朝起きると完全に寝坊です。この時間から集合時間に間に合うはずもないので、観念して関係諸方面に遅刻連絡です。そういや、去年も午後から参加だったな。こんなので女性部長やってていいのかと思いますが、みなさん優しいんだよね。
てことで、会場がある元町へ。
今年は全体会の最中にもぐりこみました。
講演者は三田で「じばやん倶楽部」というのをしておられる方です。いやぁ、すごいわ。こんな人が地域にいたら学校としてもうれしいだろうし、地域としても安心ですよね。ちなみに「じばやん」は「じばにゃん」ではなく「じじ・ばば・ヤング」らしいです。
で、午後からは分科会。わたしは「運営役」です。まぁこれも女性部長の仕事らしいです。運営担当はふたりなんですが、もうおひと方がメッチャ「できる人」なので、楽ですわ。さほど仕事をすることもなさそうです。
レポートは「アフガンの学校づくり支援」と「デートDVの授業実践」の2本。まったく違う内容なんですが、聞いていると共通点がいっぱいあることに気づきます。そこの根底にあるのは、アフガン支援のレポートの言葉を使うなら「貧困」「戦争」「無知」なんですよね。「貧困」はもちろんそのまま「お金がない」ってこともありますが、例えば後者のレポートにつなげるなら「関係性の貧困」ってのもあります。あるいは、前者の「絶対的貧困」と後者のありがちなパターンとしての「相対的貧困」もあるかな。「戦争」は「暴力」とすれば、これもまた共通点ですね。そして「無知」と書くと自己責任っぽくなりますが、「知識を奪われている」がより正しいかもしれません。アフガンに関しては、そのまま「教育の機会がとりわけ女性が奪われている」し、そのことが「自分(他者)の置かれた状況を認識する力が奪われている」となります。これはデートDVにも共通することです。こう考えると、いずれのレポートも、こうした共通の課題を、「遠くから」と「近くから」の2方向で問うってことなのかなと思いました。
なので、討議の柱は「知る・伝える・拡げる」にしました。こういう立て方は日教組教研のマネです(笑)。
てことで、いろんな人からいろんな意見が出て、無事分科会も終了。ほっと一息です。
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切れ味イマイチかと思ったけど・日教組教研(2日目)
何が悲しくて土曜日なのに6時半から朝ごはんなんだと思うけど、しかたないです。7時40分にバスがスタート。それにしても、観光バスに「北九州市営」ってあるんだ。てか、今回のバスの運行すごいです。やはり日教組教研ってかなりのお金が動きますね。日教組って、みんなの目の敵にされて嫌われてるけど(笑)、自治体としてはうれしいはずだよなぁ。街も飲み会で潤うし、そんなに嫌わなくてもいいと思うんだけどなぁ。そんなことで、バスを乗り継いで、ようやく会場に到着。
さあ、今日は9時から17時半の長丁場です。
昨日のうちに「意識・慣習」の柱が終わって、今日の午前は「労働・家族」です。まずは大分のレポート。なんでもお母さんの家事に対するホンネをアンケートしたとか。これはすごい。すごいんだけど…。家事って、たしかにめんどくさいけど、でも、そんなにイヤなことなのかなぁ。さらにいうと、ここでは「家事労働」って「労働」をつけてるんですよね。これは「sex work」というふうに「work」をつけることの意味と同じなんだと思うわけです。つまり「労働」なんですよね。で、paied workとunpaied workのバランス、つまりワーク・ライフ・バランスの観点で考えないとアカンのと違うかなぁ。と思って去年の見たら、同じことを書いてました(笑)。
続いて福岡のレポート。労働についての実践です。労働の意義…。そんなん金儲けやんか(笑)。もちろん「やりがい」とか「社会貢献」ってのはあるんだけど、あまりそこに価値を置くのもなぁと思うのですが、まぁ中学校だからしかたないか。「労働にはいろんな側面があるよ」ってことなんですね。で、高校になったら「金儲け」でええのかな。「やりがい」なんて、ありとあらゆるところで宣伝されてますからね。
で、大分高。これはすごい。あまりにもすごい。まずは1本決定だな。
