べものもおいしい。
ここで、かなり個人的な話もしたりしていると、Tじさんが来て、再びガチの話になったりして。そんなこんなで9時半くらいでおひらきです。
今日はそんなに飲んでないから、まぁ明日は大丈夫かな。

マザーボードの換装

今日の午前はフリーです。とにかく朝からPCの前でカチャカチャ。フリーダムな人の最後のところです。うんうんうなりながら、なんとか終了。
ほんとになんでこんなに時間がかかったんだろ。まぁ、生まれてはじめてのインタビューだし、一番長いインタビューだし、しかも2回やったし、しかたないか。ただ、全部でA4版100枚あるから、ここから大幅に刈り込まなきゃなりませんね。それをいつやるかだなぁ。
で、昼は気合を入れました。

辛いな。うまいけど。
ごはんを食べたら少し作業して、スタートです。今日は歯医者さんに行かねばなりません。例のイスに座ると、やはり緊張しますね。
「痛!」
「ごめんごめん。わかってたんやけど、やらなアカンかってん」
まぁいいけどね。
「痛み止め、出しましょか?」
「痛みますの?」
「膿んでるところを活性化させたし、痛むかも」
またまたロキソニンが増えました。
せっかくなので、ついでに整形外科にも行きましょう。背骨を牽引してもらって、ウォーターベッドに乗って、しばし極楽気分です。整形外科の帰りはいつも歩きです。ここ、子どもたちの中学校時代の通学路です。気持ちいいな。そして暑くない。さすがは京都市北部の住宅街です。
家に帰ったら5時過ぎ。やるか。
家のミニタワーが、しばらく稼働させてると、突然画面がグチャグチャになるという症状があって、これはマザーボードのグラフィックのせいかなと。なので、Z68 PRO3Mの中古をゲットしてありました。
まずは古いマザーボードの取り外しから。ケーブルはだいたい見たらわかるけど、念のために写真を撮っておきましょう。その後、ケーブル類をはずして、ケースからマザーボードをはずします。お次はCPUの取り外し。てか、上にでかいクーラーが乗ってます。しもた、グリス…。まぁええか。既に塗ってある。のでいいのか?そしてメモリを外したら第一段階完了です。
お次は中古のマザーボードの開封の儀。といっても梱包してあるプチプチから出すだけです。
まずはCPUを置いて、上からクーラーをつけて。メモリをつけてケースに入れて。あとはネジ留めしてケーブルをつけたらおしまいです。1か所だけ、ケースのパネルのスイッチやLEDのコネクタだけは検索したけど、基本的にはマザーボードに書いてある通りにつけたらOKです。最後にHDD類をつないだら完成です。
てことで、完成。
いろいろつないで電源スイッチをオン!ブートのSSDを認識しません。うーん。いろいろやったけど、ダメ。最後のチェックでSATAのケーブルを交換したら認識しました。マジか…。
ただ、windowsは起動しかかるけど、再起動がかかったり、チェックの画面になったりして、そこから先に進みません。
やーめた!
あとは明日ですね。おふろに入ってビールだビール!

