今年もやれた

去年から大きく変えたうちの職場の人権学習です。まぁその3年前に大きく変えて、それを少しだけ昔パターンに振っただけですけどね。でも、「少しだけ」ですね。特に1学期については1年生は大きく変わっています。かつては障害についてやってたけど、去年から「人権とは?」「多様性とは?」ってあたりをやってます。で、今日は去年に引き続き、「世界人権宣言」です。
午前に3発授業をやって、午後はセッティング。そんなことをしていたら、すぐに1年生が入ってきました。なので、約35分のお座敷開始。ちょいとネズミ関係のトラブルがあったので、いらない時間を5分ほど使ってしまい、少し焦り気味です。ま、しゃーないな。
今年の子どもたち、はじめはどうなるかと思ったけど、カウンターの話とか国連の署名の話とかをあえて入れていったら、途中からガッツリと食いついてくれたっぽくて、かなりうれしかったかな。
まぁ、教員がする話は聞いたことはあるだろうけど、「動く人」として自分のことを語る教員の話を聞いた子どもはそんなにはいないんじゃないかな。でも、動いてたら、ネタはなんぼでもあるんですよね。
ま、そんなこんなでほぼ無事に終了。「ほぼ」とういうのはネズミさんのトラブル分だけ後ろへズレこんだという(;_;)。

話のあと、ひとりの担任さんが来られて「ひとつ「ん?」と思ったことが」とのこと。
「ホームレスの人を排除するためのオブジェのことを話しておられましたが、もしも通学路にホームレスの人がたくさんおられてもいいんですか?」
と。もちろんわたしの答えは
「いいですよ。だって、犯罪をするわけじゃないから。もしも犯罪行為があったとしたら、それはその行為を罰すればいいだけのことで、ホームレスを犯罪予備軍として見ることは間違ってると思います」
です。
ま、そもそもホームレスを生むような社会そのものが問題で、そういう社会だから、ホームレスを犯罪予備軍としてとらえてしまうんですけどね。そして、その眼差しこそが、差別なんですよね。
ちなみにその担任さんは「たしかに犯罪予備軍として見たらダメですね」と帰って行かれました。ま、これからまだまだ時間はあるから、ゆっくりとやっていこうかな。