で、討論。とにかくしゃべりまくりました(笑)。
昼はいつものように温かい食べ物を食べようということで、リンガーハットへ。皿うどんの小おいしい。
午後も討論の続きがあって、その後「性の教育」のレポートです。まずは岩手のレポート。なんでも3年目なんだとか。とてもいいことです。中身は、基本的にはデートDVの授業に性の多様性をまぜた感じです。んー、ほんの少し無理がないかなぁ。というのは、デートDVって、男性と女性の権力の不均衡がベースにあるんじゃないなと思うのです。もちろん、男性同士、あるいは女性同士にもあるでしょうけど、それと性の多様性をくっつけるのは、少し厳しいんじゃないかなぁという気がしました。
続いて兵庫のレポート。あり?この学校名、見覚えがあるぞと思ったら夏に行ってました(笑)。このレポートもよかったなぁ。教員が懸念することを、子どもたちがどんどんクリアしていきます。まぁそんなもんなんですよね。てことで、2本目決定です。
最後は福岡高のレポート。地域でかつてあったできごとについて、オリジナル教材を使った歴史の授業です。引揚者への中絶手術とか、かつての優生思想のもと平然と行われてたんでしょうね。そんな中から戦争の問題なんかをあつかったレポートです。3本目決定です。でも、国家が子どもを選別するなんてことは「かつて」の話じゃなくて、「優生保護法」がなくなった今も実はあるんですよね。だって、ミルクが買えなくて子どもが死んだ時、それを母親個人の責任にするような国は、「貧困家庭の子どもは生きなくていい」ってことなんですよね。
その後、またまた討論。
とにかく今回も発言の機会はすべて発言しようと思ってたんですが、まぁ意図してるかどうかは別として、他にも似たような人がいて、でもさもありなんと思いました。
なので、いろんなことを発見したのですが、そのうちのひとつがカミングアウトをどうとらえるかという文脈での「杉田水脈議員の文章」にかかわる話です。中身はこの日のブログなんですけどね。
まぁそんなこんなで2日目終了。
でも、本番はここからです。恒例の飲み会です。会場はS渡さんが抑えてくださいました。少し早めにお店に到着。
「何人来られますか?」
んなもん、わかりますかいな。
「20人ですか?25人ですか?」
微妙な線をついてこられます。まぁええわ。「25人で」
「2時間制になりますので、8時半までで」
マジか…。みんな三々五々来られるので、人数もメンバーも来る時間もまったく把握できないんですよね。まいったな。
でも、蓋を開けてみると、続々と人が来て、25人は軽くオーバー。なんだかお店の人も2時間は諦めたみたいです、S渡さんから
「まだいていいらしいですよ」
との言葉を聞いて、ますますペースアップです。でも、Aっちゃんが
「そろそろ帰らないとホテルに入れなくなりますよ」
と言ってくれたので帰ることにしました。ホテルに向かうタクシーの中でAっちゃん、なにやら電話してます。なんでもホテルからかかってきたんだとか。
そんなこんなで無事ホテルについて、少し部屋飲みして、あどは爆睡です。
発言するかいな・日教組教研(1日目)
今日から3日間、恒例の日教組教研です。
でも、朝から行けるはずもなく。というのは、金曜日の4時間目は「動かない」んですよね。通常、出張であれ年休であれ、授業があるときは授業変更をします。が、そのクラスを担当している教員が全員他の授業をしていたら変更ができません。ただ、こういう場合は、最悪「三角トレード」というめんどくさいことをします。が、それができないパターンがあります。それは、その時間に会議があるとか、非常勤講師とか。あるいは1時間目の場合は子育て中の教員は無理だったりします。で、金曜4時間目というのは、そういう時間だったりします。てか、時間割組んだ教員が「あの時間は無理ですねー」って言ってる時間なんです。そういう場合は誰かに代講に行ってもらうのですが、これがなかなか頼みにくい。
なので、4時間目の授業を終えて、そのまま職場を飛び出しました。で、JRに乗ると、踏切の遮断機が折れたとかで、安定の遅延です。それでも3分ほどだったので、なんとか新幹線のチケットと昼ごはんはゲットできて、無事新幹線に乗れました。で、到着したのは八幡です。てか、八幡の手前、スペースワールド前か…。なんか、やりきれないな。