おもしろかったけど、モヤモヤ

今日もおべんきょです。なので、朝からPCの前に座ります。
とりま、昨日のフリーダムな実践を整理していきます。つくづくフリーダムです。でも、そのフリーダムな実践があるからこそ、今がある。もしも実践していなかったら、今がフリーダムだったかもしれない。そういう話を聞くと、学校って「お試し」でいいじゃないかと、あらためて思ったりします。
午後になって、ちょっと疲れたのでマンガに逃げたり。でも、おべんきょにもどったり。そんなことをしていると、
「間もなく出発します」
のラインが。うーん、動きたくない。でも、動かなきゃ。
ということで、わたしもスタートです。今日は村本大輔スタンドアップコメディINウトロです。もちろんわたしは放送担当です。
ということで、まずは職場にいって機材を車に積み込んで、ウトロへ。今回は祈念館内でやるので、放送設備的には明らかにオーバースペックです。が、大きなスピーカーで小さな音を出すときれいです。なので、これでいいでしょう。なんでも、マイク1本でいいという話なので、ハンドヘルドのケーブルのマイクを1本だけ出しました。セットが終わったら、時間があります。明日からの夏季集中のための準備でもしましょうか。と思ってペーパーを読んだけど、イマイチでした。
そうこうするうちに、村本さんが到着。やがて前振りの人が話しはじめます。そして村本さん登場。スピーカーを外向きにして「マイクを絞って」というジェスチャーです。いいでしょう。わたしがいるのは一番離れたところなので、コントロールしやすい。
で、トークスタート。
おもしろいな。さすがです。会場も大盛り上がりです。と、村本さん、緑色の瓶をラッパで呑んでます。もちろんハートランドです。あれは水か?ビールか?とか考えていたら、突然
「マイクはいってるかな」
とつぶやかれました。いいでしょう。ここからはきちんと音を出しましょう。おそらく最初は静かにスタートして、少しずつ熱が入るとそうなるだろうなと、なんとなく予想していました。
そんな感じでボリュームを調整しながらトークを聞きます。
いろいろ予防線をはったり、2時間のトークを2時間として組み立てられますね。もちろん、ひとつひとつのネタはおもしろい。とにかく「個人」ということを、繰り返し強調されます。大切です。
が、ところどころでもやります。それは女性の描き方かな。そうか「女が」という言い方が「え?」と思うんだ。ここだけは使う単語がわたしと違う。まぁどちらが正しいかいう話じゃなくて、「慣れない」ってことなんですけどね。
でも、ずっと笑ってました。
で、2時間のトークが修了。すみやかに放送機材を撤収です。と、窓の外からSファンさんが顔を出されました。なんでも、ハッキョのイベントがあったんだとか。わたしにキンパのおみやげです。ありがたい。
実は、当初「呑みはなし」ということになっていましたが、くたくたのSファンさん、やはりビールが呑みたいらしいです。なので、お互いに車を置いて、合流。ここから呑みです。これが長い。そしてカラオケも入る。延々と呑んで、くたくたになって、ようやく解散です。
明日からの夏季集中、どうなるんだ?

ようやくわかった

今日は研究会というか研修というか、まぁそういうヤツです。
それにしても「研修」というと「学ぶ」という感じで、どちらかというと受動的なのかな。それに対して「研究」というと「自ら問いを立て」て「考察する」という感じで、どちらかというと能動的な印象がありますね。わたしは後者が好きだし教員としても必要だと思っていますが、なぜか動静表には「研修」しかないんですよね。まぁええけど。
てことで、大阪へ。到着したのは「御幣島」です。ずっと「ごへいじま」とおもってたけど「みてじま」だったんですね。とりま、駅を降りて、延々と地下道を歩いて、最後のところで「ここはどこ?」状態になりました。メチャクチャやな。それでもなんとか正解を見つけて、ビルを発見。次は「何階であるの?」状態になりました。が、無事会場を見つけました。
今日は「誰一人取り残さない教育」の研究会です。これ、3年くらい前に「ともくりさん[1] … Continue reading」から誘われて入ったんですが、なにをやってるか、イマイチわからないという。とにかく、公害と人権を結びつけよう、あるいは公害を人権から捉えようという感じだというのは、なんとなく伝わってきてはいるのですが、やはりイマイチわからないという。でも、これまで話をして下さった人々はとても魅力的な人々で、話もメッチャクチャおもしろいかったんですよね。そこで新たな疑問です。
「なぜ、わたしが召還された?」
ちなみに、他のみなさんは研究者とかコーディネーターをされている方です。謎は深まるばかりです。
が、とにかく、今日はそれぞれが出しあった文章の読み合わせです。うーん、みなさんの文章、鋭いです。それに比べて、わたしの文章は…。なんか、恨み節やな。アカンな。そんなことを考えていたのですが、みんなで文章を読み合わせてディスカッションをして、なにがそれぞれの文章に求められているかを探っていく中で、この研究会がなにをしようとしているか、だんだんわかってきました。が、わたしの役まわりがわからない。うーん。
それでも、終了予定時間を1時間以上オーバー(笑)して研究会終了。もちろん「呑み」です。向かったお店は「ボン」というお好みの店です。なんでも「ともくりさん」がとても大切にされているお店なんだとか。
まずはビールで乾杯です。