懐かしい音

朝、マダンセンターに行くと、四日市のおふたりは起きたところだったみたいです。
い「朝ごはん、どうしますか?」
T「なくてもいいですよー」
い「この、ちょっとだけ残った鈴鹿川、どうしますか?」
T「飲んじゃいましょう」
てことで、朝ごはんは日本酒でした(笑)。
その後、近鉄に乗って移動開始です。途中、丹波橋でやたら大きい荷物を持った人が乗ってきたなと思ったら、Aおひょんでした。長いつきあいやけど、同じ電車になったのははじめてやな。
てなことで、向かうはウトロ。今日は久しぶりの焼肉です。前の焼肉は…。この日ですね。そうか、おべんきょ成果を提出した日だわ。
最寄りの駅からウトロへ向かって歩きはじめます。明らかに下り坂。ということは、水は低きに向かって流れるので、雨水が集中するのは当たり前です。
やがて、ウトロに入ります。なんか、懐かしい風景と、新しくできた団地のコントラストがハンパないです。でも、今日の焼肉は、この団地ができたお祝いです。
考えてみると、日本の敗戦の瞬間から「ここで生きる」ための闘いがはじまったんですよね。はじめは米軍相手、次は日産車体、そして西日本殖産です。そんな中、ようやく安定して住める場所を勝ちとったんですよね。ほんとうに長い長い闘いでした。
到着したら、とりあえず集会所へ。なにせ、コンナムルつくってるメッチャいいにおいがしてます。
「アンニョンハシムニカ」
というと、当然のことながら
「コンナムル、食べ」
というお返事です。しばしモシャモシャいただいて、2階へ。サムルノリの練習しなくちゃね。
そんなこんなをしているうちにお昼を過ぎました。アカンアカン。放送セットの開始だわ。てことで、放送機材を取りに行ったりセットしたり。
そんなこんなでワチャワチャしているうちに、ボチボチと人が集まりはじめました。と、集会所の中から「ウトロの歌姫」が!当然のことながら、マイクを渡します。すると当然のことながらノレがはじまります。キョンナムさん、ほんとうに歳をとらはったなぁ。かつてはお富さんを歌いながら踊ってはったけどなぁ。てか、いつも「もう終わるで!」怒られながらも「いったれ!」とかやって遊んでたよなぁ。
やがて焼肉の開始です。でも、わたしは食べません。ひたすら待ちます。なにを?もちろんTにさんに買いに行ってもらってる○ビスです。その代わり、あちこちに行って、懐かしい人々とあいさつです。
「あんたも長いなぁ。水道の頃からか?」
「そうですね。その少しあとですね。もう30年ですね」
みたいな会話。やがてヱ○スが来たので焼肉開始。
そして、いよいよサムルノリの順番が来ました。今回は強力な助っ人がおられるので安心です。それにしても、純粋なウトロ住民はひとりだけです。そんな中、ウトロ農楽隊に数えてもらってるのがうれしいです。
サムルノリが終わると、農楽です。この雰囲気は、他では味わえません。ウトロの農楽は、踊るためにあり、歌うためにあります。だから、太鼓は目立つわけじゃなく、あくまでも気持ちよく歌い踊るための伴奏です。だから、ノレを聞きながらあうチャンダンを探して太鼓を叩きます。
一方、サムルノリは完全にチャンダンの順番が決まってて、合図にあわせてチャンダンを変えていきます。もちろんそこに「遊び」は入りますけどね。まぁ、聞かせる音楽です。ちなみに、わたしは農楽あがりなので、けっこう農楽が好きです。「お富さん」にだってあわせます(笑)。まぁ、サムルノリを叩きまくれるほどうまくもないし、そもそも練習してませんからね。
でも、今回は、わざわざ太鼓を演奏しようとして来てくださった方がおられて、ちょっとそこでパッティングしてしまいました。やはり打ち合わせしておかなきゃならなかったんだな。
てことで、ノレも出なくなったことなので、太鼓も終わり。あとは焼肉の続きです。Tにさんが買ってきてくださった赤ワインをグビグビやりながら肉をつついていたら「片づけるから続きはあっち」とか言われてそちらに行くと、ちゃんへんさんが声をかけてくださいました。ありゃ、認識されてた^^;。うれしいですね。
そうこうするうちに暗くなってきました。と、放送機材も車に積めたとか。じゃ、返しに行きますか。
いろんなことが終わったら、すっかり夜です。とりま、ウトロにもどって忘れ物をピックアップしたりして、そのまま卒業生の車で北へ北へと。
い「お腹減ったなぁ、ラーメン食べよ」
卒「いいですよー」
い「天一行こ、天一
ということで、なぜか小倉をパスして竹田まで行きました。天一でお腹をふくらませたら、そのまま京都駅をパスして、うちまで送ってくれました。
卒「京都駅でおろして、あとがどうなるか心配するより送ったほうがマシ」
とのことです。ほんとにすんません。
そんなこんなで、長い長い2日間が終わりました。

