う、ウケたんだよね^^;;

今日は朝から移動開始。それも新幹線です。でも、体調は最悪です。どうしたものやら。とりあえず、新横浜で降りて、石川町に向かいます。そうそう、せっかくだからGAPでパーカーを買いましょう。なにせ、今着ているのはピンクと紫のマーブル状態ですからね。幸い石川町にGAPがあるらしいので向かったのですが、ない。どうやらお店が変わったらしいです。残念というか、グッタリというか。そこから駅の反対側に向かいます。今日のお座敷の会場は「労働センター」だとか。住所を見たら「寿町」とあります。テンションが上がります。
到着したのは開会の小一時間前。準備の時間は充分あります。というか、準備はあっという間に終わったので、あとは今回声をかけてくださったI井さんとのんびり話をしてみたり。ちなみに、今回のお座敷は青年司法書士のみなさんが呼んで下さったのですが、なんと神奈川・東京・埼玉の合同研修会だとか。となると、ハードルはいくつかあるのですが、最大のハードルは「笑いがとれるか?」です(笑)。
ということで、お座敷スタート。やはり昨日の呑みすぎが若干効いているのか、ネタの切れ味がイマイチです。いや、今年度はじめてのお座敷なので、久しぶりすぎてこなれていないのか?さらにいうなら、すでに2回ほど聞かれて、今日が3回目なんていう方もおられるわけで、ガチでハードルが高いです。そんな中、ちゃんと笑ってくださるN村さんの存在が心強いです。そのN村さんに触発されてか、ところどころでニコリとしてくださる方もおられます。そんなみなさんの笑顔に励まされながら、与えられた2時間を無事走りきりました。
まぁでも、関西限定のネタとかふっても、笑ってもらえないのは当たり前ですわな^^;;。
それでも、終わってから話しに来られる方もおられたり、本を買ってくださったり、なんか、それなりにウケてたのかなという感触もあって、ほっとひと息です。

1時間バージョンへ向けて

今日は午後から大阪南部の大都市でお座敷です。与えられた時間は1時間15分。これはきつい。でも、いい機会です。とにかく短い時間のバージョンをつくらないと、あとあと困ります。昨日のお座敷をもとに、さらにスライドを刈り込みます。とにかく、大胆にひとつのトピックを消さないと10分単位で時間短縮は不可能です。昨日のバージョンが最後早口でちょうど1時間半。まぁ15分の短縮はできたかな。
でも、はっきり言って、そもそも1時間そこそこで話をするのがとても難しいです。だって、部落問題に例えると、「士農工商」で部落問題を考えている人に、部落史の見直しにもとづく歴史を話して、部落問題の現状を結婚差別のこととネットのことくらいに限定して話して、さらに複合差別のことを話すくらいのことは話してますからね。
とはいえ、時間がないものはしかたないです。さてさてどうなるか。
今日聞いて下さる人々は「人権推進委員」の方々です。なので、年齢層は高めだけど、人権感覚は豊かだし、知識のある人はそれなりに持っておられるみたいです。そういやこないだも似たような人を相手に話したし、こういうのが多いな…。
で、お座敷スタート。とにかく「英語が多いです」と前置きして、ゆっくりしゃべる(当社比)ことに専念しました。それにしても、スタートが10分遅れはきついな。時計見ながら話をしますが、刈り込みまくって、そこから10分短縮はどう考えても不可能です。そこはあきらめてもらいましょう。
話をしながらわたしが話すスピードを自ら分析。たぶん、力が入ると早口になるんだな。で、どこで力が入りはじめるかもだんだんわかってきました。でも、そこは刈り込めないところなんですよね。
それでも大きくうなずいてくださる方や、やたらウケてる方がおられてとてもうれしいです。手綱を締めながら、話していましたが、最後5分はさすがに超速になってしまいました。
てことで、無事1時間15分ジャストで終了。でも、もっと刈りこまなきゃならんなぁ。