あまりにも美しい!そしてあまりにもおいしそうです。ここからおいしい料理をいただきながら、ディスカッションが深まっていきます。深まる中で、「ともくりさん」が、なぜ「わたしたち」に呼びかけたのか、なぜ「わたし」を召還したのか、少しずつわかってきました。が、それは文章をひとつ書き直すことにつながります。うーん。まぁええか。ここは「ともくりさん」の思いに応えましょう。
そんな感じで、9時半くらいまで呑んでお開き。いや、ここから帰ろうと思ったら、それくらいに帰れなきゃ帰れません。
うん、でも、おもしろかった!

footnotes

footnotes
1 なんか、ヒートアップした日記を書いてます。発端は「ようこそ先輩」へのグチだったみたいです。ともくりさん、あの時はすみませんすみません。って、読んでないよな(笑)

久しぶりにガチで参加

今日は分科会です。Aっちゃんの車に乗せてもらって、再び四国大学へ。どこに参加しようかと思ったけど、やはり「差別と排外に抗して」ですね。
まずは教員になって4年目の在日の教員からのレポートです。「本名で教員をやる」と決められたけど、そこでいろんなことがあったという話です。もちろん「いいこと」もいっぱいあったけど、「めんどくさいこと」が山のようにある。おそらくジェンダーもからんでるでしょうね。なにせ、若い女性ですからね。しかし、まわりの教員がひどい。まぁひどくない人もいるんだろうけど、ひどい。ほんとうにエールを送りたい気持ちになりました。
2本目は徳島県教組襲撃事件についてのレポートです。レポーターは冨田さんご本人です。
冨田さんとはじめてお会いしたのは7年前ですね。そう言えばこの時に来ておられてビックリしたのでした。ちなみに、この時にレポートを依頼したのでした。
レポートしてもらってよかったです。ほんとうに厳しい闘いを闘い抜かれたんですね。もしかしたら7年前の「ひとりの冨田さん」がまとっておられた空気は、そういうところにあったのかな。ただここでも「ジェンダーやな」と思ったことがありました。もちろん在特会が襲撃したのも冨田さんが女性であるからというのは多分にあっただろうけど、冨田さんご自身も内面化されている。それを顕在化させたのはAっちゃんの質問に答える形で話された「女性の書記長」というマジックワードでした。つまり、襲撃事件の原因をご自分に探そうとされてしまう。でも、そのようにジェンダーを内面化してしまっている責任は、もちろん冨田さんにはないです。それはこの社会にあるし、組合にもある。そんなことを感じたレポートでもありました。
てことで、昼ごはん。とにかくラーメンですね。Aっちゃんの車に乗って
「ラーメンで検索して」
と言って到着したのがいもおでした。これはラッキーでした。思わず「肉入りラーメン」を頼んでしまいました。

