おたふく@蓮台野村

前に、とあるお好み焼き屋さん*1に入ってお好み焼きを食べたことがあります。「カスありますか?」と聞いたら「は?」とか言われたので、もう論外だなぁと思いながら、スジ玉を頼みました。
京都*2では「お好み焼き」と言うと、「混ぜ系」がデフォです。なので、この店も当然混ぜ系。で、出てきたのを一口食べてげんなりしました。生地が固い。「こんなんわたしでもできるで」と思いました。
でも、その店、けっこう地元の人が来ておられるみたいなんですね。というか、前々からあるのは知っていたし、つぶれていないということはお客さんが来ているわけです。たぶん、そこの常連さんにしてみれば、この店の味が「デフォ」というわけなんでしょうね。
まぁ、味なんてひとそれぞれなんで、とやかく言っても「おーきなお世話」なわけなんですが、それにしてもなぁ…。
実は、わたしは何を食べても「おいしいなぁ」と思う人で、いままでお好みも「ここ、おいしい」と思ったことしかないんです。なので、舌にはあんまり自信がないんです。でも、もしかしたら、いままで行った店はほんとうにおいしい店ばかりで、もしかしたら少なくともお好みについては舌が肥えているのかもしれないと、思わず思ってしまいました。

てことで、いつものおたふくとはちがう、蓮台野村の「おたふく」です。
実はこの店、数年前に一度来たことがあったのですが、すでに味は覚えてなくて、一度来なくちゃならないなぁと思っていました。で、4月5日に玖伊屋がはねたあと、Mすみさんと行きました。
店構えはいかにも「ムラ中のお好み」といういい感じです。「カスありますか?」と聞くと「カスはないねん」ということだったので、スジ玉を頼みました。
ちなみに、ビールを頼んだら「キリンですか?アサヒですか?」と聞かれたので、「キリンをお願いします」と言いました。店の方、ふらりと外に出て、しばらくしたら缶ビールを持って帰ってこられました。たぶん、1軒おいて隣の店の自販機で買ってこられたんだと思います(笑)。
焼いてくれたのはお客さん(笑)。たぶん、お店の親戚か親かだと思いますが…。
ここは「混ぜ系」なので、スジも混ぜ込んであります。こんな感じです。

ちなみに焼いてくれたお客さんは豚・イカを頼んでいました。
ひっくり返すといい感じに焼けています。こんな感じです。

食べるためにはもう少し焼かなくちゃなりませんが、まぁだいたい完成ですね。
ちなみに、焼いてくれたお客さんは軽く豚・イカを焼いたあと生地にのせて、さらに天かすをたっぷりとのせて、上からあまらせておいた生地をかけて焼いておられました。たしかにこうすればパリッとした感じなりますね。やるなぁ…。
やがて完成。いいにおいがしています。で、一口食べてみると…。
あかんorz。固い…。なんか、「モッチリ」しています。
スジは確かにおいしいんです*3。でも、生地が固すぎ。やっぱり生地はふんわり、外はサクッという感じがほしいんです。そうなるためには、まず生地の中に山芋を入れないといけないし、生地の重さも大切です。さらにキャベツの量と生地の量の割合もけっこう大切になると思います。さらに、混ぜ具合も重要。けっこうむずかしいのかなぁ。
てことで、恒例の…。
data

スジ玉お好み 600円
ビール(キリン一番搾り 500ml缶400円
スタイル 混ぜ系
その他 カスがないのがいたい。さらに、生地の固さはやっぱり…。でも、地元の人たちに愛されている感じが伝わってきます。サイドメニュー(笑)も豊富です。
独断的評価 ★★☆☆☆

店を出てからMすみさんに「混ぜ系でおいしいのはどこですか?」と聞かれて、「堀池のはおいしかったなぁ。更池のもよかったし」などと話をしていたのですが、ぜんぶ遠いやん。
実は、蓮台野村にはもう1軒あるので、そちらも確認しなくちゃなぁと思っている今日この頃です。
そうそう、詳細なリンクも更新しなくちゃ(笑)。

*1:ムラ中じゃない店

*2:ムラ以外

*3:ちょっと歯にはさまるけど(笑)