てことで、会場に到着。分科会終了の15分前です。受付やってるのは友だちです。
「いつきさん、来たんだー。明日と思ってた」
まぁ、驚かせようと思ってたんですけどね(笑)。会場に入ったら、またまたみなさんびっくりしてます。そりゃ、終了15分前だとびっくりするわな。でも、ここで参加するのと参加せずに飲み会だけ行くのではまったく違います。だって、最後に共同研究者がまとめを話すし、それで明日の論議の流れがわかりますからね。そのために、終了間際であっても来たんです。
で、明日の論議のポイントを確認して、分科会終了。みなさんに「今年もよろしく」とあいさつしたら、
「なんで発言しなかったんですか?」
と。んなもん発言するかいな。でも、司会の人も
「あれ?あてなくていいのかなと思ってました」
いや、だから、さすがのわたしも流れを知らずに発言なんかしませんよ。
てことで、小倉にもどって新潟・福岡の友だちと飲み屋へ。2時間ばっか飲んで、お次は山口のT部さんが飲んでるお店へ。そんなこんなで、10時過ぎまで飲んで、早々に撤退です。なにせホテルが12時までしか入れません。黒崎まで電車で行ってコンビニで飲み物仕入れて、タクシーに乗って、なんとかホテルにチェックイン。
今年の夜はせわしなさそうやなぁ。
当事者研究をめぐる対話か?
今日から1・2年生は平常授業です。幸い授業は4・5時間目なので、昨日やりきれなかった採点ができます。どにかくガシガシ採点して成績処理をします。その後ノートチェックをしたりして。そんな感じで、昼ごはんを食べてると、突然T田さんからメール。そこから怒涛のようなチャットがはじまりました。
テーマは「当事者研究」です。
発端は「トランスジェンダーとGIDは水と油か?」って投稿に、「ドレッシング」とか「マヨネーズ」とかいうしょーもないコメントしたところです。
まぁ「振ったらドレッシングになる」→「ほっとくと分離する」。「卵入れたらマヨネーズになる」→「なにかを介在させると乳化して分離しない」が読み筋です。
でも、障害学というか障害者解放運動とかの文脈で「社会モデル」と「医療モデル」って、もう対立してないんじゃないかなぁ。まぁそのあたりは熊谷晋一郎さんの話を聞いたころから「そんな感じなんだろなー」どは思ってたし、現実的に医療を拒否してやっていけるはずもないわけです。なので、こないだの浦野さんの話もストンと落ちてくるし、文脈が違うけど「再評価」って話も出てくる。
まぁ、「対立の構図」からはじまるけど「折り合う場所を探る」ところに落ち着くのは、結局、現実の生活は理論や理想だけでは送れないっていう、当たり前のことなんですよね。
まぁそんなあたりから「当事者研究ってどうよ」って話になりました。で、当事者研究についての文章とか文献とかいろいろ交換してたんですけど。
ふと「なんで相手がわたしなんだ?」と思うのです。だって、わたしごときを、T田さんみたいなバリバリの研究者の人がディスカッションの相手として選んでくれるって考えられない。でも、わたしとしてはありえないほどうれしいことです。
ひとりで考えるんじゃなくて、疑問を交換することで考えを深める。その時に、理想や理念を語るのではなく、文献やデータを使って考えを深める。わたしはそういうやり方をしたいなと思ってます。もしかしたら、T田さんは、だからわたしを相手に選んでくれたのかな。
でもそれはわたしにとっては幸せなことです。
発達障害の支援と社会の課題
今日は某人権教育研究会の総会です。なので、少しゆっくりと家を出て会場に向かいます。出勤がこんな時間だったら楽だよなぁといつも思います。まぁ、転勤しないのに引っ越した自分が悪いんですけどね。
午前はいわゆる総会です。まぁ、つつがなく議事も終わりました。かつてはいろいろもめたけど、そんなこともなくなって、楽といえば楽ですね。
で、午後は記念講演。講師は三重県立看護大学の浦野茂さんです。