うまい!けど多い!Aっちゃんに2枚ばっか食べてもらいました。
午後のレポートは兵庫です。内容は史朗さんの話。わたしは史朗さんの影響をものすごく受けています。が、途中から、その影響下から脱した気もします。それはおそらくジェンダー・セクシュアリティに触れたことや、自分の世界が広がったこと、あるいはカウンターに参加したこと。ほんとうにいろんなことが重なっているだろうとは思います。そういう今のわたしが史朗さんについてのレポートを聞いたとき、「すごいな」と思うことと「うーん」と思うことがでてくるのは仕方ないですね。でも、そういうものだろうとも思います。いつまでも「史朗さん」と言っていたのではダメだし、そういうことを史朗さん自身も思っておられただろうと思います。
で、総括討論。と思いきや、Tきちゃんが来られて
「ちょっとこっちで京都府の状況をしゃべって」
と言われてしまいました。基本的に分科会を渡り歩くのは好きではないのですが、しかたないですね。と同時に、京都府の状況が話せるようになったのは、とりもなおさず京都府の状況を何とかしようと思って動いていることの証左でもあるということです。まぁそんなこんなでちょこっと報告をして、再び「差別と排外」分科会へ。ただ、途中で抜けたので、みなさんの話を聞くだけです。うーん、おじさまの話はおもしろくない(笑)。
そんなこんなで、閉会全体会を経て、今年の全外教大会も終了。
さてと。帰りましょうか。ビールを呑んで、泥のように寝たい。

外国人散在地域における外国につながりをもつ子どもを取り巻く教育環境について

本日の起床は6時半です。ということは、6時半までは寝ててもいいということです。もっと言うなら、6時半までは、他の人を起こしてはいけないということです。なので、意地でも6時半まで寝ることにしました。で、起床→片づけです。
朝ごはんはおにぎり2個。おなかいっぱいです。その後、A波高校を撤収。今日の会場の四国大学に移動です。
会場に到着したところで、わたしはダウン。しばし横になりました。
体調が少しもどったところで、どちらかというと大会モードになりました。とりあえず、全体会会場の放送機材のチェックをしたり、記念講演の講師さんと連絡をとったり。そうこうするうちにおべんとがやってきました。が、食欲がまったくないです。まぁええか。もしもあまったらもらうことにしましょう。
全体会開始20分前に講師さんから電話。
「会場はどこでしょう?どちらを向いて歩けばいいのでしょう?」
いろいろ話を聞くと、会場から100mくらいのところにおられるようです。てことで、迎えにいったのですが…。そりゃわからんわ。大学キャンパスが木のむこうに隠れてます。それでも無事合流して、全体会場へ。PCのチェックなどをしているうちに、全体会開始です。ここで全体会と交流会をでたり入ったり。んー、スケジュール、めっちゃ早く進んでるぞ。てことは、交流会の出番、メッチャ早くなるんとちゃうん。そんなあたりの調整をしてみたり。結局、20分早く登壇することになりました。
今年のアピールでおもしろかったのは、マイクロアグレッションに言及していたところかな。もちろん、マイクロアグレッションという言葉そのものは使ってないけど、ステレオタイプが自分を傷つけているみたいな話が出てきていて、とてもおもしろかったです。
アピールが終わったら、交流会の全体会。今年は何もしなかったけど、でも、やはり「かかわってよかったな」と思いますね。実は、昨日はメチャクチャ気が重かったのです。全外教大会に来るのがこれほど気が重いのは、おそらくはじめてです。まぁ、あまりにもこの夏は忙しすぎて、早く「自分の時間」がほしいからでしょうね。そんな時に3日使うんですから、そういう気持ちになるのはしかたないと思います。まぁそれでも「よかった」と思うのは、やはり交流会の力かな。
交流会の全体会が終わったら、ちょうど大会全体会は記念講演の時間です。これはぜったいに聞き逃せないヤツです。
講師は京都府国際センターの堀江さん。タイトルは「外国人散在地域における外国につながりをもつ子どもを取り巻く教育環境について」です。
京都は在日外国人教育の先進地と思われがちですが、それはあくまでも京都市であって、京都府は後進地です。ただ、そういう京都府の状況は、実は京都府の特殊性にかかわっています。ここでいう「京都府」は「京都府全体ー京都市」ということです。実は、京都府全体の外国人はそれなりに多いのですが、みなさん、ほとんどが京都市に住んでおられます。そして、さまざまなリソースは京都市に集中しています。では京都府はというと、実は外国人は少ない。しかも、メチャクチャ不便なところに住んでおられます。例えば京都府北部から京都市までは特急で4時間。実は、京都駅ー徳島駅のバスよりも時間がかかります。京都府の南東の端は三重県に接しています。ここまで行こうとすると、京都ー木津ー加茂ー月ヶ瀬口です。こういうメチャクチャ広いところに、ごく少数の外国人生徒が散在しています。さらに、このような町は過疎化が進んでいます。すると、高齢者しかいない。そして予算規模も少ない。なので、在日外国人の子どもたちに対する必要な支援がとてもしにくい状況があります。
「いや、奈良だって同じだ」と言われそうですが、奈良市は政令指定都市ではないので、奈良県全体に対して施策ができます。が、京都市は政令指定都市なので、京都府の施策は京都市は含まれないし、京都市の施策は京都府を除外しています。
こんな中で、堀江さんは孤軍奮闘されています。実は、ここ数年堀江さんと連絡をとりあって、京都府立高校の在日外国人教育を少しでも動かそうと思っています。それは、かつて京都教育大学の浜田さんから
「堀江さんがメッチャ怒ってる」
という連絡をもらったからです。そして、怒るのが当然という状況を知ったからです。
こういう京都府は「京都市」という存在があるだけじゃなくて、まぁいろいろめんどくさいことが山のようにあるので、メッチャ特殊なケースではあると思います。でも、きっと散在地域であるとか、過疎の問題とかを考えると、けっして京都府だけではないんじゃないかと思います。そういう散在地域の課題を知ることは、実はメチャクチャ大切なんじゃないかと思います。なので、今回堀江さんにぜひ話してほしかった。
たった1時間しかなかったけど、ほんとうに課題がクリアになりました。ちなみに、聞いていた人たちもメッチャビックリしておられました。
てことで、全体会終了。誰とごはんを食べに行くかですね。うーん。大阪の人たちだな(笑)。
てことで、ホテルにチェックインして、ほんの少しぼーっとして、お店へ。ここに三途の川を3回くらいわたりそうになった方が来られて、大盛り上がりです。楽しい時間を過ごして、10時半に解散。ホテルに帰って、今後のことをAっちゃんとしばし相談して、さてと寝ましょうか。