木下@堀池

今日は伊丹の人権文化センターでお座敷です。
午後からなので、昼は当然お好み焼き。でもあいているかなぁ。日曜日やし…。
なんしか最寄りの駅から会場までブラブラ歩いていきます。町並みが想像していたのと全然違います。完全になんにもない住宅街です。これはやばいか?
と、信号待ちをしているバイクから聞き慣れた音が…。「RZじゃん!」しばらくブラブラ歩いていると、「お!NSRじゃん!」。伊丹はいい街です(笑)。
さらにブラブラ歩いていると、何軒かお好み焼き屋さんはあるのですが、なにかが違います。「やむを得ない時はここだなぁ」とか思いながらさらに歩いていると、ありました!が、暖簾は出ているものの「お好み焼き・たこ焼きは6時から」とか書いてあります。「え〜…」とか思いながらも、中に入ると、おばちゃんがひとりお好みを食べておられます。「もしかしたらOK?」とか思いながら壁を見ると、「カス玉」という文字が!
「あのぉ…。カス玉いけますか?」とたずねると、「はいはい、カス玉ね」というお言葉!
お店にはおばちゃんと、腰が85゜くらい曲がったおばあちゃんがおられます。で、ご主人はおばあちゃんの方みたいです。リズミカルにキャベツを切った後、「卵入れて」「天かす入れて」「紅ショウガ入れて」と指示したあと「カスとってくるわ」と細かく動かれます。さらに帰ってきたらすぐに「マヨネーズとってくるわ」とまたまた奥に行かれます。フットワークが軽い!
さて、出てきたお好みは混ぜ系です。カスがのったらこんな感じです。

焼いておられる時間はそんなに長くはありません。でも焼きあがったらおいしそうな色をしています。

で、ソースとかつおと青のりをかけてできあがり!

ひとくち口に入れるとフワフワです。さらにかむとキャベツのシャキシャキ感が残っています。みじん切りにしているのに、キャベツのエッジが歯にあたって、かむと甘みが口に広がります。「そうか、これがお好み焼きの火加減なんだ」と、あらためて感じました。
ところで、おばあちゃんはというと、またまたキャベツを切った後、今度は砥石を出して包丁を研いでおられます。やるなぁ。さすがはプロです。

なんでも、この店はもともとおばあちゃんのおつれあいがお好みを焼いておられたとか。それが最近のつれあいが亡くなられて、昼間の営業をやめてしまったとのことです。ところが、近所の人から「お好み食べたい」「焼きそば食べたい」「たこ焼き食べたい」という要望がよせられて、「せっかく鉄板があるから、日曜日だけは昼にお好み焼こかと思たんや」ということ。で、今日がその初日だったようです。なんというラッキー!

てことで…
data

カス入りお好み 650円
ビール(ラガー) 中瓶450円
スタイル 混ぜ系
その他 カスの固さは混ぜ系の宿命かもしれません。でも、生地の味はいいし、なんといってもキャベツの歯ごたえが最高です!
独断的評価 ★★★★☆

詳細なリンクにも追加しました。
てか、店の名前載ってるし(笑)。

番外編・豆玉

お昼ご飯はムラ中のお好みと行きたかったのですが、あいにく日曜日でどの店も閉まっています。まぁ、そのあたりもムラらしいといえばそうなんですが(笑)。
なので、チェーン店に行くことにしました。
メニューを見ていたら、ありましたありました。豆玉。
徳島のお好みの中には甘納豆を入れるものがあると聞いていたのですが、まさに目の前のメニューにあります。これは頼まないわけにはいきません。
出てきたのがこれです。

たしかに甘納豆が入っています。
お味の方はといいますと、甘い(笑)。
でも、生地のフワフワ感とあいまって、これはこれでいけるかもしれないという気になります。さらに、紅ショウガ*1の味がいい感じで、甘納豆の味とマッチします。もしかしたらいいかもしれない…。
さらに、サイドメニューはフィッシュカツです。

これ、お好みにトッピングをする場合もあるらしいですが、今回は鉄板であぶってそのまま食べました。ほんのりカレー味がなかなかいいです。
てことで、今回は番外編なので、dataとかはなしです。

*1:といっても、あの真っ赤な刻みショウガじゃありません。

栄@鶴見橋(西成)