偶然だらけのおさんぽ

今日から明日にかけて、四日市の皆さんの迎撃作戦です。
そもそも決まったのは昨年末のことでした。その時は、新年度あけてあまり遅くなると暑くなるよねということで今日にしたのですが、どうやら今日は真夏並みみたいです。やれやれ。
てことで、昼前に京都駅に集合して、とりあえず昼ごはんを食べようかと。ところが、京都駅は人が多い。とにかくここを脱出しないとなにもできません。「とにかくあっち」とだけ話して、スタスタ歩きました。なんでもみなさん「これから全コースこのスピードか?」と思ったらしいですが、そんなはずもないです。
さて、昼ごはんはどこで食べようと思っていたのですが、偶然にも今日は「東九条の春祭り」です。じゃ、昼ごはんはここだな。幸い小さいクーラーバックもあるからビールも買ってこられるし。てことで、豊かな昼食をいただいて、とりまマダンセンターへ。
まずは南コースです。パッチギゆかりの地から40番地跡、エルファ前を通って「わざわざ公園」を経由してマダンセンターにいったん帰ります。が、ここで異変です。「看板」が変わってます。まぁいずれ変わるだろうとは思ってましたが、やはり変わったか。ショックですね。
マダンセンターでは昔の写真を見てもらいながら、40番地のこととか、マダンセンター近辺の歴史的な背景をつかんでもらいました。
そして北コースから延々と続くおさんぽのはじまりです。まずは北岩本公園で「マンモス団地」をめぐる話。そして八条通りの「線引き」を見てもらって、オールロマンス事件ゆかりの地の「ひかり公園」です。そこから崇仁に入ります。まずは崇仁小学校の前で崇仁教育についてひとくさり。石碑を見てもらったあと向かうのは「柳原銀行記念資料館」です。と、ここでも偶然が!事務局長の山内さんがおられました。ラッキーです。「ちょっとだけ」とお願いして、資料館にまつわる話をしてもらいました。あいかわらずぶっ飛んでおられます。おもしろい!その後、七条河原町藤田敬一さんにまつわる話など。
お次は五条です。ここでは働く女性の話です。と同時に、もともと崇仁は「六条村」だったので、移転の話もほんの少し。なんというか、町のつくりって、いろんなことがまざって町ができるんだなと、あらためて思います。
そして、松原通りです。もともとここは「物吉村」だったので、そんな話。それにしても「物吉村」でググると3番目がわたしのブログかよ(笑)。その後、幽霊アメ本舗の前でひとくさり話をして、「清圓寺跡」を遠くから見て宮川町に突入です。
四条まで北上したところで、寺町に向かいます。「四若」が「四」であることの所以がここにあります。てことで、大雲寺の跡地のあたりでまたまたひとくさり。そして向かうは最終地点のひとつ手前、「八坂女紅場」です。ちなみに、ここに来るまでに「五條會館」「東山女子学園」と来てるので、その流れというものです。そして白川の風景で京都を堪能してもらって、タイムトンネルをくぐったところが「おたふく」です。
でも、おたふくはちょっとだけおあずけ。その前に「天部」の境界を確認しに行きます。そしてようやくおたふくへ。と、予定していた時間より早かったのでオープンテラスになりました。警ら中のポリスさん3人に「いいですね」と声をかけられるなど。のどかです。
お店に入るとまたまた偶然。かっくんです。偶然じゃないか(笑)。でも、かっくんがいてくれたおかげで、みなさんに「おたふく」を感じてもらえたんじゃないかな。でも、おたふくは1時間ほどで撤収。そのままうちの組合に向かいます。今日は偶然、組合の春の集いです。ここでタダ酒とタダ飯にありつきながら組合同士の交流を行うなど。
そんなこんなで、7時過ぎに終了。日帰りの人と京都駅で別れて、泊まり組とAっちゃんとでマダンセンターにもどって宴会の続きです。今回の首謀者Tにさんが持ってこられたお酒がうまい!「作」と「鈴鹿川」です。そんなのを飲んでるうちに寝てしまいました。