今年も買い出し

今日から某在日外国人教育関係の大会です。てことで、今日~明日は全国在日外国人生徒交流会です。場所は徳島です。当然のことながら、「やって」と頼んだのはわたしで、頼んだ先はK野さんです。でも、引き受けて下さったんですよね。ただ、タイミングが悪かった。「鳥取の次」と頼んだので、2年、後ろ倒しになってしまいました。この2年はK野さんには大きかっただろうな。
交流会がはじまるのは2時半です。途中、鳴門で今晩の食材の買い出しをしなくちゃなりません。となると、集合時間は9時ですね。
てことで、目が覚めたら8時でした(笑)。そこからおにぎりをつくって、家を飛び出して、少し遅刻で済みました。そのままAっちゃんの車に乗って出発。高速道路をひた走って、鳴門のギョースーへ。しかし、このあたり、先月も来たな。で、買い出しをすませたら、会場のアエルワに移動です。
しばらくしたら最寄りの駅から移動してきた生徒さん達がやってきました。その後、生徒さん達は全体会。わたしは京都の卒業生達と一緒にごはんづくりの準備です。と、やはり「あれがあったほうがいいね」というものが出てきます。なのでK野さんと買い出し。
やがて、ごはんづくりスタート。すると生徒さんから「あれがほしい」というリクエストが入ってきます。なのでK野さんと買い出し。帰ってきたら「やっぱりこれが足りない」というリクエストが入ってきます。ただ、K野さんはダウン寸前の感じです。なので、地元の人と一緒に買い出し。帰ってきたら「やっぱりこれがほしい」というリクエスト。まぁいいやと、Aっちゃんの車を借りて買い出しです。
それでも、なんだかんだでなんとなく完成へ向かいはじめると、特に追加の買い出しもなくなって、平和な感じになります。てことで、あちこちのテーブルに行って「味見」とか言ってへつってみました。このあたりは調理実習というか、遠足のBBQというか、そんな感じです。
17時になったところですべて完成→晩ごはんです。えーと。ということは…。ぜったいに夜中におなかが減るだろうから、夜食のおにぎりが必要ですね。まぁあとで買いに行くことにしましょう。
夕食のあとは、生徒さん達は班別討論。教員は片づけ。わたしはお米とふりかけの買い出しです。買い出しから帰ってきたら片づけも終わっていて、みんなとくにやることもなく。なので、4人論文を考えようかな。でも、文字が出てきません。しかたない。
やがて班別討論が終わって、生徒さん達はお風呂→夜の会場に移動です。わたしたちは最終の片づけをして、そのまま夜の会場へ。考えてみたら、ここ、去年来たな。なので、生徒さんに聞くと
「えーと、いつきさんですよね」
というお答え。覚えてていただいて光栄です。ちなみに、廊下にあった本棚がなかなかなものでした。