実は今回の講師の選定、めっちゃ悩みました。みなさんに「どんな話が聞きたい?」って聞くと「障害関係かな」と。障害関連で言うと、これまでに「松波めぐみさん」「松永真純さん」「伊藤あゆさん」「三井孝夫さん」「牧口一二さん」といったところに話をしてもらってきました。さてどうするか。と
「見えない障害…、発達障害について知りたいな」
とのこと。えーと、発達障害か。ありがちな「発達障害の理解と支援」みたいなのはやる気はまったくありません。やはり社会学的だったり文化人類学的であったり、教育社会学的なアプローチが必要でしょう。となると、「照山絢子さん」は関東か。「鶴田真紀さん」も関東か。いない…。
てことで、検索しまくってたどり着いたのが浦野さんでした。「発達障害者のアイデンティティ」を読んで「おもしろい!」となりました。さらに『概念分析の社会学』にも書いておられます。読んでみたけど、むずかしい(笑)。しかし、三重か…。遠いな。来てくれるかな。まぁ、わたしも行ったけどね。とりあえず、どんな人かを知るためにT田さんにメール。するとそっこう「いい人ですよ。話もわかりやすい」との返事。てことで、メールをしたら引き受けてくださったという。
さぁ、どんな話が聞けるのか、すんごい楽しみです。
で、感想をひとことで言うと、おもしろかった!
まずは、イントロダクションからエスノメソドロジスト感が満載です。ちなみにこのことをfacebookに投稿したら、T田さんが真っ先にいいねを押したという(笑)。続いて社会学の説明です。「人ではなく人と人の関係」みたいな説明なんですが、「人間に興味がないけど人間関係に興味がある」わたしにとっては、まんまん中の話です。
このあたりから、ASDの説明や診断基準の問いなおしとかが続きます。「自然なもの」として定義されながら、診断基準の中に「価値判断」が入るという齟齬が指摘されます。そして、メインとなるSSTの場面の分析です。まずは、リーダーが練習課題をつくりだしていく場面。なるほどなぁ。子どもの発言をそういう感じでとらえて意図的に課題を提示していくんだ。そして、さらに「反抗」の場面。これは圧巻です。
こんなことを通して、ASDそのものを捉え直していきます。その前提にあるのは、綾屋さん&熊谷さんの『発達障害当事者研究』です。つまり、発達障害がコミュニケーションの障害であるなら、その原因を片方に求めるのはおかしいのではないかという提起です。ここから「シンガーさん」の分析へと流れ、いわゆる社会モデルに到達します。
ただ、浦野さんの提起のおもしろいところは、「医療モデル/社会モデルの二元論をとらない」というところです。つまり、社会の側に原因を求めつつも、現実として困るわけで、そっちも必要なんじゃない?ってことです。たしかに当たり前なんだけど、この観点が必要なんですよね。まぁ、いわば、解放運動による融和運動の再評価みたいな(笑)。
そんな感じの、かなりおもしろい2時間の講演でした。ほんとに来ていただいてよかったo(^^)o。
講演の後は懇親会。ただ、なんでもこのあと用事があるとのことで、1時間ばっかしかありませんでしたが、「おべんきょ」にかかわる話でひとくさり。なにせ、浦野さんは、わたしがチャレンジしてる『おべんきょ成果集』の編集委員ですから、なんかもう、興奮です(笑)。
その後、事務局メンバーも合流して、浦野さんは退席されて、いろいろ人権がらみの話題でもりあがったり。でも、10時だわ。帰らなくちゃ。
ブラトーーーク
朝、起きて外を見ると、山がきれいに焼けてます。
で、ごはんを先にしようか温泉を先にしようか。悩んだ結果、温泉にしました。温泉に行くと、女性部の方が何人かおられて、「この順番で正しかったんだ」と再確認できました。
温泉にさっくり浸かって、朝ごはん。と、みなさんも来られました。やはり順番は正しかったようです。
ホテルのバイキングはいつも困ります。個人的には朝はパン派ですが、たいてい和食のほうがおいしそうなおかずがあったりします。さらに生卵なんかあった日には、ごはんを食べたくなります。さらに、おう、カレーが!ということで、わけのわからん朝ごはんになってしまいました。
