福八@若井

白梟を出て、奈良のM山さんと合流。奈良で「川」と言ったら、なんと言っても大和川です。とは思いながらも
「奈良らしいところを通るからね」
と言われて、なんで大和川沿いの道を走りまくるんでしょうかねえ。もちろんうれしいんですけどね。
で、M山さんの家に行って、飽きにやるセミナーの打ちあわせ。かなり真剣に話しあった割には、最後は
「まぁなるようになる」
という、「結局それだよね」な結論で打ちあわせは終了。時間を見ると、それでもすでに6時です。
「晩ご飯はどうする?」
と聞かれまして…。もう、外食続きなので家に帰りたい半分、せっかく奈良に来ているのでムラ中お好み巡りを1軒でもたくさん増やしたい気持ち半分…。と、M山さんはすでに友だちに電話してリサーチをしておられます。てことで、お好み決定です(笑)。
M山さんの車に乗って、かつてM山さんが勤務しておられた校区に向かいます。途中、近くで談笑をしておられる地元のおばちゃんに
「このへんにお好み焼き屋さんないですか?」
と質問すると、
「その道をちょっといったところに「ふくや」っていうお食事処があるわ」
と言われました。で、しばらく行くと、ありました。「福八」という看板が。はぁ、なるほど「福屋」じゃなかったのね。
で、店に入ります。すでに先客の地元の方々が盛りあがっておられます。みなさん、お好みや食べておられない様子です。かつ、呑んでいるのがビールとかワインとか。なるほど、聖地おたふくのように、地元の人たちがじっくり腰を据えて食べる店なわけですね。
で、壁を見ると、ちゃんとあります。
「すんません、カス玉。あと、ネギ焼きとべた焼き」
「全部カスでええか?」
「はい、それで。あ、あとホルモンの天ぷらも」
完全に呑む体勢に入ってしまいました。
ここの店はカウンターの奥で焼いておられるみたいで、気がつくとお好みが出てきました。なので、生の姿は写真に納められませんでした。残念!
さて、カス玉を一口。

うまい!マジうまい!なにがおいしいって、生地があまりにもおいしい。口の中に一切れ入れます。すると、口の中でホロリとほどけます。この食感は、ほんとうに独特です。
一方、ネギ焼きはちょっと濃いの醤油味です。

こちらは当然べた焼き系なので、また食感は違います。もちろんかなりおいしいのですが、カス玉の味の衝撃に完全にとってかわられています。さて、べた焼きの味は…。

こちらは、いわゆる「マンボ」とか「台つき」というヤツです。これもやはりカス玉の味にかくされています。逆に言うなら、それほどまでにカス玉の食感は衝撃的です。
よく見ると、食感の違いの謎はキャベツの切り方にあることに気がつきました。べた焼きは千切り、それに対してカス玉はみじん切りです。てことは、おそらくはこの千切りは焼きそばと共用なのかな。
なんか、いろいろ話をしながら、あっという間にお好みがなくなりました。
そうそう、わたしたちがそうやって食べている間にも、地元の方々とおぼしき人たちが続々と来られます。逆に言うと、そういう店だっていうことです。
やっぱり奈良は奥が深いです。
てことで、恒例のdata

カス玉 600円
ビール 忘れた…。ワインもあるし、ノンアルコールビールもあります
スタイル 混ぜ系
その他 とにかく生地の食感はすばらしい。あと、ホルモンの天ぷらやセンマイの湯引きといった定番メニューをはじめ、麺類やどんぶりもあります。基本的には食事処なんですね。
独断的評価 ★★★★★