『トランスジェンダー問題』が並んでいる高校の廊下の本棚…。
とにかく生徒さん達の班別討論が終わるまでにごはんを炊いておにぎりをつくらねば。時間を逆算すると、すぐにやらないと間にあいません。何合炊く?1升炊きだから、8合かな。
その後、生徒さん達がやってきて、班別討論開始です。ここでようやくシャワーを浴びたりなんだかんだ。1時間ばっかでごはんが炊けたので
「おにぎり握り隊、緩募です」
というと、ちゃんと数人来られるのがえらいなぁ。
そんなこんなで、10時過ぎに班別討論終了。ここから実行委員メンバーのミーティングです。が、今回は入るのはやめておきましょう。なんだかんだで、11時半頃に全日程終了です。ここからIチローの車で卒業生と反省会です。小一時間、いろいろ話を聞かせてもらって、教員部屋に行くと、まだ反省会がはじまっていません。なにしてるんだろ。まぁいいや。さっさと反省会をして、さっさと寝なくちゃね。てことで、さっさと寝たのが3時です。ダメじゃん。

インクルーシブな学校文化を紡ぐもの

今日は某人権教育研究会の夏季研です。しかし、夏季研がいったい何回あるんだと思いますね。
わたしは事務局なので、早めに会場に行かなくちゃなりません。やれやれ。会場に到着したら、あれやこれやと準備です。それにしても、集合時間、早すぎないか(笑)?
午前は分科会です。が、受付してるから1本目のレポートは聞けず。2本目のレポートはLGBTQ+のとりくみです。ちなみに、京都府の高校でもこれ系のとりくみが増えてます。9本中3本がこの手のやつです。流行ってますね。隔世の感があります。が、「学んで」ない感じです。てか、「性の多様性」について、わたしは専門外ではありますが、それなりに文章を書いています。が、たぶん、みなさん知らないんだろうな。とにかく苦労話とか、あれやこれやを話されます。まぁいいけど。
ただ、なんだかな気がしたので、つい質問。
「例えば、同性愛者の方々が一番困っておられるのってなんだと思われますか?」
すると
「法律や制度です」
とのお答え。わかってはりますやん。なので
「人権学習って、個人間の話にしてはダメだと思います。その、法律や制度とつなぐためのとりくみはされましたか?」
と聞くと
「やってません」
とのお答え。だめじゃん。
なんでも、法律や制度の話って政治的なんだとか。そして、現政権の批判になると。で、公務員だからやりにくいんだとか。やればいいじゃん。「現政権を批判しない」というのも、極めて政治的なんだけどな。
そんなこんなで分科会終了。
午後は全体会です。講師は伊藤あゆさん@松原高校です。伊藤さんには6年前に話してもらいました。今回再びお願いしようと思ったのは、伊藤さんの話を若い人たちに聞いてほしいと思ったからです。研究者でもなく「えらい人」でもない、ある種ひとりの高校教員がこれほどのことをやっているということ、そしてそういう高校があるということを知ってほしいと思いました。
てことで、講演開始です。相変わらず、ほんの少しずらしたことを話されます。それがおもしろい。そして、まわりから見たら「たいへんやん」と思うようなことを「おもしろいんですよ」と言いながら語られます。今回は写真をふんだんに用いながらの講演なので、とてもよく伝わってきます。あと、べてるの家の当事者研究の影響も、かなりあるみたいですね。というか、松原高校で当事者研究をされているみたいです。そんなこんなの2時間弱の講演のあと、質疑応答がこれまた活発です。とてもいいですね。
そんな感じで、結局2時間の予定が2時間半の講演になって終了です。
その後、事務局でミーティングです。とにかくさっさと終わらせたい。なので、ぱぱぱと話をしてさっさと終わらせました。
終わらせる理由は、もちろん飲み会です。ということで、事務局メンバーの一部プラスαでニューエビスノへ。ここで松原高校のよりディープな話とか、担任の仕事についての意見交換とか。なんでも松原高校は二人担任制をとっておられるとか。
「もしもわたしが担任をしたら?」
というと、伊藤さん
「ぜったいに同担したい!」
と挙手されました。京都にはこういう人はいないけど、大阪にはおられるんですよね(笑)。
そんな感じで10時前まで飲んで解散。早く帰って早く寝なくちゃ。明日からハードな三日間がはじまるからね。