で、かなりほっつき歩いたのですが、お好み焼き屋さんがありません。
いや、正確には1軒あったのですが、あいていません。あたりにたこ焼き屋さんはけっこうあるんだけど…。
あるたこ焼き屋さんで「このあたりにお好み焼き屋さん、ありますか?」ときくと、「この辺は午後遅くからしかあいてへんよ」とのことでした。まいった…。すでに12時半。どうしよう。と、質屋さんの倉庫から出て来られたおばちゃんに、再度「このあたりにお好み焼き屋さん、ありますか?」と聞くと「そこにあるよ」とのこと。
なんてことない建て売りの集合住宅のうちの1軒に、とつぜんお好み焼き屋さんが出現。完全に建て売りの自宅の1階を改造しています。
中に入って、「カス、ありますか?」と聞くと「あるよ」とのお答え\(^o^)/。
で、さっそく注文。もちろん、泡の出るものも(笑)。
ここはやっぱり大阪です。もちろん混ぜ系。
小さめのキャベツとタネをしっかりと混ぜます。といっても、中に空気が入るように切るように混ぜるのがポイントみたいです。鉄板の上に広げられた生地。そして、上にところせましと置いてあるカス。
これです。

やがてひっくり返してじっくりと焼きます。
出てきたのがこれです。

こんがりとキレイに焼けています。
おばちゃんは、ソース・削り粉・青のり・マヨネーズ・一味を出してこられます。なるほど。
で、ソースと削り粉と青のりをかけて食べます。
お約束通り、表はサクサク、中はふんわり。おいしいです。
ただ、惜しむらくは、カスのできあがりが固い。
これは考えるに、混ぜ系の宿命ではないかと。はやり、中までしっかりと火を通すためには、どうしても片面を約時間が長くなります。となると、どうしても脂が出てしまう。まぁそのかわり、うまくやると、生地の中に脂が染み込むはずなんですが、やっぱりそれでも、カスを食べた時の「脂ジュワッ」が不足するかなぁ。それをさけるためには、つもとみたいな焼き方をするしかないのかもしれません。
てことで、恒例の…。

data

カス入りお好み 600円
ビール 生中400円
スタイル 混ぜ系
その他 カスの量は多いです。生地の味もいいですね。もちろん、他にもいろいろなお好みがあります。しかし、ここってムラ中なんかどうかわからないんですよね^^;;
独断的評価 ★★★☆☆(やっぱりカスの固さが(;_;))

そうそう、詳細なリンクにも追加しました。

かっちゃん@米堕

朝起きて、朝食を食べさせてもらいながら、しばしダラダラ。
やがて昼前になったので、お友だちに近所のムラを案内してもらうことにしました。
案内してもらうにあたって、「お好み焼き屋さんがあったら連れて行って」と頼んだのですが、どうやら加古川お好み焼き屋さんではカスは扱っていないらしいんですよね。ふみゅぅ〜。
でも、とりあえずムラへGO!
一通り案内してもらったところで、「かっちゃん」へ。
お友だちはわたしに「マンボ知ってる?」と聞いてきます。そら知っているに決まってますがな。と思ったのですが、どうも様子が違うみたいです。なんしか、スジのお好みとスジのマンボを頼むことになりました。
この店は、基本的には「混ぜ系」です。ふんわりと混ぜたタネの上に、具が乗ります。スジはこんにゃくと一緒に炊いたものがたっぷり。おいしそう!

一方、マンボなんですが、まずそばとスジを鉄板の上に置いて軽く焼きはじめます。続いて、みじん切りにしたキャベツを横に置いてラードをちょこっと入れて、軽く炒めます。それを三日月形に置き直して、真ん中に油を敷いて、タネを敷きます。その上に炒めて味つけもすませたそばをおいて、上から再びタネをたらします。ほどよく火が通ったところでひっくり返して、しばらく焼いてできあがり。
写真の奥がマンボです。

てことで、マンボって、タネで焼きそばをサンドイッチした感じですね。てことは、「山本マンボ」のマンボですね。

まずは、スジのお好み。

お味の方は、まずはタネがいい!中はふんわり、まわりはサクサク。そして、スジがまたおいしい。ちょうど買い物に行って帰ってこられたおばちゃんの弁によると「スジはアキレスやねん」とのことです。わかりますわかります。
ソースの味は、ちょっとスパイシーかな。ひょいとラベルを見た感じでは、あまり見たことがない感じだったので、もしかしたらこっちのものかもしません。
マンボの方は、わたしにはちょっと重いかな。でも、食べはじめるととまりません(笑)。