3年目かぁ

今日は大阪で会議です。この会議、3年前から出るようになりました。一昨年初めて参加した時のはこんな感じでした。つまり、日教組の近畿ブロックの女性部長会議ってことです。もちろん丸二年を経過したからと言って何が変わるわけではないのですが、それでも今年はメモくらいはとろうかなと。てことで、いちおうちゃんと会議に参加できました。
会議の中でおもしろかったのは、トランス女性を受け入れる女性部は案外多いということがわかったことです。まぁ、当たり前っちゃ当たり前なのかもしれませんが、それでもやはりおもしろいと思いました。
わたしの感覚では、女性部って、「女性」というだけの集まりではなく、女性ということでこの社会で被るさまざまな不利益に対して、集団として声をあげるためのものだと思っているんですよね。それは、「外部」だけではなく、組合内部においても同じことです。そのような女性に対して、トランス女性である「わたし」はどの立場に立つのかということが、わたしにとっては常に問われ続けていると思っています。だから、「わたしは女性だから入れてくれ」とは、とてもではないけど言えなかった。幸いにして、うちの組合はそんなわたしに対して女性部の人たちが「入り」と入れてくれたし、「女性部長しない?」と声をかけてくれたので、それに応えなきゃなと思って引き受けた結果として、いまのわたしがいるんです。でも、わたしが「問われない存在」になったかというと、それは違うわけで、やはり「問われ続けている」と思っています。そこには矛盾や葛藤や引き裂かれた思いや、さまざまな感情があるんです。
そんな話をしたら「それは女性も同じ」という発言があちこちから出てきました。「女性も矛盾や葛藤や引き裂かれた思いを持って女性部の活動をしてるんだよ」。なるほどなぁ。やはり「葛藤」がキーワードなのかなぁ。ふと「comingout story」の中でKまもとさんが語り、A久○さんやSっさんが「そう」と語ってくれたあのシーンを思い出しました。
そんな中で、ある人が「genderのこととsexualityのことは重なるところもあるけど、本来的には別のもの」と言い切られて、そのとおりだなと。さらに「あるマイノリティにすべての人権を負わせるのはやめよう」と。優しいなぁ(^^)。

会議の後はイタリアンのお店で昼呑みです。パスタおいしい。ピザおいしい。お肉もおいしい。ドルチェもおいしい。お腹いっぱいです。
それでも、兵庫のお友だちと合流して二次会へ。「お腹いっぱい」と言いながらもお酒と泡盛を飲んで、もうふらふらです。
てことで、18時に解散。まぁでもこの時間なら早めに帰れるな…。

いよいよテンパッてきた

今日は午後から某在日外国人教育関係の会議です。
てことで、朝起きて、しばしゴロゴロしながらNASにデータの転送して身体を起こします。その後、なんか、すんごいしんどいけどランニング。走っててわかってきたのが、だいたい5km〜6kmで身体の中のスタミナを使い果たすらしいということです。だから、25分〜35分で走るのがイヤになるんですね。でも今日はなぜか7kmばかり走りました。最後の2kmはしんどかったけど、逆にはじめの4kmは5分半くらいで走れたからよしとしましょう。
なんか、ランニング日記の様相を呈してきたな。

帰ってきたら昼前。なので、朝ごはんは抜きで、いきなり昼ビール。あかんな。

で、会議にgo。
会議そのものはそんなに長引くこともありません。が、個人的にはきつい。てのは、夏にあるその「某在日外国人教育関係」の会場が京都な関係で、いろいろ動かなきゃなりません。「地元には負担をかけない」ということなんだけど、やはりそういうわけにはいかないというか、地元の誰かには負担がかかるわけです。そのことがわかってない。というか、もっと言うなら、ここ1〜2年がわたしの正念場なんだけど、それを削がれるんですよね。
でも、そんなことはなかったかのように会議は進んで終了。うーん(;_;)。
ま、飲むか…。

走りとおべんきょ

走りはじめたのが、2月26日か。2.26ですね。そこから1ヶ月あまり、ほとんど毎日走ってます。で、気がつくと40分。今日は4kmコースをどれくらいのペースで走れるのか試してみるところまできました。結果は1km5分少し。かつてのジョギングペースまではきました。目標は、ここから35秒ほど早くすることです。まぁ、あと10ヶ月ほどがんばれば、なんとかなるでしょう。
問題はおべんきょですが、こちらもすこし気を散らしながらだけど、少しずつ進みはじめました。と言っても、全く足りてませんが…。
で、こんなことやってられるのは、実は一緒に仕事をしてる人たちのおかげです。
い「こんなやって、走ってばかりいてごめんなさい」
同「走って身体を鍛えるのも仕事です」
とのお返事。
でも、たぶんそういうことなんですね。走って身体を鍛えることが、結果としていい授業につながるというだけじゃなくて、そこそこええ歳したおばはんが身体を鍛えて、それなりのスピードで走れるようになるということが、少なくともグランドでクラブやってる子らとか、冬になって授業で走る子らにとっての「ロールモデル」になるんです。
それは「おべんきょ」も同じです。目の前で数学教えてる教員が「身も心も文系」とか言いながら「おべんきょ」してるということが、子どもたちへの刺激になる。より上のレベルの世界を子どもたちの前に展開することができる。単に「教師力の向上」なんていう即物的ではない世界と触れることもまた、実は教員がやる仕事のうちのひとつなんですよね。
そして、そのことを、うちの同僚は知ってくれてる。だから「仕事」と言ってくれるのです。
こういう世界は、現在、学校を覆いつくしてる「文書主義」の対局にある世界なんじゃないかと思います。でも、そういう「反文書主義」の世界が好きで、この仕事をしようとしたんです。そしてそれを肯定してくれる同僚がいる。