お座敷のあとは推進委員さんたちの「1年間お疲れさま会」に乱入です。向かったお店は「福亭」。食べ飲み放題で2880円!安い!
なんか知らないけど、どなたかが頼んでくださるおかげでどんどん料理が出てきます。そのどれもがおいしい!ヤバイ、食べ過ぎます。でも、最近走ってるせいか食べることへの罪悪感は少し少なくなっています。でも、それがアカンのやろな。
お腹いっぱいになってしまいました。明日も走らなきゃ。

刈り込んだけど…

今日は夜に突然入ってきたお座敷です。ちなみに「突然」の理由は、もともとの講演者だった尾辻かな子さんジュネーブに行かなきゃならなくなったからだとか。えーと、ネームバリューも芸風もまったく違うけどええんかな。
そんなことを思いながら会場へ。到着すると、とてもフレンドリーな空気で迎えてもらえました。まぁ、主催は部落解放共闘なので、フレンドリーに決まってます(笑)。
やがて続々と参加者が来られます。が、お馴染みの顔もチラホラ。てか、はじめて担任した時の卒業生が、お母ちゃんと一緒に来てくれたし。マジかよ…。
ちなみに今日は「1時間半で」とお願いされてしまったので、1時間半になるように、プレゼンをかなり刈り込みました。それでも、スライドの数を見た担当の方が絶句しておられましたけどね(笑)。いや、使い方知らないから、ムダなスライドがいっぱいあるんですよ。
で、お座敷開始。
今日のテーマは「時間を守る」と「ゆっくりしゃべる」です。でも、話しはじめて気づいたのは、わたしもともとメッチャ早口なんですね。つまり、お座敷だから早口だとか、時間が足りないから早口だとかいう話ではなくて、そもそも早口なんですね。これをゆっくりにするのは至難の業ですよ。でも、それがわかったので、練習あるのみです。
お客さんの反応は…。両極端かな。なにせ、前半は膨大な量の「知識」です。でもしかたないです。たとえば、在日外国人のおかれた社会的状況を理解するためには、前提となる在留資格の問題とか歴史的な話とか、どうしても必要になります。それと同じことです。でも、そこに食いついてくる人には、たぶんおもしろいだろうと思うんだけどなぁ。
中盤は現状についての話です。ここはそんなに難しくはないけど、これまたきっとご存じないことが多いだろうしなぁ。
そして後半はわたしの専門分野。背景となる社会構造です。ここはたぶん、話がオセロゲームのようにひっくり返りまくるので、それについてくるのがたいへんかも。でもまぁ、これもついてきてもらえたら脳みそが適度にシャッフルされて気持いいと思うんですけどね。
てことで、みなさんの反応を見ていると、ウケまくってる人と呆然としている人にくっきりとわかれた感じでした。でも、これ、スピードを落とせば、もう少しなんとかなるのかも。なにせ、途中からノリがよくなると話すスピード加速してしまいましたから^^;。
それでもなんとか時間内に終われて、こちらはよかったよかったです。