朝ごはんのあとは部屋でゴロゴロ。で、迎えに来てくださったT部さんと合流して、山口市内を少し案内してもらいました。うーん、人が歩いてない。もちろん車社会だからなんですが、それだけじゃないですね。店がない。まぁ、車社会ってこととつながるんだけど、大型小売店舗が郊外にできて、そこに行く道が整備される。そのことで、みんな郊外の大型小売店舗へと流れて、市内の小さな店舗は寂れていく。便利になったようで、そういう街のつくりは不便です。車に乗らなきゃなにもできない。結局、誰が儲かるかというと、車屋とガソリンスタンドと土木の元請けと大型小売店舗です。まっすぐに整備された道を見ながら、T部さん曰く「自民党の臭いがするでしょ(笑)」。はい、プンプンと。
で、新山口駅まで送ってもらって、バイバイです。また呼んでもらえるかなぁ。
で、新大阪で降りて、なんばへ移動。今日は「ブラトーク」があります。てか、わたし、実はABDARCの中の人だったりしています。でも、なにもしてないです。ほんとにすんませんと思ってます。なので、せめて参加をしようかと。
で、ロフトプラスワン・ウェストに行ったのですが、すごい人です。とにかく満席で立ち見が出てます。それにしても、知り合いがいっぱいいます。てか、山本崇記さん来てはるし。どんだけフットワーク軽いねん(笑)。と思ったら、徳島からも香川からも来てます。みんなどんだけフットワーク軽いねん(笑)。でもまぁ、それだけ期待されるイベントなんですね。
それにしても、みなさんしゃべり慣れておられるので、すごくわかりやすいです。ただ、もう少し「アブナイ」話も聞きたかったかなぁ(笑)。あと、やはり北芝でやってることはおもしろいですね。やはり某人権教育研究会でフィールドワークに行かなきゃ。
それにしても、はじめは立ち席だったけど、気がつくと「ムラめし」コーナーに座ってるのが不思議です。
ところどころで野次を飛ばしたりしながらイベントを楽しんで、あっという間に終了。
で、打ち上げへ。向かったのは「故郷羊肉串店」なるお店。いやぁ、羊肉、おいしい!ここで、東京都人権啓発センターの人と話。そうそう、そう言えばかつてセンターに行ったことがありました。その時もらったキーホルダーがあったなと思って、「これ、わかりますか?」って言ったら、メッチャ喜ばれました。
で、「帰ったら職員に見せる」って言って写真を撮られたり。
よかった(^^)でも、かわいいしなぁ。
そんなこんなで、楽しい夜は更けていきます。
「人権を基軸とした仲間づくり ー道徳の「授業革命」ー」とか
今日はなかなか忙しく移動する1日です。
でも、まずは仕事ですね。いつもの時間に家を出て、いつもの時間に職場に到着。1時間目は図書室学習。今日も取り出しです。ちなみに、取り出しに来なかった子にも、いちおうエールを送っておいたり。
で、1時間目が終わったら、速攻駅まで走って、向かうは病院です。この日の1ヶ月あとの点検みたいなもんです。と、ここで「右手はいつされますか?」との予想通りのお言葉。えーと、3月末には「旅するi-ru」があって飲まなきゃならんしなぁ…。てことで、4月1日に「やる」ことに決めました。まぁ、その週末には飲めるようになるでしょう。
で、お次は京都府中部へ。今日は某人権教育研究会の総会みたいなもんです。
まずはあいさつ+活動の総括。その後、実践報告です。水平社宣言をあつかった小学校の授業実践です。と、横を見ると、この後の記念講演やる園田雅春さんが聞いておられます。さすがやな。報告は、なんか、奇をてらうわけでもなく、しっとりと落ち着いた実践です。他の人も質問したし、まぁ、何も言うことはないなと思ったので黙ってたら、一番後ろに座ってるわたしに向かって、一番前に座ってる会長が「おまえしゃべれ」と露骨な合図を送ってきます。何考えてるねん(笑)。しかたないから、質問。
「さっきの質問の中に「なぜ部落差別があるの?」って聞かれたら答えようと思ってたけど、聞かれなかったから答えなかったって言われましたが、もしも聞かれたら、なんと答えようと思ってましたか?」
答えは
「差別しようとする人がいるから」
でした。よしよし。原因はそっちなんですよね。差別される側には理由なんてない。と、司会者の方が「みなさんはどう答えてますか?」とか、またまた振ってきました。ぜったい会長とか前会長の差金やろ!