「廃棄」や「改竄」や「隠蔽」にまみれた現在の文書主義よりも、こちらのほうがはるかに健全だし、廃棄も改竄も隠蔽もできない世界だと、わたしは個人的には思うんだけどなぁ。

可視化の日

今日は午後からダイバーシティパレードです。
が、朝はやっぱりジョギング。昨日少し無理をしたから、今日はのんびりペースで走りましょう。ちんたら30分ばっか走ったのはいいけど、途中便意を催したのはたいへんでした。でも、たぶんこれ、ジョガーとかランナーのあるあるですね。
で、みんなで朝ごはんのケーキを食べて、大阪へ。
中之島に着くと、すでに集会ははじまってました。あちこちにおられる知り合いにあいさつあいさつ。
やがてパレード開始です。わたしが参加したのは、なぜか第3梯団。「EXCITED WOMAN」です。うーん、微妙だ。そういや、今回のダイバーシティパレードのofficial Tの「feminism for everyone」、ポチれませんでした。ほしいと思わないわけではなかったけど、わたしがfeminism と折り合いをつけるのは、もう少し先かなと。
で、歩きはじめたんですけど、かなり今回は目立ったかな。だって、今回はフラッグを3種類用意したからね。
まずは「トランスジェンダー生徒交流会」のフラッグです。

そして、わたし自身もtrans prideで。

ちょうど昨日は「トランスジェンダー可視化の日」とのことでしたが、職場以外の日常生活で可視化することなんて、そうそうあるわけじゃないです。なので、昨日は可視化しませんでしたが、その代わり今日は可視化しようかなと。
ちなみにもう一枚はレインボーフラッグで、Hりむさんにまとってもらいました。
歩きはじめてコールがはじまると、これまたひとつひとつに微妙に反応してしまいます。
「男も家事しろ」
は口ごもります。男じゃないけど、家にいないから家事ができない^^;
「わたしの身体に干渉するな!」
これはそのとおり。まさにわたしの身体をどうするかはわたしが決めることです。だからこそ
「わたしの身体に勝手に触るな!」
も、性暴力とは別の意味で大きな声でコールできます。そして
「女の問題、男が決めるな!」
は、やはり
「おかまの問題、男が決めるな!」
と読み替えざるを得ないですね。もちろんここでの「男」は、善意の「専門家」です。
てことで「女は楽しい」「女は最高」「女は完璧」は、すべて「おかまも楽しい」「おかまも最高」「おかまも完璧」です。だって、可視化の日ですからね。
ちなみに、まわりの女性たちが「ぶっ」と吹きながらも温かいエールを送ってくださるのがうれしかったです。でも、ひとりでコールしつづけるのはしんどい。と思ってたら、Hりむさんが一緒にコールしてくれました。そんなわたしたちにKんみんさんが「君たち、混乱させないように」と言ってくれるのはお約束です(笑)。
そんなこんなで、パレードも楽しく終了。