今日は人の前でしゃべる

今日の午前は上本町でお座敷です。なので、いつもと変わらない時間に起きて、バスで駅まで向かいましょう。
途中、パンを買うべくコンビニに寄りましたが、近くにあると思ってたバス停がない。どうなってるねんと思って歩いたけど、ほんとにないんだ…。ちなみに、とある交差点を右折するバスにはあるバス停です。なるほどな。
てことで、特急に乗り換えて天満橋を目指します。そこから谷町線で谷九まで行って、あとは歩きです。たぶん、これが一番安い。
会場についたら、向こうで手を振る人が…。えーと、榎井さん?なんねやねん。いや、向こうが「なんでやねん」か。今日は東大阪市人教の夏季大会です。なんと、13年ぶりです。わたしはそのひとつの分科会で話をさせてもらうことになってます。ちなみに榎井さんはワークショップをされるんだとか。すごいな。
わたしが担当する分科会の部屋に入ると、のんびりした感じです。まぁ魅力的なプログラムがいっぱいあるから、みんなそちらに行っておられるんでしょう。と、ひとりこちらにこられて
「〇〇です」
と自己紹介されて、おぉ!となるなど。かつて日本語読みの本名で自己紹介されたので、本国読みで答えたら
「なんで知ってるんですか」
と驚かれた方でした。そんなん、知ってますがな。
と思ってたら、なんか、メッチャ人が来たぞ。会場担当の人が
「イス、追加で出そうか」
とか言ってます。思わず手伝おうかと思ったけどガマン(笑)。
そうこうするうちに、ガチで満席になってしまいました。どないなってるねん。
で、お座敷スタート。担当された方から
「ぜひライフストーリーを、いや、理論を」
と言われたので、今日はミッション4です。
で、話しはじめましたが、なんかエンジンがかかりません。なのにみなさん、反応してくださいます。ありがたい。13年前もメッチャ温かい感じでした。東大阪って、そういうところなんでしょうね。
しかし、ミッション4は途中「笑い」とは無関係な話が続きます。みなさんがマジメになってしまうのがこわい(笑)。後半部に入ったところで、ぜったいに90分で終わらないことが判明。まぁ最長110分まで許されてるからええか。で、後半部は笑いもとれて、よかったよかった。
これで終わるかと思ったら、質疑応答があってビックリです。また質問が出てくる。それもすごく生活に密着した感じです。やはり東大阪はいいな。
てことで、お座敷終了。榎井さんは
「午後もあるの」
と言いながら帰って行かれました。すげえな。
で、わたしは鶴橋に移動。ランチは少しパワーを注入しましょう。