「わたしも高校生に説明することがあるんですが、「同じ」をつくるためには「他者」が必要となるって説明してます」
みたいな。
さらに
「排除を個人の問題とするんじゃなくて、社会の問題としてとらえるようにしています」
と強調。だってそうしないと、「個人の心の問題」になっちゃいますからね。
てことで、発言を終えて、横を見たら園田さんと目があって、ごあいさつ。むかーし、日教組教研でお世話になったことがあるんですよね。
で、しばしの休憩の後、園田さんの講演「人権を基軸とした仲間づくり ー道徳の「授業革命」ー」のはじまりです。
園田さんは、かつて『解放教育』に書いておられたのを読んで、ひたすら「すげー」って思ってた人です。ただし、改行が多いんですけどね(笑)。
なんというか、子どもたちの声をすごく拾われるんですよね。あと、できごとをよく見ておられる。なので、いろんな文章が子どもの姿で構成されます。まぁ、改行が多いのはそのせいだったりするわけで。
で、今日の講演も同じです。単に見るだけではわからない、見つめることでわかる子どもの姿で「仲間」について語っていかれます。
さらに話は道徳教育へ。「水と油の関係」から「水と花の関係」へとかいうフレーズは外川さんが聞いたら激怒しそうです(笑)。ただおもしろいなと思ったのは、文科省の学習指導要領がとてもリベラルなんですね。これ、たぶん道徳教育の枠組みはつくらざるを得なかったけど、「中身をとる」という形でリベラル派が動いたんでしょうね。なので、園田さんは「そこを利用しよう」って言っておられるのかな。
そんなこんなで、1時間半があっという間に終わりました。
その後、なぜか豊中へ。ここで、Sんむんさんと合流。某在日外国人教育関係の研究協議会の今後についての謀議をするなど。
あー、よく動いた。
モーニング
朝起きると8時頃。いい感じです。今年もコタツのおかげでとても暖かく夜を過ごせました。
てことで、朝ごはん。
あとは昨日の鍋にうどんを放り込んで、とにかくさらえてしまいます。結局うちの子どもの協力もあり、鍋は完全になくなりました。すごい。
その後、KうさんとO田さんは散策へ。
ええ感じのお二人です。
で、帰りはO田さんに乗せてもらって、いつもの魚屋へ。なんだか、完全に顔を覚えられている感じがするのは気のせいかなぁ。
ここでも刺身の盛り合わせとビールと日本酒。もう、完全な酔っ払いです。そんなこんなで、結局O田さん、わたしと子どもを家まで送ってくださったり。で、わたしは車の中で完全に爆睡です。すみませんすみません。
家に帰ったのは夕方でしたが、コタツにもぐり込むとそのまま爆睡です。9時頃に起きて、少しごはんを食べて、再び爆睡。でも、充実した2日間でした(笑)。
もっかい在日朝鮮人教育を
今日は朝から山口へ。組合の女性部長会議です。会議そのものは明日で、今日は研修会です。内容はは完全に在日朝鮮人のことです。楽しみです。
てことで、下関に到着。と、T部さんが!まぁ、あまりにも当たり前といえば当たり前なんですけど、でも会うんですよね。
と、いきなり「釜山門」の文字が。
そりゃそうですね。下関は釜関フェリーの乗り場があります。まぁそんな気持ちで集合場所へ行って、フィールドワーク開始。案内してくださるのは厳さん@2世と金さん@3世です。
まずは波止場跡。そうか、釜関フェリーじゃなくて、もともとは関釜連絡船だったんだ。強制連行・強制徴用の場所なんだ。