当然その後は呑み会です。なんだか呑んだ拍子に絡んでしまって、とても失礼というか傷つける発言をしてしまった記憶だけはあります。ごめんなさいごめんなさい。でも、ここで謝っても読まれてないだろうな。
で、梅田まで帰ったところで、なぜか二次会。ここでひとしきり呑んで、新快速に乗って目が覚めると山科を出るところだったのもお約束です(;_;)。
やれやれ…。

しでかしたった!・GID学会(2日目)

朝、メッチャしんどいです。でも、そんなことは言ってられません。とにかく起きなくちゃ。
てことで、いつもの朝ごはんを食べて会場に向かいます。と、まだ開いてない。まぁええか。しばしみんなで「しんどいなぁ」と言いあっているうちに会場もあきました。
Xジェンダー
会場に入ると、ややこし系の連中が集まりはじめてます。
GID学会でXジェンダーがとりあげられる日が来るとはねぇ…」
みんな感慨深げです。なにせ、みんなX系の人たちですから。そんな中、わたしひとりXではない。妙な居心地の悪さは、きっとXの人たちがこの学会で感じてきた気持ちなんでしょうね。いや、それどころか排除されてきたというか「下」に見られてきたというか。
わたしがXに対して抱いていた「単にジェンダーの押しつけを嫌っているだけだろう」みたいな感覚を変えてくださったのは原ミナ汰さんでした。ある飲み会で、自分の疑問をぶつけたところ、「そうじゃない」と。その時の驚きは、かつて「Wぃんたさん」と出会った時の驚きとそっくりでした。きっと原さんとの出会いがあったからこそ「ここ」にいられるんだろうな。
とは言え、すごく関心があるシンポだけど、今日の午後のプレゼンがまだできていません。話1/3、プレゼン2/3では話が頭の中に入ってくるはずもなく…(;_;)。もったいないことをしてしまいました。

続いてのシンポも同様に頭の中に入ってきません。
松本さんのガイドラインの歴史はなつかしかった。そういや、『セクシュアルマイノリティ』を書いた時、常に最新版を追っかけてたなぁ。
お次の康さん、メッチャ早口やな(笑)。なんか、口調を聞いてると、月一の恒例の会議を思い出しました。
ちなみに阿部センセが「「患者」を使わず「受信される方」を使うんですね」と言われたのは、さすがによく気づかれたなと。ちなみに、康さんだけじゃなく織田さんもです。そう言えば「トランス男性/トランス女性」を使うのもそのふたりですね。
石丸さんの認知行動療法は、これまた前のおべんきょ場所のことを思い出したり。
最後のまめたさん。ずいぶん毒を抜いたな(笑)。「明と暗」というより「注意すべきこと」くらいになりました。
てことで、午前の部終了。昼ごはんを呑みながら次のシンポの登壇者たちの打ち合わせに合流しました。
でも、さっさと呑んで会場に行かなきゃ。今日の総会も何が起こるかわかりません。
ところが総会がなかなかはじまらない。と、康さんが来ました。理事会終わったか。三橋さんがなにやら話をしたあと「今日は出ない」と情報をくださいました。そうか、今日は名称問題は論議せずか…。
と、いずみちゃんが中塚さんに理事長解任要求。唐突に見えるかもしれないけど、妥当でしょうね。保険適用という中塚さんにとっての悲願とも言える大きな役割は果たされました。後任が誰かという問題はあるにしろ、病理派の人では、これからのトランスジェンダーの健康と権利を求める学会は担えないと、わたしは思いますけどね。でも、中塚さんは続投宣言をされました。そうか、本人が「やめる」と言わない限り退任はないんだ。たしかにゼロ島さんも、自分から「やめる」って言ったしな。
で、お次のシンポが出番です。