まだまだ生きている

今日の午前も中学校との連携です。向かうは友だちが支店長をしている中学校。担任さんからいろいろ教えてもらったのですが、ほんとうに細かく子どもたちを観察してられます。すごいなぁ。その後、支店長さんと懇談。支店長さんと担任さんの距離感がいい感じです。こうやって鍛えられるんだな。
で、職場に帰っていろいろ事務作業とジョギングです。今日も30分走れました。これがうれしい。
ジョギングから帰ってきて、汗を拭く間もなく服を着替えてスタートです。京都駅から新幹線に乗って、向かうは東京です。明日あさってと第20回GID学会ですが、その前夜祭というわけでもありませんが、千代田区のMIWという男女共同参画センターが「coming out story」の上映会をされるとか。で、トークをしろとの話があったので、なんだか話をすることになりました。
集まってこられたのは30数人の方々。なかなか個性的なお客さんがおられそうです。てか、いずみちゃんが来るのは知ってたけど、なんで佐倉智美さんがいるんだよ!ふたりで話をした瞬間、そこだけ関西になりました。さらに、30年ばっか前にうちの職場を卒業した元生徒のYさんもいたりして、なかなかトークがしにくそうです。
とりあえず、まずは映画の上映です。久しぶりに見たな。考えてみると、制作は8年前なんですよね。まぁ登場人物はみんな歳もとったし状況も変わったけど、でも、映画そのものに古さを感じないのは、わたしだけなんだろうか。ちなみに、先週も豊島区で上映会があったとか。たぶん、あの映画が扱ったテーマって、別にLGBTと言われる人たちのことなんかじゃなくて、もっと普遍的なんだろうな。ただ単に、登場人物たちがトランスってだけの話でしかない。そんな気がしました。
上映会のあとのトークはグダグダです。ただひとつだけ心がけたのは「ゆっくりしゃべる」ことでした(笑)。まぁそれでも、制作裏話として、山のようにビールを呑んだ話とか、そんなこんなの話のついでに、Yさんにもちょっと振ってみました。
い「あなたが生徒だった頃のわたしはどんな教員でしたか?」
Y「いつもなにかと闘ってる感じでしたね。常にファイティングポーズをとっている感じで。あと、いつも白衣を着てました。今日の服を見て「色がついてる」って思いました。でも、けっこう人気がありました」
マジか…。寂れてると思ってた…。まぁ、一番人気はイケメンの教員だったらしく、それはそうだろうなと(笑)。
その後質問タイム。いきなり特例法の話とか病理化の話とか出てきてどんだけハードな関心を持っておられるねんと。そんなこんなで無事終了。

負けてたまるか

今日は午後から京都府の人権啓発なんちゃらの研究会でお座敷です。簡単に言うとドスきかせた時のお座敷です。さてさてどうなるか。
午前に仕事を少しして、昼前に移動開始。途中、会場近くにある組合の事務所でおべんとを食べて、会場へ。部屋に入ったら「えらい人」は笑っておられました。いい人です(^^)。
てことで、お座敷開始。今日のメインのお客さんは10人ほど。いずれも「えらい人」です。さらに傍聴の人もいたりして、20人くらいの席は満員です。
それにしても固い。空気があまりにも固い。ここで笑いがとれるのか?でも、「お座敷」やる以上、ウケてなんぼです。やるしかないです。負けてたまるか。

いちおう「高校教員」という所属で紹介されましたが、ここはドスをきかすべく、「博士後期課程」とか書いてみました(笑)。
今日のお座敷は半分くらいは新ネタです。でも、大きくはミッション2と変わりません。
まずは「前提となる知識の復習」です。話す内容はこないだ小学4年生にした時と同じです(笑)。でも、時間が少ないから、少し端折り目で。それにしても、セクシュアリティについての話なんで、どうしても性器の話も出てきます。えらい人々の研修会だけど「ち○こ/ま○こ」を連発してしまいました。
続いて、定番のこいつの知見にもとづいた話です。ここは少々かったるい。ただ、よく聞けばわかるんですが、性別違和が強くなる原因のひとつとして社会があるということが如実にあらわれるんですよね。ということは、そうやって強められた性別違和なら、社会的にそれを軽減することは可能だってことです。
そして「文科省通知以降」です。ここからが本番です。だって、定番のネタは、ずっと前のことで、それだけだと「あー昔はきつかったよね。でも、今は違うよね」でおしまいです。ここは交流会の子どもたちの力を借りることにしましょう。もちろんキメの言葉は「Nothing about us , without us」です。
そしてHuman Rights Watchを借りてきて、さらに文科省通知を切る!ここで、地盤調査の話を出したら、さすがに思わず「ぶっ」とかいう人が出てきました。やったねo(^^)o!
あとはいつもの通りぶっ飛ばして、無事終了。
そこここに埋めたネタ、それなりにみなさん反応してくださって、まぁうまくいったかな(^^)。