現在の港のところにもともと山陽本線が通ってたとのこと。なので線路がまだ残ってたり。
さらに特高警察とか水上警察とかがかつてあった場所とか。
で、タクシーで移動した先は関門トンネルの殉職碑。
ヤード内にあるので行けませんが、供えられた花がきれいなので、職員さんがお参りしてるのかな。ちなみに、これ、朝鮮人だけじゃなくて…。というより、朝鮮人も含めた殉職者の碑です。が、問題は、刻まれてる朝鮮人の数はあまりにも少ない。たぶん「一般の死者」はノーカウントなんでしょうね。
と、電車が来た!
続いて、友好の植樹跡。
なんで植樹が「跡」やねんと。
そんなもやもやを抱えながら、朝鮮初級中級学校へ。と、向こうにおられるのは、なんと山本崇記さんではないですか!てことで、ご一緒しながらあたりを散策(笑)。ちなみに、山本さんからお聞きしたところ、金さんってこの金さんのお姉さんだとか。
この公園、かつては焼き場だったそうな。
そして、この道路の先には刑務所があったとか。
下関は、もちろん拉致された朝鮮人が日本に到着した土地のうちのひとつです。が、逆に解放のあと朝鮮へ向けて帰るための出発点でもありました。が、敗戦当時、米軍が港に機雷を沈めて出港できなくした。そのために、朝鮮に帰ろうとしたたくさんの人々はやむを得ずに下関にとどまった。そこでとどまったのが「神田」の山だったとか。もともとは何もない山、町名もない山だったとか。
そうして朝鮮人の集住地ができました。
なんか、かつてのウトロを思い出します。いや、現在の紙屋川か…。
向こうの方には十字架が見えます。きっと大韓教会やな。
で、朝鮮学校の中で講演。
もちろん中身は「いつか聞いた気がする話」です。でも、それをあらためて聞いた時、自分が何もやってないことを、あらためて突きつけられます。たしかにやらなきゃならない課題は山のようにあります。その中で、在日朝鮮人はつい薄くなる。でも、それではアカンなぁと、あらためて思いました。なので、そんな思いとこないだあったできごとを返しました。
フィールドワークのあとは、ホテルにチェックインして、しばし休憩ののち、懇親会です。向かうは「焼肉 ソウル」です。
タン塩。うまいわ。これはあきません。ビールがすすむ。ワインもすすむ。
なんか、ほんとに久しぶりに「焼肉」を食べた気がします。
そのあとは部屋飲み。会場は、やはりわたしの部屋(笑)。そんなこんなで12時くらいまでダベって、さぁ寝ましょう。
すごい資料→アウトリーチのスピリッツ
今日は第2のふるさとの人々と一緒に「現地研修」です。なので、勤務先の駅で降りずにその先へ。降りると知りあいがウェットティッシュを配っておられました。そうか、人権週間か。こないだの香山リカさんの中止問題についてちょこっと話をして、でも迎えに来ていただいたので、そのまま集合場所へ。そしてマイクロバスに乗って、向かうは舳松人権資料館です。
到着したら、とりま舳松の歴史についてのレクチャーです。が、当然舳松オンリーになるわけもなく、部落史の講演になったりします。と、一緒に行ってた先輩と顔があって、思わず苦笑い。でも、舳松の解放運動史になると、とたんに顔つきが変わるのは当たり前。それを聞きに来たんですよね。
で、ひとわたり舳松の歴史について学んだら、次はフィールドワークです。