やがて、お友だちがお母ちゃんに「カスはやらへんのですか?」と言うと、「こないだもろてんやけど、どないするかわからへんねん」とのこと。やがて「教えてくれへんか?」「ちょっとつくってくれへんか?」てことで、一枚試作をするハメになりました。
で、いちおうつくってみたのですが、よく見たら、カスじゃなくて、スジの炒めたものです。てことで、お好みの方はあまりうまくいかなかったのですが、鉄板で炒めてもらって試食。これは絶品でした。

お勘定の時、妙に安いです。てことは、試作品はお金取ってないんですか!
ひたすらごちそうさまです。もう、お腹いっぱいですよ。

てことで、いつもの…。
data

カス玉 580円
ビール 480円(中瓶)
スタイル 混ぜ系
その他 なんしかスジがおいしく炊けています。さすがは但馬牛をさばいている屠場のお膝元!
独断的評価 ★★★★☆(カスがないのが(;_;)でも、次に行ったらメニューに入っているかも(笑))

ついでに、詳細なリンクも更新しますか。

「セージッカラ」のこと

先ほどの本の中に「セージッカラ」というのがでてきます。
これ、前々からすごく気になっていたのですが、ようやくわかりました。
簡単に言うと、「豚のカス」のようです。
関西では、カスというと牛の内臓から脂をとった絞りかすになりますが、関東では豚なんですね。さらに、セージッカラの最高においしいのは「馬のカス」らしいです。
炒ってもよし、根菜と炊いてもよし、お好みや焼きそばに入れてもよし。使い方は関西とまったく同じのようです。
とりあえず、「元家主さん」から「セージッカラを食べたい」とアピールするように言われましたので、こちらにいる間はひたすら主張し続けることにしましょう。

藤よし@更池

ちなみに、松原いうと食肉の街です。更池は向野と並んで、わたしたちの食生活*1をはじめ、日常生活にいたるまで欠かすことのできない街です。
で、食肉の街ということは、当然そこにはスジがありカスがあるわけです。
てことで、高座の後はもちろんお好み焼きを食べに行きました。
人権文化室の方から「お好み焼き屋さんってあったかなぁ」といわれていたのですが、かつてわたしは確かに食べたことがあります。3年前風呂屋の向かい側で食べたお好みや強烈でした。なんとかあのときのお好みをもう一度食べたいと思っていたのです。ところが…。なんでも、現在そのお好みやさんは閉まっているとか。いよいよ絶望か?と思ったその時、人権文化室の方々が、自分たちの情報網を駆使して一軒のお好み焼き屋さんを紹介して下さいました。しかも、カス玉もやってることをきちんと確認して下さいました。ほんとうに、いろいろと手のかかる…。
さて、更池のムラ中にはいると、3年半前の記憶がよみがえってきます。で、詳細していただいたお店を見つけたのですが、3年半前の

「向こうにあったけど、閉めてはんのとちゃうかなぁ」。すると別のおっちゃんが「あそこ、もうおじいちゃんがあかへんで、1ヶ月以上閉めてはるで」

の、まさにその店です。あいてたんです。
お店にはいると、熟年カップルがお好みをつついておられます。お店は熟年のおばちゃんひとりで切り盛りされているのかな。で、メニューを見てびっくりです。安い!具が1種類のものはすべて300円。もちろんカス玉も300円。おどろきです。
焼くための鉄板はカウンターの向こう側なので見えません。なので、炊事場に乗り込んで見せてもらうと、こんな感じでした。