  • 性別違和のある子どもたちの居場所づくり

会場担当の方がハラハラしておられたみたいですけど、なんせ総会ですから、それと並行してのシンポはありえませんよね。なので、少し遅れてのスタートです。第二会場はガチの満席です。ほんとにイスがひとつも余っていません。立ち見も出ています。みなさんの関心の高さを感じましたが、あたりまえですよね。交流会参加者がしゃべるんですからね。
でも、その前に、交流会の主宰からそれぞれのグループ紹介。まずはわたし。座長席から演者席に移動したところでさっそくウケました(笑)。てか、みんな何を期待してるんだ^^;。その後も何回かウケたので、まぁ成功ですね。次の石崎さんは緊張のあまり3分で終了。てか、わたしが伸ばした分を吸収してくださったのかな。さらにお次の真木さん、すごいなぁ。ほんとうにあちこちでていねいな活動をされてます。でも、人数が集まらない。そりゃ東北だもん。でも、続ける。すごいなぁ。そしてまめたさん。プレゼンうまいわ。でも長いぞ(笑)。
そして「公開交流会」のスタートです。これ、昔からやりたかったんですよね。それがやっと実現できる。きっと聞いてる人は子どもたちの話の内容に注意がいくだろうけど、そしてそれも聞いてほしいけど、本当に経験してほしいのは、子どもたちが集まると話を引き出し合うというところなんですよね。誰かの話を受けて自分の話を出す。そこで起こる化学反応です。そういうメタレベルの経験をしてほしかったんです。そして、みなさん、見事にそれを実現してくれました。ちなみに、個人的には、うちの交流会の子どもたちがわたしのことを「いつきセンセイ」と呼んでくれるのが、少しこそばゆかったです。
とにかくいい「公開交流会」でした。
にしても、最後の
い「あんなふうになりたいっていうあこがれの人、いる?」
ま「りぽたん」
い「他にもおるで」
の意味、わかってもらえたかなぁ。ロールモデルの選択肢があるってことなんですよね。

  • 私たちのつくる明日

前半は交流会シンポの人たちとダラダラしたので聞けず。後半のみの参加でした。
りぽたんの「トランスジェンダーは開拓者」はかっこよかったな。少しうれしかったです。とまとさんの質問も強烈でした。「GID」から「transgender」にシームレスに移行することはありえないです。なぜなら概念がまったく違うからです。そして、仮にそれをする人がいたとしたら、それは「transgender」というものに込められた思想をわかっていないということになります。とまとさんはそれをあぶりだしたかったのかな。
ちなみに、わたしは一貫して「transgender」を使っています。『セクシュアルマイノリティ』では医療と法律の部分を担当しましたが、それは宮崎留美子さんとの分担の問題です。だって同時期に『トランスジェンダリズム宣言』を書いたもん。でもまぁ、当時は他者から「性同一性障害」と言われてたからなぁ。
てことで、最後の針間さんのあいさつで今年の学会も終了です。来年は岡山か…。

時代は変わる・GID学会(1日目)

今日から明日にかけて、第20回GID学会です。とは言え、今日は午後から。午前はゆっくりできます。どうしようかと思ったけど、ホテルの近辺の周回コースを走りましょう。少しアップダウンはあるものの、1周がちょうど10分。3周して筋トレ。シャワーを浴びて出発です。
学会の会場はホテルからすぐのところ。たらたら歩いたらすぐに到着。すでに会場には見知った顔が…。早々に受付をすませて、とまとさんとNぎさんと3人で、近くの中華料理屋へ。昼ごはんを呑んで体力チャージ。
会場に帰ると、すでに受付は長蛇の列です。えらいこっちゃ。と、大会会長の針間さんを発見したのでごあいさつ。それ以外にもいろいろ知りあいがおられるので、あちこちごあいさつ。そうこうするうちに交流会のメンバーもやってきました。ちょっと一安心。
で、学会スタート。

  • 会長の特別講演

針間さんの自分史からはじまる講演です。てか、これ、完全にパロディでしょ?なので、隣に座っている交流会参加者の中学生に「これ、パロディやしな」と、いちおうネタがわかるように解説をしました。なるほど、物心がついた頃から精神科医になるものと思っていたわけね。これ「中核群」へのフリだろうけど、すでに中核群とか辺縁群とか死語ですよね。
それにしても、ひとりひとりの小さな営みが世界を変えていくという力強いメッセージはよかったなぁ。