フィールドワークって、なにがおもしろいのかというと、歴史と今が結びつくこととか、そこに住んでた/る人の生活と触れあえることとか、さらにはそこにない歴史を想像することとか、そんなあたりかなぁ。ちなみにそれは「土地」とつながるので、例えばトランスというかセクマイ系でいうと、東京にはある。考えてみると、三橋さんに案内してもらった吉原から回向院とか新宿界隈とか、メッチャ豪勢なフィールドワークだったよなぁ。ほんとにおもしろかった。大阪は…。堂山はおもしろいけど、歴史的にはどうなんだろ。京都は…。ないか…。いや、セクシュアリティ系はありますけどね。
で、実際にもともとの「塩穴」と呼ばれていた頃の土地面積の狭さとか、坂田三吉の生家の狭さとか、いろいろおもしろかったです。
そのあとは大原さんの「啓発」にかかわる話。
大原さんとは一度?お会いしていて「お久しぶりです」なんですが、それはそれとして、とてもいい話を聞かせていただきました。やはり啓発がらみで語るのは当事者じゃなくて非当事者だなと。非当事者がどう変わりどう学び、いまどう生きているのかってのが大切なんですよね。なぜなら、他の非当事者にとって、そこにこそ自己変革の可能性を見出すからです。逆に言うなら、当事者の語りは自分の体験じゃだめってことです。そんなのは「理解と共感」でとどまってしまう可能性がとても大きい。仮に当事者が話すなら、非当事者並のことを話さなきゃならんってことです。
ま、そんなことを考えながら、舳松フィールドワークは終了。
バスに乗せてもらって帰ればいいものを、ちょいとおべんきょ場所で降ろしてもらって、おべんきょ会場に乱入。その後、Hがしさんに同行して「日本エイズ学会」に乱入。さらにDISTAへ。ここでSWASH主催のワークショップ&講演会「当事者活動の難しさ」の打ち合わせをしておられて、そこに乱入です。講師のティ二さんとSWASHのみなさんの話を聞いてたのですが、メッチャ勉強になりました。
テーマはアウトリーチについてのものでしたが、とてもおもしろかったです。もちろん、ここでのアウトリーチはセックスワーカー対象なんだけど、その手法とかスピリッツは、学校の中のマイノリティ生徒へのアウトリーチと似てるなって思いました。
わたしにとってのフィールドは教室なんですね。たいていの教員はセンター(職員室・保健室・図書室など)にいるけど、そこから撃って出る(アウトリーチ)んですよね。その時にどういうふうにアプローチするのかとか、心がけるべきことはどうかとか、どんな情報を伝えるのかとか、どうやってセンター(例えば交流会)につなぐのかとか、ヒントがいっぱいありました。
でも、そんなに長居はできなかったので、そのことをティ二さんに伝えたら、喜んでくれてました。
あと、帰りがけに4月1日のフェミニスト・フロートでコーラーしてたセックスワーカーの人が
「あの時「いつきさんがいる」って思ってすごくうれしかったけど、「女は最高」ってコールをどう聞いていたのかが気になって、終わってからみんなで話してた」
って言ってくれました。なので
「「おかまも最高」って言ってましたよ(笑)」
って言ったら、ホッとしたような笑顔で
「わたしも言ってました」
って言ってくれました。
てことで、記念写真になぜかわたしも入ってしまったり^^;
どうやらお茶大の件でフェミニストvsトランス女性が再燃したみたいだけど、少なくとも「ここ」ではそれはないなとあらためて思いました。
やはりそれは、「coming out story」でA久○さんとかRささんとかSっさんとかが言ってくれた「葛藤の共有」とつながるのかなって思いました。
てことで、ものすごく充実した1日でしたが、さすがに疲れた(笑)