わたしでええのか?

今日は京都府中部の街でお座敷です。ここの街からはかつては年に何度も呼ばれていましたが、最近はあまりお声がかかりません。それでも、この間久しぶりに「来て」と言われたので「久しぶりやなあ」と思いながら行かせていただきました。ところが、そのあと「新採職員の研修に来てくれ」というオファーがありました。
えーと、「部落差別解消法」とか「障害者差別解消法」とか「ヘイトスピーチ規制法」とか、いろいろ大切な課題があるでしょうに、なぜに大トリをわたしに依頼されるんですか?まぁ、この街のことだから、他のことは先に全部やってはいるんだろうけど、トリってのが照れちゃいます。でも、オファーがあれば喜んで行かせていただくというものです。
てことで、午前遅くに出発。午後早めの時間に到着。会場に入ると、さすがに新採とあって、みなさん若いです。しかも、すでに1年間苦楽をともにしておられるからでしょうね、仲がよさそうです。てことは、場はあったまってるわけで、あとはその場にわたしがシームレスに入っていけるかどうかですね。とりあえず、駅でおにぎり買った時に「ピンク29」を押されたので、そのノリでいきましょうか。
で、話しはじめたのですが、やはり固いな。まぁしかたないですよね。だって、新採研だし、研修担当の人が同じ部屋にもおられるわけで、緊張もしますわな。しかもわたしのネタは古い。一部マニアにはウケるかもしれませんが、万人にウケるネタではありません。でも、そういうのをこじ開けながら話をすると、ところどころでウケる人も出てくるわけで。というよりも、研修担当の人が一番ウケてるし(笑)。
そんなこんなで、中盤以降の仕掛けには、けっこう反応があって、かなりホッとしました。中でも、反応をきちんとこちらに向けてくださる方がおられるんですよね。それがうれしいです。反応は、笑顔だったり、メモだったり、うなずきだったり、表情の変化だったり。そうそう、こちらを見ない人が、こちらに動くのも「変化」ですよね。そういうひとつひとつの挙動の変化がパワーをくださいます。全体的に固さはあったものの、そういう人から元気をもらいながら、なんとか2時間5分のお座敷終了。
ちなみに、今日もテーマは「ゆっくりと」です。で、ふと気づいたのですが、しゃべるスピードが同じでも、わたしが「ゆっくりと」と思っているのと「フルスピードで」と思っているのでは、言葉の初速が違うので、もしかしたら受けとり方が変わるのかもしれないなと。あと、「ゆっくり」を意識すると、余裕ができるので、「これをしゃべるかしゃべらないか」とか「これを入れた方がいいかな」とか、いろんな判断をする余裕が生まれますね。で、今日もブロックごとの時間を計測しながら、タイムテーブルをつくってみました。だいたい、5分の誤差はあるものお、トータルでは昨日と同じです。あと、長くなるにはなるだけの理由もはっきりしました。ということは、もう少しこのデータを集めていけば、より柔軟なこともできそうな気がしてきました。
ちなみに、お座敷のあとはグループ討論とコメントです。グループ討論、こわいです。だって、わたしが話した内容が届いているかどうかがその時その場でわかってしまいます。でも、みなさんの論議のまとめを聞いていると、それぞれの人がそれぞれの生活や仕事と結びつけながら話を聞いてくださった感じが伝わってきました。なので、コメントは、それに直接言及するよりも、そこの残余について話をしてみたり。
そんなこんなで、今日のお座敷も終了。さぁ、帰りの特急でビールを呑もう。