で、玖伊屋

とにかく会場に到着。
鶏のお腹の中に詰め物をして、とりあえずダッチオーブンを火にかけます。
続いて、干しシイタケを水に放り込んで、買い出しに。
続々と参加者の方々が来られます。もう、てんてこ舞いです。みなさん「手伝いましょか」と言ってくださいますが、これがわたしの仕事ですから、すべてお断りして、ひたすら動くことにします。
と、そこにいずみちゃん登場
てことで、まずは扁炉(ピェンロー)からです。
ちょこっと食べて、ちょこっと呑んだところに、オリーブの会のスタッフの方からメール。どうやら近くまでこられたようです。M本さんとY本さん、イベントでつかれておられるだろうに、やっぱり参加してくださるんだ。うれしいなぁ…。とりあえず、道順をメールで連絡してしばらくすると「そこまで来ています」という電話。じゃぁ、迎えに行きますか。
と…。人影が3人。いったいもう一人は誰だ?えらい大きな荷物…。
「あんた!東京に帰るのやめたんかぃ!」
藤臣さんでした。いったいこの人は何を考えてるんだ(笑)?
でも、大歓迎です。まぁ、玖伊屋のお客さんの中にはチェーンスモーカーもいることだし、にぎやかな夜になるでしょう。
で、3時間じっくりと火を入れたローストチキンの登場です。
ここまでやれば、わたしの仕事はほぼおしまい。あとは、藤臣さんとかこんな人とかこの写真の右の人とかとダベリ開始。
「右の人」とわたしとで藤臣さんに「あしたも泊まっていけ」と猛アタック。すると「〆切が…」。そんなことで引く私たちじゃありません。
藤「ペンタブがなかったらだめ」
い「うちの子どものがあります」
Y「ソフトは何が必要?」
藤「フォトショとコミックスタジオ*1が必要」
Y「フォトショ、あります(笑)」
い「コミックスタジオ、子どもが持っているはずです」
藤「だからぁ〜」
グダグダしゃべっていて、気がつくと、藤臣さんが持ってこられた布団にくるまってダウンしていました。

*1:だったと思う

同い年の共通項

漫画家の方とわたしが同い年であることが判明。しかも、誕生月も同じとか。
そんなこんなで話をはじめると、まったくとまりません。
「わたしね、ポリガミーアセクシュアル気味のレズビアンです」みたいなメチャクチャな自己紹介の延長で「世の中から男性が一人もいなくなっても、わたし、まったく困りません。でも、ラグビーのH尾はいてくれたほうがいいかも」みたいな話をしたら、漫画家の方、「う〜ん、わたしは…。クリント・イーストウッドかな」と。
あとはふたりで「そうそうそう!」の連発です。
「いやぁ、かっこよかったです、イーストウッド
「やっぱり、若い頃のがいいですよね」
「そうそう!「荒野の用心棒」とか「ダーティーハリー」とか」
「もう、見終わったら、自分がイーストウッドになっているんですよ」
「あ、わかるわかる!」
「で、やっぱり音楽はエンニオ・モリコーネですよね」
もう、言葉も出ないくらい笑っていました。
横で聞いていた方、ポカーンです。そりゃそうだ。
なんかメチャクチャ話がはずんで、結局「また呑もう!」という約束をがっちりとしてしまったりして(笑)。
いやぁ、やっぱり同い年の会話はイイ!
てことで、一緒に打ちあげの会場へ。わたしはすぐに出なくちゃならないし、藤臣さんも飛行機の時間が迫っているしで、ふたりで出口近くのところに陣取って、「ビール!ビール!」と騒いでビールをゲット。ぐいっと呑んだところでみなさんにあいさつして出発です。

ふたたび異種格闘技戦

今日は「ひらの心の保健室」の1年間の総括イベントみたいなもの、「市民啓発講座 ”こころの保健室フェスティバル”」がありまして、それのシンポジストで出席。
コーディネーターの方は、カウンセリングスペース「リヴ」代表の吉田まどかさん。現在いろいろな相談事業をしながら、自死遺族の会とか、なんだかんだといろんな会を立ちあげてこられた方です。なんか、どっかの誰かと似ているかも(笑)。で、シンポジストは摂食障害のサバイバーの方とか、統合失調症の方とか。あと、基調講演をされた漫画家の藤臣柊子さん。そんな方々に混じって、わたしもしゃべるわけですが、まぁ言ってみれば、まったくジャンルが違います。はたして話がかみあうんだろうか。
楽屋で打ちあわせをしていたのですが、コーディネーターの方が、なんとか情報を引き出して話の道筋を模索しようとしておられるのがよくわかります。ところが、出てくる話がけっこうバラバラ。ひとつひとつの話はおもしろいんだけど、みなさんキャラがたちすぎていて、はたしてこれがまとまるのか?という感じです。さてさて、どうなることやら…。
で、シンポジウム開始。
気がつくと、みなさん、けっこう話が絡みあっています。なるほどなぁ。
で、気になった言葉をいくつかメモ。

「しょーがない」をめぐって。
「しかたがない」とはニュアンスが違うみたい。「しかたがない」にはあきらめが入っているけど、「しょーがない」には希望が含まれている。「しょーながい」とあきらめながらも、その先に選択肢がある感じ?
「言葉」をめぐって。
「東京には「しょーがない」にあたる言葉がない気がする」という漫画家の方の発言にからめて、「言葉でアイデンティティを獲得できる」というあたりの話。でも、みなさん、そこでホッとしながらも、その先があるのがすごい。さらには、摂食障害の方は、病名に頼ることなく、自分探しをされたとか。「もしもあの時病院に行っていたら、どんな病名をつけられただろう」という発言はおもしろかった。
「水銀」をめぐって。
「「ありのままのわたし」ってなんだ?」という話の中で、わたしは「蜃気楼」と言うんだけど、統合失調症の方は「水銀」と表現された。なるほど。つかもうと思ったらバラバラに砕け散るし、それでいて「存在」はあるんだな。これは使える!

他にもいっぱいいっぱいあったんだけど、書き切れません。
あ、今回のテーマ「みんなつながりたいねん」に強引に持っていったわたしの発言。
トランスジェンダーという言葉と出会うことで、過去のわたしと現在のわたしと未来のわたしがつながった。トランスジェンダーという言葉と出会うことで、仲間とつながった。やがて、「あちらの仲間」と「こちらの仲間」がつながる中で、ふたつにわかれていたわたし自身がつながった。それを強く支えてくれたのが、知識だった」
みたいな。
まぁいつでも言っていることですが、それを「つながる」につなげただけのことで。ってことで、ここでも「つながり」を使うわけですわ(笑)。