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白梟@東之阪

実は、奈良に来たら行きたかったお好み焼き屋さんが何軒もあります。そのうちのひとつが東之阪のお好み焼き屋さんです。
実は前に東之阪には来ているのですが、その時はオーダーを少々ミスったという経験があって、絶対に地元の人たちが注文しているものを食べたいと思っていました。で、今日はまさにそのチャンスなわけです。ということで、N江さんと一緒にテクテク歩いて行きます。
で、東之阪に到着。まずは前に行ったお店に行きます。と、今日は閉店です。続いてダメ元で北山十八軒戸の隣にある三角屋さんに行きます。ここも閉店です。確かもう一軒会ったよなぁと歩いて行くと、ありましたありました。でも、しまっている感じです。ちょっと迷いましたが、ここで閉店だったら今日はお好みが食べられません。思い切って扉を開けて
「あの…」
と声をかけると、
「あ、いいですよ。ちょっと呼んできます」
とのこと。やがて店のおっちゃんが来てくれました。ここは比較的若いおっちゃんが焼いてくれる店みたいです。さて、オーダーです。と、壁の値札を見ると、安い!素玉が300円です。これをもとにトッピングを選んでいくのですが、基本的にはすべて100円です。てことで、シンプルなカス玉と、地元の人の定番メニューである「おでんトッピング」に挑戦です。今日はジャガイモとゴボ天とこんにゃくで攻めることにしました。もちろんカスは入ります。と、おっちゃんが
「ネギかキャベツかどっちがいい?」
と聞かれます。これはむずかしい。
「地元の人はどうされますの?」
と聞くと
「う〜ん、好き好きやなぁ」
とのお答え。ますます難しいです。結局シンプルなカス入りはネギで、おでんトッピングはキャベツでいくことにしました。
東之阪のお好みの最大の特徴は、おでんトッピングにもありますが、それよりもなによりも、生地が緩いところにあります。カップに入っている状態はゆるゆるです。

混ぜ系にもかかわらず、鉄板に生地を敷くと流れていきます。生地の緩さはべた焼き系に通じるところがあるのですが、それでも混ぜ系なんですね。ですから、完成したものはかなり大きく薄くなります。カスの方はこんな感じ。

おでんの方は、具をつぶして乗せます。

で、トッピング。

さて、片面がしっかり焼けてひっくり返します。おでんトッピングの方は盛りあがっています。期待でわくわくします。

「おでんをトッピングするのはここだけですよねぇ」
と言うと、
「そやなぁ。マチではやらんなぁ。ムラだけやなぁ」
とのお答え。すごくいい感じです。
「実は、ムラのお好みを食べ歩いているんです。東之阪は3軒ですよね」
「うん、そや」
「奈良のお好みやおいしそうで、とにかく楽しみにしているんです」
「そやけど、京都のもこんな感じやろ。オレは九条と四条にいたことがあるねん」
「あ〜、でも九条のはべた焼きですわ。やっぱりここのは独特です。ところで、ソースはどこのを使ってるんですか?」
「うちはブルドックやなぁ。でもブレンドしてる」
キター
「あれ?奈良は地ソースはないんですか?」
「ないなぁ」
こんな感じの会話を続けていると、やがて焼きあがりました。
まずはシンプルカス玉から。一口食べると、うまい!

すごく薄いのに、それでもサクフワです。なんでなんでしょうねぇ。続いておでんをトッピングしたものです。こちらはいろんな味が混ざって、これまたおいしいです。

そうそう、この店のカスは、丸カスを一度炒ってから使っているそうです。なので、味が濃厚に出ていて、それでいてさっぱりしています。個人的にはカスの油も好きなんですが、こうやって食べると、それはそれでおいしいものですね。
そしてこの店、なんといっても値段が安い!壁に貼ってあるメニューを見ると、素玉が300円です。
「中学帰りの子どもがふらりと寄って食べられる値段にしてるねん」
とのこと。あぁ、ほんとうに昔ながらのムラ中のお好みです。
てことで、恒例のdata

カス玉 400円
ビール 350円(キリン一番搾り350mlの缶)
スタイル 混ぜ系
その他 素玉は300円です。これにいろいろなものをトッピングします。カスは100円、おでんも100円。ティーズ(ママ)が150円。なぜかジンギスカンがあって、これは500円です。
独断的評価 ★★★★★(あの生地は謎です)

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今日も朝は眠いです。でも、午前に奈良まで行かなくちゃなりません。てことで、7時過ぎに家をスタート。9時前には会場に到着。まぁ、日記が更新できたからよしとしましょうか。
で、10時前からお座敷スタート。今日は2時間ぐらいは大丈夫ということなので、ちょっと安心です。会場には300人弱。さすがは奈良です。さらに言うと、奈良と京都はいろんな面で似ているので、つかみの方もなんとかなるかなという感じです。
それにしても、我ながらこれだけ同じ話をしゃべって、まだ聞きたい人がいるのかというのは、ちょっと思います。まぁ、それぞれのお座敷がそんなに大人数ではないので、聞いていない人もおられることはわかっているわけですが、それにしてもそれにしてもという感じですね。でも、今日もはじめて聞かれる方もおられるわけで、
「まだニーズがあるんやなぁ…」
と、あらためて思うわけです。
てことで、それなりにしみじみとウケて、ほっと一安心。