これは勝負だな

今日は午後から、とある小学校で4年生対象のお座敷です。ちなみに、ここ、こないだ教職員研修で来たところです。
とりま、午前に仕事をガッツリ片づけて、ついでにジョギングもして、準備は整いました。行きの電車でプレゼンを少しいじりました。気になっていた細かい言葉をいじるのは大切なことかなと思います。
で、お座敷スタート。目の前に体育座りしてるちっちゃい子が150人。他に教室がなかったとのことで、さして広くない特別教室です。ぎゅうぎゅうです。かつて「広島に原爆が落ちる日」を見に行ったアートスペース無門館を思い出します。
さてと、この子ら相手にどうしたものか。とにかく目標は「子ども扱いしない」です。言葉は簡単にするけどウソはつかない。クオリティは大人と同じです。逆に言うと、大人が聞いても納得する話をしたい。
これは常々言ってることです。「発達段階によって内容を変えるのではなく、伝え方を変える」「伝え方を変えながら、くり返し同じことを伝える」です。
ということで、昨日高校生にした話をほとんどそのまま話をしました。
子どもたち、すごい。「これ、どうなると思いますか?」という問いかけをしたとして、大人だったら自分の中で答える人が多いと思うけど、子どもたちは答えを発言するんですね。おもしろい!そしてその答えが、きちんと話の流れを踏まえています。てことは、真剣に聞いて、かつ理解しているということです。
もちろんその背景には、この学年がそれなりの学習を積んできたというのはあるようです。でも、それを超えてなお、小学生をなめたらアカンということを、うれしく実感しました。
てことで、約70分、みんな真剣に聞いてくれました。

お座敷のあとは授業研究。まずは担任の方から4月からのとりくみを聞きました。なるほど、もともとが在日外国人教育からスタートしておられるんですね。そりゃテイストが似るわけです。ほんとうにていねいな実践をされている上に今日のお座敷があったことがよくわかりました。
その後、みなさんから担任さんのとりくみとわたしの授業についての意見交換。つい、なんだかんだとコメントしてしまうわたしは、やはりアカンやつやな…。

今日は午後から一昨年呼んでいただいた学校に再び呼んでいただいてのお座敷です。ここ、生徒さんがおもしろいんですよね。もちろんうちの子どもたちもおもしろいんだけど、ここの子どもたちのおもしろさは、またひとつ「味」が違います。
てことで、午前はガシガシ祭典です。ひたすら集中して採点をしていたら、職場を出なきゃならない時間の15分前です。こりゃヤバイ^^;。でも、最後までやりきりたかったので、キリのいいところまでやりきって、職場をバイバイ。電車に飛び乗って、最寄りの駅に到着です。
昼ごはんは、悩んだ末に吉野家です。かつて測定条件をそろえるために○ールを飲んだりした店ですが、今日は牛丼だけです(笑)。
で、迎えのマイクロバスに乗せていただいて、学校へ。そういや一昨年呼んでいただいた時、ここ、ラグビーで優勝して、今年も優勝だな。今回のスピーカーは10数人。集められたテーブルの隣りに座っておられるのは西谷文和さんで、斜向かいは伊田広行さん。えらいところに呼ばれたな^^;。
時間が来たので教室へ。今日聞いてくださるのは30人弱の高校1年生。見た目はおとなしいけど、興味津々でこちらを見ています。さてさてどうなるかな。
とりあえず、わたしのライフストーリーをしゃべったり、出会ってきた子のことをしゃべったり。そして、わたしが考えてることや、なんだかんだをしゃべりました。
子どもたちの反応、めっちゃいいです。もちろん寝る子もいます。まったく無反応な子もいます。でも、無反応であることも反応です。なにかがあって顔色を変えない/変わらないんでしょうね。なので、それはそれでいいです。だって、それでもわたしを選んだんですからね。
ちなみに、開始10分前にはいつでもスタートできる状況だったので、担当教員に「どうしましょ?」と聞くと「はじめてもらっていいですよ」と。「何時まで?」と聞くと「別に決まってません」と。どんだけ「ええ塩梅」やねんo(^^)o。こういう感じで育てられて、それに対応できる子だから、反応がいいのかな。
てことで、もともと70分もらってたけど、開始が10分早かったので、80分しゃべって終了。
終わってからは、さっきの打ち合わせ場所にもどって、西谷さんや伊田さんや何人かで「文書改竄」をめぐってしばしトーク。みなさん、おもしろいな。
その後、駅まで送ってもらって、「カフェ・ド・マキグチ」のオーナーシェフと合流。近所の飲み屋で小一時間ほど飲みました。
さてと、ワインを買って帰ろうかな。今日はパートナーの誕生日だわ。我が家のシェフがピザを焼いてくれて、パティシエがケーキをつくってくれてるはずです。

