少し前に日記に書きましたが、今日はトランスジェンダー生徒の交流会という新しい試みの日です。すでに関東ではやっておられますが、関西でもやりたいと長い間思っていました。
関東はどうやっておられるのか詳しいことはわからないのですが、わたしの拠点はやはり学校ですから、教員との連携を保ちながら、生徒たちが自分たちでどうやって交流の場をつくっていくかというあたりに主眼を置くことにしました。
ふたを開けてみると、FTMが4人、MTFが1人参加してくれました。
いや、おもしろかったです。
ひとつには、最近の若年層の場合友だち関係についてはずいぶんと楽になっているんだなぁということ。そういう友だち関係と「学校」という価値観の間にずいぶんとギャップがあるということ。じゃぁ学校が生徒たちにとってなんの価値もないかというと、そうじゃない。学校は「出会いの場」として機能しているんですね。ある生徒が「もしも学校がなかったら、今日連れてきてくれた先生との出会いはなかった。もしもその先生と出会っていなかったら、この交流会でこうやってみんなと出会うこともできなかった」と話してくれました。「学校」がなにができるかということを、その生徒から端的に教えてもらった気がしました。
あと印象的だったのは、MTFとFTMの受けいれの差ですね。やっぱり、MTFへのバッシングはきついです。その中で、心に鎧をつけながら必死で生きている生徒の姿には、ある種すごみを感じました。って、わたしもあんまり変わらないんだけどね(笑)。てか、「少年と少女のポルカ」の世界は、いまでもあるんですよね、MTFには。
んなわけで約4時間みっちりと話しあいました。
交流会の一番最後に、わたしからふたつの提起をしました。
ひとつは、「今後もこんな交流会を続けていきたい?」ということ。みんな食い入るようなまなざしで、全身から「やりたい!」というオーラを発していました。ほんとうに、出会いに飢えているんだなぁと思いました。おそらく、彼らを分断しているのは、わたしたちなんです。だからこそ、彼らをつないでいかなくちゃならないなぁ、とそう思いました。もうひとつの提起は行動提起。「いまから晩ご飯を食べに行こうか」。
ということで、近所の焼肉屋へ。ここでひとしきり食べてから、「さてどうしよう」というところに、一人の生徒が「カラオケ行こう!」と行動提起。そのまま2時間歌いまくりました。
いや、疲れたけど、猛烈におもしろかったです。
最後、別れ際に「次はいつ頃やろう」とみんなに聞くと「季節に1回くらいかな」ということでまとまりました。てことで、次は秋にやります。今度はみんなで晩ご飯をつくってのんびり話をしたいなぁ。
いちおう、集まってくれた生徒たちから「みんなの思いを教員に届けるために」という意図でアンケートをとりました。このアンケートや交流会での出来事を、とりあえずは秋までにレポートにまとめていきたいと思っています。また、いろいろリソースにも公開していくつもりをしています。
いつきさんお疲れさまです。交流会に参加できてよかったです。「生きている」ただそれだけがすごいことなんだとおっしゃったこと、MTFの彼女のすごさに感動しました。秋にも参加させてくださいね。
「友達がいるから学校に行ける」「存在そのものを認めてほしい」というメッセージをしっかり受け止めたいですね。そして、私にとっても新しい人との出会いをありがとう。感謝です。
あれ、ほんとうにMTFのしんどさなんですよね。
たぶん世間の序列としては
男性>>FTM=女性>>>>>>>>>MTF
なんだと思います。
ただし、経済的には
男性>年増orzのMTF>女性=若いMTF>>>>FTM
だったりするみたい。
男性からは
男性同士=戦友、 MTF=敵前逃亡者
って見えてたりしそうな…