カスを探したのですが、あまり見つかりません。まぁ、300円ですから無理もないです。
で、完成して出てきたのがこれです。

たしかに300円なだけあって、ちょっとこぶりのお好みです。厚さもさほどではありません。で、ひとくち食べると…。
キャベツはもちろん、ネギも入っています。紅ショウガの味がきいています。そして、肝心のカスが…。なんと、切ってひと切れ口の中に入れると毎回カスが入っています。ってことは、カスが混ぜ込んであるわけですね。しかも、それなりの大きさのものが相当な量。おどろきです。
カスの食感は、どちらかというと固いんですが、たぶん、余分な脂肪分を取り除いているんだと思います。で、固い部分をきっちりと噛むとダシがじんわりにじみ出てくる感じです。これはいままで出会ったことがない感じです。
店の雰囲気もいい感じです。わたしがはいってしばらくして、おばちゃんがひとり。またひとりと来られます。だんだんと店内も盛りあがってきます。話の内容は、完全にムラ中特有の話題です。「おたふく」にある「おじちゃん」の感じとは違い、こちらは「おばちゃん」のテリトリーなんですね。
なんか、すごくいい感じでお店を出ました。

data

カス玉 300円(激安!)
ビール 420円(キリンとアサヒがあります
スタイル 混ぜ系
その他 基本的にこぶりなので、たくさん食べたい人は2種類頼むとか「大きいのできますか?」と聞いてみるとかしたらいいのかも。でも、カスは食べるとあたるくらい入っています。今度は一度スジを食べてみたいなぁ…。
独断的評価 ★★★★★(コストパフォーマンスが過去最高です(笑))

*1:のぞく、ベジタリアン

お願い!>みなさま

先日、お友だちから

今日は、お願いというか、リクエストです。
GID学会がこの春に高槻でありますが、それに合わせてかす入りお好み焼きが食べられる名店@京都<->大阪の駅に近く分かりやすいとこを取り上げて頂けないでしょうか。

というメールがありました。
これ、たしかに重要かもしれない(笑)。
いままで「お好み」エントリでいくつかレポートした店はありますが、とりあえず、そこへの詳細なリンクをつくってみました。
でも、まだまだわたしも修行の身。
「こんな店あるよ!」という情報を、ぜひともここをお読みの皆さんから寄せていただきたいと思います。

って、だれが出してくれるねん(笑)。

つもと@飛鳥

ここ、はじめて意識的に「ムラ中のお好み」と思って食べた店だった気がします。もちろん、わたしが前に住んでいたあたりのお好みもそうだったわけですが、こちらの方はあまりにも当たり前すぎて、逆に意識的じゃなかったんですよね。でも、今にして思えば、永遠に食べられないお好みもあったわけで、記録に残しておかなかったのは痛恨の極みです。
てことで、久々に「つもと」にやってきました。
ここの焼き方は、まず生地を鉄板に置きます。その時に、ほんの少しだけ生地を残しておきます。で、具をのせる。その具の上から残しておいた生地を載せて、裏返した時に具に火が通りすぎないようにするんです。これ、たしかにヒットです。とくに、スジのたいたんを載せたりすると、こうしないと焦げ焦げになる気がします。
さて、生地にカスが乗ります。

カス、でかっ!
期待に胸がふくらみます。
焼きあがると…。

カスのゼラチン質がところどころに見えます。カスの大きさがあるからですね。
で、ソースをかけて、青のり・削り節をかけて、いただきます。

一切れ口の近くまで運んできた時、ソースの香りがぷんとします。この香りがまた独特です。そういえば、前に浪速生協で買ったソースと似ています。しまった。あのときにメーカーをメモるの忘れていた!また行った時に調べます。
しゃーないので、お店の人に帰り際に「ソースはどこのを使こてはりますの?」と聞くと、「このへんでは売ってへんやつや」としかこたえてくれません。まぁ、企業秘密ですわな(笑)。「なんや?おいしないのか?」とおばちゃんに聞かれたんで「ちゃいますがな。ものすごおいしいんですがな」と、当然のこたえ。
と、よこのおばちゃんが「雑誌に載せるんやったら、ちゃんと載せたってや」。
地元の方々に愛されている、まぁムラやったらどこでもある風景ですね。
てことで、恒例の…。

data

カス入りお好み 600円(安い!)
ビール 不明(;_;)
スタイル 混ぜ系
その他 なんしかカスが大きいです。となりのおばちゃんと店のおばちゃんがしゃべっているのを聞いていたら「カスがなかったしな、鶴橋行って買うてきたんや」「そうか」「そらな、カスがなかったら商売できへんしな」とか言ってはりました。なるほど、口が裂けても「ない」は言わないわけです(笑)。ちなみに、ここのスジのお好み(580円)もおいしいです。
独断的評価 ★★★★★(わたしにとっては、「出発点」となったお店ですから…。)