わたしでええのか?

今日は京都府中部の街でお座敷です。ここの街からはかつては年に何度も呼ばれていましたが、最近はあまりお声がかかりません。それでも、この間久しぶりに「来て」と言われたので「久しぶりやなあ」と思いながら行かせていただきました。ところが、そのあと「新採職員の研修に来てくれ」というオファーがありました。
えーと、「部落差別解消法」とか「障害者差別解消法」とか「ヘイトスピーチ規制法」とか、いろいろ大切な課題があるでしょうに、なぜに大トリをわたしに依頼されるんですか?まぁ、この街のことだから、他のことは先に全部やってはいるんだろうけど、トリってのが照れちゃいます。でも、オファーがあれば喜んで行かせていただくというものです。
てことで、午前遅くに出発。午後早めの時間に到着。会場に入ると、さすがに新採とあって、みなさん若いです。しかも、すでに1年間苦楽をともにしておられるからでしょうね、仲がよさそうです。てことは、場はあったまってるわけで、あとはその場にわたしがシームレスに入っていけるかどうかですね。とりあえず、駅でおにぎり買った時に「ピンク29」を押されたので、そのノリでいきましょうか。
で、話しはじめたのですが、やはり固いな。まぁしかたないですよね。だって、新採研だし、研修担当の人が同じ部屋にもおられるわけで、緊張もしますわな。しかもわたしのネタは古い。一部マニアにはウケるかもしれませんが、万人にウケるネタではありません。でも、そういうのをこじ開けながら話をすると、ところどころでウケる人も出てくるわけで。というよりも、研修担当の人が一番ウケてるし(笑)。
そんなこんなで、中盤以降の仕掛けには、けっこう反応があって、かなりホッとしました。中でも、反応をきちんとこちらに向けてくださる方がおられるんですよね。それがうれしいです。反応は、笑顔だったり、メモだったり、うなずきだったり、表情の変化だったり。そうそう、こちらを見ない人が、こちらに動くのも「変化」ですよね。そういうひとつひとつの挙動の変化がパワーをくださいます。全体的に固さはあったものの、そういう人から元気をもらいながら、なんとか2時間5分のお座敷終了。
ちなみに、今日もテーマは「ゆっくりと」です。で、ふと気づいたのですが、しゃべるスピードが同じでも、わたしが「ゆっくりと」と思っているのと「フルスピードで」と思っているのでは、言葉の初速が違うので、もしかしたら受けとり方が変わるのかもしれないなと。あと、「ゆっくり」を意識すると、余裕ができるので、「これをしゃべるかしゃべらないか」とか「これを入れた方がいいかな」とか、いろんな判断をする余裕が生まれますね。で、今日もブロックごとの時間を計測しながら、タイムテーブルをつくってみました。だいたい、5分の誤差はあるものお、トータルでは昨日と同じです。あと、長くなるにはなるだけの理由もはっきりしました。ということは、もう少しこのデータを集めていけば、より柔軟なこともできそうな気がしてきました。
ちなみに、お座敷のあとはグループ討論とコメントです。グループ討論、こわいです。だって、わたしが話した内容が届いているかどうかがその時その場でわかってしまいます。でも、みなさんの論議のまとめを聞いていると、それぞれの人がそれぞれの生活や仕事と結びつけながら話を聞いてくださった感じが伝わってきました。なので、コメントは、それに直接言及するよりも、そこの残余について話をしてみたり。
そんなこんなで、今日のお座敷も終了。さぁ、帰りの特急でビールを呑もう。