焼肉のオンザライスがうますぎます。食べきってしまいました。
その後、豚まん王子宅へ。カウンターについてのインタビューを少し受けてしまいました。
カウンターは、わたしにすごく大きな影響を与えてますね。ただ、カウンターに対して何ができたかと質問されて、はたと困るなど。まぁでも、どこでもそうです。わたしは中心にはいませんね。常に周囲をウロチョロするだけです。なんか、あかん気もするけど、それもそれなのかな。
インタビューが終わったら大阪コリアタウン歴史資料館へ。わたしがはじめて猪飼野に来たのは、たぶん1990年くらいかな。生野民族文化祭を見に来たような記憶があります。
まぁ、カウンターに関してもそうだけど、なんしか長いのは長いです。それがわたしの持つアドバンテージなのかもしれません。とにかく自分の記憶と写真を比較しながら、いろいろ考えるなど。
で、いくパーへ。ふぁーさんがいるかと思ったけど、会議中とのこと。忙しいなぁ。
5時をまわったから、そろそろ帰りますか。荷物が多いのがキツイです。茂利屋に行こうかと思ったけど、あまりにもしんどいので断念しました。
やっとの思いでおうちにたどり着いて、荷物をおろして、シャワーを浴びて、ビールがうまい…。

まぁよかったよ

今日の午前は地域の同研の夏季研です。なので、京都府の南の端の高校まで移動です。しかし、駅からの道はメッチャ暑いですね。
今日の研究会のテーマはヤングケアラーです。
もちろん関心はメッチャあるけど、実はそれどころじゃないです。ここしばらくずっと外まわりをしてたから、自分がしなきゃならないことがまったくできていません。物理的にもきついけど、精神的にもきついです。なので、もったないないけど、講演は脳みその半分くらいで抑えることにしました。
と、Tじさんから、突然ライン。
「教採の1次、落ちました。申し訳ないし悔しいです」
マジか…。
「申し訳なんかない。悔しさをスタートにしよう。とにかく帰っておいで。昼ごはん一緒に食べよう」
と返事するしかないわな。午後の研修までの間だけど、まぁ気が紛れてくれたらいいかな。
てことで、帰りの電車を調べて、午後の予定を組み直して。と、再びライン。
「ちょっと待って。通ってるかも。見てたの、去年の情報でした」
をい!
結局通ってました。まぁでもそれなら「お祝い」にしてあげましょう。そのほうが、なんぼかこちらも気が楽です。
てことで、わかばへ(笑)。オモニは相変わらずです。が、少し丸くなったかな。なにより、腰が曲がってたいへんそうです。この腰は…。木下@堀池を思い出すな。
でも、お好みの味は変わりません。

そして、黄金色に輝く台。

もちろんうまいに決まってます。
てことで、お好みと焼きそばを突きながら、しばし話。でも、わたしは午後から研修なのでバイバイ。まぁよかったわ。
で、前のおべんきょ場所へ。今日は4人のおべんきょ会です。マジで〆切が8月末になったのがキツイ。でも、乗りかかった舟なので、歯を食いしばってやるしかないです。
幸い、今日のおべんきょ会で、他のみなさんはゲンコをつくってくださってます。なので、読みあわせをするというよりも、今回の見取図を修正確認する感じです。
しかし、つくづく「学校教育労働」というのは変な仕事です。もちろん、それぞれの仕事がそれぞれの「変」は持っているんでしょうけど、やはり変です。その最大の要因が、対象が確定してなくて、変化するところにあります。しかも、その変化が予想できない。常に再現できない1回性の中にあります。なので、習熟がとても難しい。
そんな中で使える「もの」は限られています。今回のテーマはそのあたりです。まぁ、とにかく1週間以内、できればもっと早くにやっつけてしまいましょう。書籍化のためにはそれしかないです。
そんな感じでおべんきょ会も終了。
しかし、なんか落ち込むな…。それでも、Tじさんも、他の人たちも、よかったよ…。