全文はここにあります。ふむふむと聞いていましたが、最後のほうでいきなりわたしの名前が出てきてのけぞりました。名称問題についての提起は鋭かったです。問題は、これを受けて理事会はどう考えるかですよね。
−保険適用問題の特別報告
覚えてないです。てか、あしたのプレゼンつくってた。

  • ICD-11のこと

松永さん、すごいなぁ。歴史をわかりやすく整理してくださいました。こうやって、何が問題になってどう変わっていったのかを追っかけなくちゃね。
とまとさん、すごいなぁ。よく調べたな。半分くらいは知ってたけど、知らないこともいっぱいありました。当日のスライドはここにあります。
で、中塚さんの話。さすがのわたしもキレました。だって、名称や言葉が変わることの意味をなんにもわかってないんですよね。GID→transgenderだって、MTF→trans womanだって、単に言い換えただけじゃなくて、パラダイムの変換があるし、そこにはたくさんの当事者の思想がかかわっている。なのにそれを「言葉も整理しなくちゃ」などというのは、まったくダメです。
あまりにもブチ切れたので、思わず挙手したけど、座長の鶴田さんに気づいてもらえませんでした(;_;)。
−特例法の課題
このあたりで、集中力が切れてきたのと、明日のプレゼンをマジでつくらなきゃならなくなってきたので、意識は半分演題半分PCな状態になってしまってました。
そんな中、谷口さんの話はすごかったです。ふだんわたしも言ってるけど「人権はすべての人にあるはずなのに、cisgenderが与えられている権利がtransgenderには与えられていない」ということを、国際法論議もまじえてすっぱりと言い切られました。まさに特例法の問題はこれなんですよね。「特例」ではダメってことです。
そして、本多さんもまた、同様の議論をされました。ただ、スライドがわたしと同じで文字だけなので、少しおしゃれさに欠けたかも(笑)。
そんなこんなで、1日目が終了。
わたしの印象として、「transgender」の立場をとる人が多く登壇したということと、国際的な流れから現在の日本の状況を論じる人が多かったなというのが印象でした。なかでも、「強制・強要された、または不本意な断種手術の廃絶を求める共同声明(‘Eliminating forced, coercive and otherwise involuntary sterilization – An interagency statement’)」に触れた方が数名おられたのがうれしかったですね。わたしはお座敷では必ず触れることにしていますが、本当に知られてない。てか、たぶん当事者ですらほとんど知らないんじゃないかな。だからこそ、GID学会で触れること、それも複数の人が触れることに大きな意味があったんじゃないかなと思います。
てことで、どんな話があったかはさとしさんのところを見ていただくということで…。

今シーズンの〆・雪と氷の世界(2日目)

やはり朝は寝坊です。でもまぁいいでしょう。
朝一、散歩がてらリフト券をもらいにいくと、リフト小屋のみなさんがそれぞれのリフトに出発されるところでした。感謝の意味を込めて朝のごあいさつです。
今日はレッスンがないので、自己練習です。テーマはカービングです。うーん、うまくいかないな。たぶん後ろに乗ってますね。てか、やはり誰かに教えてもらわないと無理だな。
午後は校長の板を借りてみました。わたしの板は170cm。誰に聞いても「長過ぎる」と。「165にしろ」と。そういや同僚のスタッフに「スキーの長さは車のホイールベース」と言われて納得したしな。
てことで、165の板に乗った感覚は、「トップを近く感じる」でした。やはり来シーズンへ向けて買おうかな…。
そうそう。でも、最大の収穫は、ウェアのエッジガードが問題だってことがわかったことです。なにせ、前のほうがやぶれて口を開けていて、そこに雪が詰まるのですが、雪が詰まるときにブレーキになってバランスが崩れるとわかりました。来シーズンは、そこの補修が最初の仕事だな。

てことで、2時くらいにはやめることにしました。なんせ、雪が重い。ここでケガをしたら意味がないです。リフト小屋のみなさんに
「これで今シーズンあがります。ありがとうございました!また来シーズンおねがいします」
とあいさつして、今シーズンのスキーは終了です。
さて、家に帰ってビールを飲もう。