「性と生を考える」学習会

昨日の夜は着替えずに寝たようで、朝方「これはいかん:とジャージに着替えて2度寝していました。それでも7時前に起床。なんでもA井家の定番の朝ごはんをゆっくりといただいて、しばしダラダラ。こんな朝がいいですね。窓からチラリと見える妙高がきれいです。
9時前に会場に移動開始。会場に着くと、すでに準備がしてあります。わたしがやるのはPCをプロジェクタに接続するのとアンプに接続するのと。あり?音声が出ない。うーん、正しいはずだけどなぁ。ふと思いついて、ボリュームをフルまであげたら音声が出ました。原因はこれか…。
そうこうするうちに、お客さんが来られはじめました。事前にかなり宣伝をしておられたようですが、A井さん「知らない人がいっぱい来てる」とのことです。びっくりしたのは、新潟市の高校生がわざわざ来て下さったとのこと。メッチャ遠いですよ!距離は135km。ということは、京都から考えたら、舞鶴の向こうぐらいか。すごいな…。
で、お座敷開始。
今日もテーマは「ゆっくりしゃべる」です。そのために、A井さんに、それぞれのセクションで何分しゃべっているかを計測してもらうことにしました。たぶん、きちんとお座敷してる人からしたら「それ、いままでやってなかったん」とあきれられそうですけど、やってないです。よくあるのが「スライド一枚で◯分」とかいうのもありますけど、わたしはスライドの使い方がよくわかってないので、無駄のスライドがいっぱいあって、「1枚◯分」は通用しないんですよね。
ということで、本題に入る前に「今日はゆっくりしゃべろうと思っています。フルスピードでしゃべって2時間なので、どこまで時間が延びるかわかりません」と宣言。あきれた笑いが心地いいです。
話しはじめると、なんだか調子がふだんと違います。たぶん、わたしのお座敷は、あのスピードで話をすることを前提につくられているんでしょうね。それは、単に早口というだけじゃなくて、リズムとテンポの問題なんです。何が変なんだろう。「間」か。「間」がもたない(笑)。まぁしかたないです。このスピードで最後までやってみましょう。
A井さんは「新潟の人は、あまり感情を出さないから」と言われますが、なんのなんの。あちこちで笑ってくださる方がおられます。あと、メッチャ若い人もそれなりいおられますが、全体的には年齢層が高く、かつ「たぶん男性かなという人」が多くて、通常ならば「これはきついな」という状況なんですが、それがまったく違います。ずっとこちらをニコニコしながら見つめられている方もおられます。なんか、話が伝わってる感がハンパないです。話をしながら、「上越市、いいなぁ」としみじみ思いました。でも、これ、なにもなく上越市がいいんじゃなくて、A井さんも含め、いろんな人たちがこういう空気をつくってこられたからなんでしょうね。
話し終わってもらった拍手はとてもあったかかったです。
ちなみに、かかった時間はたったの5分オーバー。まぁ、そんなもんだろうとは思っていました。2倍速で話すなんて不可能で、スピードを落とすといってもほんの少しのことなんですよね。あと、話すスピードが速くなると、逆にロスタイムが増えたりもします。結局、わたしのお座敷の時間問題は、話すスピードよりもネタが多すぎるということなんですよね。もっとも、A井さんのパートナーさんからは「途中から早くなった」と言われたので、それはそうかな。まだまだ修行が足りません。
あと、A井さんに計測してもらったタイムテーブルを見ると、ほぼ予想通りです。これで、1時間半バージョンとか1時間バージョンをつくる手がかりができました。
今後、もう少しゆっくり話ができるようにしましょう。きっとその方が伝わるはずですね。

セクシュアリティの病理化と非病理化

今日は夕方から阪大で「SOGIの多様性と共生の課題」なるセミナーです。なので、午後から休みをとって阪大に行こうと思ったのですが、そうは問屋が卸しません。ちょいとヤバイ生徒に追い込みをかけなくちゃ。渡り廊下に呼び出して話をするなんて、本当に久しぶりです。でも、追い込みかけるの、なにげに楽しいです。
その後、駅まで同僚に送ってもらって移動開始。乗換を少しずつ早めていくと、最終的には予定より20分早く着けました。よかった。
軽く打ち合わせをしていると、続々と参加者が来られます。なんだかんだで、30人以上来られたかな。けっこう盛況というか、ニーズがあるんだなと、あらためて思いました。
今日のスピーカーは康さん。テーマは「セクシュアリティの病理化と非病理化」です。「「SOGIの多様性」がテーマなのに、なぜ精神科医がしゃべるねん」という疑問は当然ありますよね。でも、わたしはここからはじめたかったんです。なぜなら、「非病理」あるいは「脱病理」を考えるためには、その前史としても「病理」を抑えておかなきゃならないと思っているからです。ではその時誰に頼むか。それははやり康さんかなと。いや、誰かアクティビストの方にお願いすることも可能だけど、そちらのバイアスは避けたかったんですね。というか、はっきり言って、康さん、「非病理化のアクティビストと違うん」と、わたしは思っています。精神科医として脱精神医療化をするということは、まぁ言うなれば、「自己否定」ですね。
ということで、康さんからの問題提起スタート。はっきり言ってマニアです。なぜに『変態性慾論』を自分で買うのかなぁ。でも、それを自分の手元に持っていないと気がすまないんでしょうね。話の中身は、まさに「非典型的なセクシュアリティを持つ人が、宗教的な罪→犯罪→病理を経て脱病理化されてきた」という世界の動きを押さえた上で、日本においては、「病理」のロジックでものごとが進んでいるということをきっちりと話されました。特に、最後のところでは保険適用についても触れてもらって、最新の状況を教えてもらえたかな。
ただ、いかんせん、gender dysphoriaに偏ってしまうんですよね。まぁそれはある意味しかたないです。だって、康さんはそっちの専門家だし、わたしもトランスジェンダーが専門だし、唯一ほんまなほさんが全体を網羅した感覚を持っておられるけど、司会者ですからね。なほさん、司会者の役割として、一生懸命LGBについても話題が進むようにしようとされるんだけど、聞いておられる人たちもトランスジェンダーに話題を移していくので、なかなかたいへんそうでした。って、そんな他人事でいいのかという話はありますが。
それにしても、日本って、トランスジェンダーに限らず、病理化することで「配慮の対象」にするという感覚が強いですね。それは例えば「落ち着きがない子」も「ADHD」にすることで「配慮の対象」としていることからもわかります。そういう社会において、あるゲイの人が「同性愛も病気だったらよかったのに」という、もうなにがなんだかわからないつぶやきが出てくるんでしょうね。こうなってくると、日本社会全体が病理化されているという感じがするわけで、そんな中でgender dysphoriaの脱病理を人口に膾炙させるのは難しいですよね。さらにそれは、保険適用で一層拍車がかかった気がします。
ちなみに、今回のセミナーでのわたしのチャレンジは「しゃべるスピードを落とす」でした。どうやらそれはうまくいったみたいで、けっこう好評でした。これからもがんばろう。
そんなこんなで、セミナーも修了。